ゲーム ネタバレストーリー まとめ

ゲームのストーリーをまとめていきます。

キングダム ハーツ 358/2 Days

「存在しなかった世界」にある城の中でⅩⅢ機関のメンバー達が話をしている。
「哀れ心無きハートレスは心を集める。」
「怒りのキーブレードは心を解き放つ。」
「心は闇に集い、やがてキングダムハーツとなる。」
「主を無くした人の心が織り成すキングダムハーツ。」
「我らはキングダムハーツとともに完全なる存在となる。」


DAY 255 ―夕陽が赤い理由―


トワイライトタウンの駅にある時計台の上でロクサスとアクセルが話をしている。
「早いな。」


ロクサスが言う。
「アクセルが遅いんだよ。」


二人でシーソルトアイスを食べ始める。
「今日で255日目か。」
「俺が機関に入ってから今日で255日目なんだ。」
「意外と早かったな。」


アクセルが言う。
「日数なんか記憶してたのか?」


「俺、機関に入るまでの記憶がなくて。」
「最初の何日かはずっとぼーっとしてたから。」
「それ以降のことはちゃんと覚えていたくてさ。」


アクセルが言う。
「最初の一週間くらいはろくに話も出来なかったし。」
「ま、ぼーっとしてんのは今でも変わんねえけど。」


「ひっで!」
二人で笑い合う。


「なあロクサス。夕陽ってどうして赤いか知ってるか?」
「光にはいくつか色があって、その中でも赤が一番遠くまで届くからなんだってよ。」


ロクサスが言う。
「どうしてアクセルが得意げなんだよ。」


シーソルトアイスを食べ終わった二人は誰かを待っているようだ。
「それにしても遅いなあ。」


―これから起きようとしている運命は俺がここに来て7日目のあの出会いから始まってたんだ。―


DAY 7 ー14番目ー


「存在しなかった世界」にある城の中でⅩⅢ機関のメンバー達が話をしている。
「本日は記念すべき日となる。」
「我々に新たな仲間が加わることとなった。」
「14番目だ。」
「キーブレードに選ばれし者。」


―生まれて7日間、ロクサスという名前と13という番号だけが自分の全てだった。だからみんなが何者で何をしようとしてるのかも俺にはまだ分からなかった。―


DAY 8 ―ご褒美―


サイクスがアクセルとロクサスに言う。
「しっかりやれよ、アクセル。」


「ああ、しっかりお役目果たしてくるぜ。」
「行くぞ、ロクサス。」
「どうした?アイツのことが気になるのか?」


ロクサスの視線は14番目の少女に向けられている。
「アイツは確かナンバー14、シオンだ。」


ロクサスが言う。
「シオン、ねえ。シオン・・」


「記憶したか?ロクサス。」
「じゃあ俺の名前は?」


「アクセル。」


「俺達のボスの名前は?」


「ゼムナス。」


「そりゃ忘れる訳ねえよな。」
「じゃあ行くか。」


初めての任務を終えたロクサス。
アクセルはすぐには帰還せずに、ロクサスを特別な場所へと連れて行く。


時計台の上に座ったアクセルはロクサスにシーソルトアイスを渡した。
「ほら、ご褒美だ。」
「このアイスの名前覚えてるか?」
「シーソルトアイス。前に教えただろ?」
「ちゃんと記憶しとけ。」


ロクサスがシーソルトアイスを食べる。
「しょっぱい。でも甘い。」


「ロクサス、お前この間も同じこと言ってたぞ。」


ロクサスが言う。
「そうだっけ。よく覚えてないな。」


「そう言えばお前が機関に入ってもう一週間ぐらいになるか?」

「かも知れないって、そんなことも覚えてないのか?」
「ま、お前もようやく機関のメンバーらしく任務に出るようになった訳だ。」
「そういう意味じゃ今日が始まりみたいなもんかもな。」


「始まりか。」


―今日から機関のメンバーとして毎日任務を受けるらしい。まだ何をしていいのかよく分からない。―


DAY 9 ―心無き者―


ロクサスは任務の中でハートレスという存在を知ることとなる。
任務に同行した機関員のマールーシャは、ハートレスを倒すことで出現するハートを回収してキングダムハーツを完成させることが機関の目的であり、それはキーブレードを持つロクサスにしか出来ない特別なことと話す。


―機関の目的はハートレスを倒して心を集め、キングダムハーツを完成させること。それが何で、何に使うのか。心が何なのかも分からない。―


DAY 10 ―存在しない者―


機関員は人の心のキングダムハーツと融合することで完全な存在になろうとしている。
ゼクシオンは自分達は心無きノーバディであるが、故に不完全であり心を求めると言う。


―存在しない者、ノーバディ。俺達機関のメンバーは心を失って生まれた。心が無ければ存在してないことになるのか。―


DAY 11 ―キーブレード―


任務に同行したラクシーヌはロクサスがキーブレード使いであることを快く思っていないようだった。
ラクシーヌはロクサスにキーブレードを使わせない訓練を言い渡す。
キーブレードを使わない訓練をさせられたことで改めてキーブレードの有効性を知ったロクサスだったが、自分だけがキーブレードを使えることへの疑問は深まっていく。


―キーブレードは心を解放する。そんなものどうして俺だけが使えるんだ?いろんなことを覚えても分からないことが増えるだけだ。―


DAY 12 ―閉じられた世界―


ロクサスはヴィクセンとともに調査任務を遂行する。
世界は他にもあって、それぞれのルールと様々な特色を知る必要があると語るヴィクセン。


―毎日同じ場所の往復。本格的な任務になれば他の場所にも行けるらしいけど、世界を隔てる壁は越えられない。だから俺達は闇に抜け道を作るらしい。―


DAY 13 ―戦いの意味―


レクセウスは任務で頼れるのは己の力のみだとロクサスに説く。
ロクサスはこれまで機関の命令に従ってきたが、キーブレードが使えることは自分の力、自分にしか出来ないことと自覚し始めていた。
それは機関の為になることだとレクセウスは告げる。


―機関のメンバーはいい奴もやな奴もいるけど、みんなでキングダムハーツを完成させようとしてる。まだ分からないことは多いけど、これから俺も自分の存在の為に闇と戦う。―


DAY 14 ―友達―


トワイライトタウンにいるロクサスとアクセル。
ロクサスの前をハイネ達が走り抜けて行く。
「今のは?」


アクセルが言う。
「今のはこの街の子供だろ。」


「ふうん。みんなあんな風にするものなのか?」
「ああやってみんなで駆けたり、それから騒いだり。」


アクセルが言う。
「そりゃあ心があればするもんなんじゃないのか?」
「俺達もアイス食べるか?」
「友達だからさ。」


―友達は一緒にアイスを食べたりくだらないことを話して笑ったりする。例えばさっきの奴らみたいに。―


時計台の上でシーソルトアイスを食べる二人。
「なあロクサス。次の任務終わったらまたここでアイス食べようぜ。」
「城と任務の往復だけじゃつまらないだろ?」


ロクサスが言う。
「そうだな。友達か。」


DAY 15 ―任務―


ロクサスはよく分からないままに任務を遂行していく。


DAY 22 ―残されたもの―


アクセルとロクサスが時計台の上でシーソルトアイスを食べている。
「しばらくこのアイスも食えないな。」
「明日からしばらくここに来れないと思う。」
「お前は友達だから言っとくけど、忘却の城に行くことになった。」
「機関はもう一つ、狭間の世界に城を持ってる。」
「それが忘却の城だ。記憶したか?」
「今日は先帰るわ。いろいろと面倒臭い準備があるからな。」


ロクサスが一人でシーソルトアイスを食べ終わると、アイスの棒に「当たり」の文字があった。


DAY 23 ―無言の同行者―


アクセルとサイクスが話をしている。
「アクセル、ゼムナス様からの伝言だ。」
「忘却の城に行ったメンバーに裏切り者がいる。」
「見つけ次第、始末しろ。」


アクセルが言う。
「それ、本当にゼムナス様からなんだろうな。」


ロクサスがアイスの当たり棒を持って「存在しなかった世界」にある城にやって来た。
「アクセル!」


サイクスが言う。
「アクセルならもう行ったぞ。」


「これ・・どうしよう・・」


DAY 24 ―声―


デミックスが言う。
「うるさい奴らがいなくなってすっきりだよな?」


ロクサスが言う。
「うるさい奴らって?」


「忘却の城に行った奴らのこと。」


シグバールが言う。
「そういやロクサス、お前とぷーちゃんは忘却の城の奴らとはそんなに関わってなかったな。」


「ぷーちゃん?」


「シオンのことだ、坊や。」


サイクスがやって来る。
「ロクサス、任務だ。」


任務をこなしたロクサスの所にシオンがやって来た。
「今日も俺は寄る所があるから先に帰還しててくれ。」


シオンが言う。
「ロクサス。ロクサスって呼んでいい?」


「ああ。」


ロクサスは時計台の上で一人、シーソルトアイスを食べている。
「ロクサスか。」


DAY 25 ―二つの鍵―


ロクサスとシオンの二人で歩いている。
「ロクサス、今日も頑張ろうね。」


「ああ、行こう。」


ハートレスとの戦いで、シオンはロクサスのキーブレードを見事に使いこなした。
「驚いた。シオンもキーブレードが使えるんだな。」


シオンが言う。
「あたしもびっくりしちゃった。」
笑い合う二人。


「じゃあシオンにご褒美だ。特別な場所。」
ロクサスはシオンを時計台の上に連れて行った。


シオンが言う。
「こんな所があるなんて知らなかった。」


「はい、これ。」
ロクサスはシオンにシーソルトアイスを渡した。
「シーソルトアイス。食べてみて。」


「うん。」
シーソルトアイスを食べるシオン。
「甘くてしょっぱい。」


「でもおいしいだろ?」
「いつも任務の後、アクセルと一緒にここで食べる。」
「アクセルがこのアイス好きなんだ。」


シオンが聞く。
「ロクサスも好きなんでしょ?」


「うん。機関に初めて来た時、アクセルとこの場所でアイスを食べたんだ。」
「それから初めての任務の後、アクセルがご褒美だってアイスを食べさせてくれた。」


シオンが言う。
「二人は本当に仲がいいのね。」


「アクセルは友達だから。」


「友達・・あたしも友達になれるかな。」


ロクサスが言う。
「アクセルが戻ってきたら3人でアイスを食べよう。」


「うん。」


DAY 26 ―消滅―


ロクサスがサイクスに聞く。
「忘却の城で何かあったって話だけど・・アクセルは?」


「さあ、消滅したかも知れないな。」


「えっ・・」


ロクサスがシグバールと一緒に任務をこなしている。
「なあ、ハートレスが消えたらどうなるんだ?」


「心が残る。」
「そして大いなるキングダムハーツに集まるってハナシ。」


ロクサスが聞く。
「じゃあ心の無いノーバディが消えたら?」


「何も残らない。もともと存在している者ではないからな。」


「忘却の城で消滅したメンバーも?」


シグバールが答える。
「何も残らない。」


「消えたらもう会えないってことなのか・・」
ロクサスは突然の頭痛に襲われ、倒れ込んでしまった。


DAY 27 ―闇の海岸―


夢の中で機関に入った当初のことを思い出すロクサス。
闇の海岸の岩にゼムナスが座っている。
ゼムナスが闇の回廊からやって来たロクサスに言う。
「彼に会ってきた。」
「彼は君によく似ている。」


ロクサスが言う。
「お前は?」


ゼムナスが答える。
「抜け殻。」
「いや、これが本来の姿か?」


ロクサスが言う。
「名前を聞いたんだ。」


「そんなものに意味はない。」
「君はどうだ?」
「本当の名前を覚えているのか?」


ロクサスが言う。
「俺の本当の名前は・・」


ゼムナスが言う。
「君がここに来て6日が経った。」
「時は満ちた。」
「君の本当の名前は、ソラだ。」


城のベッドで寝ているロクサスの前でゼムナスとサイクスが話をしている。
「目覚めるのか?」


サイクスが言う。
「勇者の記憶が全て剥がれればロクサスは帰ってくるという報告を受けています。」


「全ては忘却の城次第ということか。」


サイクスが言う。
「計画通りシオンがキーブレードを使用出来るようになりましたので、しばらくはシオンにハートの回収をさせます。」


DAY 49 ―眠り―


眠っているロクサスにシオンが語りかける。
「今日は新しいワールドに行ったの。とても綺麗なワールドだった。」
「今度ロクサスと一緒に行きたいな。」
「じゃ、また明日ね。ロクサス。」


ロクサスはソラが大きなカプセルに入って眠りにつく夢を見た。


DAY 50 ―懐かしい音―


ロクサスは目覚めた。
時計台の上に行くと、シオンがやって来た。
「ロクサス?」


「シオン・・俺、どうしてたんだ?」


シオンが言う。
「ずっと眠ってたの。」
「いつ目覚めるか分からないってサイクスが言ってた。」
「でも良かった。」


「まだ頭がぼーっとしてるけど・・」


シオンがロクサスに貝殻を差し出す。
「はい、これ。」
「貝殻。任務に行く度に拾って来たんだ。」
「耳に当ててみて。」


ロクサスが貝殻を耳に当てると、潮騒の音が聞こえてきた。


DAY 51 ―待ち人―


忘却の城に行ったメンバーの消息はまだ分からない。
ロクサスは単独で任務を言い渡される。


任務が終わった後、いつもの場所でアクセルの帰りを待つ。


DAY 52 ―孤独―


ロクサスは孤独なまま日々の任務を遂行していた。


DAY 71 ―再会―


一人で任務を遂行していたロクサスの前にアクセルが現れる。
「よお、ロクサス。久しぶりだな。」
「何だよ、そのきょとんとした顔は。」


「アクセル・・忘却の城のメンバーは全滅したって・・」


アクセルが言う。
「俺、強いから。」


ロクサスが言う。
「心配したんだぞ。」


「心配?俺達ノーバディには心は無いっての。」


二人で時計台の上に登り、シーソルトアイスを食べる。
「ボスに報告しに行かねーとな。叱られっかな。」


ロクサスが言う。
「まだ城には戻ってないのか?」


「ん?ああ。」
「怒られる前には心の準備が必要だからな。」


ロクサスが言う。
「心、無いんだろ?」
二人で笑い合う。
「おい、アイス溶けてるぞ。早く食え。」


「アクセルがいない間、ここでシオンとアイスを食べてた。」
「アクセルが帰ってきたら3人でアイスを食べようって約束したんだ。」
「シオン、俺の友達なんだ。」


DAY 72 ―変化―


アクセルがサイクスと話をしている。
「報告はどうした?」


「もうちょっとねぎらいの言葉とかはねえのかよ。」


サイクスが言う。
「ナミネが行方不明になったという話は聞いている。」


「いつの間にかいなくなっちまったんだ。」
「今頃どこにいるのかねえ。」


サイクスが言う。
「部屋は全て捜したのか。」


「全て?全てなんて無理なことはお前もよく知ってるだろ?」


サイクスが言う。
「あの部屋は見つかったのか?」


「見つかってたらちゃんと報告してる。」
「それにしても、マールーシャが裏切り者っていうお前の予想は正解だった訳だ。」


サイクスが言う。
「邪魔な奴らをまとめてあの城に送り込んだだけだ。」


「もしかして、それには俺も入ってたのか?」


サイクスが言う。
「まあ無事に戻ってきたならそれでいい。」


アクセルが言う。
「ゼクシオンを始末しておいた。」
「お前の望み通りに進めておいたぜ。」
「今のところはな。」


アクセルとロクサスはいつもの場所でシーソルトアイスを食べる。
「お前、明るくなったな。」


ロクサスが言う。
「お互い様だろ。アクセルもなんか明るくなった。」


「そうか?だったら・・あいつの影響かも知れないな。」
「いや・・こうやって二人で笑いながらアイスを食べてられるのはお前のおかげだな。」


ロクサスが言う。
「今日はシオン来ないのかな。」


DAY 73 ―約束―


ロクサスはシオンがもう10日以上も姿を見せていないことに心配していた。
シオンと交わしたアクセルと一緒に3人でアイスを食べるという約束もまだ果たせていなかった。


DAY 74 ―もう一人の友達―


ロクサスはアクセルとの任務中に偶然シオンと出会った。
任務が終わった後3人で時計台の上に行き、シーソルトアイスを食べる。
「何かあったのか?」
「悩みがあれば友達に話すもんだ。」


シオンが言う。
「キーブレードが使えなくなっちゃったの。」
「キーブレードが使えないと任務を遂行出来ない。」
「キーブレードでハートレスを倒さないと・・ハートレスから心を解放できても、その心はまたハートレスに取り込まれてしまう。」
「一時的にハートレスの存在を無くすことしか出来ない。」
「あたしはハートレスの回収をしなければならないの。」
「だからキーブレードが使えなかったら、あたし用無しになっちゃう。」
「このままじゃあたし、ダスクにされちゃう。」


アクセルが言う。
「ロクサス、お前が頑張ればいい。」
「シオンがキーブレードを使えるようになるまで、必ず二人で行動すればいい。」
「そうすりゃシオンがキーブレードを使えなくなったことは誰にもバレない。」
「ただ、今までの2倍ロクサスが頑張らないとな。」
「困った時は友達に甘えるもんだ。」


シオンが言う。
「友達・・アクセルもあたしの友達なの?」


「シオンがロクサスの友達なら、シオンは俺の友達だ。」


「ありがとう、ロクサス、アクセル。」


DAY 75 ―親友―


ロクサスとシオンはアクセルの提案通り2人で任務へと向かった。
そこでロクサスはアラジンの親友だというジーニーと出会う。
砂嵐の被害で困っているアラジンを魔法で助けようとするジーニーに、ロクサスはアラジンが魔法には頼らないで自分達の力で復興させると言っていたことを伝える。
ジーニーは友達の意志を尊重して魔法を使うことを諦める。
ロクサスは友達の意志という言葉の意味を噛みしめる。


任務が終わった後、3人で時計台の上に行きシーソルトアイスを食べる。
「親友って友達とは違うんだよね。」


アクセルが答える。
「同じようなもんだ。」
「強いて言うなら友達のワンランク上みたいなもんだな。」
「俺には親友がいないから詳しくは分からないけどな。」


DAY94 ―心―


キングダムハーツの前に集まったⅩⅢ機関のメンバー達にゼムナスが言う。
「時は満ちた。」
「大いなる心がついに我々の前に姿を現した。」
「怒り、憎しみ、そして幸せ。」
「全てが集いし心の結晶、それがキングダムハーツ。」
「新たなる世界の創造が今から始まろうとしている。」
「諸君、さらなる力を得るために、そして心を我がものとするために集いし我々ノーバディの目的を忘れてはならない。」
「心を集め、心を我がものとし、心に惑わされるな。」


3人で時計台の上に座り、シーソルトアイスを食べる。
「俺達って何の為に戦ってるんだろう。」


アクセルが言う。
「何の為にって・・そりゃ大いなるキングダムハーツの為にだ。」
「お前も今日見ただろ?」


ロクサスが言う。
「キングダムハーツって何なんだ?」


シオンが言う。
「心の集合体だよね。」


アクセルが言う。
「キーブレードによって放たれた心が集まる場所だ。」
「心が集まれば俺達も心を得ることが出来る。」


ロクサスが言う。
「キングダムハーツって大切なものなのかな。」
「心って大切なものなんだよな。きっと。」
「でも俺には心が無いからよく分からない。」


アクセルが言う。
「心があればきっと分かるようになる。」
「だから俺達は心を求めてるんだろ。」


DAY 95 ―ノーバディ―


ロクサスとシオンはいつもの場所へ向かう。
そろそろ2人での任務遂行にも慣れ始めていた。
「機関のメンバーは同じノーバディなのに得意なことが違うんだな。」


アクセルが言う。
「そりゃそうだ。個性ってもんがある。」


「心の無いノーバディなのに?」


アクセルが言う。
「心が無いからと言ってそれぞれが全く同じって訳じゃない。」
「人間だった頃の記憶もあるからな。」


ロクサスとシオンには記憶がない。
「記憶?そんなものあるのか。」


「機関のメンバーになるようなノーバディは特別なノーバディだからな。」
「一応人間だった頃の記憶を持ってる。」
「お前達は特別なノーバディの中でもさらに特別だからな。」


ロクサスが聞く。
「アクセルはどんな人間だったんだ?」


「そうだなあ。あんまり変わんねー気もするけど。」


「そういうのを覚えてるのが羨ましいよ。」
「俺はノーバディとして生まれたばかりの頃の記憶も殆どないから。」


シオンが言う。
「あたしもあんまり覚えてない。」


「俺、どんな奴だったんだろう。」


ナミネと賢者アンセムがトワイライトタウンにやって来た。


DAY 96 ―シオンのキーブレード―


サイクスから2人での任務遂行は今日までだと言い渡されたシオンは、未だキーブレードが使えないことを気に病む。
そんなシオンにロクサスは自分のキーブレードを貸す。
「ありがとう、ロクサス。」


ロクサスが聞く。
「何か思い出したか?」


「分からない。でももう一度やってみる。」
シオンが目を閉じてイメージを膨らませると、右手にキーブレードが現れた。
「やった!」
「ロクサスのおかげだよ。」


「早くアクセルにも教えてびっくりさせてやろう。」


任務が終わった後、3人で時計台の上に集まる。
「こうやってずっと一緒にいられるといいな。」
「毎日任務の後に3人でアイスを食べて一緒に夕陽を見られたらいいなって。」


アクセルが言う。
「まあ、そりゃ無理な話ってもんだろ。」
「なんたって俺達はノーバディだからな。」
「大切なのはみんなで毎日会うことじゃない。」
「会えなくてもお互いのことをいつも考えている方が大切だろ?」
「記憶したか?」


「なに似合わないこと言ってるんだよ。」


DAY 97 ―始動―


シオンにキーブレードが戻ったことでロクサスにもいつもと変わらない任務の日々が戻ってくる。


DAY 117 ―秘密―


アクセルの部屋にサイクスが入ってくる。
「いきなり入ってくるなよ。ノックくらいしろ。」


サイクスが言う。
「シオンの動きはどうだ?」


「別に監視してる訳じゃねえから分かんねーな。」
「なんでそんなことまでお前に報告しなきゃなんねーんだよ。」
「他に用がないなら出て行け。」


サイクスが言う。
「今日はお前とシオンが同じ任務だ。」
「近いうちにまた忘却の城に行ってもらう。」
「あの城にはまだ秘密がある。」
「ゼムナス様でさえも知らぬ場所が。」


「あの部屋のことだろ。」
「今までさんざん探して見つからなかったんだ。」
「そう簡単に見つかるわけねーだろ。」


サイクスが言う。
「では一ついい事を教えてやろう。」
「シオンはあの城で生まれた。」
「ナミネと同じあの城で。」
「ナミネとシオンが生まれた場所。」
「お前が行きたがりそうな場所だろう?」


「あの城に行きたいのは俺じゃなくてお前の方だろ?」
「ゼムナスが探し求める部屋。」
「そこに行けばゼムナスの真の目的が分かるってか。」


サイクスが言う。
「眠りの部屋と対をなす目覚めの部屋。」
「ゼムナスには誰にも言っていない真の目的がある。」
「その手がかりが目覚めの部屋にあるはずだ。」
「それを掴めば優位に立てる。」
「俺達の目的においてもな。」


アクセルが言う。
「ヴィクセンとゼクシオンもお前にとっていずれ邪魔な存在になる。」
「だから先に手を打った。」
「お前が機関のトップになるためにな。」
「汚れ仕事は俺が引き受ける。」
「だからお前は上に行け。」


「忘却の城へは近日中に単独任務で行ってもらう。」
「そのつもりでいろ。」


ロクサスとシグバールは新たなワールドの調査任務へと向かう。
調査の目的を聞くロクサスに、シグバールは機関入り出来る存在がいるかを調査するのだと言う。
ノーバディの中でも特別な存在だけが機関員になれる。
その中でもロクサスとシオンはさらに特別なノーバディであるとシグバールが明かす。


アクセルとシオンは任務が終わった後、二人で時計台の上に座ってシーソルトアイスを食べる。
「あのね、アクセル。」
「こうやって夕陽を見て話をしていると、ずっと昔にね、こうやって誰かと夕陽を見ながら話をしたことがある気がするの。」
「海を見てもそんな気持ちになる。」
「そう、海で波の音の聞こえる場所。」
「そこでこうやって誰かと話をした気がする。」
「もしかしたらこれが記憶なのかな。」
「アクセルには記憶があるんだよね?」


「一応な。持ってても何の役にも立たないけどな。」


シオンが言う。
「ロクサスもあたしと同じで記憶がない。」
「ロクサスとあたし、ノーバディになる前も似てたのかな。」


DAY 118 ―退屈―


初めての休暇。
任務遂行を日常としていたロクサスは何をすればいいのか分からず、あてもあく城の中を歩き回っていた。
出会ったアクセルやシオンに休暇の過ごし方を聞いてもしっくりこなかったロクサスは、結局いつもの場所へと足を向ける。
一人でシーソルトアイスを食べているとアクセルがやって来た。
「やっぱりここか。」
「街の子供達は夏休み。いや、夏休みはもうちょい先か。」
「夏休みは30日くらい休暇が続く人間のお楽しみさ。」


「30日も?そんなに長いと何していいのか分からないな。」
「1日でも何をしていいのか分からないのに。」


アクセルが言う。
「そんなことないぜ。」
「たっぷり宿題も出されるし、毎日遊ばなきゃならないし。」
「やることがいっぱいであっという間だ。」


「ふうん。7日間くらいならいいかな。」


「まあほとんどは友達と遊んで終わるな。」
「たいてい夏休みの終わりにたまった宿題を一緒にやる。」
「友達と一緒に遊ぶのは楽しい。」
「ノーバディになってから忘れてたな。そんなの。」


シオンもやって来た。
「二人ともやっぱりここにいたんだね。」
「もしかして二人でどっかに行ってたの?」


「また明日から任務だな。」


「またお休みあるといいね。」


アクセルが言う。
「そういや、またしばらく会えなくなるな。」
「何日か調査に行かされるらしい。」
「極秘任務だから内容は言えないけどな。」
「友達にも言えない秘密くらい誰にもあるもんだ。」
「記憶したか?」
「冗談だ。」
「あんまり任務についてペラペラ喋るとサイクスがうるさいからな。」
「お前達も気をつけろよ。」
「俺がいない間にヘマするなよ。」
「お前ら頼りないからな。」


城に戻ったアクセルのところにサイクスがやって来る。
「あの二人と親しくなりすぎるな。」


DAY 119 ―遂行―


大切なものが弱点になる。
ロクサスは任務中にザルディンが言っていたことをシオンに話しその意味を考えるが、答えは見つからなかった。
そして任務を遂行する日々のロクサス。
一方その頃、アクセルは極秘任務を遂行していた。


DAY 149 ―それぞれの思惑―


時計台の上で一人シーソルトアイスを食べるロクサスの所にアクセルがやって来た。
「ついさっき帰って来た。」
「どうだ、上手くやってるか?」
「シオンはどうした?」


「まだ来てない。」
「いつもならそろそろ来る頃だと思う。」
「シオン、遅いな。」


シオンは城の自室のベッドで膝を抱えて座っていた。
「あいつ・・」
シオンは目隠ししたリクと出会い、戦って負けたようだ。
「あたしは・・」


DAY 150 ―恐れ―


シオンとサイクスが話をしている。
「もう一度お願い。」


「我々はそれほど暇な訳ではない。」
「やはりお前が失敗作だったというだけの事だ。」
サイクスはそう言うと、その場を去って行った。


その様子を見ていたロクサスがシオンに声をかける。
「シオン?」


シオンは無言で立ち去った。


いつもの場所でアクセルとロクサスがシーソルトアイスを食べながら話をしている。
「アクセルは失いたくないものってあるか?」
「今日、失いたくないものを持った奴に会った。」
「そいつはそれがすごく大切なもので、ザルディンはそれが弱点になるって言ってた。」
「俺にはそんなものないなって。」
「例えばデミックスはいつも持ってる楽器のシタールを取り上げたらきっと嫌がるだろ。」


アクセルが言う。
「まあそういうことになるな。」
「心が無くても失いたくないものはあるってことか。」
「だとすると俺達ノーバディにとって失いたくないものは過去の記憶かも知れない。」
「過去の記憶が失いたくないものを作る。」
「お前に過去の記憶が無かったとしても、失いたくないものはあるはずだ。」
「例えば機関に来てからの記憶はどうだ?」


ロクサスが言う。
「でもそうだな。アクセルとシオンのことを忘れるのは嫌だ。」


「失いたくないものっていうのはそういう事じゃないのか?」
「誰にでも、俺達ノーバディにも失いたくないものはあるって事だ。」


ロクサスが言う。
「怖いな。友達が・・アクセルとシオンがいなくなったら・・」
「いや、俺の中から二人の存在が消えたら怖い。」


アクセルが言う。
「俺達に怖いなんて感情は存在しない。」
「もしお前がそういう風に思うなら、怖いってことを記憶のどこかが覚えているのかも知れないな。」


DAY 151 ―苦悩―


偶然同じ任地となったロクサスとシオン。
シオンは偽機関員を倒す任務に失敗してサイクスに罵られて落ち込んでいた。
かける言葉が見つけられないロクサスにシオンは気丈に振る舞う。
そしてロクサスはシオンを励ますつもりで一緒に任務をやろうと持ちかける。


任務が終わった後、二人で時計台の上に行く。


シオンはシーソルトアイスを食べながら、目隠ししたリクとの戦いを思い出していた。
シオンの顔を見て驚いた様子のリク。
「お前は・・お前は誰だ?なぜキーブレードを使う。」


シオンが言う。
「あなたこそ、なぜ機関を装うの?」


「親友の眠りを邪魔させないためだ。」
「お前が何者かは知らないが、所詮偽りでは俺には勝てない。」
「そのキーブレードもまやかしだ。」


シオンが言う。
「このキーブレードが偽りだというの?」
「勝手なこと言わないで。」


リクが言う。
「悪いことは言わん。早く奴らの元から離れろ。」


「あなたこそ偽りじゃないの!」


「確かに。」
「俺の方こそ存在しない者なのかもな。」


ロクサスに呼びかけられて我に返るシオン。
「ごめん、ちょっと考え事してた。」
「ねえロクサス。あたし達どうしてこんな事やってるのかな。」
「心ってそんなに大事なものなのかな。」


ロクサスが言う。
「分からない。」
「でも心があったら、どうしてこんな事をやってるのか分からないなんて考えなくなるんじゃないのか?」


「どうしてあたし機関にいるんだろう。」
「最近変な夢ばかり見るの。」
「どんな夢だったかは覚えてない。」
「でもなんだか怖い。」


ロクサスが言う。
「シオンと俺は特別なノーバディだってシグバールが言ってた。」


「特別・・それってあたしが失敗作ってことと関係があるのかな。」
「もしあたしがロクサスと同じように特別だとしても、ロクサスとあたしはきっと違う。」


DAY 152 ―スイッチ―


ロクサスは様子のおかしかったシオンの事を考えていた。
そこに現れたアクセルは、何かあったのかと気遣う。
アクセルが言うには女の子は複雑で、押してはいけないスイッチがあるそうだ。
シオンの間違ったスイッチを押してしまったのではないかと思い悩むロクサスに、シオンは大丈夫だとアクセルが元気づける。


DAY 153 ―すれ違い―


ロクサスとデミックスはフィルがヘラクレスに厳しいトレーニングをつけているのを見ていた。
フィルは期待の分だけ厳しいトレーニングになるのだと言う。
それを聞いたロクサスは、機関が自分に厳しい任務を課すのは期待していることなのだろうかと考える。
しかし、そもそもロクサスには期待という言葉の意味がよく分からなかった。
シオンと変な別れ方をして以来、ロクサスは任務の後のアイスを1人で食べる日が続く。


DAY 171 ―愛―


任務から帰還しようとしていたロクサスは、大切なものを守るために戦い傷ついた野獣とそれをいたわるベルの姿を目撃する。
2人の間には愛という感情が芽生えていた。
愛の力をくだらないと断じるザルディン。
その力は何なのかと問うロクサスに、ザルディンは心の無いノーバディに説明しても無駄だと言い放って立ち去る。
取り残されたロクサスは愛のことを考える。


いつもの場所。
ロクサスはアクセルにも愛について聞いてみるが、答えは得られなかった。
キングダムハーツが完成して心が得られれば分かるのかも知れない。
そう思いながらロクサスは夕陽を見つめる。


DAY 172 ―波の音―


ルクソードと任務に就こうとしていたロクサスは、シオンが再び任務の失敗により眠っていることを聞かされる。
シオンのような出来損ないの事は気にするなというサイクスの制止を振り切ってロクサスはシオンの元へと走り出す。


アクセルがサイクスに言う。
「そんな言い方ねえだろ?」
「どうしてもシオンの事が引っかかるんだよ。」
「何かあるなら俺には隠さないでちゃんと話しておけよ。」


サイクスが言う。
「お前は俺に隠さず全て話しているというのか。」
「シオンに機関員の資格があるはずがない。」
「これ以上俺から言うことはない。」


DAY 173 ―嘘―


アクセルはサイクスから聞いたというシオンの話をロクサスに伝える。
今後のシオンの働き次第では出来損ないと言ったことを撤回してもいいと。
しかしそれはロクサスを気遣ったアクセルの嘘だった。


DAY 174 ―奮起―


ロクサスの任務をイタズラで邪魔するハロウィンタウンの小鬼達。
イタズラをして驚かすのが楽しいのだと言うが、ロクサスには理解出来そうにない感情だった。
ロクサスはシオンの分も頑張って任務を遂行していく。


DAY 193 ―目覚めるシオン―


いきなり目覚めたシオンに驚くロクサス。
「おはよう、シオン。」
「えっと、急に起きるからびっくりした。」


シオンが言う。
「あたし、どれくらい眠ってたの?」


ロクサスが答える。
「20日位かな。」
「なかなか目を覚まさないからアクセルと心配してた。」


「心配かけてごめんね。」
「あたし達には心が無いはずなのに、どうしてこんな気持になるんだろう。」
「ねえ、そういえばロクサスの今日の任務は?」
「あたしも一緒に行きたい。」
「大丈夫。ね、連れてって。」


任務の途中で再び倒れてしまったシオンをアクセルと一緒に城に連れて帰る。
城に入るとサイクスがやって来た。
「結局また倒れたのか、失敗作め。」


アクセルが言う。
「黙ってろ。」
アクセルとロクサスはその場を立ち去った。


サイクスが独り言を言う。
「お前は変わってしまった。」
「忘却の城で一体何があった?」
「もう過去を捨て去る気なのか。」


アクセルとロクサスはシオンをベッドの上に寝せた。
「アクセルもシオンが心配なのか?」


「当たり前だ。」


ロクサスが言う。
「なんか変な感じだ。」
「アクセルって面倒臭いこと嫌いだろ?」


「なあロクサス。」
「俺達はなんで毎日あんなところで3人一緒にアイスを食べてるんだろうな。」
「これと言って用もねえのにさ。普通に考えたら面倒臭いだけだろ?」
「教えてやろうか?」
「それは俺達が親友だからだ。」
「ちゃんと記憶しとけ。俺達は親友だ。」


シオンが目を覚ました。
「ありがとう、アクセル。」
「心配かけてごめんね。」
「二人ともありがとう。」


DAY 224 ―異変―


ナミネと賢者アンセムがソラが眠っているカプセルの前で話をしている。
「上手くいっていないようだな。」


ナミネが言う。
「ノーバディの影響だと思います。」
「どんなに記憶の欠片を繋ぎ合わせても外に記憶が流れ出してしまったら、全ての記憶は帰ってこない。」
「流れ出した先で別の記憶と繋がってしまったら、元の場所に戻れなくなってしまう。」


賢者アンセムが言う。
「記憶が少々欠落したところで問題はあるまい。」


「でもそれが彼の目覚めに重要な鍵だとしたら、そういう訳にはいかない。」


賢者アンセムが言う。
「鍵・・ソラとソラに繋がる者達の記憶を操る魔女。」
「ナミネ、お前には何が見えているのか。」


「もし別の記憶と繋がってしまったら、彼女はきっと耐えられない。」


賢者アンセムが聞く。
「彼女?」


いつもの場所でロクサス、アクセル、シオンの3人が話をしている。
「ねえ、アクセル。」
「アクセルは忘却の城って行ったことあるんだよね。」
「一体何があるの?」


「何がって、機関の研究施設があるだけだ。」


シオンが言う。
「あたし達は行ったことない・・」
「あたし、もう帰るね。」


帰ろうとするシオンにアクセルが言う。
「そうだ。今度の休暇、3人で海に行かないか?」
「たまにはみんなで遊ぶのもいいだろ?」
「ぱーっと遊ぼうぜ、シオン。」


DAY 225 ―静けさ―


シオンは元気のない様子でアイスも食べずに帰ってしまう。
心配したロクサスはアクセルに聞いてみるが大丈夫だろうと素っ気ない返事が返ってくる。
ロクサスは昨日交わした約束、3人で海へ行けばシオンも元気になるんじゃないかと考えていた。
そしてシオンはサイクスが記した忘却の城に関する情報を見つけるのだった。


DAY 255 ―長い一日―


サイクスがゼムナスに報告する。
「アクセルを昨夜、忘却の城へ向かわせました。」
「例の件を進めさせています。」
「同時に残っている施設の処分もさせています。」
「そろそろ帰還するでしょう。」


ゼムナスが聞く。
「ナミネの行方は?」


「依然分かっていません。」
「メインコンピューターに不審なアクセスの形跡がありました。」


ゼムナスが言う。
「何があろうとも我らの計画に変わりはない。」
「アクセル、ロクサス、そしてシオン。」
「彼らが動くこともまた、キングダムハーツの意思なのだ。」
「シオンは放っておけ。」
「順調すぎるほど順調なことがお前には見えていないのか?」
「シオンが本来の目的に近づくにはまだ時間がかかるようだ。」
「我々は何もする必要はない。」
「ただ注意深く見守るのだ。」


シオンが忘却の城に入って行く。
「頭が痛い・・」


アクセルがやって来る。
「シオン、もうここには何もない。」


「嘘!ここにはあたしの生まれた秘密があるはずなの。」


アクセルが言う。
「任務はどうした?」
「勝手な行動はとるな。」
「お前は消されてしまうぞ。」
「帰るんだ、シオン。」


「少しずつだけど、人間だった頃の記憶が戻ってるの。」
「毎晩夢を見るの。夢の中にアクセルもいたよ。」


アクセルが言う。
「俺がお前の過去の記憶の中にいるなんてありえない。」
「それはただの夢だ。」
「帰るぞ、シオン。」
「ロクサスが待ってる。」


「お願い、アクセル。あたしは知りたいの。」
「あたしが誰なのかを。」
シオンはアクセルの制止を振り切り、忘却の城の中に行ってしまった。


トワイライトタウンのいつもの場所でロクサスとアクセルが話をしている。
「早いな。」


ロクサスが言う。
「アクセルが遅いんだよ。」


二人でシーソルトアイスを食べ始める。
「今日で255日目か。」
「俺が機関に入ってから今日で255日目なんだ。」
「意外と早かったな。」


アクセルが言う。
「日数なんか記憶してたのか?」


「俺、機関に入るまでの記憶がなくて。」
「最初の何日かはずっとぼーっとしてたから。」
「それ以降のことはちゃんと覚えていたくてさ。」


アクセルが言う。
「最初の一週間くらいはろくに話も出来なかったし。」
「ま、ぼーっとしてんのは今でも変わんねえけど。」


「ひっで!」
二人で笑い合う。


「なあロクサス。夕陽ってどうして赤いか知ってるか?」
「光にはいくつか色があって、その中でも赤が一番遠くまで届くからなんだってよ。」


ロクサスが言う。
「どうしてアクセルが得意げなんだよ。」


シーソルトアイスを食べ終わったロクサスはシオンを待っている。
「それにしても遅いなあ。」


シオンは忘却の城で自分の出生の秘密を知ってしまう。
「そんな・・あたしはあたしじゃなかったの?」


DAY 256 ―報告―


集められたⅩⅢ機関のメンバー達に、ゼムナスからシオンの失踪が告げられる。
続けてゼムナスはシオンの行方を追うことも禁じた。
ゼムナスの決定に納得できないロクサスはシオンを連れ戻すべきだと抗議するが、時が来れば全ては明らかにされるというゼムナスの言葉で会は締めくくられた。


DAY 257 ―空虚―


シオンのいない日々が続く。
アクセルも来なくなったいつもの場所でロクサスは1人アイスを食べる。


DAY 276 ―混乱―


ナミネと目隠しをしたリクが話をしている。
「また会えたね。」


リクが言う。
「約束、覚えてるか。」


「覚えてるよ。ソラのこと、約束したよね。」
「ごめんなさい。約束が守れてないかも知れない。」


リクが聞く。
「一体何が起こっているんだ?」


「ソラの記憶が足りないの。」
「ソラの記憶がソラのノーバディから外側に流れ出してる。」
「彼女にどんどんソラの記憶が吸収されているの。」


リクが言う。
「ソラの記憶だけを元に戻すことは出来ないのか。」


「記憶の欠片だったら取り出すことは出来ると思う。」
「でも彼女の記憶とソラの記憶の欠片が完全に繋がってしまったら、それを元に戻すには長い時間がかかる。」
「そしたらソラが目覚めるためにはもっと沢山の時間がかかってしまう。」
「それをディズはきっと許さない。」
「もし彼女の記憶を組み替えたら、ソラが目覚めた時にソラを知る人が誰もいなくなってしまうかも知れない。」
「そんなこと、私には出来ない。」
「もう手遅れなの。」
「ソラの目覚めは予定よりもずいぶん遅れてる。」
「ソラのノーバディと、その記憶を吸収する彼女。」
「二人とも私達の想像以上に自我を持ってしまった。」
「多分、二人が消えないとソラは目覚めない。」
「彼女の顔はもともと見えてなかった。」
「でも今ははっきりと見ることが出来る。」
「彼女がソラの記憶に入り込んでいる証拠だと思う。」
「ソラの記憶とソラのノーバディの記憶、それから彼女の記憶。」
「全部がぐちゃぐちゃになって、一つにするための方法はもう他にないの。」


リクが言う。
「分かった。」


ロクサスがいつもの場所に行くと、アクセルがシーソルトアイスを食べていた。
「なんか久しぶり。」
「今日任務で海に行って来た。」
「そこでシオンによく似た女の子を見かけた気がする。」
「でも気のせいだったのかな。」
「よく分からないんだ。」
「今日の任務が本当のことだったのかどうかも。」
「ついさっき目覚めたような気もする。」
「この前約束しただろ?」
「3人で今度の休みには一緒に海に行こうって。」
「だからかな。」
「今日行った海にシオンがいたような気がしてさ。」


アクセルが言う。
「捜してみるか。」
「明日から任務の後にここに来るまでの間、シオンを捜そう。」


「うん、そうだな。」


DAY 277 ―捜索―


任務で訪れたワールドで、ロクサスはいつも曖昧なことを言うチシャ猫と出会う。
問いかけるロクサスにチシャ猫は、何を信じるかは自分次第、心のおもむくままに決めればいいと言い残して消えてしまう。
心があればシオンのことも全部上手くいくのだろうか。
しかし心の無い自分が何を信じて決めればいいのかとロクサスは考えてしまう。


ロクサスとアクセル、それぞれでシオンを捜す日々が続く。


DAY 296 ―告白―


夕方、ロクサスとアクセルの二人でいつもの場所に向かう。
「やっぱり駄目か。」
「行けるところは全部捜した。」
「まだ行ってないところは忘却の城だけだ。」
「シオンは忘却の城に何があるのか知りたがってた。」
「それにシオンがいなくなる前の日、シオンが重要な任務を任されたって言ってたよな。」


アクセルが言う。
「シオンは忘却の城で生まれたらしい。」
「だから忘却の城に何があるか知りたがったんだろうな。」
「俺もついこの間知ったところだ。」


DAY 297 ―接触―


アクセルとロクサスの二人で忘却の城にやって来る。
「ここが忘却の城か。」
「頭が・・痛い・・」
「大丈夫だ・・ここにシオンがいるかも・・」
頭をかかえてしゃがみ込むロクサス。
「なんだ・・これ。いろんなものが流れ込んでくる。」


「一旦退却するぞ。」
アクセルはロクサスを抱えて忘却の城を出た。


トワイライトタウンの道端で目覚めるロクサス。
「俺、どうしたんだ?」


アクセルが言う。
「あの城の入口でいきなり倒れたんだよ。」
「覚えてないのか?」


「城に入ったところまでは覚えてる。」
「大丈夫だ。忘却の城に戻ろう。」


そこにシオンを連れたリクが現れる。
リクとシオンは何も言わずに闇のゲートをくぐって姿を消した。


アクセルが言う。
「あの偽物、忘却の城に現れたんじゃなかったのかよ。」


ロクサスが言う。
「あれはシオンだった。」
「でもどうして。」


シオンとリクが話している。
「帰りたいか?」


DAY 298 ―亀裂―


ロクサスとアクセルの前にシオンが現れる。
「シオン・・アクセルと一緒にずっと捜してたんだ。」
「一緒に帰ろう。」
「自分で帰ればきっとサイクスだってうるさいことは言わないさ。」
「アイツが何か言ったとしても俺が守る。」
「俺とアクセルがシオンを・・」


シオンがロクサスの話を遮る。
「帰れないよ。」


突然アクセルがシオンに襲いかかる。
「ようやく見つけたぜ、シオン。」
シオンの意識を失わせたアクセルは、何も言わずにシオンを連れ去った。


その場にはロクサスだけが一人残された。


DAY 299 ―ソラ―


アクセルとサイクスが話をしている。
「本当にこれで良かったのか?」


サイクスが言う。
「お前がそんな事を口にするとはな。」
「あの人形とロクサス、お前はどちらが大事なんだ?」


アクセルは黙っている。


「質問を変えよう。」
「お前らのくだらない友達ごっことロクサスの消滅、どちらが大事なんだ?」
「全ては元に戻った。」
「これで良かったに決まっているだろう?」
「ゼムナスもここ最近の計画変更に苛立っている。」
「全て元に戻すんだ。」
「俺達の目的のためにもな。」


ロクサスがゼムナスに聞く。
「聞きたいことがある。」
「シオンがどうなったか教えて欲しい。」


ゼムナスが答える。
「シオンは大事な機関メンバーだ。」
「今は休息をとっている。」
「心配するな。」


ロクサスが聞く。
「ソラ・・ソラって誰なんだ?」


ゼムナスが答える。
「繋がりだ。」
「君とシオンはソラによって繋がり生きている。」
「だからシオンをメンバーに加えた。」
「機関にシオンが残って欲しいのならば、君自身余計な疑問に惑わされるな。」
「シオンは明日から任務に復帰してもらう。」
「君も早く今日の任務に出るんだ。」


「分かった。」


任務に出ようとするロクサスの前にアクセルがやって来た。
「よう、ロクサス。」


ロクサスはアクセルを無視して無言で立ち去って行った。


ゼムナスとサイクスが話をしている。
「シオンとロクサスへの対応はあれで良かったのですか?」


ゼムナスが言う。
「シオンは今、当初の計画から外れたところにある。」
「しかし面白い効果を生んでいるようだ。」
「鍵だ。」
「シオンは予想通りロクサスの影響を受けた。」
「我々にとって望ましいことではあったが、それ以上にロクサスを通じ、ソラの影響も受け、自我を持ちすぎてしまった。」
「ここで計画は失敗かと思っていたが、逆にシオンはソラの記憶の一部を閉じ込めている存在とも言える。」
「このままシオンをロクサスの側においておけば、ソラは目覚めぬ。」
「これ以上シオンをロクサスに接触させるな。」
「シオンがより完全な存在になるための不純物に過ぎぬ。」


サイクスが言う。
「ならば全ては元の計画のままに。」


DAY 300 ―停止―


ソラが眠るカプセルの前でナミネと賢者アンセムが話をしている。
「そんな・・ソラの記憶が止まってしまった。」
「このままではソラは目覚めません。」


賢者アンセムが言う。
「強行策を使うしかあるまい。」
「ノーバディは存在してはならないもの。」
「お前も分かっているだろう、ナミネ。」


「はい。」


DAY 301 ―誰もいない場所―


ロクサスは一人でいつもの場所に行き、一人でシーソルトアイスを食べ続ける。


DAY 321 ―失われてゆく力―


シオンが機関に戻って以来、ロクサスの力は日に日に弱まっていく。
まるでロクサスの力が弱まることでシオンの力が強くなっていくようだった。
ロクサスはキーブレードを使うことに疲労を感じ始めていた。


シオンがロクサスに聞く。
「本当に大丈夫なの?」


「なんか変な感じだな。」
「シオンに心配されるなんてさ。」
「いつも俺がシオンの心配をしてるのに、今日は逆にシオンから心配されて。」
「なんか不思議な感じがする。」


シオンが言う。
「あたしだってロクサスの心配くらいするよ。」


「でも、あんな形だったけど、シオンが戻ってきてくれて良かった。」
「アクセルの奴、いきなりシオンを攻撃するなんて。」


シオンが言う。
「でもアクセルがああしてくれなかったら、あたしは帰って来れなかった。」
「2人は親友じゃない。」
「3人でアイスが食べたいな。」


アクセルのところにシオンがやって来る。
「アクセル。ロクサスの様子がおかしいの。何か知ってる?」
「最近キーブレードを使ってると疲れちゃうんだって。」
「それで今日はあたしがロクサスみたいに戦ったの。」


アクセルが言う。
「ロクサスの事はお前の方が分かるんじゃないのか?」
「お前はどう思うんだ、シオン。」
「分からないか?それはお前が人形だからか?」
「もう知ってるんだろ?」
「もともとお前はロクサスの力をコピーするために作られたレプリカだった。」
「もしロクサスの力が弱まりお前の力が強くなっているんだとしたら、必要以上にお前がロクサスの力を吸収しているのかも知れないな。」
「どうするかは自分で考えろ。」
「ただのお人形さんじゃないんだ。」
「お前は俺達の親友なんだからな。」
「記憶したか?」


「うん。」
「もう一つ気になることがあるの。」
「今日、ロクサスによく似た男の子を見たの。」
「あの男の子、もしかしたら・・」


2人の話をシグバールが盗み聞きしていた。


DAY 322 ―計画―


シグバールとサイクス、ゼムナスが話している。
「ソラが強い影響を与えているってハナシ。」


ゼムナスが言う。
「自我を持ち、さらには姿まで変えたのは我々の計算外だったが、器としての能力は人形の方が上ということか。」
「時は満ちた。」
「サイクス、準備は出来ているのか。」


サイクスが言う。
「あと数日で。」
「ロクサスはどうしますか?」


「二人はもともとソラに連なる者。」
「どちらかが手中にあればよいのだ。」
「このままシオンがロクサスを取り込んでも、ロクサスがシオンを倒して力を取り戻しても、我々の計画に変更はない。」
「どちらでもソラの力は我々にある。」


DAY 323 ―過ぎゆく日々―


ロクサスの不調は続いていた。
しかし機関の任務は変わらず下される。
ロクサスの任務をこなす日々が過ぎていく。


DAY 352 ―夕陽―


「どうすればいいの・・リク・・」
シオンはリクとの会話を思い出していた。


忘却の城で真実を知りショックで意識を失ったシオンは、気がつくとデスティニーアイランドにいた。
目の前に目隠しをしたリクがいる。
「あなたは・・」


「リクだ。ソラの友達だ。」


シオンが言う。
「ソラ・・ソラを知ってるの?」


「ああ。」


シオンが言う。
「忘却の城であたしを助けてくれたの?どうして?」


「さあ、どうしてだろうな。」


シオンが言う。
「聞いてもいい?」
「ソラといつも一緒にいる女の子のこと。」


「カイリのことか。」


「カイリ・・あたしにとてもよく似ている女の子。」


リクが言う。
「ソラが大切に思っている子だ。」


「あたし、ソラとカイリのこと覚えてるの。」
「あたしは作られた人形なのに、あるはずのない記憶があるの。」
「この記憶は一体何なの?」
「ソラは今どこにいるの?」


リクが言う。
「それは誰にも教えられない。」
「お前の記憶はソラの記憶から出来ている。」
「バラバラに散らばったソラの記憶の欠片がお前に流れ込んでいるらしい。」
「今ソラは記憶の欠片を繋ぎ合わせるために眠っている。」
「でもその欠片がお前に流れ込んでしまっている。」
「だからソラが目覚めない。」
「今すぐにお前をソラの元に連れて行けば、きっとお前の中にあるソラの記憶は取り戻せる。」


シオンが聞く。
「あなたの友達を奪っているあたしが憎い?」


「いや、ただ・・悲しいな。」


シオンが言う。
「ごめんなさい。」
「でもあたしは今、いなくなる訳にはいかないの。」
「大事な友達がいるから。」


リクがシオンの肩に手を置く。
「だったらお前にも考える時間が必要だ。」
「考えるんだ、シオン。」
「自分が本当に帰るべき場所を。」


「あたしの帰るべき場所・・」
「あたしに正しい答えが考えられるのかな。」


リクが言う。
「自分の考えが正しいなんて、自分だけが決めることじゃないさ。」
「シオンにも、それからシオンの友達にも。」
「みんなにとって一番いい答えを探せばいい。」


「分かった。」
「ありがとう、リク。」


城の自室にいるシオンが独り言を言う。
「今のこの時間はリクがくれたんだよね。」


任務で訪れたワールドで、ロクサスはハートレスと戦っていた。
強敵に力を消耗したロクサスは一気にカタをつけようと駆け出して、渾身の力でキーブレードを振り下ろす。
しかしキーブレードの一閃は金属音とともに遮られる。
そこにはロクサスとシオンのキーブレードを受け止めるアクセルの姿があった。
お互いがハートレスと思い込んで戦っていた相手はロクサスとシオンだった。
ロクサスとシオンを戦わせるために仕組まれた任務。
アクセルは2人に真実を告げるのだった。


3人でいつもの場所に行き、シーソルトアイスを食べる。
「3人でこうやってアイスを食べるの久しぶりだな。」


アクセルが言う。
「最近いろいろあったからな。」
「そう言えばお前らこのアイスに当たりがあるの知ってるか?」
「食べ終わったアイスの棒に当たりって書いてあるんだってよ。」
「まだ俺は見たことないんだけどさ。」


ロクサスが以前当たりが出たことを思い出す。
「当たりの棒・・」
「それより、あたったら何があるんだ?」


アクセルが言う。
「そりゃあ・・何があるんだろうな。」
「多分当たりって言ったら何かいい事があるんじゃないか?」


シオンが2人の様子を見て笑っている。
「綺麗な夕陽。」
「今までずっと見てきた同じ夕陽なのに、今日は特別綺麗に見える。」
「ずっとこうやって3人でいられればいいのに。」


ロクサスが言う。
「なあ。3人でどっか行っちゃわないか?」
「そしたらきっと、ずっと一緒にいられる。」


アクセルが言う。
「大切なのはみんなで毎日会うことじゃなくて、一緒にいなくてもお互いのことを考えることだ。」


ソラが眠るカプセルの前で、ナミネ、リク、賢者アンセムの3人が話をしている。
「完全に停止してしまったな。」
「もはや一刻の猶予もならない。」
「お前もそれを理解しているのだろう?」


目隠しをしたリクが言う。
「ああ。」


DAY 353 ―決意―


アクセルのところにサイクスがやって来た。
「勝手な行動をとったようだな。」
「我々の目的に二人は必要ない。」
「お前にも分かってるだろう。」
「一人で充分だ。」
「よく考えろ。」


ロクサスがロビーにやって来ると、アクセルとシオン、シグバールがサイクスと話をしているところだった。
珍しい組み合わせの3人で任務に出るらしい。
ロクサスはシグバールと替われないかとサイクスに申し出るが、アクセルが一緒じゃないと何も出来ないのかとたしなめられる。
不穏な空気を感じつつ、ロクサスはシオンとアクセルを見送る。


アクセルとシオン、シグバールの3人で任務に出た途端、シグバールがシオンに襲いかかる。
「そういう事か!」
「まさかお前の姿に見えるとはな。」
シグバールが見えるシオンの姿は、ロクサスの姿だった。
「どうしていつもそんな目で俺を睨みつける?」


シオンはキーブレードでシグバールを倒した。
「ごめんね、アクセル。」
「お願い、見逃して。」
「もうこうするしかないの。」
「お願い、アクセル。ロクサスを守って。」
シオンはどこかに行ってしまった。


アクセルとシグバールは城に戻り、サイクスに報告する。
「どういうつもりだ、アクセル。」


アクセルが言う。
「逃したってのはおっさんの勘違いだ。」
「逃げられただけだ。」


シグバールが言う。
「俺の不覚だ。そう責めるな。」


そこにやって来たロクサスを見てサイクスが言う。
「今はこっちが残っても何の意味もない。」
サイクスはその場から去っていった。


「何かあったのか?シオンは?」


シグバールが言う。
「いなくなっちまった。アクセルが逃したのさ。」
「シオンが逃げるのを指をくわえて見ていたってハナシ。」
「俺は部屋に戻るぜ。」
シグバールもその場を去っていった。


ロクサスが言う。
「どういう事だよ、アクセル。何があったんだよ。」


アクセルが言う。
「シグバールの言った通りだ。」
「シオンが脱走するのを指をくわえて見てた。」
「シオンはお前を映す鏡だ。」
「シオンはお前の能力をコピーする人形なんだ。」
「鏡に映ってるお前がお前じゃなくなってた。」
「いつかは鏡を壊さないといけなかったんだ。」


ロクサスが言う。
「それってシオンを消すってことか?」
「答えろよ!」


アクセルが言う。
「壊さないといつかお前が・・ロクサスがロクサスじゃなくなる。」


「俺は俺だ。」
「アクセルの親友のままだ。」
「シオンも大事な親友なんだ。」


アクセルが言う。
「そうじゃない。そういう話じゃないんだ、ロクサス。」


ロクサスは走ってどこかに行ってしまった。


「そうじゃないんだ、ロクサス。」


シオンはリクのところに戻っていた。
「答えは見つかったか?」


「うん、ちゃんと見つかったよ。」
「このままじゃ大切なものまで無くしてしまう。」
「だから・・リク、あたしがこれからどうしたらいいのか教えて。」


リクが言う。
「トワイライトタウンにナミネという名の少女がいる。」
「会えば分かる。見つけるのも簡単なはずだ。」


「分かった。」
「ありがとう、リク。」
「さようなら。」


DAY 354 ―真実―


招集されたⅩⅢ機関のメンバー達の前でゼムナスが話をする。
「シオンが再び姿を消した。」
「シオンはたかがレプリカ。人形に過ぎない。」
「キーブレード使いの能力を記憶の欠片によってコピーし、我らのものとする計画―レプリカ計画によってシオンはつくられた。」
「忘却の城において進められていた我々の計画の一つ。」
「しかし計画はヴィクセンの消滅で大幅な変更を強いられた。」
「ヴィクセンの消滅は我々にとって予定外の事柄。」
「さらに今回のレプリカであるシオンが自我を持つということもまた計画には無いことだった。」


サイクスが言う。
「そもそもレプリカ自身が自我を持つなどということは忘却の城からは報告を受けていない。」
「そうだな、アクセル。」


ゼムナスが言う。
「人形の動きがどうなろうと我らの計画にもはや大きな影響を与えることはない。」
「だが我らの秘密を知ったシオンを野放しにしておく訳にはいかない。」
「アクセル、シオンを必ず捕獲し連れ戻せ。」
「逃亡させたお前の責任だ。」
「どれだけの傷を負わせても構わない。」
「機能さえ生きているのであれば。」
「いいな、アクセル。」
「以上だ。」


機関員が次々と去っていく中、サイクスとロクサスだけが残った。
「どうしたロクサス。早く任務に向え。」


ロクサスがサイクスに言う。
「シオンは人形なんかじゃない。」
「機関に人形を加えるはずがない。」


サイクスが言う。
「この席数を見ろ。」
「我々は始めから13人だ。」


アクセルのところに走っていくロクサス。
「シオンはもう機関に戻らない方がいいのかも知れない。」
「本当にゼムナスの命令を聞く気なのか?」


アクセルが言う。
「じゃないと今度は俺が消されちまう。」
「ロクサス、シオンは危険だ。」
「力は元に戻ったのか?」


「・・まだ。」
「いつからシオンのこと知ってたんだ?」
「もしかして・・ずっと前からシオンの事を知ってて俺に隠してたのか?」


アクセルは何も答えずに闇のゲートをくぐって行った。


トワイライトタウンでリクとミッキーが再会した。
「リク!ずっと心配してたんだ。」
「あれからどうしてたんだい?」


リクが言う。
「俺はずっと自分の闇に打ち克つ方法を探しながらソラの目覚めを待っていました。」
「俺のことは心配しないで大丈夫。」
「闇を制御する方法をつかみかけてるから。」


ミッキーが言う。
「もしかしてソラの記憶の修復に何か問題があるのかい?」


「忘却の城での戦いから奴らの動きが静かだったのは、メンバーの数が減って弱体化したせいじゃなかった。」
「忘却の城で奴らがソラの記憶をバラバラにしたのは、あくまで準備段階でしかなかった。」
「ソラの記憶を修復する時間が必要だったんだ。」


ミッキーが言う。
「確かに僕もずっと機関の動きを調べていたけど、ほとんど目立った動きはなかった。」
「むしろ時間稼ぎをしてるような。」


リクが言う。
「そう、奴らの目的はソラの記憶。」
「これまでの時間はソラの記憶を吸収するための時間だった。」
「おかげでソラの記憶の修復はほとんど進んでいない。」
「ソラにとって大事なカイリの記憶が奪われているせいで。」


「僕も一緒にソラの記憶を取り戻す手伝いをするよ。」


リクが言う。
「それは俺に任せて、王様。いや、ミッキー。」
「そのかわり、やって欲しいことがあるんだ。」
「俺はこれから機関のメンバーと戦わなければならない。」
「負けてしまうかも知れないし、もしかしたら闇に飲み込まれてしまうかも知れない。」
「そしたらソラとドナルド、グーフィーが目覚めた時、もうミッキーしかソラを導いてやれない。」
「お願いだミッキー。ソラ達が目覚めたらソラ達の手助けをしてやって欲しい。」


「分かったよ、リク。」


DAY 355 ―届かない言葉―


ロクサスは自室のベッドでシオンの事を考えていた。
「シオン・・レプリカ計画・・シオンは俺の力を・・」
「キーブレードの力をコピーするために作られた人形。」
「そしてシオンは機関から姿を消した。」
「アクセルもシオンを止めなかった。」
「アクセルは多分、シオンの事はずっと前から知っていて俺に隠していた。」
「シオンと俺は特別なノーバディ。」
「シオンはレプリカ、人形だった。」
「俺は?」
「俺もシオンと同じように人形なのか?」
「ゼムナスは俺とシオンはソラによって繋がり生きていると言っていた。」
「ソラって何なんだ?」
「俺は一体何者なんだ?」
「アクセルはシオンの事を知ってたみたいに、俺のことも何か知っていて隠してるんじゃないか?」


ロクサスはアクセルに会いに行った。
「アクセル、シオンは見つかったのか?」


アクセルが言う。
「よう、ロクサス。そんな簡単に見つかる訳ないだろ。」


「そうだよな。シオンのこと、最初から知ってたのか?」


アクセルが答える。
「最初からじゃない。」
「いつだったか・・忘れちまった。」


「アクセル、俺は何者なんだ?」
「俺とシオンは特別なノーバディだ。」
「でも機関は俺を消そうとしていた。」
「そうだよな?」


アクセルが言う。
「ああ、そうだな。」


「俺の力が―キーブレードの力がシオンにコピーされたから俺はいらないってことなんだろう?」
「アクセルも同じことを思ってたんだろう?」


アクセルが言う。
「それは違う!」
「俺達は親友だ。」


「親友なら、アクセルの知ってることを教えてくれよ!」
「俺は何者なんだ?」
「ゼムナスは、俺とシオンはソラによって繋がっているって言ってた。」
「ソラって何なんだよ。」
「俺もシオンと同じなのか?」


アクセルが答える。
「お前とシオンは違う。」
「真実を知ることがお前のためになるとは限らない。」
「俺を信じてくれ、ロクサス。」


「もう信じられない。」
「俺は俺のことが知りたい。」
「自分が何者なのか。」
「どうして生まれたのか知りたいんだ。」
「それが分かるなら俺は・・」
ロクサスは一人で自室戻った。
手にはアイスの当たり棒を持っている。
「俺は俺の事が知りたい。」
「ここに俺がいる理由はもうない。」


ロクサスは城を抜け出した。
そこにアクセルがやって来る。
「決めたのか?」


ロクサスが言う。
「なぜキーブレードが俺を選んだのか。それを知りたいんだ。」


「機関に歯向かうのかよ!」
「組織を敵にまわしたら生き残れないぞ!」


「誰も悲しまないさ。」
ロクサスは行ってしまった。


「俺は・・悲しいな・・」


DAY 356 ―役目―


ナミネとシオンが話をしている。
「会いたかったわ、シオン。」


シオンが言う。
「ナミネ、あなたにはあたしの顔が見える?」


「うん。」


「あたしはどうすればいいの?」


ナミネが言う。
「シオンはどうしたい?」


「はじめはずっとロクサス達と一緒にいたいと思ってた。」
「でも今は、自分の記憶―ううん、これは自分の記憶じゃないんだよね。」


ナミネが言う。
「あなたはソラでもロクサスでもない、ソラの中にいるカイリなの。」


シオンが言う。
「記憶を思い出していくうちに元の場所に帰らなきゃいけないって考えるようになって。」
「どうすれば帰ることが出来るの?」


ナミネが言う。
「ソラのところに帰るのね?」
シオンは頷いた。
「記憶をソラに返せばあなたは消えてしまう。」
「あなたは元々記憶を持たない代わりにみんなと記憶で繋がってるの。」
「だからあなたが消えてしまったら、誰もあなたの事を思い出せなくなる。」
「私の力でもあなたという記憶の欠片は繋ぎとめておくことが出来ない。」


シオンが言う。
「もう覚悟は出来てる。だからあなたに会いに来たの。」
「本当はロクサスも一緒に帰らなきゃいけないんだよね。」
「でもロクサスはまだすぐには難しいと思う。」
「ロクサスはまだソラのことを感じていないから。」
「ナミネ、あたしが消えたらロクサスの事、お願い。」
「他の人にもロクサスの事をお願いしたの。」
「あたしじゃロクサスの事、守れない。」


「分かった。」
「じゃあ行きましょう。」
「ソラのところに。」


そこに賢者アンセムがやって来た。
「ナミネ、いかん。」
「機関に気づかれた。」
「ここに来るぞ!」
「この人形の手引か。だから操り人形など信じるなと。」


「あたしが何とかする!」
シオンは一人で飛び出して行った。


アクセルがトワイライトタウンにやって来た。
「嫌な役目はいつも俺だ・・」


シオンがアクセルの前に現れる。
「アクセル・・」


「シオン、お前どうする気だ。」


シオンが答える。
「あたしはあたしが帰るべき場所に帰るだけ。」


アクセルが言う。
「俺も最初はそうするのが一番いいんじゃないかって思った。」
「でも何かもやもやするんだよ。納得出来ない何かがあるんだ。」


シオンが言う。
「でもこれがみんなのためなの。」
「これでいいのよ。」


「勝手なこと言うなよ、どいつもこいつも。」
「消されちまうんだぞ?」
キーブレードを構えるシオン。
「ふざけんな!」
「てめー、ナメてんじゃねーぞ。」
「俺は決めた。」
「お前らが何度逃げようが、俺が何度だって連れて帰ってやる!」


アクセルはシオンを気絶させ、城に連れて帰った。
「手間かけさせやがって。」


DAY 357 ―涙―


ロクサスは一人でいつもの場所にいた。
「どこに行けばいいのかも分からないなんて。」
そこにシオンがやって来る。
「シオン!」
驚くロクサス。


シオンが言う。
「そろそろ決めなきゃね。」
「あたしの力はもうすぐ満たされようとしてる。」
「器に入った水が溢れるみたいに。」
「今のあたしの記憶はロクサスからもらったもので一杯になってる。」
「ロクサスに今のあたしはどういう風に見える?」
「もし違う男の子の顔になってるなら、それはあたしがもうすぐ人形として完成しようとしてるってこと。」
シオンの顔はソラの顔になっていた。
「ロクサス、これがソラだよ。」
「あたしはこれからロクサス自身も取り込まなきゃいけないの。」
「それがあたしの生まれた意味。」


ロクサスを頭痛が襲う。
「君は誰?」
「すごく大事なことのはずなのに思い出せない。」


シオンが言う。
「それでいいんだよ、ロクサス。」
「あたしは自分の意思で消えるの。」
「ゼムナスの思い通りになんか絶対になりたくなかったから。」
「あたしはソラのところに―自分が帰るべき場所に帰るだけ。」
「けど一つだけお願いがあるの。」
「あたしが捕らえた心を、キングダムハーツを解放して。」
「もうあたしには出来そうにないから。」
「キングダムハーツをゼムナスの思い通りにはさせたくない。」
「さようなら、ロクサス。」
「また会おうね。」
「あたし、ロクサスに・・ロクサスとアクセルに会えて良かった。」
「二人は親友だもの。」
「それだけは忘れないで。」
シオンは消滅し、皆の記憶から消え去った。


アクセルは自室のベッドで目を覚ます。
「どうして俺は・・」
ベッドの横には封筒に包まれたアイスの当たり棒が置いてあった。


DAY 358 ―願い―


存在しなかった世界の街を彷徨っていたロクサスの前に目隠しをしたリクが現れた。
「お前は誰だ!」


リクが言う。
「誰でもいい。お前に用がある。」


「なぜ邪魔をする!」


リクが答える。
「お前がソラの記憶に連なる者だからだ。」


ロクサスが言う。
「ソラ、またソラか!」


リクが聞く。
「これからどうするつもりだ。」


「キングダムハーツを開放する。」
「そして全てを元に戻す。」
「そうすればアイツも、また3人でいられるんだ。」


リクが言う。
「シオンか。もはやその名しか思い出す事は出来ないが。」
「今お前に無謀なことをさせる訳にはいかない。」


ロクサスが言う。
「キングダムハーツを解放してソラの所に行く。」
「そうすればシオンが、全てが元に戻る。」


リクが言う。
「無策にキングダムハーツに触れてもお前の考えているようにはならない。」
「機関に消されるだけだ。」


「黙れ!」
ロクサスはキーブレードでリクに攻撃を加える。
リクは吹っ飛ばされてしまった。
「なぜお前がキーブレードを。」


「知るか!」
ロクサスは再びリクに攻撃を繰り出すが、返り討ちにあってしまう。
「どうした、ソラ。」
「もう終わりか。だらしないな。」


ロクサスが言う。
「何だよ、負けてるのはそっちのくせに。」


リクがロクサスの存在理由に気づく。
「やっぱりあいつのノーバディか。」
「ディズを信じるしかないな。」


「あいつがどうしたってんだ!」
「俺は俺だ、俺なんだ!」
なぜか2本のキーブレードを手に持ち攻撃を加えてくるロクサス。
「何度やってもお前の負けだ!」


押され始めるリク。
「だろうな・・あれをやるしかないらしい。」
「俺の心に宿る力。」
「心の力で抑えた力。」
「たとえ俺が俺でなくなっても。」


リクは目隠しを外し、闇の力を解放した。
見た目がゼアノートとなったリクは2本のキーブレードを持つロクサスを圧倒した。
「闇の力だ。」


ロクサスを気絶させたリクの所に賢者アンセムがやって来る。
「彼はソラを感じていた。」


賢者アンセムが言う。
「ソラが憎いとでも言ったのかね?」
「戯言だな。」
「ノーバディに感情など存在しない。」


リクが言う。
「ソラに会えたら変わっていたのかも知れない。」


意識を失っているロクサスの頭の中にシオンの声が聞こえてくる。
「ロクサス、悲しまないで。」
「あたしは君とソラから生まれた。」
「あたしは君であり、ソラなの。」
「あたしの記憶は消えるんじゃなくて、君の記憶と一緒になってソラに帰るんだよ。」


DAY 359 ―新たな始まり―


ロクサスはその後、今までの記憶が奪われ、賢者アンセムが作り出したもう一つのトワイライトタウンで生活することになる。
「俺の夏休みは、あと7日間で終わる。」


「海、まだみんなで行ってなかったよな。」






ロクサスが任務中に見つけたシークレットレポートの内容をここに記す。


「DAY 7 存在意義」筆者ゼムナス「No.Ⅰ」
名前は物体に意味を与え存在意義とする。
新たなる力を確実なものにするため我々はレプリカ計画を実行することとした。
動き始めた人形である「No.i」にも新たな名前が必要だ。
その名が「No.i」の存在意義となるだろう。


「DAY 8 ロクサス」筆者アクセル「No.Ⅷ」
立て続けに新顔が入ってきてる。
13番目はロクサス。14番目はシオンだ。
今日はロクサスに基礎的なことを教えてやるのが任務だった。
ロクサスが初めて機関に来た日から何故か俺が世話係をさせられてる気がする。
初日からそうだったが、なんだかぼんやりした奴だ。
まぁ腕は立つみたいだし、いい暇つぶしの相手にはなりそうだな。


「DAY 9 想定通り」筆者サイクス「No.Ⅶ」
現在のシオンはまだテスト期間中だ。
一方ロクサスは訓練期間中になる。
シオンが確実に動けるようになるまでロクサスとの接触は出来るだけ避けるべきだ。
おそらく10日もすればシオンはその能力を発揮するようになるとヴィクセンは言っている。
キーブレードの勇者の動きはマールーシャが監視しているはずだ。


「DAY 14 本当にこいつが?」筆者アクセル「No.Ⅷ」
ロクサスと2回目の任務。
やっぱり俺がこいつの世話係ってことなのか?
この間よりも少しはまともな反応をするようになってきた。
記憶を思い出し始めたんだろうか。
それにしてもこいつが「キーブレードの勇者」のノーバディだっていうのは本当の話なのか?


「DAY 15 やってらんないわ」筆者ラクシーヌ「No.Ⅻ」
まったく。勇者の動きを監視するのは一人でいいですって?
かわりにあいつに魔法の使い方を教えるなんて退屈ったらありゃしないわ。
まあ、それももうすぐおしまい。
あっちに行けば計画が動き始めるもの。
ぼんやりした勇者のノーバディになんて付き合ってられないわ。


「DAY 22 忘却の城」筆者アクセル「No.Ⅷ」
忘却の城に行く話が少し早まったらしい。
勇者に動きがあったってことか。
その勇者のノーバディは相変わらずぼんやりしてっけど、ここ数日毎日一緒にアイスを食べてる。
あんまり話はしないがだいぶ表情も変わるようになってきた。
忘却の城の話もしたが、よく分かってないみたいだ。
まあそんなもんか。


「DAY 23 研究日誌326」筆者ヴィクセン「No.Ⅳ」
計画はほぼ順調だ。
もっとも優秀なレプリカである「No.i」に関しては順調すぎるほどだ。
ナンバーを得ることができなかったもう1体の素体は忘却の城に連れて行き、さらなる研究の糧にする予定だ。
少なくともこれらのレプリカについては特別なノーバディと言っていいのではないか?


「DAY 24 地上組の動き」筆者ゼクシオン「No.Ⅵ」
勇者が城に到着した。
マールーシャの誘導は上手くいったようだ。
いくつかの計画が同時に進行しているようだが、それぞれの計画の内容を全て知らされている訳ではない。
機関の計画のように見せかけてそこに個人の意図が含まれている計画があるようだ。
特にマールーシャの動きには注意が必要だ。


「DAY 25 空虚な結束」筆者レクセウス「No.Ⅴ」
ゼクシオンを問い詰めたところで、たいした情報は得られない。
そんなことは分かっているが情報が少なすぎる。
地上で何が起きているのか。
そしてこの地下で何をするべきなのか。
末端の者には知らされていないのが現実だ。
機関の結束とゼクシオンは言ったが、そんなもの元々存在するはずがない。
しかしゼクシオンだけは信頼できることに間違いはない。


「DAY 26 アクセルの動き」筆者ゼクシオン「No.Ⅵ」
アクセルの動きが不審なのは、恐らくサイクスから何らかの情報を得ているからだと推測される。
研究さえさせておけば満足なヴィクセンを消滅させたのはなぜだ?
ヴィクセンを消滅させて、あの計画を中止にすることを避けるべきだったのではないか?
僕たち地下組と地上組それぞれの思惑。
そしてそれ以外の思惑が確実に存在している。
早急にそれを見極めねば。


「DAY 27 計画の鍵」筆者マールーシャ「No.Ⅺ」
ソラはじきに私の手中に収まる。
ナミネによって記憶を書きかえられたソラはもはや我々の人形にすぎない。
キーブレードの勇者を手に入れればレプリカ計画を掌握したも同義。
機関を乗っ取ることなど容易い。


「DAY 28 裏切り者の始末」筆者アクセル「No.Ⅷ」
レプリカ計画については大体の内容が判明した。
だがもう一体いるはずのレプリカについての情報は得られなかった。
レプリカ計画の主導権を奴らに渡すわけにはいかない。
ヴィクセンの消滅はとばっちりだが仕方ない。
それよりも問題は裏切り者の方だ。
明確な裏切り者と俺たちにとって邪魔な奴らは違う。


「DAY 50 不思議な気持ち」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
ロクサスが目を覚ました。
多分ずっと夢を見ていたんだと思う。
ロクサスといると何だか不思議な気持ちになる。
海辺で波の音を聞いているような懐かしい感じがする。
どうしてだろう。


「DAY 51 想定の修正」筆者サイクス「No.Ⅶ」
レプリカ計画は順調だが忘却の城では異変が起きているようだ。
消滅の噂をダスクが持って帰ってきた。
しかしそれは情報の欠片に過ぎない。
何が起きているのかを判断するには情報が少なすぎる。
まさか奴が消滅するとは考えられないが、別の手を打っておくべきかもしれない。
とりあえずは勇者の居場所を把握しなければ。


「DAY 52 もうひとつの任務」筆者アクセル「No.Ⅷ」
勇者と侵入者達全ての行方を見失った。
今この城には俺一人しかいない。
俺以外は全て消滅した。
裏切り者の始末は確かに命令だったが、一番の裏切り者はきっと俺だろう。
もう少しこの城で調べなきゃならないことがある。


「DAY 71 裏切り者の末路」筆者シグバール「No.Ⅱ」
忘却の城に行った奴らの消滅には、どうやらサイクスが深く関わっているようだ。
ということはアクセルも関わっているだろう。
ゼムナスが裏切り者を始末しろという命令をサイクスを通じてアクセルに出したのは事実だ。
誰が裏切り者かは伝えなかったようだが、ゼムナスは奴らの裏切りを当然知っていた。


「DAY 72 人間らしさ」筆者アクセル「No.Ⅷ」
付き合いが長いと確実なことは口にせず不確実であいまいなことばかり口にするようになる。
言わなくても分かってるだろうってやつだ。
忘却の城で消滅した奴らに関して曖昧にしておけばいいのは助かる。
けど勇者やロクサスは曖昧なことは口にしない。
それが人間らしいのか、奴らが特別なのかは不明だ。


「DAY 73 どうしよう」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
キーブレードが使えなくなった。
どうしてなのかは分からない。
どうしたらいいのかも分からない。
急に使えなくなったような気がする。
ハートが回収できないとあたしは役立たずってことになる。
どうしたらいいの?


「DAY 74 シオンの顔」筆者アクセル「No.Ⅷ」
正直なところずっとフードをかぶったままで顔を見せないシオンに、ロクサスがどうしてそんなに入れ込むのかよく分かっていなかった。
確かに二人とも新入りで共通点も多いが、顔を隠したままの相手だ。
だが、今日シオンの顔を初めて見た。
突然シオンがフードを取った。
その顔はナミネに似ていた。


「DAY 75 なんとかしなきゃ」 筆者シオン「No.ⅩⅣ」
ロクサスがキーブレードを使えなくなったあたしと一緒に任務に行ってくれることになった。
ロクサスだけじゃなくてアクセルも助けてくれるからなんとかやって行けそう。
でも、もしこのままずっとキーブレードが使えなかったらどうしよう。


「DAY 94 計画は順調だが」筆者サイクス「No.Ⅶ」
ロクサスとシオン、二人のキーブレード使いによって心が集まり大いなるキングダムハーツが我々の前に姿を現した。
目的は達成されつつある。
ありとあらゆる計画が順調だ。
順調すぎるのが不安要素だが俺の考えすぎだろう。


「DAY 95 あたしの記憶」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
あたしとロクサスには人間だった頃の記憶がない。
それだけじゃなくて、あたしにはノーバディになったばかりの頃の記憶もない。
ロクサスもあんまり覚えていないと言ってたけど、あたしは本当によく覚えていない。
初めてロクサスに会った日のことも、アクセルに会った日のこともよく覚えていない。


「DAY 96 友だち」筆者アクセル「No.Ⅷ」
シオンがキーブレードを使えるようになった。
何が原因だったのかは分からない。
キーブレードの勇者に隠された秘密に関係しているのかも知れない。
本来の仲間、サイクスと話をするよりも最近はロクサスとシオンと話をしている時間の方が長い気がする。
これが友達って奴だったな。


「DAY 97 かったるい」筆者デミックス「No.Ⅸ」
毎日仕事でつまんねー。
そろそろ休みたい。
ノーバディにこそ休息が必要だ。
休みになったら一日中シタールを弾くぞ。


「DAY 117 奴とロクサス」筆者シグバール「No.Ⅱ」
ロクサスの成長は著しい。
奴そっくりの顔をして同じようにキーブレードを振るう。
世界はバラバラのようでいて全て一つで繋がっている。
人間だったころの行いはノーバディになってもついてまわる。
そういうものだ。


「DAY 118 変わったのは」筆者アクセル「No.Ⅷ」
ロクサスやシオンと話をしていると人間だった頃のことをよく思い出す。
子供だった頃のいろんなことを思い返していると何だかよく分からない気持ちになる。
サイクスとそんな話をしてもいいはずだが、不思議とそんな話をする気にはならない。
ただ奇妙に懐かしく思うだけだ。
変わったのは俺じゃない、お前だ。


「DAY 119 心と感情」筆者ザルディン「No.Ⅲ」
あの愚かな野獣を見ているといかに人間達がくだらないものに支配されているかがよく分かる。
感情に支配されることを望まなかったからこそ、我々はノーバディになることを選択した。
それが大きな損失であることに気がついたのはずっと後の話だ。
心が無ければなしえないことがあるのは理解しているが、それにしても感情とは不愉快なものだ。


「DAY 149 偽りのくせに」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
あいつ。
機関のコートを着たあの男。
今のあたしじゃ敵わない。
あたしは偽りなんかじゃない。
あいつこそ偽りのくせに。


「DAY 150 シオンの始末」筆者サイクス「No.Ⅶ」
そろそろコピーの限界が来たということか。
計画は順調だと思っていたが所詮人形。
やはり支障が出たか。
ロクサスとアクセルはこの人形の何が気にかかるというのか全く理解出来ない。
今後はシオンをいかに始末するかについても考えておくべきだろうか。


「DAY 151 夢を見る」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
本当はまだロクサスには会いたくなかった。
ロクサスと自分を比べちゃうから。
同じキーブレード使いなのに、ロクサスとあたしは違いすぎる。
ロクサスは夢を見ないのかな。
あたしは最近夢ばっかり見てる。
今朝の夢は海で溺れる夢だった。


「DAY 152 人間みたいに 」 筆者アクセル「No.Ⅷ」
ロクサスとシオンはケンカをしたらしい。
どうせくだらないことでケンカをしたんだろうとは思うが、あいつらの行動はまるで人間みたいだ。
こっちまで調子が狂う。
そもそも間違ったスイッチなんて話、ロクサスが理解出来たかは微妙だ。
男と女が違うなんて話、ロクサスが理解してるとは思えない。


「DAY 153 新曲キタ!」筆者デミックス「No.Ⅸ」
新曲が出来上がった!
仕事しろ仕事しろってバッテン傷がうるせぇ。
俺があんな化け物倒せる訳ねーじゃん。
命令するなら向き不向きとかちゃんと考えろよな。


「DAY 171 No.iの計画」筆者サイクス「No.Ⅶ」
シオンが任務に失敗した。
今後このような状態が続くようであればこの人形を消滅させ、次のレプリカでコピーを行った方がより能力の高い人形となるはずだ。
そもそも「No.i」は初期ロットのため、能力的に不安がある。
今の状況も故障と捉えてもおかしくない。
ゼムナスは一体何を考えているのだろうか。


「DAY 172 言葉の意味」 筆者アクセル「No.Ⅷ」
サイクスの言葉には裏があるはずだ。
シオンに機関員としての資格がないのはどうしてだ?
見たままだとサイクスは言った。
見たままとはナミネに似ていることを言っているのか。
ナミネとシオンに関係がないとは思えない。
そもそもシオンは誰のノーバディなんだ。
サイクスは何を隠している?


「DAY 173 ギャンブル」筆者ルクソード「No.Ⅹ」
時折子供達のことが羨ましくなる。
大人になってからノーバディになった者と大人になる前にノーバディになった者では何か根本的な違いがあるのかも知れない。
大人になれば、これまで生きた分だけ賭けて失うものも多い。
だが子供なら大胆な勝負にも出られる。
しかし子供は「人生はギャンブルだ。」などとは思わないだろう。


「DAY 174 所詮模造品」筆者サイクス「No.Ⅶ」
シオンは眠り続けている。
その機能については色々と検査をしたが、やはり特別な変化は感じられない。
コピーは成功しているようだが、所詮模造品だ。
内容をゼムナスに報告したが、明確な返答は得られず笑うだけだった。
時折ゼムナスの行動は理解不能だ。


「DAY 193 なつかしい夢」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
折角目が覚めたのに、また倒れちゃった。
どうしてかな。
やっぱり失敗作だから?
眠っている間ずっと懐かしい夢を見てた。
どうして夢の内容を覚えていられないんだろう。
あたしが人間だった頃の大事な記憶なのかも知れないのに。
たった一つだけ覚えているのは波の音。
遠くから聞こえる優しい波の音だけ覚えてる。


「DAY 194 レプリカ」筆者アクセル「No.Ⅷ」
まさかレプリカという言葉を再び耳にすることになるとは思わなかった。
レプリカの1体にあたるレプリカ=リクは稼動した時からすでに自我を持ちナミネに偽の記憶を植えつけられた事でオリジナルのリクに近づいた。
忘却の城のヤツらが消滅した今、レプリカが自我を持つことを知る者は機関の中で俺しかいないはずだ。
その俺が今まで気づかなかったということは、シオンがとても優秀なレプリカということだ。
だがしかし、それでも疑問は残る。
シオンは一体誰のレプリカなのか。
そしてなぜキーブレードが使えるのか。


「DAY 224 シオン」 筆者アクセル「No.Ⅷ」
たとえシオンがレプリカや人形だったとしてもシオンはシオンだ。
そう理解しようとしているのに、どう対応してやればいいのか分からない。
リク=レプリカはただ利用すれば良かった。
けどシオンは違う。
いや、リク=レプリカだってただ利用して良かったのか分からない。
存在しない者であるノーバディと作られた人形であるシオンにどんな違いがあるっていうんだ?
どちらも曖昧な存在であることは変わらない。
それに俺たちは親友だ。
それが変わることはない。
次の休暇に一緒に海に行くことを約束した。
人間の夏休みみたいに一緒に海に行けたらいい。
スイカに焼きそば。
くだらないことで笑いあえれば、きっとこの不安は消えてなくなる。


「DAY 225 あたしの秘密」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
毎日体が重くて、頭が痛くて、苦しい。
夢ばかり見て眠れていないみたい。
アクセルはきっと何か知ってる。
たぶんアクセルは何か隠してるんだと思う。
忘却の城、あそこにきっとあたしの秘密がある。
だってあたしはあの城で生まれたんだもの。


「DAY 255 最終段階」筆者ゼムナス「No.Ⅰ」
シオンの姿はその関係によってそれぞれ違って見えるはずだ。
サイクスにはシオンが人形にしか見えていない。
計画は最終段階に近づきつつある。
シオンはロクサスを通じ、確実に勇者をコピーしている。
その証拠に私にはシオンが時折、彼に見えるようになっている。


「DAY 256 それぞれの姿」筆者シグバール「No.Ⅱ」
シオンが機関から抜け出すとは面白い。
我々にコントロール出来なくなりつつあるとしたら、それはシオンがより勇者に近づいているということだ。
サイクスにはシオンに見えていない。
他のメンバーにシオンがどのように見えているのか興味深い。
俺には奴に見えるが、おそらくゼムナスにはまた違った姿に見えているんだろう。


「DAY 257 カードの結果」筆者ルクソード「No.Ⅹ」
何となく空気がざわついている。
こういう時に賭けに出ると大抵の場合負ける。
だが、ほんのわずかな確率で大勝ちすることもあるのもまた事実だ。
カードの結果がどうなるのか興味深い。


「DAY 276 事実の裏」筆者アクセル「No.Ⅷ」
明日からシオンを捜すことになった。
ロクサスはまだ何も知らないが、シオンは知ってしまった。
だからこそシオンを見つけてやらなきゃならない。
俺達には心が無い。
だから与えられた事実だけが全てだと認識する。
事実の裏にはもっと重要なことがある。
心の無い自分たちが友達だなんておかしいとサイクスは笑うだろうが、俺達は間違いなく友達なんだ。
勇者のノーバディとそのノーバディのレプリカであるシオン。
二人はありとあらゆる意味で特別だ。
それでも俺たちは、親友なんだ。
記憶してるか?シオン。


「DAY 277 真の目的」筆者サイクス「No.Ⅶ」
アクセルとロクサスがこそこそと動き回りはじめた。
奴らがどんなに動こうと計画はすでに枝分かれし、もう一つの段階へと進みつつある。
「No.i」計画とレプリカ計画はこの計画の前段階にすぎない。
我々の真の目的は別のところにある。


「DAY 296 隠された真実」筆者シグバール「No.Ⅱ」
そもそも忘却の城に何があるのかを完全に把握している者はいない。
ゼムナスでさえ把握していない部屋があるのだ。
シオンがあの場所で生まれたことを知る者は少ない。
あの場所に隠された真実が全て明らかになる日はくるのか?


「DAY 297 リクとの接触」筆者アクセル「No.Ⅷ」
偽機関員と呼ばれるあの男、あいつはリクだ。
ロクサスが記憶の底で奴の名前を覚えていても不思議はない。
だが報告にはまだ早い。
どうしてシオンがリクといるのか、それが分かってからじゃないと報告は出来ない。
勇者側につくということは、それ自体がシオンの消滅を意味する可能性もある。
シオンはどうするつもりなんだ?


「DAY 298 計画の変更」筆者サイクス「No.Ⅶ」
アクセルは機関メンバーの偽物とシオンが行動をともにしていることを我々に報告しなかった。
報告したのはロクサスだ。
アクセルよりロクサスの方が扱いやすいということか。
そのアクセルがシオンを捕獲し、帰還した。
アクセルが一体何を考えているのかは不明だ。
計画変更は可能だが、俺達の目的が遠くなる。


「DAY 299 嘘の対価」筆者アクセル「No.Ⅷ」
ロクサスがシオンのことで俺に不信感を抱いてる。
だが真実を告げる訳にはいかない。
俺はロクサスに嘘をついている。
心の無いノーバディはよく嘘をつく。
嘘をついたからといって何も感じない。
けど今俺は少しだけ苦しい。
ロクサスに関わる全ての事が、まるで自分が人間だという錯覚を起こさせる。


「DAY 300 3人の夕陽」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
3人で夕陽を見た。
またこんな風に夕陽を見れるなんて思わなかった。
あの夢みたい。
夢の中であたしはロクサスとアクセルと一緒に海に沈んでいく夕陽を見た。
あたしは二人と一緒にいたいだけなのに。
あたしはどうしたらいいの?


「DAY 301 シオンかロクサスか」筆者アクセル「No.Ⅷ」
シオンは必死に任務をこなしている。
どういうつもりなのかは分からない。
ロクサスとは何を話したらいいのか分からない。
サイクスが言うように、ロクサスを消滅させないためなら俺は何だってする。
けど、シオンを消滅させていいのかは分からない。


「DAY 321 あたしの場所 」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
いつもアクセルはあたしのことを助けてくれる。
だからまた助けてくれるような気がしてた。
アクセルはいつからあたしのことを知ってたんだろう。
忘却の城で会った時には、もうあたしのことを知っていたのかもしれない。
アクセルはあたしに自分で考えろって言ってくれた。
それがすごく嬉しい。
でもこれから、あたしの力はどんどん強くなって、そしてロクサスの力はきっと弱くなっていく。
あたしはきっと、もう存在してはならないんだ。
ノーバディが存在してはならない者なんて誰が言ったの?
本当に存在してはならなかったのは、きっとあたし。
でもね、最後にほんの少しでもロクサスとアクセルの役に立ちたい。
今日見た男の子は多分、あたしの記憶の中にいるソラだ。


「DAY 322 計画」筆者ゼムナス「No.Ⅰ」
キーブレード使いが我々の手中にさえあれば、それが人形であろうと勇者のノーバディであろうと関係はない。
ここまで人形が育つのならば、もはや「キーブレードの勇者」さえも必要ない。
むしろソラを目覚めさせてはならないのではないか。
ソラを我々の意のままに動かすのは不可能だ。
必ず我らの脅威となる。
その前提の元、計画を進めることとしよう。


「DAY 352 あたしのやるべきこと」筆者シオン「No.ⅩⅣ」
この時間はリクがくれた。
考えろって言ってくれたのはアクセル。
機関は確実にあたしかロクサスを消滅させようとしている。
ロクサスとあたしが同時に存在することは、きっと許されない。
あたしはロクサスとアクセルのことが好き。
そう思っていることは、記憶から作り出された偽の感情なんだってサイクスは笑うと思う。
でも、時計台の上でロクサスとアクセルと過ごす時間が好きだった。
ずっとこのまま3人でいられればいいのに。
でももう終わりにしなくちゃ。
今日の夕陽をあたしは絶対に忘れない。
ロクサスとアクセルが忘れても、あたしは忘れないよ。


「DAY 353 存在しない未来」筆者アクセル「No.Ⅷ」
シオンの選んだ方法が間違ってるなんて言えなかった。
俺にはシオンを消せない。
でもロクサスを消さない為にはシオンを消さなきゃならない。
もう3人で笑いながらアイスを食べる未来なんて存在しない。
ロクサスがそれを理解することなんて出来ないのは分かってる。
俺だってそんなもの、理解したくない。


「DAY 354 帰るべき場所」 筆者シオン「No.ⅩⅣ」
最後にロクサスに会いたかったけど、ロクサスに何て言えばいいのか分からなかったから会えなかった。
あたしは本当にちゃんと存在していたのかな。
存在してなくてもいい。
ただあの夕陽を見たことが本当ならそれでいい。
元の場所に戻る方法はきっとナミネが教えてくれる。
早く行かなくちゃ。


「DAY 355 意思」 筆者シグバール「No.Ⅱ」
忘却の城でおよそ半分のメンバーが消滅してからゼムナスの計画に少しずつ狂いが生じた。
結果論で言えば成功していると言うだろうがとても成功には見えない。
大いなるキングダムハーツの意思があるとしたらキングダムハーツはゼムナスを、いや、ゼアノートを拒絶しているのかも知れない。
今日ロクサスが機関を抜けた。


「DAY 356 想定外の出来事」筆者サイクス「No.Ⅶ」
ロクサスとシオンの二人とも機関を抜けるなど我々の計画にはなかったことだ。
なぜこんなことになってしまったのか。
俺を打ち倒すほどにロクサスが強くなっているとはな。
リア、おまえは結局どうしたかったんだ?
俺達が二人で機関に入って決めた計画。
いや、それももう単なる絵空事か。
全て変わってしまったな、お前も、俺も。


「DAY 357 親友へ」筆者アクセル「No.Ⅷ」
ロクサスは行っちまった。
「当たり」の棒だけ置いてくなんて、あいつらしい。
どうせ明日にでもロクサスを連れ戻すよう命令が下されるんだろうけど、こんなもん置いてったら本当に最後みたいじゃないかよ。
ロクサス、俺たちまた3人・・いや、2人か。
またアイス食おうぜ。
それが親友ってもんだ。


「DAY 358 目的」 筆者ゼムナス「No.Ⅰ」
ロクサスを再び連れ戻せればいいが、ソラが目覚めてしまったとしても「キーブレードの勇者」である以上、これまで通り心を開放し続けるしかない。
仮に我々に矛先を向けるのなら、ソラを捕え、またその力だけを利用すればいいだけだ。
我はキングダムハーツと一つになり、大いなる存在とならなければならない。
その先にある真の目的のために。






ロクサスが機関にいる間に書いていた日記の内容をここに記す。


ここに来て7日目。
サイクスに日誌を書くように言われた。
提出はしなくていいらしい。
何を書いていいのか分からない。
円卓に来るように言われた。
機関に14番目の新しいメンバーが来た。
自分が機関に来た日のことを少しだけ思い出したような気がするけど、やっぱりよく覚えていない。


アクセルと一緒にトワイライトタウンへ行った。
いろいろと教えてもらった。
その帰りに時計台の上でシーソルトアイスを食べた。
アクセルは頑張ったご褒美だと言っていた。
ご褒美って一体何だろう。


この数日、機関のメンバーが俺に戦い方や任務、そして機関や俺自身の、いろいろなことを教えてくれた。
俺にはまだ心ってよく分からないけど、心が無いってことは存在しないのと同じらしい。
だから俺は、闇と戦うことにした。
キーブレードでハートレスから心を解放して、キングダムハーツを完成させれば俺は存在していられるんだ。


アクセルと一緒にトワイライトタウンで任務だった。
任務が終わったあと、また時計台でアイスを食べた。
アクセルに友達は一緒にアイスを食べたりするものだと教わった。
だとしたら、俺とアクセルは友達なのかな?


またいろんなメンバーが戦い方とかを教えてくれた。
任務を終えてメンバーと別れた後、時計台の上でアクセルとシーソルトアイスを食べた。
ここのところ毎日アクセルとあの場所でアイスを食べている。
甘くて、しょっぱい。
なぜか懐かしい味だった。


アクセルが忘却の城って場所にいくらしい。
友達だからちゃんとどこに行くか教えてくれたんだ。
アクセルは準備のために先に帰ったあと、食べ終わったアイスの棒に「当たり」って書いてあった。
何のことだろう。
明日になったらアクセルに聞いてみよう。


ロビーに行ったらアクセルはもう出かけたあとで、「当たり」のことは聞けなかった。
今日は14番と一緒の任務。
14番はフードをかぶったままで任務中何も話さなかった。
名前は知っているけど名前も呼ばなかった。
任務のあと一人でシーソルトアイスを食べた。


今日も14番と一緒の任務だった。
昨日は何も話さなかったけど、今日は14番が俺の名前を呼んでくれた。
だから俺も「シオン」って名前を呼んだ。
任務が終わって一人でアイスを食べた。
お店のおばさんに「当たり」のことを聞いてみたら、もう1本アイスが貰えるって言われたけど2本は食べられない。


今日もシオンと任務。
今日は少し話をしてくれた。
シオンは俺と同じキーブレード使いで黒い髪の女の子だった。
任務の後に一緒にアイスを食べたけど、「当たり」はまだ使わない。
アクセルが任務から戻ったら「ご褒美」にあげるんだ。
シオンにアクセルが帰ってきたら3人でアイスを食べようって話をした。
これでもうシオンも友達なのかな。


この日のことは途中までしか覚えていない。
忘却の城に行ったメンバーが消滅したという話を聞いた。
アクセルも消滅したかもしれないとサイクスが言っていた。
一緒に任務に出かけたシグバールに聞いたらノーバディは心が無くて存在しないようなものだから消滅したら何も残らないって。
その後のことはよく覚えていない。
どうやら俺は倒れて眠っていたらしい。


何が起きていたのか分からない。
ずっと夢を見ていたような気がする。
目が覚めたら枕元に貝殻が置いてあった。
貝殻の数と同じくらいの日数眠っていたらしい。
誰が置いたのか分からなかったけど、時計台に言ったらシオンがもう一つ貝殻をくれた。
毎日拾って枕元に置いてくれていたらしい。
貝を耳に当ててみたら波の音がした。
なぜか懐かしい。
眠っている時に見ていた夢も懐かしい感じがしたような気がする。
覚えているのは白い部屋にいる赤い服を来たヤツ。
たぶん俺と同じくらいの歳だと思う。
白い何かにのまれていった。
あと、覚えているのは女の子の声。
「そろそろさぼる頃だと思ったんだよね」って。
どういう意味だろう。
でもシオンの声に少し似てた気がする。


忘却の城に行ったメンバー達はやっぱり全滅したらしい。
アクセルも消滅したのか?
そう考えると、何だか喉の奥にものが詰まったような変な感じになる。
任務のあと時計台の上でアイスを食べたけれど誰も来なかった。


相変わらず喉の奥にものが詰まっているみたいで苦しい。
任務後一人でアイスを食べる。
シオンも来ない。
アクセル、本当に帰ってこないのか?
それと、最近ちょっと気になることがある。
この間、倒れてから頭の中を何かがよぎるような気がする。
いつもじゃなくて時々。
でも、起きてる時。
任務中に見るから夢じゃないと思う。
頭の中に少しだけ流れるあの映像は一体何なんだろう。


任務を終えたら、急にアクセルが帰ってきて、どうしたらいいのか分からなくなった。
消滅したんじゃなかったのか?
二人で時計台に行ってアイスを食べて、シオンの話をした。
もう喉の奥が苦しくなくなった。


アクセルと二人でアグラバーに行った。
アクセルは忘却の城から帰ってから少し変わった気がする。
任務の後二人でアイスを食べた。
アクセルとシオンと俺の3人でアイスを食べられるのはいつだろう。


任務が終わったら3人でアイスを食べようと思ってシオンを捜したけれど見つからない。
そういえば10日以上見かけていないかも知れない。
アクセルがシオンのことをサイクスに聞いておいてくれるらしい。
今日はアクセルも時計台に来なかった。


任務から帰らないシオンをアクセルと捜しに行くのが今日の任務だった。
シオンを見つけて、やっと3人でアイスを食べることが出来たけれど、シオンはキーブレードが使えなくなったらしい。
だから、シオンがキーブレードを使えるようになるまで俺とシオンで任務に出ることにした。
困ったときは友達と助け合うものらしい。


シオンとふたりで任務。
アグラバーで会ったジーニーとアルって奴は「親友」というものらしい。
アクセルに親友って何なのか聞いたら「友だちのワンランク上みたいなもの」って言ってた。
でも、アクセルには親友がいないから詳しいことは分からないらしい。
アクセルは何でも知ってるから親友のことも知っていると思ったのに。
そういえば、アグラバーの任務中にまた頭の中に映像がよぎった。
前に見た赤い服のヤツ。
あいつもアグラバーに来たことがあるのかな。


ゼムナスに呼ばれた。
ゼムナスの話はよく分からない。
夜空に月のようなキングダムハーツが浮かんでいた。
「心を集め心を我が物に、心に惑わされるな」ってどういうことなんだろう?
アクセルは心があればきっといろんなことが分かるようになると言っていた。
「心」って、やっぱりよく分からない。


シオンとアグラバーで任務。
二人でこなす任務も結構慣れてきた。
戻ってきてからシオンとアクセルの3人で機関のメンバーについていろいろ話した。
機関のメンバーになるようなノーバディはみんな人間だった頃の記憶を持っているらしい。
でも俺とシオンには記憶がない。
俺が人間だった頃、一体どんなヤツだったんだろう。


シオンとビーストキャッスルで任務。
試しにシオンに俺のキーブレードを渡したらシオンはちゃんと使えた。
代わりに俺はキーブレード無しだったけど問題なく任務をこなした。
それに任務後シオンはちゃんと自分のキーブレードが使えるようになった。
これでもう大丈夫。
終わってから3人でアイスを食べた。


毎日任務をこなして、終わったら3人でアイスを食べる。
アイスを食べてる時はあまりたいした話はしてないけど、任務が終わったら「あの場所に行きたい」って思うんだ。
アクセルとシオンもそう思ってるのかな。
他のメンバーは任務が終わってから何をしてるんだろう。


今日はシグバールと二人での任務だった。
シオンとアクセルも二人で任務に行っていた。
シグバールは俺とシオンが特別なノーバディだと言った。
キーブレードが使えるからかな。
任務が長引いて時計台には行けなかった。
シオンとアクセルはアイスを食べたんだろうか。
任務中、また頭の中に映像がよぎった。
いつもの赤い服のヤツが出てきたんだ。
あの映像、あれはいったい何なんだろう。
特別なノーバディと何か関係があるのか。
だったらシオンも俺と同じ映像がよぎったりしてるのかな。


初めての休暇。
でも、何をしていいのか分からない。
好きにすればいいって言われたから時計台にアイスを食べに行った。
あとからシオンとアクセルも来て、いろんな話をした。
アクセルは明日からまたどこかに行くらしい。
そういえばまだ「ご褒美」を渡せていない。


アクセルはずっといない。
任務のあとは時計台でシオンとアイスを食べた。
ビーストキャッスルで野獣が大切にしている物を見つけた。
ザルディンは大切なものは弱点になると言っていた。
どういう意味だろう。
俺には大切なものがないから分からない。


今日は新しいワールドに行った。
ちょっと変な場所だった。
任務から帰って時計台でアイスを食べていたら、突然アクセルが帰ってきた。
任務が終わったらしい。
でも、かわりにシオンが来なかった。
難しい任務にでも出かけたのかな。
またアクセルに「ご褒美」を渡しそびれたけどシオンの分が当たるまで取っておくことにした。


今日もシオンは時計台に来なかった。
サイクスと言い合っていたみたいだけど何があったのかは分からない。
アクセルに野獣の失いたくないものの話をしたら「過去の記憶が失いたくないものを作るんだ」と教えてくれた。
俺には人間だった頃の記憶はないけど、機関に入ってからのことを忘れるのは嫌だ。
そうなったらって考えるだけで怖い気がした。


任務でトワイライトタウンに行ったらシオンも来ていた。
この間、任務に失敗したらしい。
任務が終わってから時計台でいろいろ話したけれど、シオンが何を考えているのかよく分からなかった。
シオンと俺は違う、そんなのは当たり前だけどどういうことだろう。


シオンは俺のことを何か怒っているのかも知れない。
でもどうして怒っているのか分からない。
アクセルは女の子は難しいと言っていた。
その言葉の意味もよく分からないけれど、女の子には押しちゃいけないスイッチがあるらしい。
俺は間違ったスイッチを押しちゃったのか?


シオンになかなか会えないしアクセルも忙しそうだ。
アイスを食べてもしょっぱいばっかりで、なんだか手もべたべたするし、どうしていいのか分からない。
アイスの棒を駅のゴミ箱に捨てるためだけにアイスを食べているみたいだ。
こんなにいつも食べてるのに「当たり」は出ないし、結局あれ以来、任務中に頭の中をよぎる映像についてもシオンに聞けないままだ。
なんだか、色々どうしていいのか分からなくなってきた気がする。


任務で野獣が特別な力を持っているってザルディンが言っていた。
それは「愛の力」ってやつらしい。
よく分からなかったからアクセルに聞いた。
アクセルの説明もよく分からなかった。
心があれば分かるようになるっていう説明は、何だかいろんなことを誤魔化されている気がする。


シオンが任務で失敗して戻り、眠ってた。
様子を見に行ったけど、本当に眠っているだけだった。
枕元に俺がしてもらったみたいに貝殻を置いておいた。
サイクスはシオンのことが嫌いみたいだ。
どうしてだろう。
サイクスは他のメンバーとは違ってシオンのことを何か知っているのかもしれない。
今日の任務中にまた頭の中に映像がよぎった。
やっぱり赤い服のあいつが出てきた。
あいつもワンダーランドに行ったことがあるのかな。
それにしても、あの映像は一体何なんだろう。


シオンが眠っている間、シオンの分まで頑張ろうと思う。
アクセルがサイクスにシオンのことを聞いたって言ってたけど何も分からなかったって言ってた。
その代わりサイクスにシオンが出来損ないだって話を撤回させたみたいだ。
シオンが目を覚ました時に状況がよくなっていればいいな。


シオンはまだ目を覚まさないけど、その分俺が頑張ってるつもりだ。
任務の後にアクセルとくだらない話ばかりしている。
それから城に戻ってシオンの枕元に貝殻を置きに行く。
シオンが目を覚ました時に少しだけでも喜んでくれると嬉しいな。
ネバーランドの任務の時、また映像がよぎった。
それと空を飛ぶのは初めてじゃない気がした。
赤い服のヤツも俺と同じように空を飛んだのかな。


シオンが目を覚ました。
今日の任務はアクセルとシオンと俺の3人で行くことになったけど、シオンが任務中に倒れてしまった。
やっぱりまだ本調子じゃないみたいだ。
城に戻ったらサイクスに嫌味を言われた。
腹が立つ。
それからシオンの部屋で、アクセルと話をした。
シオンも目を覚ました。
俺たち3人は親友だ。


任務が終わってからいつもの場所に行く。
アクセルがシオンを待ってたり、俺が二人を待ったりする。
最近は忙しくてなかなか3人揃わないけれど、離れていても今は大丈夫だと思える。
シオンとアクセルはどう思ってるんだろう。
そういえばシオンに任務中、頭の中に映像がよぎることがあるかって聞き忘れた。
相変わらず赤い服のヤツが頭の中によぎるけど、あいつが誰なのかは分からない。
俺とあいつは何か関係があるのかな。


シオンの様子がちょっとおかしい。
また具合が悪いのかも知れない。
アクセルが今度の休暇に3人で海に行こうって言い出した。
アクセルもシオンの様子がおかしいのに気がついたんだと思う。
3人で休暇を過ごすのはいいかも知れない。
きっとシオンも元気になるはずだ。


やっぱりシオンの様子がおかしい。
アクセルに言っても、多分大丈夫だとしか言わない。
アクセルもシオンの様子がおかしいことに気がついてるはずなのにどうしてだろう。
俺に心配をかけないようにしてるのかな。


任務の後、アクセルとアイスを食べた。
シオンは来なかった。
シオンは重要な任務についたから来れないんだってアクセルが言ってたけど、何だかアクセルの様子が変だ。
シオンの様子がおかしいことばかり気にしていたけれど、よく考えるとアクセルの様子もずっとおかしかったような気がする。


シオンがいなくなった。
消滅したとは言われてない。
行方を追うなって言われた。
シオンは自分から機関を脱走したってことか。
どうしてそんなことしたんだ?
サイクスは連れ戻しても意味がないみたいなことを言っていた。
一体何が起きてるんだ?


シオンのことをアクセルと話したいのに、アクセルになかなか会えない。
どうしたらいいのか分からない。
もしかしたら俺はアクセルに避けられているのかも知れない。


今日の任務はよく覚えていない。
覚えているのは海に行ったこと。
でも本当に海に行ったのかどうかよく分からない。
アクセルと明日からシオンを捜す約束をした。


どのワールドを捜しても、シオンが見つからない。
シオンは一体どこにいるんだ?
どうして機関から脱走したんだ?
分からない。


まだ捜していない場所があった。
忘却の城だ。
アクセルに話をしたら、シオンは忘却の城で生まれたって話を聞いた。
アクセルもこの間知ったばかりらしい。
シオン、忘却の城にいるのか?


シオンを捜しに忘却の城へ行ったけど城でのことはよく覚えていない。
アクセルの話では城についてすぐに俺は倒れたらしい。
気がついたらトワイライトタウンにいた。
そこで、捜しているシオンを見かけた。
シオンは機関のコートを着た俺たちの仲間じゃないヤツと一緒にいた。
どうしてなんだ?
あいつは誰なんだ?


アクセルがいきなりシオンを攻撃した。
他に方法があったはずなのに。
シオンもおかしいけど、やっぱりアクセルもおかしい。
二人が何を考えているのか分からない。


俺とシオンは「ソラ」で繋がって生きているとゼムナスは言った。
意味がさっぱり分からない。
ソラって何なんだ?


任務の後、久しぶりに時計台で3人一緒になった。
でも何を話していいのか分からない。
前はいくらでも話すことがあったのに、今は何を話したらいいのか分からない。
ここ最近色々ありすぎて、あの映像のことを書くのを忘れてた。
最近は任務以外でも頭の中をよぎることがある。
前と比べて回数が多くなってる気がする。
時々、夢にも出てくるようになった。
ずっと前にシオンが夢を見るって言ってたけど何か関係があるのかな。


最近、よく夢を見る。
そのせいか、よく眠れていない気がする。
毎日すごく疲れる。
時計台に行っても、シオンもアクセルも来ない。
二人と話ができれば夢を見ずに眠れるかもしれないけど、二人はいない。


なんだか体が重い。
今日見た夢はよく分からない夢だった。
だから、よく分からない感じがした。
なぜか目から水が溢れた。
あれは何だ?
今でもよく分からない。
今日はシオンと一緒に任務だった。
シオンは俺と違ってとても体が軽そうだった。
帰りに久しぶりに二人でアイスを食べた。


また夢を見た。
頭が重い。
シオンとアクセルと一緒にまたアイスを食べたい。


3人でアイスを食べた。
夕日が綺麗だった。
今日のことは俺も忘れない。


アクセルがシオンを逃がした。
シオンが人形?
俺を映す鏡?
アクセルの話の意味が分からない。
アクセルが信じられない。


機関が何を考えてるのか分からない。
アクセルも何を考えてるのか分からない。
でも一番分からないのはそんな機関に従っている俺自身だ。
シオンと俺は「ソラ」によって繋がって生きている特別なノーバディだ。
シオンが人形だとしたら、じゃあ俺は?
俺は一体何者なんだ?


俺は俺のことが知りたい。
だから俺はキングダムハーツを解放して「ソラ」のところへ行けば、シオンはきっと俺たちのところに戻ってくる。
そうすればまた3人でアイスが食べられる。