キングダムハーツ メロディ オブ メモリー

ソラはカイリの救出に成功するが、皆の記憶からソラの存在が消えてしまった。


「ありがとう、ソラ。」


まだ異空の海にいるカイリの前に老いたゼアノートが現れた。
「お前を異空の海へと送り出した時、私が話したことを覚えているか?」
「お前が求める答えはそこにある。」
「私という元凶でさえお前の心の中にある存在。」
「だからこそお前に答えを与えよう。」
「まだ私の心と身体が一つであった時、君に話したこと、失敗の可能性。」
「こちら側の光でも闇でもなく裏側の世界だった場合、見つけ出すのは容易ではなくなる。」
「これが君の求めている答えだ。」


元の世界に戻ったカイリはアンセム、イエンツォ(ゼクシオン)、エヴェン(ヴィクセン)がいる研究所に向かい、起こった出来事を話した。


イエンツォが言う。
「光でも闇でもなく裏側だった場合とは・・」
「もう一つ引っ掛かることを言っていた。」
「声は届かない。」
「心の在りかはわかったと。」
「声が届かないとなれば闇の世界を連想しますが・・」
「光でも闇でもない世界ですよね。」


アンセムが言う。
「こちら側の裏、現実の裏、非現実。」
「虚構の世界。」
「世界の謎となると我々には専門外だ。」


「カイリ、目覚めたか。」
リクがやってきた。
「実はソラに関する手掛かりが見つかって。」


フェアリー・ゴッドマザーが姿を現した。
「手掛かりを持つ人は3人いて、一人はリク、もうひとりはあなた、カイリね。」
「リクの夢、カイリの記憶、この2つはもう揃ったようね。」


リクが言う。
「ソラが消えたあと、見たことのない高層ビルの街の夢を何度も見るんだ。」


アンセムが言う。
「あくまで推論だが、我々のいる世界、光、闇、狭間、この3つの世界は行き来ができる。」
「つまり我々側の世界、そこに付随する記憶、データ、夢、これらもだ。」
「それに対して声が届かない我々の世界の裏側があるとするなら、現実には存在しない世界ということになる。」
「つまり非現実である虚構の世界。」
「だが我々もこれ以上は専門外だ。」


フェアリー・ゴッドマザーが言う。
「手掛かりを持つ人は3人って言ったわよね。」
「もうひとりいるの。」
「強い意思で夢を諦めていない子が。」
「では会いに行きましょう。」


フェアリー・ゴッドマザーの魔法で異空の海に飛ばされたリクとカイリ。
「ここは生と死の狭間にある強い心が留まる場所。」
「きっと彼女はここにいるはずよ。」
「最後の鍵よ。」
「あなたね、強い意思で夢を諦めない子は。」


キラキラと輝く小さな星が集まってきた。
「あなた達もこの世界で姿を保っていられるのですね。」


フェアリー・ゴッドマザーが言う。
「これで3人そろったわ。」
「彼女は裏側の世界から来てるのよ。」
「彼女はとっても特別なの。」
「でも今は姿を奪われてここに逃げてる状態。」
「元の世界にいれば心まで奪われてしまうから。」
「私の魔法で変身させてあげたいところだけど、姿を持たない状態では使えないのが残念。」
「でもあなたの夢を叶える手助けはいずれできるかもしれないわ。」


リクが聞く。
「彼女の夢を叶えることでソラの居場所がわかるんですか?」


「ううん、それは別の問題。」
「今はその世界に行くために彼女のポータルを開き、あなたが目覚めの力を使うの。」


小さな星の集合体が話し始める。
「今、ソラさんって言いましたか?」
「ソラさんはここに来て私を勇気づけてくれました。」
「彼になにかあったのですか?」


「ああ、ソラは消えてしまって。」
「俺たちはあいつの親友で、居場所を探してるんだ。」
「君はいくつもの高層ビルが建ち並ぶ世界を知ってるかな?」


小さな星の集合体が答える。
「クァッドトゥム。」
「私が知る一番の近代的な都市はクァッドトゥムです。」
「状況はよくわかりませんが、ソラさんを助けてあげられるなら是非。」
「よろしくお願いします。」


リクはキーブレードをかざし、小さな星の集合体のポータルを開いた。


「これから先はリク、あなた次第よ。」


カイリが言う。
「本当は私も一緒に行きたい。」
「でも今の私では駄目だ。足手まといになる。」
「もっと力を身につけてソラとリクと一緒に戦えるように修行を続ける。」
「王様やイェン・シッド様、ドナルド、グーフィー、みんなには私から説明しておく。」


フェアリー・ゴッドマザーが言う。
「未知の世界になるわ。」
「気をつけて。無理はしないでね。」


リクはポータルにキーブレードをかざし、虚構の世界へ旅立った。