ゲーム ネタバレストーリー まとめ

ゲームのストーリーをまとめていきます。

キングダム ハーツ Re:チェインオブメモリーズ

闇の扉をキーブレードで封印して失われた世界が復活した後、ソラ達はどこだか分からない世界を旅していた。
ドナルドが言う。
「これからどうしよう。」


ソラが言う。
「リクと王様を迎えに行かなきゃ。」


グーフィーが言う。
「でも光への扉なんてどこにあるのかなあ。」


プルートが王様の手紙をくわえてやって来た。
「プルート、今までどこにいたんだい?」
「それ、王様の手紙!」


ソラが言う。
「お前、王様に会ったのか?」
「みんな!行こう!」


その夜、ソラの前に黒いフードをかぶった人物が現れる。
「お前に必要なものがこの先にある。」
「ただしそれを手に入れるには大切な何かを失うことになる。」
黒いフードをかぶった人物は消えてしまった。


次の日、ソラ達が道を進んで行くと大きなお城があった。
「ねえ、勝手に入っていいの?」


ドナルドが言う。
「探してる人がいる気がするんだ。」


グーフィーが驚く。
「え!王様がいるの?」


「そう決まった訳じゃないよ。勘だよ。」


グーフィーが言う。
「なあんだ。でも僕も何となくそんな気がしてたんだよね。」


ソラが言う。
「ほんとか?俺もだぞ。この城を見た時俺も感じた。」
「大切な友達がここにいる。」
「でもちょっと変だな。よく調べてみよう。」


そこに黒いフードをかぶった人物が現れる。
「まだ気づかないのか?」
「この城に入った瞬間にお前達は技も魔法も全て忘れ去った。」
「手に入れる代わりに失い、失う代わりに手に入れる。」
「それが忘却の城だ。」
「この城でお前達は懐かしい人物と、大切な人物と出会うだろう。」
「会いたいか?会いたければ・・」
黒いフードをかぶった人物がソラに触れる。
「お前の記憶に触れただけだ。」
「大切な存在に再会したければ・・」
黒いフードをかぶった人物はソラに1枚のカードを投げつけた。
「それが再会の約束となるだろう。」
「カードをかざせば扉は開き、新しい世界が広がる。」
「進がいい、ソラ。」
「手に入れて失うために。あるいは失って手に入れるために。」
黒いフードをかぶった人物は姿を消した。


ソラが受け取ったカードはトラヴァースタウンのカードだった。
カードを扉にかざすと、トラヴァースタウンに移動した。
「どうなってるんだ?トラヴァースタウンじゃないか!」


黒いフードをかぶった人物が現れる。
「真実の光景ではない。」
「あのカードに宿ったお前の記憶から生み出された幻の街だ。」
「この忘却の城でお前は隠された記憶を辿り、大切な存在と巡り会うだろう。」
黒いフードをかぶった人物は姿を消した。


ソラ達はレオンに会いに行くが、レオンはソラ達の事を忘れてしまっているようだ。
トラヴァースタウンを探索して扉を見つけ、再び忘却の城に戻った。
すると黒いフードをかぶった人物が現れる。
「どうだ?記憶の幻影との出会いを楽しめたか?」


別の黒いフードの男が現れた。
この男はフードをかぶっておらず、赤い髪をしている。
「よお。独り占めはないだろ?」


「興味あるならお前が試せ。」
黒いフードをかぶった人物は姿を消した。


赤い髪の男が言う。
「という訳だ。キーブレードの勇者。」
「俺か?そう、アクセルだ。記憶したか?」
「いいねえ、覚えが早くて。」
「さーて、ソラ。せっかく記憶したんだから、そう簡単にやられるなよ?」
ソラ達は襲いかかってくるアクセルを倒した。
ソラの足元にカードが落ちている。
「こいつを使って進めってことか。」


アクセルが言う。
「正解だ。」
「名乗った直後にやられちまうほど俺は間抜けじゃないってことさ。」
「合格だよ、ソラ。」
「お前には力がある。この忘却の城を歩む力がな。」
「心に焼き付いた思い出と忘れかけた大切な記憶に導かれて大切な存在と巡り会う。」
「自分にとって一番大切な相手は誰なのか、もう一度よく考えてみるんだな。」
「本当に大切な想いほど心の奥にしまい込まれて思い出せなくなる。」
「そういう思い出がお前にもあるはずだ、ソラ。」
「お前は闇の中の光を見失い、見失ったことさえ忘れてる。」
「教えてやってもいいんだぜ。」


ソラが言う。
「そういうのは自分で確かめる。」
「邪魔するなら・・」


アクセルが言う。
「良い答えだ。それでこそキーブレードの勇者ってなもんだ。」
「でも警告はしておく。」
「眠っていた記憶が目覚める時、お前はお前じゃなくなるかもな。」
アクセルは姿を消した。


グーフィーが言う。
「何だかっていうお城のことなんだけどね、不気味なお城があったでしょ。」
「あのお城でソラはカイリの心を助けるのにキーブレードを使って一度消えちゃったじゃないか。」
「僕、とっても心配だった。忘れられるはずないよ。」


「ああ、俺がハートレスになっちゃった時か!」
「でもあれって城だったか?」
「記憶が消えるなんて・・何なんだよ。」


グーフィーが言う。
「変な城だよね。記憶が消えるなんて。」


「ひょっとして俺達の記憶が無くなってるのか?」
「思い出した。アクセルの仲間が言っていたぞ。」
「ここは手に入れる代わりに失い、失う代わりに手に入れる場所だって。」
「あれは記憶を無くすという意味だったんだ。」
「先に進めば思い出を忘れる。だから忘却の城なのか。」


ドナルドが言う。
「上に行くと思い出が消えるの?」
「そのうち何も思い出せなくなるってこと?」


グーフィーが言う。
「行った場所や見たものは忘れるかも知れないけど、友達のことは忘れないよ。」
「ねえ、ソラ。ハートレスになった時、僕達のこと忘れちゃった?」


「忘れるわけないだろ。」
「だよな。ありがとう、グーフィー。」


カードを集めながら忘却の城を進んでいく。


ある場所でアクセルが金髪の女性と話をしている。
この女性はアクセルと同じ黒ずくめの服を着ている。
「ずいぶんソラが気になるみたいね。」


アクセルが言う。
「お前はどうなんだ、ラクシーヌ。」


ラクシーヌと呼ばれた女性が言う。
「ふふ、どうかな。」
「あんたが気にしてる理由の方が気になるわね。」
「あいつは一度ハートレスになった。ハートレス化した人間は知能も意思も無くして闇に支配されるわ。」


アクセルが言う。
「だがあいつは違った。」
「ハートレスになっても自分の意思を無くさなかった。」
「そんな奴はあいつの他にたった一人しかいない。」


ラクシーヌが言う。
「心の力か・・」
「キーブレードに選ばれたあいつの心に興味があるんだ?」


「心の謎を解き明かせ。それが機関の使命だろ?」


忘却の城を進んでいく途中でグーフィーが言う。
「ねえ、何も忘れてないよね?」
「思いつかないってことはやっぱり忘れたのかも知れないね。」
「でも忘れちゃうぐらいだから、そんなに大事なことじゃないんだよ。きっと。」


ソラが言う。
「うん、本当に大事なことなら消えたりしないよ。」
カイリに渡されたお守りを出す。
「ほら、カイリから預かったお守り。」
「大切なものだから必ず返すって約束したんだ。」
「あの約束は絶対に忘れない。」
「だから約束の相手も忘れない。」
「だよな、カイリ・・」
突然ソラの頭の中に金髪の少女が浮かび上がる。
「今の・・誰だ?」


さらに忘却の城の中を進んでいく。
「さっき思い出したのって誰だったんだろう。」
「カイリじゃなくて・・もう一人・・いた?」
「あれは・・あの子は・・確か・・」
「思い出した!もう一人いたんだよ。俺達が住んでた島に。」
「カイリやリクの他にもう一人仲が良かった子がいてさ。」
「よく4人で一緒に遊んだんだ。」
「俺、ずっと忘れてた。」
「その子、俺がまだ小さかった頃突然いなくなっちゃったんだよな。」
「城の中を進んでいるうちにだんだん思い出してきたんだ。」
「その子の名前は・・駄目だ、思い出せない。」
「笑っちゃうよな。友達のことは忘れないなんて言ってたのに。」
「名前も覚えてないなんてさ。」


「その子は大人しい子でいつも絵を描いてた。」
「俺達の絵も描いてくれてさ。結構上手だったな。」
「どっちの絵を描いてもらうかでリクと喧嘩したこともあったっけ。」
「だけどいつの間にかいなくなった。」
「大人たちは事情を知ってたと思う。」
「ひょっとしたら俺にもちゃんと説明してくれたのかも知れない。」
「だけど俺、小さかったから理解出来なかったんだろうな。」
「あの子がいなくなって少し泣いたのは覚えてる。」
「でもそれっきりさ。名前も忘れちゃったんだ。」
「あいつらが言ってたな。」
「本当に大切な想いほど心の奥にしまい込まれて思い出せなくなるとか。」
「手に入れる代わりに失い、失う代わりに手に入れるとか何とか。」
「最初は意味が分からなかったけど、こういう事だったのか。」


大きな水晶玉に写るソラ達の姿を見ながらアクセルとラクシーヌが話している。
「狙い通り。計画続行だな。」
「あいつらには行き着くところまで行ってもらう。」


ラクシーヌが言う。
「あんたは1階で楽しんだでしょう?だから今度は私の番。」
「ただではカードを渡さないわよ。」
「楽しい玩具なんだから大事に遊ぶわ。」


「忘れるな。あいつは鍵なんだ。俺達が機関を支配するためのな。」


ソラ達の前にラクシーヌが現れた。
「私はラクシーヌよ。どう?この忘却の城、楽しんでる?」
「無駄な記憶が剥ぎ取られて心の底に眠る真の記憶が目覚める。」
「なかなか悪くないでしょ。」
「でも一番大事なことをまだ思い出してないのよね。」
「ソラが自分の名前を忘れてるって知ったら、あの子きっと悲しむわ。」
「あの子はこの城にいる。」
「私達悪者があの子を城の奥に囚えてるって訳。」
「あんたは勇者なんだから頑張って助けてあげなきゃ。」
「でも、私悪者だから邪魔しちゃうけどね。」
「ほらほら!あんたの心の記憶をさっさと解放するのよ!」


「ナミ・・ネ。ナミネ!」


「やっと思い出した?そうよ。ナミネよ。」
「あんたが首にぶら下げてる安っぽい星型のお守りはあの子があんたにあげたもの。」
「だけどあんたは忘れてた。」
「それどころかナミネの名前さえ覚えてなかったなんて。」
「酷いわソラ。薄情すぎるわ。」
「罰として思い出のお守り、ぶっ壊しちゃおうかな!」


ソラは襲いかかってくるラクシーヌを倒して新しいカードを手に入れた。
「ふん!意外とやるじゃない。」
「さすがは勇者ね。薄情者だけど。」
「じゃあね!」
ラクシーヌは消え去った。


ラクシーヌとアクセルの前にビィクセンという男性が現れた。
「あの程度の存在に追い詰められるとは情けない。」
「機関の面汚しめ。」


アクセルが言う。
「何の用だ、ヴィクセン。あんたの持ち場は地面の下だろ。」


「手助けに来てやったのだ。」
「お前達はソラを高く買っているようだが、果たしてそれほどの存在かな?」
「本当に価値があるのか見極めるには実験が必要だ。」
「本能だよ。科学者としてのな。」


ヴィクセンはリクの幻影をソラのもとに送り込む。
ソラは惑わされることなく、リクの幻影を倒した。


ラクシーヌがヴィクセンに詰め寄る。
「どうなってんの、ヴィクセン?」
「ソラを迎え撃つはずのリクはどこで何をやってる訳?」
「駄目ね。心がない奴はつまらないわ。」


ヴィクセンが怒る。
「言わせておけば・・心を持たないのは貴様も同じではないか!」


そこにマールーシャという男性が現れた。
マールーシャは一番最初に現れた黒いフードをかぶった人物のようだ。
「やめろ。」
「ヴィクセン、あなたの作戦が失敗に終わったのは事実だ。」
「これ以上我等を失望させるな。」


ヴィクセンが言う。
「失望だと?図に乗るな!」
「機関において貴様のナンバーは11。ナンバー4の私が貴様ごときに!」


マールーシャが言う。
「我等の指導者は城とナミネを私に任せた。」
「この場で私に逆らうのなら機関への反逆とみなす。」
「反逆者は消す。そういう掟だったっけな。」
「ヴィクセン。あなたではソラに勝てん。」


ヴィクセンが言う。
「無知とは哀れだな。」
「お前達には物事の表面しか見えんのだ。我が力を理解できるはずもない。」


「ほう。ならば証明していただきたい。」
「同志の力を疑いたくはないのだ。」


「心にもないことを。」
ヴィクセンは姿を消した。


アクセルが言う。
「あんな風にけしかけたらヴィクセンの奴、本気でソラを消しにかかるぞ。」


「誰も望まない結末だな。」
マールーシャはナミネがいる部屋にやって来た。
「さあ、どうする?」
「このままではお前の勇者が消されてしまうな。」
「けれど彼はお前にある約束をしたはずだ。」
「そうだったな、ナミネ。」


ソラ達は忘却の城の10階までのぼって来た。
「もう10階だ。ずいぶん上まで来たぞ。」
「もう引き返すことは出来ない。小さい頃ナミネに約束したんだ。」
「どんな事があっても必ず守るって。」
「でも忘れてた。」
「いろんな記憶を無くすまで思い出しもしなかった。」
「二人で約束してたのに。」
「だからこれからなんだ。ずっと忘れていた約束を今から守るんだ。」


ソラ達の前にヴィクセンが現れた。
「我が名はビィクセン。貸しを返してもらうぞ、ソラ。」
「かつての友と再会させてやったではないか。」
「いかにも。リクは私が連れて来た。」
「お前がリクの行方を知ることは永遠にない。なぜならもはやお前に未来はないからだ。」


ソラ達は襲いかかってくるヴィクセンを倒して新たなカードを手に入れた。
「さすがにそう容易くは始末出来んな。」
「気づいてはいまい。私が戦いながらお前の記憶を探っていたことを。」
「そして見つけたぞ。お前の心に眠っている記憶を。」
ヴィクセンは姿を消した。


アクセル達が話をしている。
「ソラが消えたら機関の計画もヤバイよなあ。」


マールーシャが言う。
「ヴィクセンの行為は機関に対する明白な反逆だ。」
「裏切り者は始末せよ。」


「取り消しは効かねえぜ。」
アクセルは姿を消した。


ソラ達はヴィクセンから手に入れたカードを扉にかかげてトワイライトタウンにやって来た。
「おかしいな。全然見覚えがない。」
「今まで訪れた場所は全部記憶にある場所だったのに。」
「まあ、大丈夫。ほら、これ。」
ナミネに貰ったお守りをドナルドとグーフィーに見せる。
「ナミネがくれたお守りだ。」
「このお守りには大切な思い出があってさ。」
「俺達が小さかった頃、沢山の流れ星が落ちた夜があったんだ。」
「ナミネ、怯えちゃってさ。島に星が落ちてきたらどうしようって泣くから俺言ったんだ。」
「もし星が落ちてきたって俺が全部はね返してやるって。」
「そしたらナミネはありがとうって笑ってこれをくれたんだよ。」
「ナミネが生まれた時から大事にしてたお守りだって。」
「それでナミネと約束したんだ。これからはお守りの代わりに俺がナミネを守ってやるって。」
「なのにずっと忘れてた。ナミネもいつの間にか島からいなくなって。」


トワイライトタウンを進んでいく。
「こんな場所知らないのに、進むうちに段々懐かしくなってきた。」
「来たことはないはずなんだけどな。」
「あいつと一緒にいた頃の記憶が欠片みたいに浮かんできてさ。」
「記憶はないのに懐かしいって気持ちだけが大きくなってきてる。」


ヴィクセンが現れた。
「そうか。懐かしいか。」
「ソラ、一つだけ聞こう。」
「その懐かしさとナミネの思い出、お前にとって真実はどちらだ?」
「記憶とはむごいものだな。」
「消えて忘れるだけでなく歪んで人の心を縛る。」
「言ったはずだ。ここはお前の記憶から作った世界。」
「お前の心の裏側にはこの地の記憶が存在している。」
「記憶という鎖に縛られ、自分の心を信じなければ心を捨てたも同じこと。」
「ならばソラ、お前はもう勇者ではない。」
「記憶に操られる人形だ。この世に存在する価値はない。」


ソラ達は襲いかかってくるヴィクセンを倒した。
「ぐっ・・記憶に縛られてなお、これほどの力を持つとは。」
「ナミネに惹かれて進んでゆけば記憶で縛られ心を失い、やがてマールーシャの道具だ。」


アクセルが現れた。
「余計なお喋りを終わらせてやる。あんたの存在ごとな。」
「俺達はただ存在するだけの誰でもない者だ。」
「でもあんたは記憶も存在もここで終わる。」
「嬉しいだろ?じゃあな、先輩。」
アクセルの攻撃でヴィクセンは消滅し、アクセルも姿を消した。


アクセルはマールーシャ達のもとに戻ってきた。
「お疲れ~、うるさい奴が消えてせいせいしたわ。」


「マールーシャ、ソラの力を試したくてヴィクセンをけしかけたな?」


ラクシーヌが言う。
「ソラだけじゃなくてあんたもよ。」
「先輩様を始末する覚悟があるか試させてもらったって訳。」
「まあ合格ってところね。仲間に入れてあげる。」
「私達3人が揃えば機関を支配するなんて楽勝だわ。」


マールーシャがナミネに言う。
「喜べ、ナミネ。」
「お前が待ち望んだ勇者と巡り会える時は近い。」
「記憶と記憶を重ね合わせてさらなる想いを育てるがいい。」


ソラ達は扉にカードをかざしてディステニーアイランドに向かった。
ソラの前にナミネが現れる。
「ソラ、来てくれたんだ。」
「私、ソラに会いたかった。」
「だけど私、間違ってた。」
「会いたかったけど、こんなの間違ってた。」
「私ずっと一人だったから、寂しくて耐えられなくて。」
「だからソラの心に呼びかけてこんなところまで来てもらって。」
「ソラが来てくれたのは凄く嬉しい。」
「でもそれって君の心を・・」


ソラが言う。
「いいんだよ。俺はナミネを守るって約束したんだから。」


「ソラ、ありがとう。そしてごめんなさい。」
「ここにいるのは私じゃないの。」
「君の胸には私はいないの。」
「私はどこにもいなかったの。」
「会いたかったのは本当に私?」
「ねえ、ソラ。もう一度思い浮かべて。」
「胸のずっと奥で輝く微かな記憶の欠片に呼びかけてみて。」
「そんなに遠い光でも君の声ならきっと届くから。」


ソラはカイリの事を思い出した。
「俺にとって本当に大切な人は・・」
ナミネはソラの前から姿を消した。


ソラ達は忘却の城の最上階に向かった。


マールーシャとアクセルが話をしている。
「よくも私の前に出てこれたものだな、裏切り者が。」
「なぜナミネを行かせた。貴様が余計な真似をしなければキーブレードの勇者は我らの下僕に変わった。」


アクセルが言う。
「ああ、そういう計画だったな。」
「ナミネの力を利用してソラの記憶を少しずつ作り変え、ナミネに言いなりの存在に変える。」
「んでナミネを通じてソラを操り、ラクシーヌとともに機関を乗っ取る。」
「違うか?裏切り者はあんたの方だろ、マールーシャ。」


マールーシャが言う。
「いつから我らを疑っていた?」
「反逆の証拠を掴むためにヴィクセンを消してみせたのか。」


「記憶してるか?裏切り者は始末せよ。」
「そうさせてもらうぜ、マールーシャ。」
「ラクシーヌは消えて反逆の罪を償った。」
「あんたもそうしろ。」
「機関の何においてあんたの存在、終わらせてやる。」


そこにソラ達がやって来た。
マールーシャはナミネを盾にしている。
「アクセルはナミネもろとも私を消すそうだ。」


アクセルが言う。
「お前の力で防いでみろ。」
「なんだよ、もうマールーシャの操り人形なのか?」
「なあソラ、お前と俺らの間にはちょっとした縁がある。」
「出来れば戦いたくねえが、ここで逃げたら機関の名がすたるよな!」
ソラ達は襲いかかってくるアクセルを倒した。
「思ってたよりはいい腕だ。」
「お前を助けたかいがあったな。」
アクセルは消滅した。


マールーシャが言う。
「アクセルを倒したか。」
「キーブレードの力、何としても手に入れねばな。」
「お前には勝ち目はない。」
「ナミネ、ソラの記憶を消せ。」
「そうすればソラの心は打ち砕かれる。」
「無傷で手に入れたかったがな。時間をかければ私の下僕に作り直せる。」
「やれ、ナミネ。」


ナミネが言う。
「いや。全部私の嘘だったのにソラは許してくれた。」
「なのに心を壊すなんて出来るわけない。」
「私はどうなってもいい。ソラを傷つけるのは絶対にいや。」


ソラ達は襲いかかってくるマールーシャを倒した。
すると忘却の城の扉に鍵穴が現れたのでキーブレードで鍵をかける。


ドナルドがナミネに聞く。
「僕達の記憶は戻る?」


「うん。思い出せなくなっても記憶が消えたわけじゃないから。」
「過去を一つ思い出すと一緒に別の記憶も蘇ってやがていろいろ思い出してくるでしょう?」
「記憶は繋がっているの。」
「沢山の記憶の欠片が鎖のように連なって人の心をつなぎとめてる。」
「私の力は記憶を消すんじゃなくて、繋がりをほどいてつなぎ直すものだから。」
「みんなの記憶は消えてないよ。」
「でもそれには私が勝手につなぎ直した記憶の鎖を一旦ほどかないと。」
「それから心の奥に散らばった思い出の欠片を集めて記憶の鎖を元に戻すの。」
「時間かかると思う。だけど多分上手くいく。」
「ううん、多分じゃなくて必ず。」
「今度は私が助ける番だから。」
「ここで起きたことはみんな思い出せなくなるけど。」
「ソラに会えてほんとに良かったと思ってるよ。」
「さよなら。」


ソラが言う。
「さよならじゃないだろ。また会えるって。」
「そしたら今度は嘘じゃなくて、ちゃんとほんとの友達になれる。」
「約束しよう、ナミネ。」
「記憶の鎖はほどけても記憶の欠片は消えないんだろ。」
「約束した思い出は必ず心のどこかに残る。」
「そう思うんだ。」


「ソラの記憶の欠片たちは心の闇に沈んでいて、一つ一つを探せないの。」
「でもソラには大切な約束を交わしたかけがえのない人がいる。」
「それは君の光、闇の中の光。」
「その人のことを思い出せば、闇に沈んでいた記憶がみんな戻ってくる。」
「ソラがあの人を思い出したら本当の姿に戻ったでしょう?」
「大丈夫。ソラは私を忘れるけど、約束があるから戻ってこられる。」
「さっきの約束がいつか私達をつなぐ光になる。」
ソラは卵型の大きなカプセルに包まれて眠りについた。


いつもの道。決まった言葉で別れ、決まった言葉で会う。
二つの間にはいつも眠りがある。
だからまたいつもの言葉で別れよう。
そして君のいない世界で君の夢を見る。
目覚めたらいつもの道でいつもの言葉で会おう。




ソラ達やミッキーと闇の扉を閉じた後、リクは眠りから目覚めた。
「ここは・・」


どこからか声が聞こえてくる。
「君はこのまま眠っていたまえ。」
「この光と闇の狭間でな。」
「狭間の世界に流れついたのは君一人だ。」
「君には闇に打ち勝つ力がなかったのだよ。」
「いや、闇に近すぎたというべきかな。」
「光に背を向け目を閉じたまえ。」
「ここで優しい闇に包まれていれば眠りが君を永遠に守るだろう。」
「だが・・」
リクの前に1枚のカードが現れた。
「これは真実への扉だ。」
「手に取れば君の眠りは終わり、真実へと歩み出すことになる。」
「だがその真実は君に痛みをもたらすはずだ。それでもゆくのか?」


リクがカードを手に取ると、忘却の城にワープした。
扉の中に入り、ホロウバスティオンに向かう。
「ここは・・ホロウバスティオン。」


どこからか声が聞こえてくる。
「かりそめの名、かりそめの幻影だよ。」
「この空間は君自身の記憶によって作られた。」
「マレフィセントに誘われてあの城で過ごした君の記憶がカードとなりここを作った。」
「何もかも見覚えがあるだろう?」
「この忘却の城では君の記憶にある者達と出会う。そのはずだ。」


リクはホロウバスティオンを進んで自分の部屋に入った。
「確かに記憶の世界らしいな。覚えてるのと同じ部屋だ。」


どこからか声が聞こえてくる。
「久しぶりに自分の部屋を訪れた気分はどうかね。思い出が蘇るだろう。」
「闇の勢力に誘われた君はこの部屋で暮らしていた。」
「故郷を捨て、友人を捨て、全てを捨てて手に入れたのはちっぽけな部屋一つだったな。」
「君は外の世界に憧れ、闇の扉をくぐってしまった。」
「家族も友達も全て捨てて故郷を飛び出し闇の力を求めた。」
「君は故郷を捨て、闇も捨てた。」
「捨ててばかりの君の心は空っぽなのだよ。この部屋のように。」
「そう、思い出も空っぽだ。だから誰にも出会えない。」
「君の心に残っているのは捨てきれなかった闇だけだ。」


ホロウバスティオンの奥にはマレフィセントがいた。
「待っていたよ、リク。」
「まだ分かっていないようだね。今の私はお前の記憶から生み出された幻なのさ。」
「お前の心は闇に染まっている。」
「だから私のような闇の存在にしか会えないのさ。」
「誰にも会えないよりはいいだろ。お前の心は空っぽなんだ。」
「心に闇が残っていなければ私にすら会えず一人ぼっちだったろうね。」


リクが言う。
「あんたに会いたいと願った覚えはない。」
「闇に心を明け渡して思い知ったんだ。」
「闇の力なんかに頼っても何にもならない。」
「自分を見失って心が空っぽになるだけだ。」
「俺はもう闇には頼らない。」
「これから先、あんたのような闇の存在にしか会えないならみんな倒してやる。」


「そして最後には自分自身を滅ぼすと言うのかい?」
「お前はもう私と同じさ。呪われた闇の存在なんだよ。」
「闇を憎むあまり戦うことしか考えられないようだね。」
「お前の心が苦しんでいるのが分かるよ。」
「ならばその苦しみ、私が終わらせてやろうじゃないか。」
「素晴らしい闇の力でね。」
リクは襲いかかってくるマレフィセントを倒した。


ホロウバスティオンの扉をくぐり忘却の城に戻るとアンセムが現れた。
「なぜ闇を拒む?」
「闇は君の武器になる。」
「受け入れてもらわないと困るのだよ。」
「逆らうのはやめて闇を受け入れるのだ。」
「そして再び我が手足となれ。」


「やっぱりあんたか、アンセム。」
「闇がどうこうって話ばかりだったからな。」
「前みたいに俺を闇に引きずり込んで体を操るのが目的なんだろ。」


アンセムが言う。
「話が早い。」
「やはり君は私の手足に相応しい存在だ。」
「君に私は倒せない。」
「闇の力に頼ってもソラに勝てなかった弱い君ごときが。」
「弱い君には闇が必要だ。諦めろ。」
「君の力となるものは、もはや闇しかないのだよ。」


ミッキーの声がする。
「そんなことはない!」
「リク、君は一人じゃない。」
「信じるんだ。光は決して君を見捨てない。」
「君が闇の底にいても光は届く!」


「分かった。負けられないよな、闇なんかに。」
リクは襲いかかってくるアンセムを倒した。


「どうした、もう終わりか。」
「今の君は闇と戦うことしか考えられないようだ。」
「君自身の目で確かめてもらう。」
アンセムは1枚のカードを取り出し、リクに投げつけた。
「君の記憶から作ったカードだ。」
「このカードから生まれる世界を進めば君も思い知るだろう。」
「どんなに光を求めても闇から逃げられない事を。」
「諦めるしかない事を。」


リクが言う。
「逃げる気なんて最初からない。」
「そのカードが作る世界で最後まで諦めなかったら俺の勝ちだ。」


「そしてもう一つ。」
「心に残っている闇を少しだけ強化しておいた。」
「使うかどうか選ぶのは君だ。」
「待っているぞ、リク。」
「君が諦めて闇の力に委ねる時をな。」
アンセムは姿を消した。


忘却の城の地下一階で機関のメンバー達が話をしている。
「あいさつの一言もなしですか、レクセウス。」


そこにヴィクセンが現れた。
「何が起きたのだ、ゼクシオン。説明してもらうぞ。」


ゼクシオンと呼ばれた男が言う。
「こちらも挨拶抜きとは。」
「嘆かわしい。機関の約束はどこへ行ったのでしょう。」


ヴィクセンが怒る。
「貴様!ナンバー6の分際で!」


レクセウスという茶髪の男が言う。
「よせ、ビィクセン。」
「話せ、ゼクシオン。何を感じた?」


「匂いですよ。」
「地底の最下層に二つの匂いを感じたのです。」
「一人はマレフィセント。」


ビィクセンが言う。
「あの魔女は闇に取り込まれた。」
「闇の世界から自力で戻るなどありえないことだ。」


「最後までお聞きなさい。」
「僕が感じたのはマレフィセントによく似た偽物の匂いです。」
「残念ながらよく調べる前に偽物は消えてしまいました。」
「もう一人に倒されて。」
「正体不明ですが、彼の匂いは我らの指導者に極めて近いのです。」
「しかし同一人物ではない。」
「で、どうします?」


レクセウスが言う。
「しばし見守るとしよう。」


リクの前にミッキーの幻影が現れた。
「この場所には僕の力はほんの少ししか届かなくて姿がかすれてしまうんだ。」
「だから僕の願いを届けに来た。」
「ねえ、リク。闇の匂いがするからといって自分を捨ててはいけないよ。」
「自分の中にある闇と戦うんだ。それは苦しい戦いになると思う。」
「でも忘れないで欲しい。」
「どんなに深い闇の奥にだって必ず光があるんだ。」
「僕と一緒に見たじゃないか。」
「闇の扉の向こう、はるか彼方の優しい光。」
「キングダムハーツの光が君を導いてくれる。」
「諦めないで信じて欲しい。」
「僕は心から願ってる。」
「僕も君の所へ行く方法を探してみる。必ず行くよ。約束する。」
「僕達は繋がってるんだよ。」


ゼクシオンが機関のメンバーと話をしている。
「正体が分かりました。あれはリクです。」


ヴィクセンが驚く。
「リクだと?闇の世界から脱出したというのか。」


「彼はかつて闇と存在を重ねた身です。」
「道理であの方に近いわけです。」
「闇に染まった心の力で暗黒をくぐり抜けたようですね。」
「分からないのは彼がここへ現れた理由です。」


ヴィクセンが言う。
「簡単なことだ。もう一人の勇者との感応だよ。」


ゼクシオンが驚く。
「ではソラもこの城に?」


「つい先程な。」
「マールーシャはナミネの力を使ってソラの心を奪うつもりだ。」


ゼクシオンが言う。
「僕らになんの相談もなくですか。」


「奴らはキーブレードの勇者が欲しくてたまらんようだな。」
「くだらんことだ。」
「ソラなどそう面白い存在ではない。真に貴重な存在は闇の勇者リクなのだ。」


一人で忘却の城をのぼっているリクの前にヴィクセンが現れた。
「お前がリクか。」


「アンセムの仲間か?」


ビィクセンが言う。
「半分だけ正しい。」
「お前の知るアンセムとは違うとだけ言っておこう。」
「アンセムであってアンセムでない存在。いや、存在しない者だったな。」
「光と闇のどちらにも属さず黄昏を歩む者。」
「気づいたか?そうだ。お前もまた光と闇の狭間に立っている。」
「私達は似た者同士なのだよ。」


リクが言う。
「かもな。」
「あんたの言う通り俺の中には闇の力が残ってる。」
「だったらどうした。闇は俺の敵だ。」
「闇の匂いをプンプンさせてるあんたもな。」


リクは襲いかかってくるヴィクセンを倒した。


「お前に秘められた闇の力は途方もなく強大だな。」
「わざと怒らせた甲斐があったぞ。」
「熱くなってくれたおかげで貴重なデータが取れた。」
「礼を言うぞ。リク。」
ヴィクセンはリクの前から姿を消した。


ゼクシオンとレクセウスが話をしている。
「ソラの状態は?」


ゼクシオンが言う。
「ナミネの力で少しずつ嘘の記憶をすり込まれています。」
「このままではマールーシャの操り人形ですね。」
「我ら機関の財産になれば良いのですが。」
「マールーシャとラクシーヌの行動には不穏な匂いを感じます。」


レクセウスが言う。
「そしてアクセルだ。奴の考えは誰にも分からん。」


「ヴィクセンに動いてもらいます。じきにレプリカの仕上げが終わるはずです。」


レクセウスが言う。
「ヴィクセンはマールーシャを嫌っている。」
「面倒なことにならんか。」


「だからですよ。僕らの代わりに面倒を引き受けてもらいましょう。」


ヴィクセンはリクのレプリカを連れてアクセル達の所に向かった。
リクのレプリカをソラのもとに送り込むが、ソラは惑わされることなくリクのレプリカを倒した。


ラクシーヌとナミネが話をしている。
「どうしたの?ナミネ。やけに暗い顔しちゃって。」
「ソラの記憶をいじったのを悔やんでる訳?」
「大したもんね。あのお守りはいい手だわ。」
「カードを嘘の記憶でくるんで思い出の品に変形させるなんてさ。」
「カイリのお守りを魔力で変形させたんでしょ。」
「そのうちソラはカイリのことなんてケロッと忘れてあんたの思いのままに・・」


カイリが言う。
「忘れないわ。」
「どんなに記憶を変えたってソラはカイリを忘れない。」
「私の記憶、嘘の思い出を描いてもソラの心の奥ではカイリへの思いが強くなるだけ。」
「だって私はカイリの影だから。」


「だったら何よ。それならせいぜい上手くやればいいでしょうが。」
「ソラの心を完全に作り変えたら、あんたはカイリの影じゃなくて本物の存在になれるのよ。」
「ソラの心の中でね。」


ゼクシオンとレクセウスが話をしている。
「ヴィクセンが消滅した。」


ゼクシオンが言う。
「ええ、嗅ぎ取っていましたよ。」
「アクセルによってヴィクセンの存在が消される匂いを。」
「機関の仲間同士で嘆かわしいことです。」


レクセウスが言う。
「問題はソラだ。」
「ヴィクセンを倒すほどの勇者が未だナミネに支配されている。」
「かと言って消すわけにもいかない。」
「我らの指導者は光の勇者を必要としている。」
「光が道を見失う時、闇が役立つかも知れん。」
「俺達は闇を手に入れるのだ。」


「リクですか。」


リクの前にレクセウスが現れた。
「匂いで分かる。お前も存在しない者だな。」


レクセウスが言う。
「見事な戦いぶりだ。」
「それほどの力を持ちながら闇を恐れるとは惜しいな。」
「お前なら闇を支配する者になれる。」
「影に怯える弱さを捨てて心を開き闇を掴め。」
「嫌だと言うならお前は光も闇も失い、ここで消える。」
「闇に怯える弱い心の持ち主にこのレクセウスは倒せない。」
「さあ諦めて闇に心を開け。」


リクは襲いかかってくるレクセウスを倒した。
「お前はあのお方の・・」
「許せ、ゼクシオン。」
「無謀な勝負を挑んでしまったな・・」
レクセウスは消滅した。


ゼクシオンの前にアクセルが現れた。
「ヴィクセン、ラクシーヌ、レクセウス、次はどいつが滅びる番だ?」


ゼクシオンが言う。
「あなたかも知れませんね。」


「そいつはないね。ついさっきソラと戦ってやられたフリして逃げて来たんだ。」
「ま、次はマールーシャだな。」
「機関に背いてソラを狙ったのが運の尽きさ。」
「あいつには心のままに動いてもらわないとな。」
「で、そっちは?リクを手に入れるんじゃねえのか。」


ゼクシオンが言う。
「ええ。彼を反逆者にぶつける予定でしたが、マールーシャが消えればもう必要ありません。」
「目障りなだけですね。」


アクセルが言う。
「その上危険だ。あのレクセウスがやられたんだぜ。」


「僕のやり方は違いますよ。」
「リクの故郷についてのデータをお持ちですか?」


リクの前にゼクシオンが現れた。
「この城の主、マールーシャがキーブレードの勇者に倒されました。」


リクが言う。
「キーブレードの?ソラか!ソラがここにいるのか?」


「ええ。会いたいですか?いや、会えるのですか?」
「あなたの心には未だに闇が、アンセムの影が宿っています。」
「そんな状態でソラに会うのが恥ずかしくないのですか?」
「ソラは闇と戦う勇者。」
「心に闇を宿しているあなたとは敵対する運命にある。」
「僕の言葉を信じたくなければ自分の目で真実を確かめることですね。」
ゼクシオンは1枚のカードをリクに投げつけた。
「そのカードはあなた達の故郷です。」
ゼクシオンは姿を消した。


リクは扉にカードをかかげてディステニーアイランドに向かった。
リクの前にゼクシオンが現れる。
「ここに辿り着くまであなたは記憶の世界をいくつも通ってきた。」
「けれどそこで出会ったのは闇の存在ばかり。」
「あなたの心には闇の記憶しか残ってないのですよ。」
「故郷の思い出は消えたのです。」
「あなたが生まれ育った島は引き裂かれ、崩れ落ち、多くの心が闇に消えたのです。」
「あなたのせいで。」
「狭い島が嫌になって軽はずみに闇の扉を開き、島を滅ぼしたのはあなただ。」
「この時あなたは闇に引き込まれ、今では完全なる闇の住人。」
「思い知るがいい。あなたの希望が幻に過ぎないことを。」


リクは襲いかかってくるゼクシオンを倒した。
「くっ!やはりあなたはどうあがいても闇の存在ですね。」
ゼクシオンは消滅した。


忘却の城に戻ってきたリクに体の中に宿るアンセムが語りかける。
「リク、感じているはずだ。お前の心に宿る私を。」
「闇に心を開いたな、リク。」
「そうだ。お前の心そのものが全てをのみ込む闇になるのだ。」
「お前の闇が深まるにつれて我が力も蘇りつつある。」


そこにミッキーが現れてリクに宿る闇を振り払った。
「間に合ってよかった。これでしばらくアンセムは動けないと思うよ。」
「遅くなってごめんね、リク。」


リクが言う。
「王様・・だよな。」
「今度はちゃんと触れれるんだな。本当に助けに来てくれたんだな。」


「必ず君の所へ行くって約束したじゃないか。」


リクが言う。
「でもどうやってここへ?ずっと遠くにいたんだろ。」


「カードが導いてくれたんだ。」
ミッキーは1枚のカードを取り出した。
「闇の世界で道を探していたらいつの間にかこのカードが僕のもとにやって来て、手に取ってみたら闇の果てに君の心が見えた。」
「それで辿り着けたんだよ。」
「多分このカードは君の所に行きたがっていたんだ。」
リクはミッキーからトワイライトタウンのカードを受け取った。


カードを扉にかかげてトワイライトタウンに向かうと、アンセムが現れた。
「君は一人で戦うのだ。我が闇の力と。」
リクは構えていた剣をおろした。
「どうした。諦めるのか。私の支配を受け入れるというのか。」


リクが言う。
「あんたはアンセムじゃない。」
「匂いが違うんだ。」
「俺の心の中にいるアンセムは強い闇の匂いを放ってる。」
「でもあんたの匂いは違う。闇じゃなくて別の何かだ。」
「やっと分かったよ。最初に俺を導いたのはあんただったんだな。」
「あんたはアンセムのふりをして現れ、俺にカードを手渡した。」
「俺を闇と戦わせるために。」


「その通りだ。」
アンセムはディズという男に姿を変えた。
ディズは包帯で顔を隠している。
「ディズとでも呼んでもらおう。ずっと君を見ていた。」
「選んでもらう。」
「君は特別な存在だ。」
「光と闇のちょうど中間、黄昏に立っている。」
「だからナミネに会って選べ。」
「会えば分かる。」
ディズは姿を消した。


忘却の城に戻るとナミネが現れた。
「あんたがナミネか。」


「あの・・彼に会って。」
卵型の大きなカプセルの中でソラが眠っている。
「大丈夫。眠っているだけ。記憶を取り戻すために。」
ナミネはリクに事情を説明した。


「ソラはこの城でのことを忘れる代わりに記憶を取り戻すことを選んだんだな。」


ナミネが言う。
「あなたにも選んで欲しいの。」


「俺はソラみたいに記憶を奪われたりしてないぞ。」


ナミネが言う。
「記憶じゃないの。闇のことなの。」
「あなたの心には闇があって、そこにアンセムが宿ってる。」
「今は封じ込められているけど、やがて目覚めていつかのようにあなたを支配してしまうわ。」
「だから私の力を使って。私の力ならあなたの心に鍵をかけられる。」
「そうすればアンセムはあなたの心から出られない。」


リクが言う。
「心に鍵をかけられたら俺はどうなる。ソラみたいに忘れるのか。」


「記憶と一緒にあなたの心の闇も封じ込められるわ。」
「闇を思い出すこともなくなるの。昔のあなたに戻れる。」
「リク、選んで。」


リクがソラを見る。
「のん気な顔だな。俺もこんな風に眠るのか。」
「こいつ、昔から勝手なやつでさ。」
「俺と一緒に何かしてる時、いつも自分だけサボるんだ。」
「島を出るイカダだって真面目に作ってたのは俺だけだったな。」
「決めた。こいつが目を覚ましたら怒鳴りつけてやる。」
「カイリを頼むって言ったのに何でのん気に眠ってたんだってさ。」
「なのに俺まで一緒に眠ったら格好つかないだろ。」
「心の鍵なんていらない。俺はアンセムと戦う。」


「でもアンセムの闇にのみ込まれたら・・」


「その時は闇が俺を導いてくれるさ。」
「ふん、最初から俺の答えを知ってたみたいだな。」


ナミネが言う。
「知ってたんじゃない。願ってたの。」
「闇に立ち向かって欲しかった。」
「あなたにはその力があるから。」


「あんたはカイリと同じ匂いがするな。」
「ソラを頼む。」


リクがナミネの部屋を出るとミッキーが待っていた。
「そうか。やっぱり君は眠らないことにしたんだね。」
「ディズが話してくれたんだ。」
近くにディズもいた。


「知り合いだったのか?」


ミッキーが言う。
「僕にも分からないんだ。」
「前に会ったことがあるような、ないような。」


リクがディズに聞く。
「あんた何者なんだ。」


「誰でもないし誰でもいい。」
「私を信じるか信じないか、選ぶのは君だ。」
「そして君は眠りを拒み、アンセムとの対決を選んだ。」
ディズは機関のメンバーが着ている黒い衣装をリクに渡した。
「機関は君らを追うだろう。」
「奴らは猟犬のように狙った獲物の存在そのものを嗅ぎつけて忍び寄る。」
「だが存在しない者の衣をまとえば奴らの目と鼻をごまかせるはずだ。」
「奴らもこれで身を守っているのだよ。闇にのまれないようにな。」
「分かるか?機関ですら闇を征服出来ないのだ。」
ディズは1枚のカードをリクに投げつけた。
「心の闇を引きずり出すカードだ。」
「アンセムとの決着とつけたまえ。」


リクはディズにもらったカードを扉にかかげて心の中に潜むアンセムを引きずり出した。
「お前の力、見せてもらった。」
「闇の力を使いこなし、素晴らしい戦いぶりだったぞ。」
「だが分からん。闇を受け入れたというのになぜ私に逆らうのだ。」
「お前と私はよく似ている。二人とも闇に導かれて歩いている。」
「そう、同じ存在なのになぜだ?心のどこかでまだ闇を恐れているのか?」


リクが言う。
「そうじゃない。俺はただあんたの匂いが嫌いなだけだ。」
「あの時、あんたの力を貰ったのに俺はソラに勝てなかった。」
「あんたの力なんてその程度さ。」


「よかろう、ならば私の闇に沈め!」
リクとミッキーは襲いかかってくるアンセムを倒した。


「終わりなどない。」
「お前の闇は私が与えた。」
「私の影は消えぬ。」
「いつか再び!」
アンセムは消滅した。


ミッキーが言う。
「君は一人で戦うって言った。」
「でもこれくらいの手助けは構わないだろう?」
「ねえ、リク。これからどうするの?」
「うちに帰るのかい?」


「消えるまでは帰れないな。」
「感じるんだ。ほんのかすかだけどあいつの匂いを。」
「まだあいつの闇に囚われているのかも知れない。」


ミッキーが言う。
「君の闇は君のものだよ。君の光と同じようにね。」
「今まで僕は闇というのはあってはならないものだと思っていたんだ。」
「でも君と一緒にいるうちに考えが変わってきたよ。」
「リクが選んだ道はもしかすると光と背中合わせの闇が誰も知らない姿で触れ合う可能性に繋がっているのかも知れない。」
「その道の先にあるものを僕も見てみたいよ。」
「君と一緒に歩きたいんだ。」


ミッキーとリクはしっかりと握手をした。
「王様にそんな事言われるとなんだか恥ずかしいな。」


「僕だって君に王様なんて呼ばれると照れちゃうよ。」


「分かったよ、ミッキー。」


機関の黒い衣装をまとったリクとミッキーの前にディズが現れる。
「今度は何を選ばせる気だ?」


ディズが言う。
「光への道か、闇への道か。」


「どっちでもないな。」
「光と闇の中間だ。」


ディズが笑っている。
「闇夜に続く黄昏の道か。」


「そうじゃない。夜明けの道さ。」


忘れられた約束を果たしに君のいない道を行く。
並んで歩いていた道も、今は背中合わせで進もう。
それが交わる道ではなくても、道はいつか繋がる。
その先で待つ君に会えたら、たとえ別の姿であっても。
また約束をしよう。