ゲーム ネタバレストーリー まとめ

ゲームのストーリーをまとめていきます。

キングダム ハーツ バースバイスリープ

デスティニーアイランドにいる銀髪の青年が呟く。
「この世界は狭すぎる。」


時は流れ・・老人となった銀髪の青年は、ヴェントゥスという少年を抱えてデスティニーアイランドに戻って来た。
老人はⅩⅢ機関と同じ黒いフード付きの服装を、ヴェントゥスは白いフード付きの服装を身に着けている。
老人がヴェントゥスを木に乗せる。


ヴェントゥスは意識を失っていた。
老人がヴェントゥスに言う。
「何もない牢獄のような世界。」
「お前に相応しい場所だ。」


心の中でヴェントゥスが呟く。
「ねえ、ここはどこ?」
「君は?」


ソラの声が聞こえてくる。
「僕は生まれたばかりの心。」


ヴェントゥスが呟く。
「どうして。ここは僕の心なのに。」


ソラの声が聞こえてくる。
「光が溢れてたんだ。」
「その方向に進んだらここだった。」


ヴェントゥスが呟く。
「うん、僕の心は欠けている。」
「きっとそのせいなんだ。」
「でも、もうすぐ全て失われる。」


ソラの声が聞こえてくる。
「だったら僕の心と繋げばいいよ。」


「君と僕の心はこうして触れ合った。」
「欠けた心は二人の心が繋がる事で塞がれ、いつか君自身の心で心を満たしていくんだ。」
「じゃあ目を覚まして。」
「一緒に扉を開こう。」


老人がヴェントゥスを置いて立ち去ろうとすると、ヴェントゥスの手にキーブレードが出現した。
「キーブレード。」
それを見た老人は笑っていた。


そしてヴェントゥスは目覚めた。


物語はランド・オブ・ディパーチャーという世界から始まる。
ヴェントゥスはソラのノーバディであるロクサスと同じ容姿をしている。


夜に一人で寝そべり、星空を眺めるヴェントゥス。
「こんな星空、前にも・・」
ヴェントゥスはいつの間にか眠ってしまった。


目を覚ますと、目の前に青髪の少女アクアがいた。
「うわ!脅かすなよ、アクア。」


「ヴェンが勝手に驚いたんでしょ。」
「こんな所で寝てると風邪引くよ。」


ヴェントゥスが言う。
「夢だったのかな。俺、ここじゃないどこかで今日みたいな星空を見たんだ。」


「私達はずっと一緒だったでしょ。」


「うん・・そうだよな。」
「ねえ、アクア。星って何だろう。光って何?」


アクアが言う。
「うーん、星は・・」


そこにテラという少年がやって来た。
「星一つ一つが世界だ。」
「この世界の外には俺達の知らない世界がこんなにもある。」
「光はその世界の心の輝きで、俺達を照らしてくれてるんじゃないかな。」
「要するにヴェンみたいなもんさ。」
「ヴェンにもそのうち分かるさ。」


アクアが笑っている。
「あなた達、まるで兄弟みたい。」


3人で腰掛けて星空を眺めていると、アクアが立ち上がった。
「そうだ。明日はテラと私のマスター承認試験でしょ。」
「お守り作ってきたの。」
アクアはお守りをテラとヴェントゥスに渡した。
「みんなお揃いよ。」
「世界のどこかに星型の実をつける木があって、その実は繋がりの契りになるんだって。」
「そしてその実を貝殻で模したお守りを持っていると、たとえ離れ離れになったとしても必ず再会できるらしいの。」
「まあ本物の材料は手に入らないからそれっぽく作ってみただけなんだけどね。」


ヴェントゥスが聞く。
「本物じゃないと効果ないの?」


「んー、効果はまだ分からないんだけど、魔法をかけておいたよ。」
「繋がりの魔法。」


―俺達が同じ星空を見たのはこれが最後になった。―


ちょうどその頃、ミステリアス・タワーでは、イェン・シッドのところでミッキーが修行をしていた。
「ミッキーよ。」
「何やら良からぬ事が起きるやも知れぬ。」


キーブレードマスター承認試験が始まった。
アクアとテラの師匠―マスター・エラクゥスが言う。
「これよりマスター承認試験を行う。」
「此度は候補者が二人であるが、いずれかの優劣を問うものに非ず。」
「キーブレードに選ばれし者としての心の有り様が試されるものである。」
「この久しい若きマスターの誕生に際し、幸いな事に遠方よりマスター・ゼアノートが足を運んでくれた。」
「二人とも心して臨むように。」
マスター・ゼアノートと呼ばれたのはスキンヘッドの老人で銀色の顎髭を生やしている。
デスティニーアイランドにヴェントゥスを抱えて連れてきた老人のようだ。
「では始めるとしよう。」


マスター・エラクゥスが出す2つの課題に挑むアクアとテラ。
模擬戦でアクアに負けそうになったテラは闇の力を使ってしまう。
それを見ていたマスター・ゼアノートは笑みを浮かべた。


「承認試験の結果を伝える。」
「テラ、アクアともに優秀であったが、此度はアクアをマスターとして承認する。」
「テラは心の闇を制する力が不十分であると判断した。」
「更なる修行と精進に期待する。以上だ。」
「アクアはキーブレードマスターとしての心得を伝える故、しばしここで待つように。」


テラが呟く。
「俺の心に闇・・」


マスター・ゼアノートが仮面を被った少年と話している。
「どうだ、ヴェントゥスは。」


マスター・ゼアノートが答える。
「まだ全然だ。」


「俺が鍛えてやらないとな。」


マスター・ゼアノートが言う。
「ここではやめておけ。」
「奴に感づかれると面倒だ。」


仮面を被った少年が言う。
「分かってる。」
「あいつにも旅をさせてやろうと思ってるんだ。」


一人になったテラ。
「俺の心に闇があるだと・・だから何だって言うんだ。」
「俺には心の闇に負けない力がある。」


そこにマスター・ゼアノートがやって来る。
「そうだ。」
「お前には力がある。」
「闇を恐れる必要はない。」
「だがエラクゥスは決して闇を認めない。」
「このままエラクゥスの元で修行を続けてもマスターになれるかどうか。」


テラが言う。
「教えて下さい!マスター・ゼアノート。」
「俺は何を学べばいいのですか?」


「そのままでいい。」
「心の闇を消すのではなく、力で制するのだ。」


「はい!マスター・ゼアノート!」


自宅に戻っていたヴェントゥスの所に仮面の少年が現れた。
「急げよ、ヴェントゥス。」
「二度とテラと会えなくなるぞ。」
「テラを追ってお前の目で確かめるんだ。」
「テラがテラでなくなるところをな。」


ヴェントゥスが言う。
「誰だか知らないけど、お前にテラの何が分かるって言うんだ。」
「俺とテラは繋がってる。」
「いい加減にしないと許さないぞ。」


仮面の少年が言う。
「くだらないな。それが友情とかってやつか?」
「真実ってのは自ら確かめる以外に知ることは出来ない。」
「こんな狭い世界に閉じこもって何も見ようとしない奴に何が分かるんだ?」
仮面の少年は闇の中に消えていった。


イェン・シッドからマスター・エラクゥスに緊急連絡が来たようで、アクアとテラが呼ばれた。
「私の古い友人イェン・シッドはマスターから身を退いた後も絶えず光と闇の動向に目を向け、我々キーブレードの使い手の進むべき道に標を与えてくれている。」
「そのイェン・シッドからの報告では、光のプリンセスに脅威が迫りつつあると言う。」
「しかもその脅威は闇だけに非ず、言うなれば負の感情にのみ芽生え溢れ出す存在。」
「イェン・シッドは此を生命に精通しない者―アンヴァースと称した。」
「キーブレードの使い手として光に侵食し、闇との均衡を崩そうとする脅威―アンヴァースを放ってはおけない。」
「また、この凶事を伝えようとしたがマスター・ゼアノートとの連絡が途絶えた。」
「この事態と無関係ではあるとは思うが、嫌な予感がする。」
「そこでお前達には事態の収拾に努めてもらいたい。」
「アンヴァースの討伐とマスター・ゼアノート捜索だ。」
「異空の回廊を開いておいた。」
「本来行き来が出来ない外の世界に通じる禁断の道だ。」
「多用すれば心を闇に囚われるが、鎧がそれを守ってくれる。」
「また世界の秩序の為に他の世界の事は他言してはならぬ。」
「それでは心して頼んだぞ。」


「テラ、此度の任務の働き如何ではマスター承認を再考したい。」
「私はお前を本当の息子のように思っている。」
「出来ることならばすぐにでもマスターの称号を与えたい。」
「だがお前は力にこだわり過ぎるのだ。」
「テラよ。敗北を恐れてはいかん。」
「恐れが力に執着させ、執着が闇を呼び込む。」
「忘れるでないぞ。」


「ありがとうございます。」
「そのお気持ちに必ず応えてみせます。」
テラは旅立って行った。


アクアも旅立とうとするが、マスター・エラクゥスに呼び止められる。
「待て。」
「お前にはもう一つ最優先の任務を、いや、頼みがあるのだ。」
「この任務でテラにもマスターの称号を与えたい。それは事実。」
「しかしあやつの中に潜む小さな闇には底知れぬものを感じた。」
「万が一テラが闇に落ちそうになってしまったら、直ちに私の元に連れて戻ってくれ。」
「お前達誰一人、闇に奪われたくはないのだ。」


「はい、私がテラを闇などに奪われません。」
「マスターとして相応しくなったテラと共に堂々と戻って参ります。」
アクアも旅立って行った。


テラが広場に行くとヴェントゥスが走ってやって来た。
心配そうなヴェントゥスにテラが言う。
「大丈夫だ。」
テラは鎧を着て異世界に旅立って行った。
それを見たヴェントゥスも鎧を着て、勝手にテラの後を追って旅立った。


その様子を見ていたマスター・エラクゥスが焦っている。
「いかん!」
アクアに言う。
「ヴェンを連れ戻せ!」


「必ず連れ戻します。」
アクアも鎧を着て異世界に旅立った。


ヴェントゥスはキャッスル・オブ・ドリームにやって来た。
身体が小さくなっているヴェントゥスの所にシンデレラとジャックというネズミがやって来る。
「おい、相棒よ。安心していいぞ。」
「君の味方さ。シンデレラもだ。」
「優しくていい人だぜ。」
「俺はジャック。」


「俺はヴェントゥス。ヴェンって呼んでくれ。」


ジャックが言う。
「よろしくな、ヴェン。」
「困った事があったら何でも言ってくれ。」


「さあ、私はお仕事。じゃあね、ジャック、ヴェン。」
シンデレラは走って行ってしまった。


「シンデレラ、忙しそうだね。」


ジャックが言う。
「忙しいなんてもんじゃないよ。」
「朝から晩までトレメイン夫人に言いつけられて働きずくめさ。」


「でも全然辛そうに見えなかった。」


ジャックが言う。
「そこがシンデレラのいいところさ。」
「夢はいつか叶うと信じて頑張っているんだ。」


「夢を信じる心・・俺の夢はキーブレードマスターになる事だ。」
「そうだ。俺、人探しをしてるんだ。」
「テラって言うんだけど知らないか?」


ジャックが言う。
「うーん、聞いた事ないな。」
「そんな事より俺達の住処に案内するよ。ついて来て。」


ジャックと一緒にシンデレラが住む屋根裏部屋に行く。
部屋の小窓からお城が見える。
「王様のお城さ。」
「今夜この国の全ての娘を呼んで舞踏会が開かれるんだ。」


シンデレラが部屋に戻ってきた。
「ジャック、ヴェンとはお友達になれた?」


ヴェントゥスが言う。
「何だか楽しそうだね、シンデレラ。」


「ええ、今夜お城の舞踏会に出るの。」
「信じていれば夢は叶うのね。」
シンデレラはまた仕事に呼ばれて行ってしまった。


「可哀想なシンデレラ・・」
「きっと舞踏会には行けないよ。」
「トレメイン夫人がドレスを用意しないと連れて行かないって言ってるんだ。」
「それでわざと用事を言いつけてドレスが仕上がらないように邪魔してるんだよ。」
「そうか!」
「ヴェンが手伝ってくれればできそうだ。」
「シンデレラが舞踏会に着て行くドレスだよ。」
「俺達で作ろう。」
「家の中を探せば材料は何とかなる。」


「だったら俺が材料集めをやるから、ジャックは仕立てを頼むよ。」


ジャックとヴェントゥスは協力してシンデレラが着るドレスを仕上げた。
仕上がったドレスを仕事から戻ってきたシンデレラに見せる。
「俺達からのプレゼント。」


シンデレラが喜ぶ。
「夢を見てるみたいだわ。ありがとう。」


ジャックが言う。
「急いで!舞踏会が始まっちゃう。」


シンデレラはドレスを着て舞踏会に向かった。


「シンデレラの夢、叶うかな。」


ジャックが聞く。
「ヴェンの夢は?」


「俺の夢・・」
「俺はキーブレードマスターになる事だ。」
「俺、そんなの考えた事なかった。」
「でも今分かった。」
「俺の夢はキーブレードマスターになる事だ。」
「信じていれば夢は叶う・・だろ。」
ヴェントゥスは次の世界に旅立った。


テラがキャッスル・オブ・ドリームにやって来ると、外庭の片隅で一人泣いている少女がいた。
「どうかしたのか?」


「せっかくお友達がドレスをプレゼントしてくれたのに、お母様とお姉様達が破ってしまったの。」
「もう舞踏会へは行けないわ。」


テラが言う。
「心の弱みに闇はつけ入る。」
「強い心を持つんだ。」
「心の強さはどんなに辛いことでも乗り越えられる。」


そこにフェアリー・ゴッドマザーが現れた。
「心の強さも大事だけどそれだけでは駄目よ。」
「夢を信じない人の所に私は来ないわ。」
「さあ、涙を拭いて。」
「そんな顔じゃ舞踏会に行けないわよ。」
「あなたは舞踏会に行ける。でも急がなきゃ。」
「えーと、魔法の言葉は・・そう!ビビディ・バビディ・ブー!」
カボチャに魔法をかけ馬車にしたフェアリー・ゴッドマザーは、続けて少女にも魔法をかけた。
「まあ、なんて綺麗なドレスなの。」
「ああ、夢見たいだわ。」


フェアリー・ゴッドマザーが少女に言う。
「シンデレラ、よく覚えておいて。」
「この夢は真夜中までなの。」
「12時を告げる鐘が鳴り止むと魔法が解けて全てが元の姿に戻ってしまうの。」


「ええ、分かったわ。」
シンデレラはカボチャの馬車に乗って城の舞踏会へ向かって行った。


テラがフェアリー・ゴッドマザーに聞く。
「彼女の心にも光を感じた。どういう事だ?」
「彼女に何をした。さっきまでとはまるで別人のようだったが。」


「あなたには夢を信じる心があるかしら。」


テラが答える。
「夢は信じるだけでは駄目だ。」
「それに向かって努力しなければ。」


「ええ、勿論そう。」
「夢を信じ続ける事も大変な努力なのよ。」
「シンデレラは夢を信じている。」
「私はそれを思い出させてあげただけ。」


テラが言う。
「夢を信じる事が心に光を宿したのか。」
「彼女はどこへ?」


「お城の舞踏会へ行ったわ。」
「彼女の踊る姿を見れば、きっとあなたも夢を信じられる力を得るはずよ。」


テラも城の舞踏会へ向かい、シンデレラが王子と踊っている姿を見た。
「俺も夢を信じてみるか。」


舞踏会が行われているエントランスにアンヴァースの姿を見つけたテラは、アンヴァースを倒してあげた。
そこに大公がやって来る。
「ありがとう、助かったよ。」
「しかしせっかくいい雰囲気だったのに台無しだ。」


「そうでもないようだ。」
シンデレラと王子は親密そうに手を取り合って話をしている。
「ところでいつもこの国はあんな魔物に襲われているのか?」


大公が答える。
「いや、ここ最近・・ちょうど仮面をつけた少年が現れた頃だな。」
「その少年が魔物を率いていたという噂も聞いたが。」
「仮面の少年はそれ以降、まったく姿を見せていないようなのだ。」


12時を告げる時計の鐘が鳴り、シンデレラが慌てだす。
「あ、大変だわ。12時よ。」
「さようなら。」


シンデレラは急いで城の階段を駆け下りたはずみで片方のガラスの靴を落としてしまった。
追いかけてくる大公を振り切るため、シンデレラはそのままカボチャの馬車に乗り帰っていった。


ちょうどその時、アクアがキャッスル・オブ・ドリームに辿り着き、城の階段前でテラと再会する。
「アクア!」


アクアがヴェントゥスの事を報告する。
「テラ、ヴェンが旅立ちの地を出てしまったの。」
「ヴェンはあなたを追いかけて行ったみたいだけど、心当たりはない?」


「いや・・そう言えば俺が旅立つ時、あいつは何か言おうとしていた。」
「ちゃんと聞いてやれば良かったな。」


アクアが言う。
「そう・・ところでマスター・ゼアノートの行方は分かった?」


「純粋な光の心に関心を持っているらしい。」
「この世界にマスター・ゼアノートは現れなかったようだ。」
「もしこの世界を調べるなら、この先の大広間にいる王子に話を聞いてみるといい。」
「アクア、俺達の夢を憶えているか?」
「俺はこの世界でシンデレラという少女から夢を信じる心の強さを教わった。」
「俺達も信じ続けるんだ。夢を。」
「それが闇を払う力になる。」
「彼女に会ったら礼を言っておいてくれ。」
テラは別の世界に旅立って行った。
「魔物を率いていたという仮面の少年・・一体何者だ?」
「マスター・ゼアノートの事と何か関係が?」


アクアが大広間に向かうと、3人の女性達とすれ違った。
ただならぬ気配を感じ取ったアクアは、ガラスの靴を持って走っている男性に声をかけた。
「あの方達は?」


男性が立ち止まって答える。
「あれは確かトレメイン夫人とその娘達ですな。」


そこに王子がやって来る。
「王子、階段にこのようなものが。」
男性は手に持っているガラスの靴を王子に見せた。
「わたくしが国中を回ってこの靴にピッタリの足を持つ女性を探して参りましょう。」
「ようやく王子が結婚を決意されたのですから。」
「この大公、どのような苦労もいといません。」
「では早速、この城からほど近いトレメイン夫人の屋敷から行ってまいります。」


アクアがトレメイン夫人の屋敷に向かうと、ちょうど大公が屋敷に着いたところだった。
「こんな所へようこそ。」
「二人の娘がおります。ドリゼラにアナスタシア。」


屋敷から出る不穏な闇を消すためにキーブレードを出すアクアの前にフェアリー・ゴッドマザーが現れた。
「待って!」
「光で闇を消そすとするのは危険だわ。」
「私は夢を信じる人の前に現れる妖精。」
「強い日差しが濃い影をつくるように、この家に住むトレメイン夫人達はシンデレラの光を妬んで自らの闇を大きくしてしまったの。」
「光と闇は寄り添う一対のもの。」
「どちらだけが存在する事はないの。」
「今シンデレラの光を消すまいと、ネズミのジャックが頑張っているわ。」
「あなたにはその手助けをしてあげて欲しいの。」
「魔法でジャックの所に送ってあげるから、準備ができたら声をかけて。」


フェアリー・ゴッドマザーの魔法で体が小さくなったアクアは、屋敷の中にいるジャックの所に向かった。
「トレメイン夫人がシンデレラを部屋に閉じ込めたんだ。」
「助け出そうと思って鍵を手に入れたんだけど、これが重くて・・」


「手伝います。」
キーブレードを出したアクアを見てジャックが驚く。
「その武器!ヴェンの知り合いかい?」


「アクアです。あなたはヴェンを知っているのですか?」


ジャックが言う。
「もちろん。俺達は相棒さ。」
「シンデレラのドレスを一緒に作った仲だよ。」
「でもヴェンは友達を捜すっ言って行っちゃったんだ。」


隣の部屋から声が聞こえてくる。
「おかしいわねえ。」
「踊りすぎて足がむくんでるんだわ。」


ジャックが慌てている。
「まずい。早くしないとシンデレラが靴を履く前に大公が帰っちゃうよ。」


アクアは2階の柱から飛び降りて帰ろうとする大公の前に現れた。
「私もその靴を履いてみてもよろしいでしょうか。」


大公が言う。
「おお、そなたは城で会った。」
「しかし王子様が探されている娘は・・」


「私も女です。試してみる権利があると思いますが?」


トレメイン夫人が言う。
「あなたは誰です。どうやってこの屋敷に忍び込んだのですか?」
「大公、家には娘が二人だけです。どうぞお帰りを。」


大公が言う。
「心配ない。私の顔見知りだ。」
「ふむ、ならば履いてみなさい。」


アクアの時間稼ぎが功を奏し、シンデレラが間に合った。
「大公様、私にも試させて下さい!」


シンデレラを見たトレメイン夫人が慌てて大公を帰らせようとする。
「どうぞ構わずに。図々しい娘でお許しを。」


大公が言う。
「マダム、全ての娘にとの命令です。」


アクアがシンデレラの側に行く。
「テラが感謝していました。」
「あなたに心の強さを学んだと。」


大公がシンデレラに近づこうとすると、トレメイン夫人が大公の足を引っ掛けて転ばせた。
するとガラスの靴が床に落ち、粉々に砕けてしまった。
「おお、なんて事だ!」


頭を抱えている大公にシンデレラが言う。
「そうがっかりなさらないで。」
「私、もう片方持っています。」
シンデレラはもう片方のガラスの靴を取り出し、履いて見せた。
「早速王子様に報告せねば。」
「そなたも一緒に来てくれるな。」


「ええ、喜んで。」
シンデレラと大公は城へ向かって行った。


シンデレラは城で王子と結ばれた。
その様子を見ていたアクアの前にフェアリー・ゴッドマザーが現れる。
「純粋な光の心。私はマスターから闇は消し去るものと教えられてきました。」
「私はどうすれば良いのでしょうか。」


フェアリー・ゴッドマザーが言う。
「それは誰にも分からない。」
「いろんな経験をしてあなた自身が答えを見つければいいと思うわ。」


テラはドワーフ・ウッドランドに辿り着いた。
ドワーフ・ウッドランドは白雪姫の世界。
女王が大きな鏡に向かって話しかけている。
「鏡の中に閉じ込められた男。」
「宇宙彼方の暗闇から出ておいで。」
「吹きすさぶ風に乗って、早く!さあ!顔を見せるのです。」
鏡に男の顔が浮かび上がる。
「何をお聞きになりたいのですか?」


女王が鏡の男に言う。
「されば魔法の鏡よ。」
「この世で最高に美しい女は?」


鏡の男が答える。
「花を摘む若い娘の姿が見えます。」
「その可憐な美しさ、素晴らしい。」


「何を申すか!そしてその名前は!」


鏡の男が答える。
「唇は赤い薔薇。髪は黒々と輝き、肌は雪の白さです。」


女王が言う。
「白雪姫!」


テラはその様子を隠れて聞いていた。
「この世を見通す鏡の噂を聞いて来たが、あれの事か。」


鏡の男が言う。
「なんとまばゆい。」
「その娘の心は光に満ちております。」


テラが呟く。
「光の心?」
「まさかマスター・ゼアノートがここにも・・」


女王がテラの気配に気づく。
「何者だ!」


テラが女王の前に出ていく。
「俺はテラ。人探しをしている。」
「マスター・ゼアノートという名に心当たりはないだろうか。」


女王が言う。
「そのような名前、聞いた事もない。」
「しかし私の頼みを聞いてくれればこの鏡にゼアノートとやらの行方を聞いてやろう。」


テラが言う。
「頼みを聞こう。」


「白雪姫という娘を亡き者にするのだ。」
「上手くいったらその証拠にあの子の心臓を奪い、私の所に持ち帰りなさい。この箱で。」
テラは女王が差し出した箱を受け取った。
「心臓?心の事なのか。」
「お前も光の心を集めているのか?」


女王が言う。
「人の心などと、うつろいやすいものに興味はない。」
「しかしこれだけは言っておこう。」
「光は私だけで十分だ。」
「白雪姫の居場所は鏡が花を摘んでいると言っていたから、城を出た先にある花畑だろう。」


「光の心・・ともかく白雪姫に会ってみよう。」
テラは花畑にいる白雪姫の所に向かった。
「あら、あなたは?」


テラが心の中で呟く。
「光を感じる・・やはりこの娘も純粋な光の心を持っているのか?」


「何かご用かしら?」


テラが白雪姫に聞く。
「マスター・ゼアノートという名に心当たりはないか?」


「ゼアノート?聞いた事もないわ。」
そこに突然アンヴァースが現れる。
白雪姫は驚いて一人で森の中に逃げていった。
テラは襲いかかってくるアンヴァースを倒し、城の女王のもとに戻った。
「よくもおめおめと戻ってこられたものだな。」
「なぜ白雪姫の心臓を奪わなかった。」


「最初からそんなつもりはない。」
「お前は自身が光と言ったが、白雪姫を妬むその心は闇に染まっている。」


女王が怒る。
「私が闇だと!」
「鏡の男よ!この者を鏡の中に飲み込んでしまうのだ!」


テラは鏡の中に飲み込まれてしまったが、中にいる鏡の男を倒して戻ってきた。
「鏡に聞いてもらいたい。」
「マスター・ゼアノートの行方を。」


テラに怯える女王が鏡に聞く。
「ええい、鏡の男よ。」
「ゼアノートとやらはどこにおる!」


「その姿は光と闇の彼方、古き戦いの荒野に。」


「協力感謝する。」
テラはその場を立ち去った。
「この事件、マスターはイェン・シッド様からの情報と言っていた。」
「イェン・シッド様に話を聞けば何か分かるかも知れない。」


テラはイェン・シッドがいるミステリアス・タワーを目指して旅立った。


ヴェントゥスがドワーフ・ウッドランドにやって来ると、森の中で白雪姫と出会った。
一人で心細いという白雪姫を近くの小屋まで送ってあげるヴェントゥス。
「ありがとう、ヴェン。私は白雪姫ですわ。」
小屋の中に入ると、7人の小人がヴェントゥスに怒り出す。
「何だお前は!泥棒め!」
「白雪姫、騙されてはいけません。」
「さっさと出て行け!」


白雪姫が7人の小人に言う。
「お願いだから追い出さないで。」
「私、ヴェンに助けてもらう前にもっと恐ろしい目にあったの。」
「森の向こうの花畑で鍵のような剣を持った男の人に会って。」
「見たことのない魔物に襲われたの。」


ヴェントゥスが言う。
「鍵のような剣?」
「まさかテラ?」


「その男が魔物を使って姫を襲わせたのでは?」


ヴェントゥスが怒る。
「テラがそんな事するはずない!」


白雪姫が言う。
「そうね。ヴェンのお友達ならそんな事するはずないわね。」


「姫!こいつを信用しちゃいけません。」
「そうだ!こいつは嘘つきだ!」


「確かめてくる!」
ヴェントゥスは小屋を出て行った。
森の向こうの花畑に行くとリンゴが入ったカゴを持った老婆がいた。
「その武器、見た事あるわい。」
「ゼアノートの事を教えろと、その武器で私を脅したんじゃよ。」


ヴェントゥスが言う。
「テラはそんな事しないよ。」
「ねえ、テラはどこにいるの?」


「知らないねえ。」
「お前さんも私を脅すのかい?」


ヴェントゥスが言う。
「え?俺はそんなつもりじゃ・・」


老婆は何も言わず森の中に入っていった。


「テラ、どうしちゃったんだよ・・」
ヴェントゥスはテラを追って違う世界に旅立った。


その後、アクアがドワーフ・ウッドランドにやって来る。
アクアが森の入口の小屋に行くと、小人達が白雪姫が眠る棺を囲んで集まっていた。
「白雪姫が・・」
「とても優しい人だった。」
「歌って踊った。」
「もう笑えないよ。」
「素敵なお話も聞かせてくれた。」
「恋の物語だ。王子様との出会い。」
「仕事に出かける前にキスをしてくれた。」
「白雪姫の純粋さが俺達を変えてくれたんだ。」
「白雪姫の美しさを妬んだ女王の仕業なんだ。」
「女王は老婆に化けて白雪姫に毒リンゴを食べさせた。」
「俺達が戻った時にはもう手遅れだった。」
「逃げた女王はやっつけたんだが、もう姫は目を開かない。」


アクアが聞く。
「彼女を助ける方法はないのですか?」


「女王の城に行けば何か分かるかも知れないが・・城には魔物がウヨウヨしているそうだ。」


アクアが言う。
「では私が行きましょう。」
「大丈夫です。私に任せて下さい。」


アクアは森を抜けて女王の城へ向かった。
城に着くと王子が白雪姫を探していた。
「一体この城はどうなってしまったんだ。」
「姫の美しい歌を聞いたのは夢だったんだろうか。」
「一度だけだが、彼女の歌声に誘われて出会ったんだ。」
「彼女はこの城にいないのかい?」


アクアが答える。
「ええ、彼女は―白雪姫は、女王に毒リンゴを食べさせられて・・今は森の奥で眠っています。行ってあげて下さい。」
王子は森の奥へと向かって行った。


アクアは城に潜入し、奥にある鏡から出現したマジックミラーを倒した。
「女王無き今、私の役目は終わりました。」
マジックミラーは消え去り、普通の鏡に戻った。


アクアが白雪姫の所に戻ると、王子も来ていた。
王子が白雪姫に口づけをして祈ると、白雪姫が生き返った。
喜ぶ小人達。


白雪姫は王子と一緒に旅立って行った。


テラはミステリアス・タワーに向かう途中、エンチャンテッド・ドミニオンに立ち寄った。
そこは眠れる森の美女の世界。
襲いかかってきたアンヴァースを倒したテラの前にマレフィセントが現れる。
「おや、お前はどうして眠っていないんだい?」
「この国の者はみんな眠りについているはずなのに。」
「私はマレフィセント。」
「この国の新たな主だよ。」
「お前は見かけない顔だがどこの誰だい?」


「俺はテラ。」
「そこで魔物の襲撃を受けたがこの国ではいつもの事なのか?」


マレフィセントが言う。
「あんな悪趣味な魔物、どうとでも出来る。」
「放っておけばいいのさ。」


「悪趣味か。同感だ。」
「ところで人を探している。」
「ゼアノートという名前に心当たりはないか?」


マレフィセントが言う。
「聞いた事がないねえ。」
「お前と同じよそ者かい?」
「おお、そう言えば城から見かけない男が出て来たよ。」
「私はすれ違っただけだからよく分からないけどね。」
「気になるのなら自分で調べて来たらどうだい?」
「城はこの橋を渡った先だよ。」
「そいつは確か光を閉じ込めたとか言ってたよ。」
「城にある光と言えばオーロラ姫の事かねえ。」


テラが城に向かうと、オーロラ姫が眠りについていた。
目を覚ましそうにない。
「俺はこの感覚を知っている・・」


マレフィセントが現れた。
「一切の闇を持たない純粋な光の心。」
「7つの純粋な光の心―それを集めれば全ての世界が手に入るのさ。」
「この世界だけじゃない。外の世界も含めた全てをね。」
「お前が持っていた鍵、キーブレードとか言ったかねえ。」
「それでないと心は手に入らない。」


テラがキーブレードを構える。
「なぜキーブレードを知っている。」
「答えろ!マスター・ゼアノートはどこにいる。」


「欲張りすぎだよ。」
「それ以上知りたければ、オーロラ姫の心を取り出してからだ。」
「お前は従うはずさ。」
「見えるよ。お前の心に眠る闇が。」
「抗うのはおやめ。もうお前は自由なんだ。」
「私は眠りを操る事が出来る。」
「お前の本当の心を目覚めさせてあげるよ。」
マレフィセントの術にかかったテラは、操られるままオーロラ姫の心をキーブレードで取り出した。
「これだよ。これが欲しかったんだ。」
「あの男の言った事は嘘じゃなかったようだね。」


正気に戻ったテラ。
「俺は一体・・」
「俺に何をした!何をさせたんだ!」


「私はお前に何も命じていないよ。」
「ただお前の心の奥に眠る闇を、ほんの少しくすぐってやっただけさ。」


テラが項垂れる。
「何という事を・・」


「そうだ、ゼアノートの行方が知りたいんだったねえ。」
「あいつがどこへ行ったかは分からない。」
「闇を纏って消えちまったよ。」
「キーブレードは心を集めるのに必要な鍵だそうだね。」
「どうだい、あと6つの光の心を集めて私と一緒に世界を支配しようじゃないか。」


テラが言う。
「勘違いしているようだな。」
「俺は世界の秩序を守る者だ。」


「覚えておくがいい。」
「お前の心に眠る闇は力なんかじゃ抑えつけられない事をね。」
「さあ、お前の役目も私の役目も終わったよ。」
「さっさとあの男の後を追うがいいさ。」
マレフィセントはその場から姿を消した。


眠っているオーロラ姫の前でテラが言う。
「俺の心の弱さが彼女の光を奪ってしまったのか。」
「すまない。」
「今の俺では君の光を取り戻せない。」
「闇に屈しない力をつけるまでは。」
「マスター・ゼアノートはなぜ光を閉じ込めた?」
「純粋な光の心を持つ者を追えばその真意が分かるのか。」
テラはミステリアス・タワーに向かった。


ヴェントゥスがエンチャンテッド・ドミニオンに着くと、オーロラ姫が眠りについていた。
そこに3人の妖精フローラ・フォーナ・メリーウェザーが現れる。
「オーロラ姫から離れなさい!」


ヴェントゥスが言う。
「ごめんなさい。」
「綺麗な人だったんでつい見とれちゃった。」
「俺はヴェントゥス。みんなからはヴェンって呼ばれてる。」


「どうやら悪い人じゃなさそうね。」
「あなたからはオーロラ姫と同じ純粋な光の心を感じるわ。」
「オーロラ姫は魔女マレフィセントに呪われて心を奪われてしまったの。」


ヴェントゥスが言う。
「だったら俺がその心を取り返してやるよ!」
「オーロラ姫をこのままにしておけない。」
「俺を信じてよ。必ず力になるから。」


ヴェントゥスは妖精達と一緒に魔の山に向かった。
魔の山でオーロラ姫の心を解放することに成功したヴェントゥス達の前に魔女マレフィセントが現れた。
「せっかく手に入れたオーロラ姫の心を解放したのはお前か?」
「キーブレード・・お前がヴェントゥス。」
「キーブレードは心を集める鍵。」
「テラがやって見せてくれたよ。」
「テラがオーロラ姫の心を奪ってくれたのさ。」
「お前には手出ししないように言われていたけど、そうはいかないようだね。」
ヴェントゥスは襲いかかってくるマレフィセントを倒した。
「テラがオーロラ姫の心を奪ったなんて嘘だ!」


マレフィセントが言う。
「本当だとも。テラは快く引き受けてくれたよ。」


そこにアクアがやって来た。
「騙されないで、ヴェン!」
「テラがそんな事をするはずがない。」
「ヴェンもよく知ってるでしょ。」


マレフィセントが言う。
「そうかい。お前がヴェン、そしてアクア。」
「それにしてもなんと美しい友情だろうかねえ。」
「でも真実は残酷なものだよ。」


アクアがヴヴェントゥスに言う。
「マスターに言われて来たの。」
「ヴェン、一緒に帰ろう。」


「ごめん、アクア。」
「まだ帰れないよ。」
「俺、早くテラに会わないといけないんだ。」
ヴェントゥスは走って行ってしまった。


追いかけようとするアクアにマレフィセントが言う。
「お前もキーブレードの使い手だね。」
「知っているよ。キーブレードが人や世界の心を開き、全てを手に入れる事に必要な鍵だと言う事もね。」
「だからテラに手伝って貰ったんだよ。」
「どうだい、お前も私を手伝ってくれないかい?」


「断る!」
キーブレードを構えるアクア。


「おや、ゼアノートの言った通りだ。」
「なんて頭のかたい娘だろうね。」
「少しばかり考える時間が必要なようだ。」
「ここでよーく考えておいで。」


アクアは落とし穴に落とされ、地下牢に囚えられてしまった。
地下牢にはフィリップ王子が囚えられていた。
「君は?」


「私はアクアと言います。」
「罠にかかってここに。」
「あなたは?」


フィリップ王子が答える。
「僕はフィリップ。僕もマレフィセントに囚えられたんだ。」
「そしてオーロラ姫が呪いで永遠に眠らされている事を知った。」
「僕は彼女を助けたい。」


そこに3人の妖精フローラ・フォーナ・メリーウェザーがやって来た。
「今の話は本当ですか。」
「あなたはフィリップ王子!」
魔法でフィリップ王子の手錠を外す妖精。
「フィリップ王子、真の愛への道のりは険しいですが、一人で立ち向かうのです。」


アクアが言う。
「私も同行させて下さい。」
「マレフィセントには聞きたい事があるのです。」


アクアはフィリップ王子と地下牢を抜け出し、オーロラ姫が眠っている城に向かった。
するとマレフィセントが現れる。
「破滅をもたらす雲よ。空を覆いあの城を我が魔力で包むのだ!」
マレフィセントの魔法で城がイバラに包まれた。


アクアが言う。
「答えろ!マスター・ゼアノートから何を聞いた?」


「どうやらお前は私を手伝ってくれないようだねえ。」
「だったら教える訳にはいかないよ。」


アクアが聞く。
「テラがお前を手伝ったというのは本当か?」


「本当さ。テラは己の力におぼれて闇に堕ちたんだ。」
「思い知れ、悪の力を。」


ドラゴンに変身したマレフィセントをアクアとフィリップ王子で倒した。
3人の妖精フローラ・フォーナ・メリーウェザーが現れる。
「真実の剣は素早く正確に飛び、悪は死に絶え二度と蔓延る事なし。」
フィリップ王子は3人の妖精フローラ・フォーナ・メリーウェザーの力を借りてマレフィセントにとどめを刺した。


マレフィセントの魔法が消え、城からイバラが消え去った。
アクアがマレフィセントに言う。
「真の愛がお前を打ち滅ぼした。」


「私は愛なんてものに滅ぼされたりしないよ。」


アクアが言う。
「闇の住人であるお前には分からないだろう。」
「真の愛を宿した光の心の強さが。」
「何度挑もうとお前は光の心に勝てない。」


「憶えておくがいい。」
「お前達のような光がある限り、闇は潰えぬ。」
「テラのように闇に飲み込まれ、我が力となる者がまた現れるのさ。」
マレフィセントは姿を消した。


フィリップ王子が城の奥で眠るオーロラ姫に口づけすると呪いが解け、オーロラ姫は目覚めた。


アクアは次の世界に向けて旅立った。


テラがイェン・シッドに会うためにミステリアス・タワーに着くと、キーブレードを持ったミッキーがいた。
ミッキーはテラに気づく事なく星の欠片を使ってどこかに飛び去って行った。


塔の中に入りイェン・シッドと話をする。
「うむ、待っておったぞ。エラクゥスの弟子よ。」
「アンヴァースの事か?」


「はい、マスター・イェン・シッド。」
「あなたの知識と賢察を伺いに参りました。」


イェン・シッドが言う。
「マスターはよせ。わしはもう退いた身だ。」


「しかし先程あなたのお弟子様とすれ違いました。」
「彼はキーブレードを・・」


イェン・シッドが言う。
「ミッキーか・・あれには困ったものだ。」
「まだ修行も済んでおらんというのに世界の壁を越える星の欠片を持って飛び出してしまった。」
「あれに触れてはならんと言っておいたのだが。」
「ミッキーもお前と同じキーブレード使いとしての使命を感じたのであろう。」


「なぜアンヴァースが出現したのでしょう。」
「それにマスター・ゼアノートの失踪。」
「私は仮面の少年がアンヴァースを操っていたという情報を得ました。」


イェン・シッドが言う。
「アンヴァースの出現とゼアノートの失踪・・何か関係があるのかも知れんな。」
「いや、考え過ぎか・・」
「テラよ、まずはゼアノートを捜すのだ。」


「分かりました。」
テラがマスター・ゼアノートを捜すために異空間を移動していると声が聞こえてきた。
「テラ、私の元へ来るのだ。」


声が場所へ向かうとマスター・ゼアノートがいた。
「私は世界を巡りあなたがしてきた事を知りました。」
「一体何をしようとしているのです?」


マスター・ゼアノートが答える。
「私は過去の過ちから光を閉じて守ろうとしたのだ。」
「お前も知っておろう。仮面の少年を。」
「あやつの名はヴァニタス。」
「かつて私が作り出してしまった純粋な闇の存在だ。」


テラが聞く。
「なぜ闇の存在をあなたが?」


「あれはヴェントゥスだ。」
「ヴェントゥスの闇の部分こそがヴァニタス。」
「修行中、闇の淵に陥ったヴェントゥスを救おうと闇を取り除いた結果、純粋な闇の存在ヴァニタスが生まれた。」
「ヴェントゥスの心は闇を取り除いた事で傷ついてしまった。」
「これ以上ヴェントゥスを私のもとにおけない。」
「私は自責の念からヴェントゥスをエラクゥスに託したのだ。」


テラが言う。
「マスター・ゼアノート。ヴェントゥスの心は回復しました。」
「それ以上気になさる必要はありません。」
「それでヴァニタスはどうなったのですか?」


「生まれて間もなく封印したのだが、どうやら自ら封印を解いてしまったようだ。」
「ヴァニタスはキーブレードで闇を振りまく。」
「世界中に魔物が出現しているのはそのせいだ。」
「心に闇を抱いた者にキーブレードを操る資格はない。」
「あやつはもはや闇に染まった怪物だ。」
「お前の力で闇を討ち、我が過ちを正してくれ。」
「ここまでヴァニタスを捜索して分かったのは、闇は光に引き寄せられ光を傷つける。」
「ヴァニタスは光の都―レイディアン・トガーデンに現れるだろう。」


「分かりました。私がヴァニタスを倒します。」
テラはレイディアント・ガーデンに向かって旅立った。


ヴェントゥスが異空間を移動中、ヴァニタスを見かけたので追いかける。
謎の荒野にいたヴァニタスと対峙するヴェントゥス。
「お前!」
「テラがテラでなくなるってどういう意味だ!」


ヴァニタスが答える。
「言葉通りの意味だ。」
「テラという存在が消えるんだよ。」
「すぐに分かる。」
キーブレードを出現させるヴァニタス。
「お前の力、見せてくれよ。」
ヴェントゥスに襲いかかってくるヴァニタス。
ヴェントゥスはヴァニタスに手も足もでない。
「使えないな。」
「マスターには背く事になるがいいだろう。」
「お前の役目はここまでだ。」
ヴァニタスはヴェントゥスにトドメを刺そうとするが、間一髪のところでミッキーが助けに入る。
ミッキーがヴェントゥスに癒やしの魔法をかけた後、ヴァニタスに言う。
「なぜキーブレードを持っている?」
「キーブレードは人を傷つけるためのものじゃない!」
「僕も助太刀する!」
ヴェントゥスとミッキーは協力してヴァニタスを倒した。
「まあいい。」
「もう少し様子を見てやるよ。」
ヴァニタスは闇に消えていった。


「さっきは助かった。ありがとう。」
「俺ヴェントゥス。君は?」


ミッキーが言う。
「ミッキーだよ。」
「イェン・シッド様のもとで修行中なんだ。」
「そこで世界の異変を知ってマスターには無断で飛び出して来たんだ。」


「ミッキーも飛び出して来たのか。」
「俺と同じだ。」


ミッキーが星の欠片をポケットから取り出す。
「この星の欠片があれば思った所に行けるはずだと思ってたんだけど、自由にはいかないみたいでね。」
「いつどこにどんなタイミングで飛ぶのか分からないんだ。」
「でもそのおかげでヴェントゥスに会えた。」
「気まぐれに飛び越える訳じゃなく、何かに反応して導かれるのかも知れないね。」
突然星の欠片が強く光り輝き、ヴェントゥスとミッキーはレイディアントガーデンにワープした。


テラはレイディアント・ガーデンに着いた後、すぐに城へ向かって走っていった。
その後アクアもレイディアント・ガーデンに辿り着く。
偶然通りがかったスクルージ・マクダックにテラのことを尋ねる。
「すみません。ちょっと聞きたい事があるのですが。」
「この辺で私のような身なりをした男の人を見ませんでしたか?」


「ほう、礼儀正しい嬢ちゃんじゃな。」
「ふむ、それなら確かに見たな。」
「城の方へ急いでいるようだったぞ。」


城に向かう途中、アンヴァースに襲われていた幼少時代のカイリと出会った。
アクアがカイリを助けながらキーブレードでアンヴァースを撃退していると、キーブレードを持ったミッキーが助太刀に現れた。
「さあ、今のうちにその子を安全な所に。」


アクアがミッキーに聞く。
「あなたは?なぜキーブレードを?」


「それは後にしよう!まずはこの場を何とかしないと!」


アクアとミッキーは協力してアンヴァースを倒した。
「助かりました。」
「マスター・エラクゥスの元で修行しているアクアです。」


「僕はミッキー。」
「イェン・シッド様の弟子で君と同じく修行中の身さ。」


アクアが言う。
「この子からは光を感じます。」
「それで狙われたのでしょうか。」


「うん、僕も同じ事を考えてたところなんだ。」
「もしかするとこの子は特別なのかも知れないね。」


アクアが言う。
「はい、私達は光を守るのが使命です。」


その時、ミッキーの右ポケットが輝き出した。
「あ、ちょっと待って!」
「僕は大丈夫。またどこかで!」
ミッキーは星の欠片を使ってどこかに飛び去って行った。


幼少のカイリが手に持っていた花束をアクアに渡す。
「はい。」
「このお花を摘んでたの。お姉ちゃん、ありがとう。」


「可愛いお花ね。ありがとう。」


「私はカイリ。お姉ちゃんは?」


「私はアクア。」


そこにカイリの祖母が迎えに来た。
「カイリー。おいで、さあ帰ろう。」
帰ろうとするカイリを呼び止めるアクア。
「ちょっと待って。」
アクアはカイリがつけているペンダントに触れて光を宿した。
「カイリを守る魔法をかけたからね。」
「いつもあなたを闇から守ってくれる光の元へ、あなたの光が導いてくれる。」
「お花のお返しよ。」


「ありがとう!」
カイリは祖母と一緒に帰って行った。
「ねえねえ、お婆ちゃん。」
「あのお話して。」


「またかい。ああいいよ。」
「昔々、世界中の人々は暖かい光に照らされて平和に暮らしていた。」
「みんな光が大好きだったんだよ。」
「ところがみんなが光を欲しがって、やがて争いが始まった。」
「すると皆の心に闇が生まれたんだ。」
「闇はどんどん広がって沢山の心と光を飲み込んだのさ。」
「世界は闇に覆われて消えてしまったんだ。」
「けれど小さな光の欠片が残っていたのさ。」
「子供達の心の中にね。」
「子供達は光の欠片の力で消えてしまった世界を作り直したんだ。」
「それが私達の世界なんだよ。」
「でも本当の光はまだ闇の奥で眠っていてね。」
「だから世界は一つに繋がること出来ずに幾つもの小さな世界に分かれてしまった。」
「だけどいつの日かきっと闇の奥に続く扉が開いて光が帰ってくるはずさ。」
「いいかい、もし闇に飲み込まれても闇の奥には必ず光があって、お前を助けてくれるんだ。」
「だから闇に負けてはいけないよ。」
「闇の奥の光を信じていれば、お前の心が闇を照らす光になってみんなを幸せにしてあげられるんだよ。」


その様子を見ていたアクアが呟く。
「カイリ・・あの子に会う事は偶然じゃなかったのかも知れない。」


ヴェントゥスが町を歩いているとスクルージ・マクダックがアンヴァースに襲われていたので助けてあげた。
「待て少年。」
「わしに礼もさせんつもりか。」
「えーっと、金目のものはやれんが、そうだ、こいつをやろう。」
「お前も他の世界から来たんだろ?」
「いや、いいんだ。誰にも言わんし詮索もせん。」
「実はわしもそうなんだ。」
「マーリンという魔法使いに頼んで他の世界から一緒に連れてきてもらったのさ。」
「事業拡大ってやつで。」
ディズニータウンの永久入場パスを3枚取り出すスクルージ・マクダック。
「これはディズニータウンの永久入場パスだ。」
「わしの故郷なんだが、面白い場所だから一度立ち寄ってみるといい。」
「保護者の分も。」


アクアが城の広場に行くとテラとヴェントゥスがいた。
アンヴァースが襲ってきたが、3人で協力して倒した。
ヴェントゥスが言う。
「そうだ、チケットを貰ったんだ。」
「ディズニータウンの永久入場パス。」
「面白いとこなんだって。」
「保護者と行きなさいって貰ったんだ。」
二人に永久入場パスを配るヴェントゥス。


笑い出すアクアとテラ。
「それよりもヴェン、こんな所まで来て!」


「大丈夫だよ。」
「俺、テラの事を変なふうに言う仮面を被った奴だって倒したんだ。」


その話を聞いたテラが驚く。
「ヴァニタス・・仮面の少年に会ったのか?」


ヴェントゥスが頷く。
「うん!」


「ヴェン、やはりお前はアクアと帰るんだ。」
「俺達にはやらなければならない事がある。」
「それは危険が伴う事だ。」


アクアが聞く。
「テラのやらなければならない事って何?」
「何だかマスターの任務じゃないみたい。」


テラが言う。
「道は違うが闇を消す事に変わりはない。」


「そうかな。テラが他の世界でしてきた事を見て思ったの。」
「闇に近づき過ぎているんじゃないかって。」


テラが言う。
「俺の事を監視していたのか。」
「それがお前へのマスターの命令か?」


アクアが言う。
「テラ、違うの。」
「マスターの真意はあなたへの疑心じゃない。」
「あなたの事が心配で・・」


「俺達は別々の道を行くんだ。」
テラは去っていった。


ヴェントゥスが言う。
「ひどいよ、アクア。」


「マスターの命令なのは本当よ。」
「でもそれはマスターの愛情からなの。」


「俺を連れて帰るのもマスターの命令?」
「アクア、キーブレードマスターになって変わったんだな。」
「俺、テラを探してくる。」
ヴェントゥスは走って行ってしまった。


2人と別れて歩いているテラが呟く。
「もう俺が頼れるのはマスター・ゼアノートだけだ。」
そこにブライグという男が現れる。
ブライグはⅩⅢ機関のメンバーでNo.Ⅱのシグバールに似ている。
「あんたがテラだな?」
「わざわざ招待しに来てやったってハナシだ。」
「じじいがお前を連れてこいとうるさいんでな。」
「わざわざ招待しにきてやったってハナシだ。」
「勘の悪いやつだな。ゼアノートってじじいの事だ。」
「俺が預かってる。」


テラが言う。
「もっとましな嘘をつくんだな。」
「マスター・ゼアノートがお前のような者に捕らわれるはずがない。」


「嘘かどうかはお前の目で確かめるんだな。」
「じじいは城外庭園の地下に閉じ込めてある。」
「俺のしびれが切れる前に来てくれよ。」
「じゃあな。」
ブライグは去っていった。


「まさかと思うが・・確かめてみるか。」
テラが城外庭園の地下に向かうと、マスター・ゼアノートが鎖で柱に縛りつけられていた。


ブライグが現れた。
「このじじいがなかなかしぶとくてね。」
「少々汚い手を使わせてもらった。」
「俺の目的はそいつだよ、キーブレードって言うんだろ?」
「最近その鍵みたいのを持った奴らがウロついててな。」
「このじじいもそうだ。」
「とっ捕まえて聞いてみたら何やらすげえものだって言うじゃないか。」
「俺も欲しくなっちまってな。」
「じじいが言うには、あんたにはマスターとしての資質があるらしいな。」
「俺があんたを倒せば、俺の方こそキーブレードに相応しいってハナシ。」
「ちょっとばかし手荒な方法になるが、しょうがないよな。」
「おっと、俺に手を出すなよ。」
「じじいには仕掛けがしてある。」
「そんなすげえもの持ってんだ。ハンデだよ、ハンデ。」
テラはブライグの攻撃を防ぐことしか出来ない。
「キーブレードの使い手と言ってもたいした事ねえんだな。」


マスター・ゼアノートが言う。
「何をしておるテラ、戦え!」
「私の事はいい!」
「このままお前が敗れるような事になれば、お前の師であるエラクゥスや兄弟弟子の力や誇りまでが地に堕ちるぞ!」
「キーブレードを使うのだ。」


テラはキーブレードを使ってブライグを倒した。
その時、テラは無意識のうちに闇の力を使ってしまう。
「このチカラは・・」
右目を負傷したブライグは逃げていった。


テラに助け出されたマスター・ゼアノートが言う。
「よくやった、テラ。」
「また一つ成長したようだな。」


「しかし今のは怒りや憎しみに囚われた闇の力です。」
「私は闇に堕ちたのです。」
「オーロラ姫の光の心も奪ってしまった。」
「もうどこにも俺の帰る場所はない。」


マスター・ゼアノートが言う。
「闇を制したのだ。」
「どこにも帰る場所がないならば我が弟子に迎えよう。」
「マスター・エラクゥスは闇を恐れるあまり光に囚われ過ぎた。」
「強い光は闇を生むのだ。」
「お前の中に闇はその教えから生まれた必然。」
「アクアとヴェントゥス。二つの強過ぎる光によってお前の中の闇が浮き彫りになっただけなのだ。」
「愚か、実に愚か。」
「光と闇の均衡、そのバランスこそが心のあるべき姿。」
「テラ、お前こそがマスターに相応しいというのに、なぜエラクゥスはお前を認めん。」
「それはお前を恐れているからだ。」
「テラよ。私と共に世界に均衡をもたらそう。」
「それこそがキーブレードマスターの務めだ。」
「世界を巡れ。」
「そしてまずは均衡を乱す者、強過ぎる闇、ヴァニタスを討つのだ。」
「マスター・テラ。」


一人になり広場に戻ったテラの所にヴェントゥスがやって来た。
「テラ!俺も一緒に行くよ!」


テラがヴェントゥスに言う。
「ヴェンとは一緒に行けない。」
「いつかお前が俺を救ってくれるのかもな。」


それをヴェントゥスが笑っている。
「救うって当たり前だろ、友達なんだから。」


「そうだな。」
「ありがとう、ヴェン。」
テラは一人で旅立って行った。


その後、一人になったアクアはヴァニタスと出会った。
「お前は!ヴェンが言っていた仮面の・・」


ヴァニタスが言う。
「あー、ヴェントゥスか。」
「どうだ、あいつ少しは強くなったか?」


いきなり襲いかかってきたヴァニタスをアクアが倒す。
「なかなかやるな。いいだろう。」
「お前は予備だ。」
「せいぜい強くなるんだな。」
ヴァニタスは闇のゲートを出して消え去った。


そこにヴェントゥスが走ってやって来る。
「アクア!」
「テラには会えたけど一人で行っちゃった。」


アクアが言う。
「私も行かないといけない。」
「ヴェンは一人で帰るのよ。」


ヴェントゥスが落ち込む。
「一緒に行けないの?」


「ヴェンを危ない事に巻き込みたくないの。」
「分かってね。」
アクアはヴェントゥスを置いて一人で旅立っていった。


ヴェントゥスは旅立ちの地に帰らず、違う世界へと旅立っていった。


マスター・ゼアノートの所に右目を負傷したブライグがやって来る。
「おい、じじい!」
「話が違うじゃねーか。」
「この大怪我どうしてくれる!」
「ただで済むと思うなよ!」


マスター・ゼアノートがキーブレードを出してブライグに向ける。
「分かった、分かったよ。もう下ろしてくれよ。」
「まだまだ俺の協力が必要だろ?」
「俺もあんたに約束を果たしてもらってないしな。」
「まあ顔の傷くらいで済んだだけで良かったのかもな。」
「下手すりゃ俺もどこぞのお姫様みたいに、あいつに心を奪われるとこだったんだろ?」


マスター・ゼアノートが言う。
「テラは心には大きな光が残っている。」
「心に光を持つ者に心を奪う事など出来ん。」


「って事は、あいつが心を奪った訳じゃないんだな?」
マスター・ゼアノートは何も答えずに笑っている。


テラはディズニータウンにやって来た。
テラの前にキャプテン・ダークの変装をしたピートがやって来た。
「影を背負った孤高のレーサー。そう、俺がキャプテン・ダークだ。」
「お前、見ない顔だな。新人レーサーか?」
「トップレーサーの俺の邪魔をしに来たんだな。」
テラは車のレースでキャプテン・ダークに勝った。
「くー、今日はマシンの調子が悪かったんだ。」
「次は必ず優勝してやるからな!」
ピートは逃げていった。


その様子を見ていたチップとデールが喜ぶ。
「やったー!ピートの奴、逃げてったぞ。」
「誰もお前なんかに投票しないよーだ。」


そこにミニー王妃がやって来る。
「今この町で開催されているドリーム・フェスティバルの催しの一つなのです。」
「人気投票でミリオンドリーム・アワードを決めるのですが。」
「人気投票の趣旨は、みんなが誰かの人気者である事に気づいて欲しいだけなのに。」


テラが言う。
「俺も教えられた。」
「ルールを破らなくても目的は達成出来る。」
「俺は目的のためには闇に堕ちる覚悟でいた。」
「だがまだ方法はあるかも知れない。」
テラは次の世界に旅立って行った。


ヴェントゥスがディズニータウンに入ると、キャプテン・ジャスティスの変装をしたピートがやって来た。
「白いマスクは希望のしるし!」
「この町の平和を守る正義のヒーロー、キャプテン・ジャスティス参上!」
「少年、何か困った事はないかな?」
「正義のヒーロー、キャプテン・ジャスティスがすぐに解決してやるぞ。」
「うん?どうした、遠慮はいらんぞ。」
「さあ言ってみろ。それで俺に投票を・・」
「いや、何でもない。」
「さあ、何か言うまでここを動かんぞ。」


ヴェントゥスが言う。
「そうだ、この町の事を教えて。」
「ずいぶん楽しそうな雰囲気だけどいつもこうなの?」


「今この町はドリーム・フェスティバルの真っ最中だ。」
「町のあちこちでいろんな催し物が行われているぞ。」
「少年の困った事を解決したのはキャプテン・ジャスティスだからな。」
「忘れるなよ。」


町を歩いているとアイスクリームを作る機械が壊れて困っているヒューイ、デューイ、ルーイがいた。
ヴェントゥスが機械を修理してあげると、ミニー王妃がアイスクリームを食べに来た。
「あー美味しかった。ご馳走様でした。」
「こんなに美味しいアイスクリームを食べたのは初めて。」
「ありがとう、ヴェントゥス。」


ヒューイ、デューイ、ルーイが喜ぶ。
「すごいや、ヴェン!」
「そうか、あそこをこうすれば良かったんだ。」
「作り方は分かったから、次からお客さんに自由に作ってもらうっていうのはどう?」


そこにピートがやって来た。
「ほーら、言った通りだ。」
「やっぱりこの機械が壊れてるんだ。」
「こんな機械、スクラップにしてやる!」


ヴェントゥスは機械を壊そうとするピートを追い払った。
「キャプテン・ジャスティスの事、ピートって言ってたけど?」


「暴れん坊でこの町の厄介者なんだ。」
「キャプテン・ジャスティスと名乗ってるのはミリオンドリーム・アワード狙いじゃないかな。」


ミニー王妃が言う。
「ミリオンドリーム・アワードはドリーム・フェスティバルの催しの一つで、この町一番の人気者を投票で決めているのです。」
「みんなが誰かの人気者である事に気づいて欲しいの。」
「そんな心を持って欲しいのです。」


「ピートは賞品だけが目当てだろうけどね。」
「きっとピートの名前じゃ誰も投票してくれないって思ったんだよ。」
「バレバレだけどね。」


「俺も誰かの人気者になりたいな。」
ヴェントゥスは次の世界に旅立っていった。


アクアがディズニータウンに入ると、キャプテン・ジャスティスの変装をしたピートがやって来た。
「この町の平和を守る正義のヒーロー、キャプテン・ジャスティス参上!」
アクアはピートを無視して立ち去ろうとする。
「ちょっと待てー!」
「キャプテン・ジャスティスだぞ。」
「正義のヒーローが声掛けてるのに立ち去る奴がいるか!」


そこにホーレス・ホースカラーが助けを求めるめてきた。
アクアとピートがフルーツボール広場にかけつけるとアンヴァースが出現していた。
ピートは逃げていったが、アクアはアンヴァースを倒した。


ホーレス・ホースカラーが言う。
「凄い!モンスターをやっつけちゃった!」
「君こそ本当の正義のヒーローだよ。」


そこにミニー王妃がやって来る。
「私からもお礼を言わせて下さい。」
「ありがとうございました。」
「私はミニー。この国の王妃をやっています。」


「王妃様、私はアクアと申します。」

ホーレス・ホースカラーが言う。
「やめて下さい、ミニー王妃。」
「王様がお出かけになっているんですから仕方がないです。」
「みんな分かってます。」
「だから今年もいつも通りドリーム・フェスティバルが開催されているんですよ。」
「それにしてもピートの奴、正義のヒーローって言ってるくせに全然頼りにならないんだから。」
「あいつはわがまま放題の暴れん坊のピートのまま。」
「人気投票のために変装してるだけだ。」
「ミリオンドリーム・アワードの賞品が目当てなんだ。」


ミニー王妃が言う。
「ミリオンドリーム・アワードはドリーム・フェスティバルの催しの一つで、この町一番の人気者を投票で決めているのです。」
「ピートは正義のヒーローになれば人気者になれると考えているようですが、少し勘違いをしているようですね。」
「誰かの思いが正義のヒーローや人気者を生むのです。」
「自分から名乗れば良いというものではありません。」


ホーレス・ホースカラーが言う。
「だったらきっとアクアが一番だ。」
「僕の思いを込めて君に投票するよ。」


ミリオンドリーム・アワード人気投票の授賞式が始まった。
「みなさん、お待たせしました。」
「ディズニータウン・ドリーム・フェスティバルのメインイベント、ミリオンドリーム・アワードの発表を行います。」
「今年の受賞者はなんと複数いらっしゃいます。」
「ヴェントゥス、アクア、テラの3人です!」


そこにピートが乱入する。
「何かの間違いだ。」
「今年はこのキャプテン・ジャスティスに票が集まったはずだ!」
「だったらこっちか?」
「孤高のレーサー、キャプテン・ダーク。」


ミニー王妃が言う。
「集計結果に間違いはありません。」
「3人が今年の受賞者です。」
「ピート、あなたの行動の動機はどうあれ、やろうとした事はとても素晴らしいことなのですよ。」
「ですからわずかですがあなたにも票が入っています。」
「あなたも誰かの人気者なのですよ。」


ピートが言う。
「票なんかどうでもいいんだ。」
「いいから賞品をよこせ!」


「ピート!これまであなたの行動には多少目をつむってきましたが、あなたに期待して、あなたの事を思って票を入れてくれた人の心をないがしろにするような今の言葉は許せません。」
「少しの間、頭を冷やしなさい。」
ピートは衛兵に捕らえられ、連行されていった。


「さあ、授賞式に戻りましょう。」
「受賞者のヴェントゥス、アクア、テラ、ステージにいらして下さい。」
アクアは3人を代表してステージに上った。
「どうやら他のお二人は欠席されているようですね。」
「ではあなたが代表して受け取って下さいね。」
「あなた達はドリーム・フェスティバルにおいて沢山の人からの人気を集めました。」
「よってここにミリオンドリーム・アワードを贈ります。」
「おめでとう。」
アクアは3人を代表して優勝賞品のクイーンベリーアイスを受け取って食べた。


テラがオリンポスコロシアムに着くと少年のヘラクレスがアンヴァースに襲われていた。
テラはアンヴァースを倒してヘラクレスを助けてあげる。
「ありがとう。うーん、僕一人じゃ敵わなかったか。」
「まだまだトレーニングが必要だな。」
「それにしても強いんだね。」
「君も闘技大会に参加する為に来たのかい?」
「コロシアムでやってる力を試す大会さ。」
「僕もいつかチャンプになって英雄になるんだ。」


そこに半人半獣のフィルがやって来る。
「ハーク!どこだ!」
「すぐに出てこないとランニング100キロ追加だぞ。」


「いけね、行かなきゃ。」
「コロシアムはこの先だよ。」
「今度試合を見に行くからね。」
ヘラクレスはフィルのところに行ってしまった。


テラがコロシアムに向かうと、ハデスがいた。
「どいつもこいつも大した事ないな。」
「どこかにいないかな。」
「ゼウスに人泡吹かせられるような強い奴は。」
ハデスがテラを見つける。
「いたー!」
「なかなかの素質だ。あいつなら・・」
テラに近づくハデス。
「もったいない、実にもったいない。」
「お前ならもっと力を得られるものを。」
「俺は冥界の王にして闇の支配者ハデス。」
「お前は心の闇を封じ込めようとしているな?」
「それじゃあ駄目だ。」
「闇は誰の心にもある。」
「それは恥ずべき事ではない。」
「心の闇は付き合い方次第で大きな力になる。」
「しかしお前のように闇と向き合おうともしない奴は、いずれ闇に飲み込まれてしまい力も得られない。」
「お前には素質がある。」
「どうだ、闇を支配してもっと大きな力をつけてみないか?」
「俺ならその手助けが出来そうなんだがな。」


「闇を支配する方法・・どうすればいい?」


ハデスが答える。
「簡単な事だ。」
「闘技大会に参加すればいい。」
「そんな事でと思ったか?」
「だが戦いで得られるものは多い。」
「その中から俺が導いてやるのさ。」
「何しろ俺は闇のエキスパートだからな。」
「早くしろよ。俺の気が変わらないい内にな。」


テラは闘技大会に出場して決勝戦まで勝ち進んだ。
「闇を支配できればもう心の闇を恐れる必要はない。」


テラは決勝戦の相手ザックスに勝利した。
しかしハデスによって闇に支配されたザックスは、なおもテラに襲いかかる。
ハデスがやって来た
「どうだ?強いだろう。」
「それが闇の力だ。」
「お前も心を闇に委ねて力を解放するんだ。」


テラは必死にザックスの攻撃を防いでいる。
「ハデス!やはりそういう事か!」
「俺は闇に飲まれない!」
テラはキーブレードを使ってザックスの心を解放してあげた。
それを見たハデスは姿を消した。


ザックスが起き上がる。
「ああ、やっと自由になれた。」
「あー、あんな奴に操られるなんて情けない。」
「ありがとう、テラ。」
「テラ、あんた俺が憧れてる英雄に似てるな。」
「見た目とかじゃなくて、何となく雰囲気とか。」
「英雄かどうかは自分で決めるもんじゃない。」
「少なくともこの歓声を送ってくれてる人達にとって、テラは英雄なんだ。」
「俺にとってもな。」
「あんたとは自分の力だけで戦いたかったな。」


「俺もだ、ザックス。」
テラは次の世界に旅立った。


アクアがオリンポスコロシアムに着くと、アンヴァースが暴れていた。
そこに半人半獣のフィルがやって来る。
「お嬢さん、ここは俺に任せてくれ。」
「ハーク、出番だ!」
少年のヘラクレスがやって来て、アクアと一緒にアンヴァースを倒した。


フィルが言う。
「やれやれ。酷いめにあった。」


ヘラクレス少年が言う。
「はー、もっと強くなって早く英雄になりたいよ。」
「僕もチャンプ・テラみたいに強くなるんだ。」


フィルが言う。
「ところでお嬢さん、この後のご予定は?」
「俺が鍛えた英雄について語り明かさないか。」
「そう、今英雄と言えばチャンプ・テラ。」
「なんだ?あんたもテラのファンか?」
「最近はどいつもこいつもテラ、テラ、テラだ。」
「前回の闘技大会で初参加にして優勝という華々しいデビューを飾っておきながら、それ以来行方不明だ。」
「そう、あまりの強さにおかしくなる対戦相手もいたそうだ。」


ヘラクレス少年が言う。
「テラの強さは英雄そのものだったそうだよ。」
「僕も早くテラみたいになりたいな。」


「確かに今はいないが、闘技大会には姿を見せるかも知れん。」
「闘技大会に出ればテラに会えるかも知れんな。」
「そうだ。俺がエントリーしてやってもいいぞ。」
「なんならトレーニングをつけてやってもいい。」


アクアが言う。
「分かりました。では闘技大会に参加します。」
「私はアクアです。よろしくお願いします。」


アクアは闘技大会の決勝戦まで進んだ。
「次は決勝戦ですか。テラは現れませんでしたね。」


そこに決勝戦の対戦相手ザックスという青年がやって来た。
「あんたがアクアだろ?」
「俺、ザックス。決勝戦の対戦相手な。」
「よし、これに勝ってテラと勝負だ。」


フィルが言う。
「この大会は西と東、二つのブロックに分かれて行われ、それぞれの勝者が戦って優勝を決めるんだ。」
「お前さんが今参加しているのは東ブロック。」
「もしかするとテラは西ブロックに出ているのかも知れんな。」


ザックスが言う。
「アクア、改めてよろしくな。」
「テラは恩人なんだ。」
「前回の大会でハデスって奴がテラを闇に引き込もうとして俺を利用したんだ。」
「俺はハデスの術にかかって、普通じゃない力でテラを追い詰めた。」
「でもテラは闇に堕ちることなく俺を解放してくれたんだ。」
「重い話は終わり。それじゃ、試合会場で待ってるからな。」


アクアは決勝戦でザックスに勝利した。
「あー、負けたー!」
「英雄への道はまだまだ先が長いな。」


そこにハデスが現れた。
「やれやれ。今度の対戦相手がどんな奴かと思って来てみれば、細腕のお嬢ちゃんとはな。」


「お前がハデス。」
「ザックスを操ってテラを闇に陥れようとした。」


ハデスが言う。
「おや?あの意気地なしの小僧を知っているのか?」
「最初は小僧から闇を理解したいと言ってきたんだぞ。」
「それをあの小僧は最後の最後で怖気づきやがった。」
「これが意気地なしではなくて何だ?」
「代わりにお前が意気地のあるところを見せてみるか。」


アクアが言う。
「私は闇などに興味はない。」


「即答かよ。」
「こりゃまたつれないね。」
「まあいい。どうせこの後戦うんだ。」
「ルールは守らなくちゃな。」
「その時にたっぷりと闇の力を見せつけてやる。」


アクアはハデスに勝利した。
「おぼえていろ!」
ハデスは逃げていった。


ヘラクレス少年がやって来た。
「きっと強さだけじゃ英雄にはなれない。」
「アクアとザックスの事を見てたらそんな気がしてきたんだ。」


「あなたの心に迷いはないようですね。」
「いつの日かきっと本当のヒーローになれるかも知れない。」
「テラ、あなたもきっといつか・・」


テラがディープスペースの宇宙船に着くと、ジャンバ博士が話しかけて来た。
「おい、助けてくれ。」
「私は無実の罪で捕らわれているんだ。」
「ただの科学実験なんだ。」
「史上最強の兵・・いや、生き物を作っただけのな。」
「銃弾を跳ね返し、火にも強く、頭脳はスーパーコンピュータ以上。」
「暗闇でも物が見え、自分の3000倍もの大きさの物体を動かせる。」
「なのに奴の力を恐れた評議会の連中は研究成果を取り上げ、私をこんな狭い部屋に押し込んだんだ。」
「人は自分より大きな力を持つ他者が近くにいると不安になるのさ。」
「お前さんなら分かるだろう?」
「早く助け出さないと宇宙の果てに追放されてしまう。」


「分かった、案内してくれ。」
テラはジャンバ博士を牢から出してあげた。
「試作品626号。」
「お前さんがこれから助けに行ってくれる可哀想な生き物の名前だ。」
「そして私がそれを作り上げた偉大な科学者ジャンバだ。」
「奴は拘束室だ。急ごう。」


テラはジャンバ博士と一緒に拘束室に向かうと、小さな姿の試作品626号が捕らわれていた。
「驚いたろう。」
「こんな小さな生き物が凄い力を持っているなんて。」
「こいつは正真正銘、宇宙最強の生き物だ。」
「本能のおもむくまま触れる物全てを破壊する。」


ジャンバ博士が試作品626号を解放すると、テラに飛びついてアクアに貰ったお守りを奪った。
「返してくれ!それは友との絆なんだ!」
すると試作品626号はお守りを投げ捨てて逃げて行った。
お守りを拾い上げるテラ。
「繋がりか。ここまで使命や力を一番に考えていたが、結局俺の心が求めているのは友との絆、心の繋がりなのかもな。」
「おまえが作り上げたというあの生き物、あいつの心も友や絆を求めているんじゃないのか?」


ジャンバ博士が言う。
「馬鹿を言うな。」
「あいつに心なんてものはない。」
「あるのは私がプログラミングした破壊本能だけだ。」


試作品626号が戻ってきた。
「どうしたんだ。なぜ戻ってきた?」


テラが言う。
「友の事を知りたいんだなな。」
「俺の名はテラ。」
「友を理屈で知る必要はない。ただ心で感じればいい。」


ジャンバ博士が口を挟む。
「そんな事を学習する必要はない。」
「お前はただ破壊することだけを考えていればいいんだ。」
「作り直してやるからこっちへ来い!」


その時宇宙船内に警報が鳴り響く。
「緊急事態発生。」
「収容区画から試作品626号と囚人が逃亡。」
「警備兵は直ちにこれを捜索、確保せよ。」
ジャンバ博士と試作品626号は逃げて行った。


「ヴェン、アクア、俺はまだお前達と繋がっているか。」
テラは次の世界に旅立って行った。


アクアがディープスペースの宇宙船に着くと、アンヴァースがいた。
アンヴァースを倒すと、アクアが作ったお守りのようなものが落ちていた。
「この形はもしかして、繋がりのお守り・・」


すると生物兵器試作品626号が現れて、落ちていたお守りを奪い取った。
生物兵器試作品626号はアクアのキーブレードを見ると近づいてくる素振りを見せたが、ガントゥ大尉の姿を見つけると通気口から逃げていった。
ガントゥ大尉がアクアに聞く。
「ここに試作品626号が来なかったか?」
「ジャンバ博士が作り出した生き物、試作品626号だ。」
「なりは小さいが凶暴な奴だ。」


アクアが答える。
「それなら通気口から逃げました。」


「逃げられたか。」
「ところでお前、見かけない顔だがどこの所属だ。」
「お前、密航者だな。」
ガントゥ大尉はアクアを議長のところに連れて行った。
「私は密航者ではありません。アクアと言います。」
「アンヴァースというモンスターを追ってやって来ました。」
「アンヴァースは私の武器でしか倒せません。」
「どうか私にアンヴァースの討伐を任せてもらえないでしょうか。」


議長が言う。
「私達の武器では倒せない?」
「アクアさんと言いましたね。あなたの力を貸して頂けますか?」
「私達はジャンバ博士と試作品626号を一刻も早く捕らえなければなりません。」
「いかがですか?」


アクアが言う。
「もちろんです。」
「あのモンスターを倒すことは私の使命です。」


「それと一つお願いがあります。」
「逃亡者を捕まえて欲しいのです。」
「私達はモンスターのせいで満足に捜索が出来ないのです。」


アクアが言う。
「ジャンバ博士と試作品626号ですね。」


「モンスターの出現情報はこちらから出します。」
「頼みましたよ、アクアさん。」


アクアが宇宙船を捜索していると、試作品626号を見つけた。
「試作品626号ですね。」
「あなたには逮捕命令が出ています。」


「テラ!」
試作品626号はそう言うと壁を登ってどこかに行ってしまった。


アクアは試作品626号追いかけ、ジャンバ博士と試作品626号を見つけた。
「いい加減にしろ。」
「お前はおかしな行動が多すぎる。」


アクアがジャンバ博士に言う。
「そこまでです。ジャンバ博士、試作品626号。」
「二人には逮捕命令が出ています。」


試作品626号が繋がりのお守りのようなものを持っているのを見つけるアクア。
「あなたのものでしたか。でもどうしてその形を?」


ジャンバ博士が言う。
「テラとかいう奴のお守りを真似てこいつが作ったんだ。」
「友との絆とか言ってたかなあ。」
「そのおかげで破壊本能しか与えなかったただの兵器が友情なんてもんを覚えちまったのかも知れないが、いい迷惑だ。」


そこにガントゥ大尉がやって来た。
「お前の任務はここまでだ。後は俺の任務だ。」
「お前らにはここで消えてもらう。」


アクアが襲いかかってくるガントゥ大尉を倒すと、議長がやって来た。
「おやめなさい。全てモニターで見ていました。」
「アクアさん、よくやってくれました。ありがとう。」
「ガントゥ大尉、あなたには失望させられました。」
「パトロール隊員からやり直しなさい。」


アクアが言う。
「お願いがあります。」
「試作品626号を助けてもらえないでしょうか。」
「彼は友達の事やその絆を学びつつあるようです。」
「ただの危険な生き物とは思えないのです。」


議長が言う。
「そこまで言うのなら約束は出来ませんが検討しましょう。」


アクアが試作品626号に近づく。
「素敵なお守りね。」
「あなたの絆に私と私の友達も加えてもらえる?」
「私の名はアクア。友達はテラとヴェントゥスよ。」
アクアは別の世界に旅立っていった。


ヴェントゥスがディープスペースの宇宙船に着くと、試作品626号がやって来た。
「ヴェ・・テラ・・アク・・ワ・・」


「テラとアクアを知ってるのか?」


試作品626号が自作した繋がりのお守りを取り出して見せる。
「トモ・・イズナ!」


「それって繋がりのお守りか?」


その時、警報が鳴り響く。
「このままだと危険です。船が爆発してしまいます。」


ヴェントゥスは試作品626号と一緒に宇宙船外に逃げ出すが、試作品626号が乗っていた小型宇宙船が暴走してしまいはぐれてしまった。


ヴェントゥスがネバーランドに着くと、ティンカー・ベルとフォクシーとカビーがいた。
「僕達はこれからティンクが見つけた流れ星を探しに行くんだよ。」


「流れ星!俺も一緒に行っていいかな?」
ヴェントゥスはティンカー・ベル達と一緒に集落の方へ向かった。
そこにピーター・パンがやって来る。
「誰だ、こいつは?見ない顔だな。」


「俺ヴェントゥス。ヴェンって呼んでくれ。」


「ふーん、まあいいか。」
「お前達、海賊のお宝は欲しくないか?」
「フック船長がお宝を隠しているところを見たんだ。」
「それを横取りしてやろうじゃないか。」
ティンカー・ベルが何やら怒っている。
「ティンク、どうしたんだよ。」


ヴェントゥスが言う。
「みんなで流れ星を探しに行く途中だったんだ。」


ピーター・パンが言う。
「海賊のお宝の方がずっと楽しいって。」
「ティンクも一緒に行こう!」
ティンカー・ベルは怒って行ってしまった。
「何だよ、せっかく誘ってやったのに。」
「ヴェン、君も一緒に来ないか?」


「ありがとう。でも俺は流れ星を探すよ。」
ヴェントゥスはピーター・パン達と別れてティンカー・ベルを追いかけた。


テラがネバーランドに着くとフック船長とスミーがアンヴァースに襲われていたので、アンヴァースを倒してあげた。
「頼んでもいないのに余計な事をしおって。」
「我々だけで倒せたものを。」
「そうだな、スミー。」
「奴の仲間ではないようだが。」
「お前もこいつを狙っているのか?」
フック船長の前には大きな宝箱がある。


テラが言う。
「俺はそんなものに興味はない。」
「人を探している。」
「仮面をかぶった少年だ。」
「心当たりはないか?」


「そんな奴は知らん。」
「スミー、さっさと行くぞ。」
「奴め、きっと俺様の光を狙ってくるぞ。」


立ち去ろうとするフック船長にテラが聞く。
「ちょっと待て。光が狙われていると言ったか?」


「ああ、この箱の中はあちこちから集めた光で一杯だ。」
「あの忌々しい空飛ぶ小僧め。」
「こいつを狙ってくるに違いない。」


テラが言う。
「ヴァニタスではないようだが、光を狙う少年・・気になるな。」
「その光、俺にも守らせてもらえないか?」
「光を狙っている少年の事が気になる。」


「そいつの名は、ピーター・パンだ。」
「この箱をドクロ岩の洞窟へ持っていく。」
「奴からこの箱を守ってくれ。」


テラはドクロ岩の洞窟まで同行した。
「ご苦労。」


スミーが言う。
「船長、昨日話した流れ星の事なんですが。」
「普通の流れ星はキラッと光って消えちまうもんでやしょ。」
「でも昨日のやつはキラキラ光ったまま島に落ちたんでやんす。」
「あれはきっと大きな宝石に違いないです。」


「馬鹿モン!それを早く言わんか!」
「あー、我々は急用が出来たので少し席を外すが、ここは君に任せてもいいかな。」


テラが答える。
「ああ。俺はここでピーター・パンを待つ。」


フック船長とスミーはテラを置いて行ってしまった。
そこにピーター・パンが現れた。
「なぜ光を狙う。」


ピーター・パンが言う。
「光?何の事だい?」
ピーター・パンと一緒に来ていたフォクシーとカビーが宝箱を開けると、中には金銀財宝が入っていた。
「海賊のお宝だよ。」
「金貨に宝石。いつものやつさ。」


テラが言う。
「俺はこんなものを守っていたのか。」
「奴に騙されていたようだな。」
「君が悪い奴だと思っていた。すまない。」


「そんな事はいいさ。」
「ところでフックはどこにいるんだい?」


テラが答える。
「奴は流れ星を探しに行ったようだ。」


それを聞いたピーター・パンが驚く。
「流れ星だって!」
「大変だ!ティンクが危ない!」
ピーター・パンは慌てて飛んで行ってしまった。


ヴェントゥスが集落に着くとミッキーの星の星の欠片が落ちていた。
「あれはミッキーの星の欠片・・」


そこにフック船長とスミーがやって来た。
ティンカー・ベルはフック船長に捕まり、星の欠片も拾われてしまう。
「流れ星に思わぬおまけがついてきたぞ。」


キーブレードを構えるヴェントゥス。
「ティンカー・ベルを放せ!」


「ふん、ピーター・パンの仲間か。」
「ピーター・パンに伝えておけ。」
「ティンカー・ベルを返してほしければ人魚の入り江まで来いとな。」
フック船長達は逃げていった。


そこにピーター・パンがやって来る。
「遅かったか、フックめ!」


「人魚の入り江に来いって言ってた。」


ピーター・パンが言う。
「待ち伏せか。あいつの考えそうな事だ。」
「急ぐぞ!ついてこられるか?」
ヴェントゥスはピーター・パンと一緒に人魚の入り江に向かった。


フック船長がテラの所にティンカー・ベルを捕まえて戻ってきた。
「こいつはティンカー・ベル。」
「ピーター・パンの仲間だ。」
「こいつを盾にすれば今度こそ奴はおしまいだ。」


テラはフック船長からカゴを取り上げてティンカー・ベルを逃してあげた。
「どういうつもりだ!」
「このー、ただではすまさんぞ!」
そこにフック船長が苦手なクロコダイルが現れる。
それを見たフック船長は逃げていった。


テラがフォクシーとカビーに言う。
「君達は本当に宝石や金貨が欲しかったのか?」


「ううん、そんなのいらないよ。」


「だったら君達の大切なものを入れればいい。」
「それが宝物になる。」
フォクシーとカビーは宝箱を運び出していった。


「俺の宝物は何だったかな。」
テラは次の世界に旅立っていった。


ヴェントゥスとピーター・パンが人魚の入り江に行くと、ティンカー・ベルがやって来た。
「ティンク、無事で良かった!」
「え?大きな剣を持った男に?」


その時、大きな大砲の音が聞こえてきた。
スミーが海賊船から大砲を撃ってきているようだ。
「僕は海賊船の大砲を止めてくる!」
ティンカー・ベルがヴェントゥスのまわりを飛んで妖精の粉をふりかける。
「妖精の粉だ。体が軽くなった感じがしないかい?」


ヴェントゥスは空を飛んでフック船長のところに向かった。
「ああ、これでピーター・パンともおさらばか。」
「宿敵の最後がこうもあっけないものとは。」
「やったぞ、あの忌々しいガキをやっつけたぞ。」


ヴェントゥスが到着した。
「喜ぶのは早いぞ!フック!」


「お前はさっきの・・」
「まさかピーター・パンが!」
「忌々しいガキめ!」
ヴェントゥスは襲いかかってくるフック船長を倒した。
そこにフック船長が苦手なクロコダイルが現れる。
それを見たフック船長は逃げていった。


ピーター・パンとフォクシーとカビーが宝箱を持ってやって来た。
「宝箱を持ってきたよ!」
「フック船長が隠していたお宝さ。」
「僕達がさっきいただいたんだ。」


ピーター・パンが宝箱を開ける。
「ん?空っぽじゃないか。」


「ごめん、ピーター。」
「全部なくしちゃったんだ。」


ピーター・パンが言う。
「いいさ。どうせ金貨や宝石みたいなつまらないものしか入ってなかっただろうしね。」


「だからさ、代わりに僕達の宝物を入れるなんてどうかな。」


ピーター・パンが言う。
「それだ!金貨や宝石みたいなつまらないものよりも、自分が大切にしている本当の宝物だ。」
「ヴェンも何か入れるかい?」


「そうだな・・」
ヴェントゥスは木でできたキーブレードを中に入れた。
「これは俺の大切な友達から貰った物なんだ。」
「思い出はこれから沢山つくるからいいんだ。」
「テラとアクア達と一緒に。」


「分かった、ヴェン。」
「今度会うまでにもっと大きな箱を用意しておくから、もっと沢山の宝物を持ってきてくれよ。」


「うん、約束する。」
ティンカー・ベルがミッキーの星の欠片を持ってきた。
「それなんだけど、友達の落とし物だと思うんだ。」
「俺に預けてもらえないかな?」
ティンカー・ベルはヴェントゥスに星の欠片を渡した。
「ありがとう。」
その時星の欠片が光り輝き、ヴェントゥスはどこかににワープしていった。


アクアがネバーランドに辿り着く。
落ちていた宝の地図をアクアが拾うと、フォクシーとカビーとピーター・パンがやって来た。
「ルールだからな。宝の地図を一番に手に入れた君がリーダーだ。よろしくな。」


アクアがピーター・パンに言う。
「私にはやらなければならない事があるのでこれはお返しします。」


「残念だけどルールは絶対だ。」
「宝探しは諦めるしかないな。」


「えーー!」
残念がっているフォクシーとカビーを見たアクアが言う。
「仕方ありませんね。少しだけお付き合いしましょう。」


「僕はピーター・パン。」
「僕の周りを飛んでいるこの妖精はヤキモチ焼きのティンカー・ベル。」
「君は?」


「アクアです。」


「君がアクアか。」
「さあ、まずは人魚の入り江を目指すんだ。」


人魚の入り江に行くとフック船長がいた。
「見つけたぞ、ピーター・パン!」
「今日こそは決着をつけてやる。」


ピーター・パンが言う。
「フック船長、今日は忙しいんだ。」
「また今度相手をしてやるよ。」


するとフック船長の仲間の海賊達が大砲を撃ってきた。
逃げながら進んでいくと、元の場所に戻って来た。
「ここは元の場所?」


ピーター・パンが言う。
「困難を乗り越える事に価値があるんだ。」
「簡単にお宝が見つかっても楽しくないだろ。」


宝箱の前にフック船長が現れた。
「遅かったな、ピーター・パン。」
「お宝は返してもらったぞ。」
フック船長が宝箱を開けるとガラクタが入っていた。
「何だ、このガラクタは。」


「失礼な奴だな。それは僕達の宝物だぞ。」
「入ってた宝物は全部なくしちゃった。」


そこにフック船長が苦手なクロコダイルが現れる。
それを見たフック船長は逃げていった。


アクアは宝箱に入っていたガラクタの中にヴェントゥスの木刀を見つけた。
「それはヴェンが置いていったんだ。」
「思い出の宝物らしい。」
「あいつ、これから沢山思い出を作るんだって。」
「だから約束したんだ。」
「今度はもっと沢山の思い出の宝物を持ってまた会おうって。」


闇の気配を感じ取ったアクアが一人で集落に行くと、ヴァニタスがいた。
「宝探しごっこは楽しかったか?」
ヴァニタスはヴェントゥスの木刀を持っていた。
「もうあいつにはこんな玩具必要ないんだよ。」
ヴェントゥスの木刀を真っ二つに折るヴァニタス。
「だから予備もいらなくなった。」


アクアは襲いかかってくるヴァニタスを倒した。
「やった。奴を倒した・・」
「ヴェン、テラ、もう大丈夫よ・・」
アクアは力尽きて倒れてしまい、意識を失ってしまった。


目覚めるとピーター・パンがいた。
「アクア!大丈夫か?何があったんだ。」


アクアは真っ二つに折れてしまったヴェントゥスの木刀を拾い上げる。
「心配はいらない。」
「私達の宝物、心の絆は簡単には折れない。」
「ヴェンもそれが分かっていたからこれを置いていったんだと思う。」


ピーター・パンが言う。
「心の絆か。君達が羨ましいな。」
「アクア、ヴェン、テラか。」
「今度はみんなで遊びにおいでよ。」


テラはデスティニーアイランドにやって来た。
落ちていた星型のパオプの実を拾い上げ、アクアが言っていた言葉を思い出す。
―世界のどこかに星型の実をつける木があって―


アクアから貰った繋がりのお守りを握りしめるテラ。
「アクア、ヴェン・・繋がりは断ち切れてしまったのか・・」
「俺はまたお前達と会えるのか・・」
「光はどうして俺をこの場所に導いた?」
「俺に何が出来る?」


そこに幼少時代のソラとリクがやって来る。
リクに惹かれるテラ。
「この光・・俺はこの子に出会うために導かれたのか?」


ソラを追いかけて走っていたリクがテラに気づいて立ち止まる。
「お兄さん、他の世界から来たの?」
「この島に住んでいる人はいないし、本島でも見たことがないから。」


「君は?本島からどうやってここに来たんだ?」


リクが答える。
「今日は友達のお父さんに連れてきてもらったんだ。」
「ここは俺達の遊び場だけど、まだ俺達だけじゃ本島からは出られないから。」
「昔ここから外の世界に行った子がいるんだ。」
「お兄さんはどうやってここに来たの?」


「君はどうして他の世界に行きたいんだ?」


リクが言う。
「俺は、強くなりたいんだ。」
「昔ここから旅立った子のように。」
「ここから出られれば強くなれそうな気がするんだ。」


「どうして強くなりたい?」


リクが言う。
「大事なものを守れるでしょ。」
「友達やみんなを。」


「この小さな世界の外に大きな世界がある。」
キーブレードをリクに差し出す。
「この鍵を手にしてみろ。」
「君にその資格があるのなら、いずれ選ばれし者としてこの小さな世界を出て俺のもとに辿り着くだろう。」
「その時こそ、本当の広い世界と愛する者を守る力を教えよう。」
キーブレードを握るリク。
「今日の事は誰にも内緒だ。」
「君にかけた魔法が解けてしまうからな。」
リクはソラの所に走って行った。


「大事な者を守れる・・友達やみんなを。」
「俺にもまだ守る者はある。」
テラは旅立っていった。


その後アクアもデスティニーアイランドにやって来た。
星型のパオプの実をつける木を見つけたアクアは、自分が作った繋がりのお守りを見ながら呟く。
「テラ・・ヴェン・・」
「私にこの後待ち受ける戦いは・・」


そこに幼少時代のソラとリクがやって来る。
「待って、待って!」


「ほーら、ソラ。置いていくぞ!」


「もう一回。今度こそ負けないからな。」


アクアが二人の前に行く。
リクを見る。
「この子は純粋すぎる。」
「まるでテラ。」
ソラを見る。
「こっちの子は・・ヴェンそのものね。」


二人を見て笑い出すアクア。
「この子達のどちらかになら・・」
「ね、君達の名前を教えてくれる?」


「俺はソラ!」
「リク。」


リクを見たアクアが思う。
「この子はもうキーブレードの・・もしやテラ?」


「ソラはリクの事が好き?」


ソラが言う。
「当たり前だよ。リクは親友なんだ。」


「そう。そしたらリクがもし道に迷うような事があったら、もし暗闇の道へと迷い込む事があったら、今みたいに隣りにいて助けてあげるのよ。」
「それは、ソラにしか出来ない事だから。」


一人になったアクアがパオプの木に腰掛ける。
「選ばれし者は近づき過ぎてはいけない。」
「あの子達に私達と同じ道を歩ませてはいけない。」
「テラ・・私達はこの先どうなってしまうの?」


ヴェントゥスは星の欠片によってミステリアス・タワーにワープしていた。
目の前にドナルドとグーフィーがいる。
「それ、王様が持っていた星の欠片!」


ヴェントゥスが言う。
「王様?あ、これを持っていたミッキーの事か!」


ヴェントゥスはミステリアス・タワーの中に入り、イェン・シッドと会った。
「イェン・シッド様、王様の手がかりを見つけました。」


イェン・シッドが言う。
「ヴェントゥスだな。」
「エラクゥスから聞いておる。」
「しかしお前には帰還命令が出ておったはずだが。」
「まあ良い。」
「ミッキーも同じようなものだ。」
「してミッキーの手がかりと言うのは?」


星の欠片を取り出すグーフィー。
「それはヴェンが持っていました。」


「ミッキーとは会ったけど、すぐに光の中へ飛ばされちゃって。」
「行き先は分からないんです。」
「それはミッキーが消えたのと別の世界で拾ったもので。」


イェン・シッドが言う。
「ふむ、やはり世界を飛び回っておったか。」
「道理でミッキーの気配が定まらなかったはずだ。」
「探してみよう。」
謎の荒野で倒れているミッキーの映像が映し出される。
「強力な闇の力でこちらの魔法が遮られてしまった。」


ヴェントゥスが言う。
「僕が行くよ。」
「あの場所は見覚えがある。」
「ミッキーには前に助けられたから、今度は僕が助けたいんだ。」
「任せて。必ずミッキーを連れて戻るよ。」


ヴェントゥスは謎の荒野に向かって出発した。
倒れているミッキーにヴェントゥスが駆け寄ると、マスター・ゼアノートが現れた。
マスター・ゼアノートを見た瞬間、過去の記憶が頭に流れ込み頭を抱えるヴェントゥス。
「そうだ。お前は失っている。」
「だが永遠の喪失ではない。」
「手に入れるために失ったのだ。」
「今こそ全てを取り戻し、新たにつかみ取るのだ。」
「失った闇を取り戻せ。」
「完全なる光と完全なる闇の衝突こそが生み出すのだ。」
「究極の鍵、χブレード(キーブレード)を!」
「我々の持つキーブレードではない。」
「キーもしくはカイと読むが、もともとはキーと読む。」
「終極―死を意味する文字だ。」


ヴェントゥスが倒れ込む。
「俺がχブレードになる?」


「そうだ。」
「エラクゥスは知っているぞ。」
「お前が何者なのかをな。」
「よく考えてみろ。」
「お前はなぜ旅立つ事を許されなかった?」
「エラクゥスは怖いのだ。」
「お前が真実を知り正体を表す事が。」
「だから目の届く所に置いて監視していたのだ。」


ヴェントゥスがゆっくりと起き上がる。
「そうだ。いつも俺だけ外の世界には出させてもらえなかった。」


「行け!」
「エラクゥスから真実を聞き、お前がなすべき事を思い出すのだ。」
マスター・ゼアノートは闇のゲートを開き、ヴェントゥスとミッキーを異空間に飛ばした。


テラが異空間を移動していると、マスター・ゼアノートの声が聞こえてきた。
「マスター・テラよ。私の元へ来るのだ。」
謎の荒野に向かうとマスター・ゼアノートがいた。
「マスター・ゼアノート、お呼びでしょうか。」


「まずい事になった。」
「ヴェントゥスが自身の過去の秘密を知ってしまったのだ。」
「ヴェントゥスは真実を問いただすためにエラクゥスのもとへ向かった。」
「あの目はまともではなかった。何をするやも知れぬ。」
「マスター・テラよ。友としてヴェントゥスを守ってやれ。」


「無論です。」
テラは旅立ちの地に向かった。


ヴェントゥスが旅立ちの地に着くとマスター・エラクゥスがやって来た。
「ヴェントゥス、一人か?」
「アクアと一緒では?」
「いや、しかしよく戻ってきた。」
「お前が旅立つにはまだ早い。」
「もっとこの地で修行を積んで・・」


ヴェントゥスが言う。
「閉じ込めるのか?」
「そうやって俺をこの世界に閉じ込めているんだな。」
「俺がχブレードなる・・そう聞いた。」
「χブレードって何だよ!」


「やはりゼアノート、諦めていなかったか・・」
過去の記憶が蘇る。
「待て!ゼアノート。」
「お前は禁断の領域に踏み入ろうとしている。」
「なぜχブレードを求めるのだ!」
「全ての世界が闇に覆われ無に帰すぞ!」


マスター・ゼアノートが言う。
「わずかに伝わるχブレードとキーブレード戦争の伝説。」
「かつて世界は闇に覆われ、そこから新たな光を見出した。」
「キーブレード戦争はその言い伝えの一節。」
「破壊の後に創造があるように、キーブレード戦争の後に何があるのか。」
「我らもまた伝説通りに光を見出せる光に相応しい生命なのか。」
「私はそれを確かめたいのだ。」
「χブレードの完成こそキーブレード戦争の扉を開く鍵となる。」


マスター・エラクゥスが言う。
「お前は自らの興味のために世界を試すと言うのか?」
「世界を一旦闇に覆うなど許されんぞ!」


「ならば闇の中にこそ創造があるのだ。」
「考えてみよ。」
「我ら皆、暗闇からこの光の世界に産み落とされるではないか。」


「それは詭弁だ!」
マスター・エラクゥスがキーブレードを構える。
「言っても分からなければ力ずくで止めるまでだ。」


しかしマスター・ゼアノートは闇の力でエラクゥスを圧倒する。
「その力・・闇に堕ちたか、ゼアノート!」


「私に構うな。」
マスター・ゼアノートは立ち去って行った。


マスター・エラクゥスが呟く。
「ゼアノート・・あの時、お前を止められなかった我が過ち、ここで正させてもらうぞ。」
マスター・エラクゥスはヴェントゥスにキーブレードを構えた。
「χブレードは世界に存在してはならぬもの」
「ゼアノートの真意を知った以上、ここで封じなければならん。」
「お前は存在してはならんのだ。」
ヴェントゥスに攻撃を放った。


その時テラが到着し、マスター・エラクゥスの攻撃を間一髪のところで防ぐ。
「マスター!何をする気です!」


「テラ!命令だ、そこをどけ!」


テラが言う。
「嫌です!」


「師の言う事が聞けぬか!」
「なぜお前は師の心を理解出来ぬ!」
「我が言葉に耳を貸さぬと言うならば、お前もヴェントゥスとともに封じるまでだ。」


テラが決意を固める。
「マスターだろうと関係ない。」
「この力、友のために使う!」


「闇に堕ちたか!テラ!」


異空間にヴェントゥスを逃したテラは襲いかかってくるマスター・エラクゥスを倒した。
「許して下さい、マスター。」
「俺はただヴェンを守りたかっただけなんです。」


マスター・エラクゥスが言う。
「いや、いいのだ。」
「許せ、テラ。」
「お前の心に闇を住まわせたのは私かも知れぬ。」
「こうして私自身もお前達にキーブレードを向けてしまうとはな。」
「我が心も闇に・・」
マスター・エラクゥスは消滅した。


「マスター・エラクゥス!」
泣き崩れるテラのところにマスター・ゼアノートがやって来た。
「マスター・テラよ。」
「お前が許しを請う必要はない。」
「エラクゥスはお前の友に手をかけようとしたのだ。」
「お前の成長には目を見張るものがある。」
「だがまだ足りない。」
「怒りの感情を解き放て。」
「心を闇に委ねるのだ。」
「来るがよい。」
「我らキーブレード使いの運命を刻みし場所。」
「キーブレード墓場へ。」
「お前はそこでヴェントゥスとアクアの最後を見届け、闇に堕ちるのだ。」
旅立ちの地を闇に染めるマスター・ゼアノート。
「もうお前達に帰る場所はない。」
マスター・ゼアノートは闇に消えていった。


旅立ちの地が闇に飲み込まれていく様子を呆然と見るテラ。
「ヴェン、アクア・・」
「お前達は俺が守る。」
テラはキーブレード墓場へ旅立って行った。


ヴェントゥスはデスティニーアイランドに飛ばされた。
そこにヴァニタスが現れる。
「お前は素材として十分に成長した。」
「今こそ俺との融合を果たし、χブレードとなれ。」


ヴェントゥスが言う。
「俺はそんなものにならない。」
「俺とお前が戦わないとχブレードは生まれないんだろ。」
「だから俺は戦わない。」


ヴァニタスが言う。
「抜け殻のくせによく喋る。」


ヴェントゥスの過去の記憶が蘇る。
謎の荒野でアンヴァースに囲まれているヴェントゥス。
「やめて下さい、マスター。」
「俺の力では無理です。」


マスター・ゼアノートが言う。
「いや、お前は封じ込めているはずだ。」
「心の奥底に眠る闇への衝動を。」
「今こそ解き放て!」
「恐怖を怒りに変えるだの!」
「その心の底にある闇の感情を解き放たなければ、お前はこの世界から消え去る事になるぞ!」
「さあ闇に心を委ね、そして私にχブレードをもたらせ!」


ヴェントゥスはアンヴァースに襲われ、気を失ってしまった。
「最後まで闇の力を使わなかったか。」
「せめて心の闇だけでも取り出させてもらう。」
マスター・ゼアノートはヴェントゥスの胸にキーブレードを突き刺し、心の闇―ヴァニタスを取り出した。
「ヴェントゥスの虚ろより生まれし者。」
「お前はこれよりヴァニタスと名乗るが良い。」


「はい、マスター。」


正気に戻ったヴェントゥスにヴァニタスが言う。
「だったら戦う理由を作ってやるよ。」
「お前も来るがいい。」
「χブレードの誕生に相応しい場所―キーブレード墓場へ。」
「そこでテラとアクアの最期を見せてやる。」
「お前はそれを平然と見ていられるかな。」
ヴァニタスは姿を消した。


繋がりのお守りを握りしめるヴェントゥス。
「テラ、アクア・・」
「俺が全てを終わらせるんだ。」
ヴェントゥスはキーブレード墓場へ向かった。


アクアが異空間を移動している途中、気を失ったミッキーを見つけた。
アクアはミッキーを連れてイェン・シッドがいるミステリアス・タワーに向かった。
ミッキーを連れてイェン・シッドの部屋に行くと、ドナルドとグーフィーがいた。
「王様!」


イェン・シッドが言う。
「アクアよ。星から悪い報せだ。」
「マスター・エラクゥスの心が消えた。」
「どうやら討たれたらしい。」


驚くアクア。
「マスターが、そんな・・一体誰が・・」


イェン・シッドが言う。
「マスター・ゼアノート。そして・・テラ。」


「まさか!」
「ありえません!」
「テラがマスターを・・」


「私もそうであって欲しいと願っておる。」
「星の報せでは詳しい状況までは分からんのでな。」
「テラの心は古より伝え聞くキーブレード戦争の地―キーブレード墓場へ向かったようだ。」


アクアが言う。
「分かりました。」
「私が行って真相を確かめてきます。」


「気を付けて行くのだぞ。」


アクアが繋がりのお守りを握りしめる。
「テラ、ヴェン・・待ってて。」
「私があなた達を救ってみせる。」


アクアがキーブレード墓場―キーブレード・グレイブヤードに着くと、テラがいた。
「マスターが討たれたそうよ。」


テラが言う。
「ああ、知っている。」
「俺がゼアノートに手を貸してしまったんだ。」
「マスターがヴェンを消そうとした。」
「だから俺はヴェンを守るために戦った。」
「しかしそれは全てゼアノートの策略だったんだ。」
「俺の中の闇を目覚めさせるために・・」
「俺を心配し、お前に追わせたマスターはやはり間違っていなかった。」
「この後始末は自分でつける。」


アクアが言う。
「憎しみや怒りは闇を生む。」
「あなたが闇に堕ちて戦うような事になれば、それはまたゼアノートの策略の内。」
「それではマスターの思いに応えられないわ、テラ。」


ヴェントゥスもやって来た。
「ゼアノートは俺とヴァニタスを戦わせてχブレード(キーブレード)を生み出そうとした。」
「マスターはχブレードは存在してはならぬものと言って俺を消そうとしたんだ。」
「χブレード―それが何なのかは分からない。」
「でも俺の心が怖がってる。」
「χブレードが生まれる事を。」


テラが言う。
「大丈夫だ。俺達がヴェンの心を怖がらせたりしない。」


ヴェントゥスが言う。
「俺、ヴァニタスと戦う事になるかも知れない。」
「もしそうなってしまったら、俺を・・」


テラがヴェントゥスの話を遮る。
「俺達は繋がりの絆で結ばれた友だ。」
「俺がそんな事はさせない。」


「友達だから頼みたいんだ。」
「俺を―消してくれ。」


そこにマスター・ゼアノートとヴァニタスがやって来る。
「見よ。」
「かつては主人の心と一つにあって力を宿していた鍵の残骸を。」
「この地で繰り広げられた光と闇のキーブレードの戦い。」
「キーブレード戦争の跡だ。」
「多くのキーブレード使いがこの地で消えた。」
「ただ一つの鍵を求めて。」
「今こそ私は手に入れる。」
マスター・ゼアノートがヴェントゥスを指さして言う。
「χブレード。」


テラ、アクア、ヴェントゥスはマスター・ゼアノートに立ち向かうが、全く歯が立たない。
マスター・ゼアノートに捕まってしまったヴェントゥスは氷漬けにされて動けなくなる。
マスター・ゼアノートが空に向かって雷を放つと、上空に巨大なキングダムハーツが出現した。
アクアが氷漬けになったヴェントゥスを介抱していると、ブライグが現れた。
「そいつの面倒は俺に任せて、あんたはテラと戦ってくればどうだ?」
「何しろテラはマスターの仇なんだろ?」
「お前達がここへ来さえすれば良かったんだ。」
「あとはテラの目の前でお前を始末すればテラは闇に堕ちる。」
「目標達成ってハナシだ。」
「こんな小僧でも一端のキーブレード使いってとこか。」
「いい目で睨みやがる。」


アクアが言う。
「私達の心の絆はお前達の策ごときで壊されるほど脆弱ではない。」
「テラが闇に堕ちるものか!」


アクアはブライグを倒した。
「やっぱり強いな。キーブレード使いってのはよ。」
「俺の選択に間違いは無かったってハナシだ。」
「まあ時間稼ぎはこんなもんで十分か。」
ブライグは走り去って行った。


そこにヴァニタスが突然現れる。
不意をつかれたアクアはヴァニタスの強烈な一撃を受け、気を失ってしまった。


テラがマスター・ゼアノートと対峙する。
「お前ならば辿り着くと信じていた。」
「光と闇の壁を越えて私の元へ。」
「待ちわびたぞ、テラ。」


「俺には友がいる。」
「答えろ、ゼアノート。」
「あいつの心に何をした!」


マスター・ゼアノートが言う。
「心の闇を抜き出してやっただけだ。」
「だがヴェントゥスの心は耐えられなかったようだがな。」
「お前はヴェントゥスもアクアも救えん!」
「己の無力に怒るがいい。」
「怒りを力とするのだ!」


「許さんぞ、ゼアノート!」
「我が師、いや、我が父エラクゥスだけでなくあの二人まで!」
テラは闇の力を解放し、マスター・ゼアノートを倒した。


ヴァニタスがアクアにトドメを刺そうとする。
そこに氷の呪縛を自力で解いたヴェントゥスが立ちふさがる。
「やめろ!」
そしてヴェントゥスはヴァニタスを倒した。
「よくやった。」
「これで俺の体は滅び、お前と融合を果たす。」
「χブレードの誕生だ。」
ヴァニタスの周りに大量のアンヴァースが現れる。
「これは俺とお前が分かれた時に生まれた負の感情に芽生えし魔物。」
「生命としては未熟な、言わば俺の感情の一部なのさ。」
「こいつらを世界にバラ撒けばお前らが単独で旅立ちの地から離れるだろうという計画だった。」
「おまけにこいつらを倒してくれれば、お前達を強くする事が出来る。」
「そして倒されたアンヴァースの感情は再び俺に還元されていく。」
「おかげでこうして全てが上手く運んだ。」
ヴェントゥスとヴァニタスの身体が融合し、光の柱が立ち昇る。


アクアとヴェントゥスがいる方角から光の柱が立ち昇るのを見たマスター・ゼアノートが言う。
「あれを見ろ!」
「χブレードの完成だ!」
「次は我々の番だ、テラ。」
キーブレードを自分の胸に突き刺すマスター・ゼアノート。
「この時を待っていた!」
ゼアノートの身体から心が抜け出す。
「老いて脆弱な器を捨て、若く強い器を手に入れようとな!」
「これで見届けられる。」
「キーブレード戦争の先に待つものを!」
「お前の闇が我が器となるのだ!」
ゼアノートの心がテラの身体に入り込み、ゼアノートの身体は消滅した。
「心は闇に帰った。」
「世界は闇に始まり、闇に終わる。」
「心も同じだ。」
「心に芽生えた小さな闇がやがて心の全てを飲み込む。」
「それが心のあるべき姿。」
「あらゆる心は闇に帰るべきなのだよ。」


その時、テラの心がテラが着ていた鎧に宿り、ゼアノートに抵抗する。
「思念となってなお逆らい留まろうというのか!」
テラの心は鎧を操り、ゼアノートを倒した。
大の字で倒れ込み、意識を失うゼアノート。


鎧に宿ったテラの心は上空に浮かぶキングダムハーツに吸い寄せられていった。
「アクア、ヴェン・・」
「俺がいつの日か必ず・・」


アクアが目を覚ますと目の前にミッキーがいた。
「良かった。気がついた。」


近くにいるヴェントゥスを見つけたアクアが駆け寄る。
「良かった、ヴェン。無事だったのね。」


ヴェントゥスの様子がおかしい。
手にχブレードを持っている。
アクアを切りつけようとχブレードを振りかざすヴェントゥス。
間一髪のところでミッキーが助けに入った。
「彼はヴェンじゃない!」


ヴェントゥスが闇に染まる。
「そう、俺はヴェントゥスじゃない。」
「あいつの心は俺が取り込んでやった。」
「このχブレードで扉を開き、全ての世界が繋がる。」
「そして光の心―キングダムハーツを求め、あらゆる世界からキーブレードを持つ者がここに集うのだ!」
「これぞ伝説の再来、キーブレード戦争だ!」


アクアが言う。
「黙れ!戯言を聞く気はない!」
「ヴェンの心を返してもらう!」


アクアとミッキーがヴェントゥスを乗っ取ったヴァニタスに攻撃を繰り出すが、全く歯が立たない。
「テラ、ヴェン、力を貸して。」
アクアが握りしめる繋がりのお守りが輝き出し、その光がアクアのキーブレードに宿った。
光を宿したキーブレードでヴァニタスのχブレードを弾き飛ばすアクア。
するとχブレードの力が暴走を始める。
それを見たミッキーが言う。
「いけない、力が暴走している!」


ヴェントゥスはヴァニタスと精神世界で戦っていた。
ヴァニタスが言う。
「俺達の融合は不完全だった。」
「これではχブレードが欠けたままだ。」
「今一度、完全なるχブレードの誕生を。」


ヴェントゥスがキーブレードを構える。
「俺はお前を倒してχブレードを破壊する。」


「χブレードは俺とお前の心から出来ている。」
「こいつを砕けばお前の心も消えるぞ。」


ヴェントゥスが言う。
「それでも構わない。」
「テラとアクアを救えるのなら。」
「お前には分からないだろ!」
「友達が、守る者がいるから強くなれる。」
「繋がる心が俺の力だ!」
ヴェントゥスはヴァニタスを倒してχブレードを破壊した。


ヴェントゥスの体からヴァニタスが抜け、元に戻る。
アクアはヴェントゥスに駆け寄り、手を握ったまま爆発に巻き込まれてしまった。


アクアが気がつくと、ミステリアス・タワーのイェン・シッドの部屋だった。
「そなたは意識を失いヴェントゥスと共に異空の回廊を漂っているところをミッキーが見つけてここへ連れて来たのだ。」
「残念ながらテラは見つからなかった。」


「ヴェン!ヴェントゥス!」
アクアがヴェントゥスに呼びかけるがまったく反応がない。


イェン・シッドが言う。
「心が眠っているようだ。」
「目覚めるかどうかは分からん。」
「ヴェントゥスの心を感じないのだ。」
「心さえ戻れば目覚めるかも知れんし、戻らなければ永遠に目覚めないかも知れん。」


「そんな・・」
「私が守ります。」
「ヴェンが目覚めるまで、いつまでも。」


イェン・シッドが言う。
「そなたが今やるべき事は友を守る事ではない。」
「友を信じる事だ。」
「今ヴェントゥスは光と闇の狭間で眠っている。」
「であればこそ、光の側に立つそなたが友を信じてやりなさい。」
「友との絆を大切にしなさい。」
「いずれ目覚めの時が来たならば、ヴェントゥスの心は友との絆を辿って帰還するだろう。」
「光の世界へ。」


ミッキーが言う。
「じゃあきっと僕とヴェンの絆も役に立つ。」
「僕も彼との絆を大事にする。」
「そうすればヴェンはアクアと僕、二人との絆を辿って帰って来れるんだ。」


「もう一人いる。」
「テラが。」
「私ならきっと見つけられる。」


アクアはヴェントゥスを背負いあげた。
「ヴェンを安全な所へ。」
ヴェントゥスを背負いながら旅立ちの地に向かったアクアは、落ちていたマスター・エラクゥスのキーブレードを拾い上げた。
マスター・エラクゥスから告げられた言葉を思い出すアクア。
「アクア、マスターとなったお前に一つ秘密を告げておく。」
「もし我が身に何かがあった場合、そして闇の勢力から実を守る必要が来た場合、私のキーブレードでこの地を閉じよ。」
「代々この地を守るのはキーブレードマスターの務め。」
「光と闇の交わる均衡―この狭間の地を悪用されぬよう、歴代のマスターによってある仕掛けがなされておる。」
「この地は姿を変え、訪れた者は全てを忘却の彼方に失う。」
「誰であろうがその謎は解けぬ。」
「アクア、お前にしか。」
アクアはマスター・エラクゥスのキーブレードを使って旅立ちの地に鍵をかけた。
すると旅立ちの地は、訪れた者が記憶を失ってしまう忘却の城に姿を変えた。
「寂しい思いをさせるけど、少しだけ待ってて。」
「テラを連れて必ず起こしに来るからね。」
アクアはヴェントゥスを忘却の城に置いて外に出た。
テラの声が聞こえてくる。
「アクア・・俺を消してくれ・・」


「テラ、私を導いて。」
アクアはテラに導かれ、レイディアント・ガーデンに向かった。
テラはマスター・ゼアノートに乗り移られて銀髪になっている。
「私は・・誰だ?」
記憶を失っているようだ。


「この力・・闇の・・」
「違う、あなたはテラ!」


「テラ・・だと?」
テラに乗り移ったマスター・ゼアノートの心が現れる。
「奴の心は闇に消えた。」
「自らの闇に溺れたのだ。」


アクアがキーブレードを構える。
「我が名はマスター・アクア。」
「友の心は返してもらう!」
アクアはテラに乗り移ったマスター・ゼアノートを倒した。
テラの心が身体を支配する。
「私の心から出て行け!」
テラの心は自らの胸にキーブレードを突き刺した。
意識を失い闇に堕ちていくテラを必死に支えるアクア。
「このままだと二人とも闇に堕ちてしまう。」
アクアは自分のキーブレードをテラに握らせた。
「絆だ。」
アクアはテラを助け、自分だけが闇に堕ちていった。
「ヴェン、ごめんね。」
「すぐに起こしてあげられそうにないけど、いつか必ず起こしてあげるからね。」


海岸で寝そべり、二人で夜空の星を見ている幼少のソラとリク。
ソラが涙を流している。
「どうしたんだろう。」
「急に胸の奥が苦しくなって・・」


リクが言う。
「きっと誰かが悲しんでるんだ。」
「空はどこまでも、どんな世界でも繋がってる。」
「きっとこの空のどこかで誰かが悲しんでて、ソラに助けて欲しいんだよ。」


ソラが言う。
「何とかしてあげられないかな。」


リクが言う。
「心の中で話を聞いてあげられないかな?」


「リクの言う事はたまに難しくて分からないけど、やってみるよ。」
目を閉じたソラが問いかける。
「ねえ、俺の声が聞こえる?」


忘却の城で一人眠るヴェントゥスの心がソラの問いかけに反応する。
「暗闇に一人でいたら声が聞こえたんだ。」
「その方向に進んだら光が溢れてて・・懐かしい場所だった。」
「俺達の心は足りない部分を補って同じ時に生まれた。」
「でもまた俺は眠らないといけないんだ。」
「また君の心と一つになっていい?」


ソラがヴェントゥスの心に言う。
「それで君が悲しくなくなるなら。」


「ありがとう。」
こうしてソラの心とヴェントゥス心が融合して一つになった。


レイディアント・ガーデンの広場に倒れていたテラを抱き起こす賢者アンセム。
「君、大丈夫か?」
「名前は?言えるかね?」


「ゼア・・ノート・・」
テラは再び意識を失った。


「これはいかん。城に運んでくれ。」
賢者アンセムと一緒にいたブライグがテラを城に運んでいく。
「ディラン、そっちを頼む。」
ディランと呼ばれた男はⅩⅢ機関のメンバーでNo.Ⅲのザルディンに似ている。
ザルディンは現場に残されたアクアの鎧とキーブレードを城に運んでいった。


アクアは一人、闇の世界を彷徨っている。
「もうどれほど歩いたか・・」
「どれほど時間が経ったのか・・」
マスター・エラクゥスのキーブレードを持つアクアはハートレスを倒し続けた。
「ここで闇に溶けてしまうのもいいかもな。」
そこに光り輝くテラとヴェントゥスのキーブレードが出現し、ハートレスを消し去っていく。
それを見たアクアに笑顔が戻る。
「闇の世界に堕ちてからずっと笑顔を忘れてた。」
繋がりのお守りを握りしめる。
「繋がっている。」


満天の星空、やがて世界を救う二人の勇者ソラとリクは同じ空を見上げていた。



ヴェントゥス、テラ、アクアの3人が旅の途中で集めたゼアノートレター・ゼアノートレポートの内容をここに記す。


―ゼアノートレター―
「此度のマスター承認の知らせ、誠に感謝している。」
「先代マスターから正統後継者としてその座を任され、その重責の下、次代のマスターの育成、苦労も多かった事であろう。」
「お主には、かつて意見の対立によって怪我まで負わせ、数年前の強引な願いも聞き入れてもらったままであったな。」
「まともな謝罪も礼もできずにいるこの愚かな兄弟子を何も責める事なくこうして承認式に招いてくれ、是非直接祝福を伝えに参加させてもらおうと思う。」
「やはり我らが師の後継者選びに間違いはなかった。」
「代々我らは光の監視者として世界を影ながら見守るという皮肉な立場ではあるが、お主のその慈愛の心そして光への忠誠心には感服するばかりだ。」
「世界を巡る身となりこの光の世界に潜む闇も多く見てきたが、最近闇の動向が激しくなったように思う。」
「イェン・シッドからすでに聞いているかも知れんが、アンヴァース―負の感情から溢れ出す生命に精通しない者。」
「その魔物たちの気配を世界各地で感じ始めているのだ。」
「そして闇の気配に関して今回の承認に一つ心配事がある。」
「数年前にその地を訪れた際見かけたテラという弟子の事だ。」
「テラは確かに大きな力をその身に秘めておるが、その心の内に眠る闇を感じたのだ。」
「余計な世話かも知れぬが、このままテラをマスターとして承認するには不安が残る。」
「そこで承認試験を行ってはどうだろうか。」
「お主の目によってそれを最終判断してもらいたい。」
「それでは久しぶりの再開を楽しみにしている。」


―ゼアノートレポート―
「故郷を後にし随分時が経ったが、これまで様々な世界を巡り多くの知識を得た。」
「ここにその一部と我が歩みを記しておく。」


「思い起こせば我が運命の変換は、辿り着いた場所で師と兄弟と呼べる存在を得た事。」
「新たな故郷を得た時からだ。」
「そしてキーブレード。」
「元々何のために誰がもたらしたものなのか。」
「キーブレード使いとしての修行を積む中では光の監視者として、世界を影ながら見守るためのものという教えであった。」
「だが本当にそれだけのものなのか。」
「己の探究心から任務以外では禁じられていたが、時折世界を巡って新たな知識を得ていった。」


「師の教えで世界の行き来の際闇から身を守る鎧を纏うよう言われていたが、異空の回廊を通る際に我が身に流れ込む力の存在に気づいてから鎧を纏う事をやめてしまった。」
「闇に身を喰われると言うが闇さえもコントロールする力を持てば闇は恐れるものではないのだ。」


「世界は広く、そして無数に存在する。」
「異空と呼ばれる宇宙空間のような海に互いに干渉する事なく、個々の世界が点在しているのだ。」
「それらの世界にはそれぞれに秩序があり、我らのように世界の全体像を知る事はない。」
「そして我らもそれを外の世界に知らせてはいけない。」
「古の時、現在のように世界に隔たりがなかった頃、今のように世界それぞれが光の壁で覆われておらず物理的な干渉から守られた状態ではなかった。」
「その頃世界は光で溢れており、キーブレードを使う者も多く存在していたらしい。」
「だが隔たりのない世界同士で光の奪い合いが始まったのだ。」
「彼らはキーブレードの本来の使い方を知ってしまった。」
「キングダムハーツと呼ばれる大いなる光の心を我がものにしようとキーブレード使いたちは争いを始めてしまったのだ。」


「キングダムハーツとは、いわば心の集合体。」
「人の心と同じく世界も心を持つ。」
「その世界の心の在り処は本来は見えておらず、各世界に隠された扉の奥にその世界の心はある。」
「その各世界の心を一つに集める事でキングダムハーツは完成する。」
「そして完成したキングダムハーツの扉を開くことは新世界の創造へと繋がるとされている。」
「それは人間の領域を超える事。」
「つまり扉を開いた者も、人ならざる者へと生まれ変わることを意味する。」


「光と闇は表裏一体、闇なき光はあらず。」
「キーブレード使いによるキングダムハーツを巡る大戦は、光を守ろうとする者、闇に加担する者、光と闇を調和させようとする者、単なる私欲によって力を得ようとする者、様々な思惑と争いに参加していなかった世界も巻き込み全ての世界が闇に覆われてしまった。」
「古のキーブレード戦争はこうして幕を閉じ、未だキングダムハーツの扉を開いた者はいない。」
「その後わずかに残った心の光から今の世界が誕生し、再び争いが起こる事のないよう世界はそれぞれの壁に覆われたのだ。」


「今現在我らキーブレード使いと闇に身を堕とした存在のみが、回廊を使い世界の狭間を移動できる。」
「我らキーブレード使いの使命は世界の隔たりを越え、世界に干渉する闇の存在から再び世界を消失する事のないよう監視し守ることである。」
「そんなキーブレード使いも今やわずかとなり我ら以外に数名が確認される程度ではあるが、この広い世界のどこに散らばっているかも知れない。」
「我らの存在するこの光の世界の他に闇の世界、そして光と闇を繋ぐ狭間の世界があるのだ。」
「中でも闇の世界は禁断の地。」
「まだそこに足を踏み入れ戻った者はいないと聞く。」


「キーブレードには3系統ある。」
「我々が使用する光の世界のキーブレードと、闇の世界のキーブレード、人の心のキーブレードである。」
「闇の世界のキーブレードは闇の世界に存在するとされ我々の使用する光の世界のキーブレードと対となるもので、どちらの世界の側から使用するものかという違いでしかない。」
「そして3つ目の鍵、人の心のキーブレードはキーブレード戦争によって世界が再編された時に誕生したもので、この鍵がなければキングダムハーツに近付けないようになっている。」
「心に闇を持たない7つの純粋な光の心を集める事で人の心のキーブレードが完成しキングダムハーツへの扉が開かれるのだ。」
「そしてもしもキングダムハーツの扉を開く事が出来れば全ての世界、全ての人を掌握する事も可能であると言える。」


「キーブレードに秘められし最大の謎。」
「キーブレード、その3系統とは別のキーブレード。」
「呼び名は同じだが、その表記の仕方はχブレード。」
「そしてキーブレードとは似て非なるもの。」
「キーブレードはキングダムハーツの存在に合わせ人が生み出したとされるもの。」
「しかしχブレードはキングダムハーツの存在と共にあるもの。」
「χブレードは純粋な光の心と純粋な闇の心、その二つの心が均等な力で交差したときに生まれる。」
「そしてその時同時に出現するキングダムハーツこそ、人為的に集められたキングダムハーツではなく全ての世界の心が集約されたキングダムハーツである。」
「すなわち古のキーブレード戦争は、これによって起きたものと思われる。」
「であれば世界を隔てる壁が出来た現在であろうがχブレードさえあれば全世界の心を集約したキングダムハーツが完成し、キーブレード戦争が再現されると言えよう。」


「兄弟弟子であるエラクゥスは光を絶対のものとして考えているが、光は闇があってこその光。」
「我は光と闇の均衡こそが世界を保つバランスであると考える。」
「しかし闇を排除しすぎた現在、世界のバランスは崩れている。」
「現状の光の秩序を一旦崩し、闇の台頭によって世界を再編する必要がある。」
「エラクゥスと意見の対立の後、世界を流浪した。」
「少年時代に故郷を離れて以来、ようやく自由を手に入れたのかも知れない。」
「しかし既にキーブレードマスターとなった自分には、もはやこれといった目的もなく正統後継者ではない自分に残された使命は後進の育成くらいしかなかった。」
「本来キーブレードマスターとなった者は弟子を取りキーブレード使いとしての教えを説き、次代へ繋いでいかなければならない。」
「だが我が故郷を捨ててここまで歩んだ道の最後をそれで迎えていいのだろうか。」
「いや未だ自分の目で確かめたいことも多いまま静かに最後を迎えてしまっていいのか。」
「気づけばこの肉体もすっかり老いていた。」


「我らキーブレードマスターは特別な術を持つ。」
「それは自らであろうが他者であろうが、心を取り出す事が出来るのだ。」
「そしてこれを繰り返しさえすれば、永遠に現世に留まる事が可能である。」
「少年の頃夢見た世界の果て。」
「未だ何者も辿り着いていない世界。」
「そう、それは誰もまだ見ぬ世界。」
「キングダムハーツの扉を開き新世界を創造し、光と闇が均衡する世界を完成させるのだ。」


「多くの知識を得、新たな目的も生まれ、残されたのはこの老いた肉体。」
「次に為すべき事は器を探す事だった。」
「そしてヴェントゥスと出会い、弟子とした。」
「彼との出会いは運命的であり、その資質も感じたがあまりにも優し過ぎた。」
「脆弱なヴェントゥスを器として使えないと判断し、もう一つの目的のために使う事にした。」
「ヴェントゥスの心から闇を取り出し、二つに分けるのだ。」
「これで純粋な光の心と、純粋な闇の心が完成する。」


「やはりヴェントゥスの体では心を取り出す事に耐えられず、純粋な闇の心を持つヴァニタスを生み出す事には成功したがヴェントゥスは眠ったままとなった。」
「純粋な光の心ヴェントゥス。」
「純粋な闇の心ヴァニタス。」
「この二人を育て、いずれこの二つの心を交差させればχブレードが完成する。」
「しかしヴァニタスの闇の心が強大過ぎたのだ。」
「ヴェントゥスの心は壊れ光の心は消えかけていた。」
「せめて安らかな場所で眠らせてやるため脳裏に浮かんだ場所は我が故郷であった。」
「そして自然と足が向き、気づけばあの時旅立ちを決意した海辺に立っていた。」
「故郷を出て一度も戻った事はなかったが、本当に何一つ変わっていない。」
「まるで時が止まったかのような静かな場所。」
「ここならヴェントゥスも静かに眠れるであろうと思っていたが、眠るヴェントゥスがキーブレードをかかげたのだ。」
「光の心はまだ消えてはいなかった。」


「ヴェントゥスとヴァニタス、今はまだ光と闇のバランスが合わず二人を同じ場所で育てる事は出来ない。」
「ヴァニタスの闇がヴェントゥスを蝕むのだ。」
「光の心を育てるのに適した場所はただ一つ、それは光を絶対なものと考えるエラクゥスの元であった。」
「エラクゥスは我との対立を気にする事もなく再会を喜び、ヴェントゥスの事も快く受け入れてくれた。」
「後はヴェントゥスがエラクゥスの元でその心を強く成長させるのを待てば良い。」


「久しぶりの第二の故郷ではあったが、既にエラクゥスも二人の弟子を育てていた。」
「そしてその一人テラの中に潜むものを感じたのだ。」
「テラはその優しさゆえに力を求めている。」
「力への執着はやがて心に闇を生む。」
「我が器は決まった。」


「時は満ちた。」
「エラクゥスから弟子のマスター承認の知らせが届いたのだ。」
「テラとアクア。」
「あの二人を外の世界へと誘うのは容易な事。」
「しかし肝心のヴェントゥスをどうするか。」
「ヴァニタスはヴェントゥスの心を感じる事が出来る。」
「そのヴァニタスによればヴェントゥスの鍵を握るのはテラの存在。」
「ヴェントゥスが修行を始めて間もない頃、テラが使っていた木剣を譲り受けて以来テラが本当の兄のように慕っているらしい。」
「つまりヴェントゥスの心を揺さぶるには、テラだ。」
「まずテラを孤立させる必要がある。」
「そしてその不安感をヴェントゥスに植えつけるのだ。」
「そうすれば弱き光は闇に向かって進む兄を追うだろう。」


「強き闇は光を強くし、強き光は闇を強くする。」
「これで全てが交差し伝説が再来するのだ。」