ゲーム ネタバレストーリー まとめ

ゲームのストーリーをまとめていきます。

キングダム ハーツⅡ

遠い思い出のようなちぎれた夢。
ちぎれた夢のような遠い思い出。
つなぎ合わせたいんだ。
一緒に。


トワイライトタウンに住む少年ロクサスは、ソラの夢を見るようになっていた。
「またあいつの夢だ・・」


目を覚ましたロクサスは町に出て仲間達と遊んでいた。
ハイネという少年が言う。
「町でいろんなものが盗まれているのは事実だし、サイファーとは長い因縁があるから俺達を犯人だと思うのも1000歩譲って許してやってもいい。」
「でもとにかく許せないのは、俺達が犯人だってあちこちで言いふらしているって事だ。」
「おかげで世間様からは泥棒扱い。」
「こんな腹立つことがあるか?」
「ない、俺にはないね。」
「さて、どうしてくれようか。」


ロクサスが言う。
「犯人を捜そう。俺達の無実を証明するんだ。」
「真犯人を見つければ誰もゴチャゴチャ言えないだろ?」


ロクサスは仲間達と一緒に町外れの森に向かった。
森の奥には大きな屋敷があり、体の色が白い魔物が門の前にいた。
「お迎えに参りました。我らが主人よ。」
ロクサスの手にキーブレードが現れる。
キーブレードを使って白い魔物を倒すと、盗まれた数枚の写真を取り戻すことが出来た。
その写真の全てにロクサスの姿が写っている。
仲間の少女オレットが言う。
「全部ロクサスが写ってるやつってこと?」
「だからみんな私達を疑ったのね。」


ハイネが言う。
「サイファーが言いふらしたんじゃなかったのか。」


小太りの少年ピンツが言う。
「犯人が本当に盗みたかったのはロクサス自身だったりして。」


ロクサスはまたソラの夢を見た。
「どこだ・・ここ・・キーブレード?」


ディズと黒いフードをかぶった人物が話をしている。
ディズは包帯を巻いて顔を隠している。
「ⅩⅢ機関め。ここを見つけたようだ。」
「しかしノーバディはなぜ写真を盗んだんだ?」


黒いフードをかぶった人物が言う。
「どちらも単なるデータだ。」
「奴らには区別出来なかったのだろう。」


ディズが言う。
「さあ、あまり時間がないぞ。」
「ナミネを急がせるか。」


二日目。
ソラの記憶回復率12%。


ピンツが言う。
「僕達ずっと一緒にいられるのかな。」
「何となく・・ちょっと思っただけ。」


ハイネが言う。
「ま、実際俺は無理だと思うけどな。」
「でもそれは大人になれば当たり前だろ?」
「大切なのはみんなで何回会うかじゃなくて、みんなを何回思うか。これだ。」


ディズと黒いフードをかぶった人物が話をしている。
「海を作るのは簡単なんだろう?」


ディズが言う。
「敵の侵入経路を増やすだけだ。」
「あの街のものは現実世界に持ち込むな。」
「持ち帰ったものは消去しておけ。」


3日目。


ロクサスが目を覚ますと、ベッドの横にナミネがいた。
「こんにちは、ロクサス。」
「どうしても会っておきたかったの。」


気がつくとロクサスはナミネの部屋にいた。
「私の名前はナミネ。」
「ロクサス、本当の名前は覚えている?」


黒いフードをかぶった人物が現れた。
「何をする気だ、ナミネ。」
「本当の事など知らない方がいい。」


4日目。
ソラの記憶回復率48%。


ディズと黒いフードをかぶった人物が話をしている。
「あのナミネもデータなのか?」


ディズが言う。
「いや、ナミネがデータを乗っ取ってしまったらしい。」
「すでに私のコントロールを離れている。」
「勝手な真似を。」
「まあ良い。ナミネが役目さえ果たしてくれるならな。」
「ロクサスなどどうなろうと構うものか。」


ロクサスが広場で武闘会に参加しているとアクセルが現れた。
「ロクサス、相変わらずやる~!」
「やっぱり忘れてるのか。」
「俺はアクセル。」
「何にも覚えていない・・か。」
「なるほど。ダスクの手には余るな。」
「ここは奴が作った町なんだろ?」
「説明してる時間はないって話だ。」
「とりあえず気を失わせてでも連れて帰る。」
「ナンバー13、ロクサス。」
「キーブレードに選ばれし男。」


そこにディズが現れた。
「やっぱりあんたか。」


ディズが言う。
「ロクサス、この男の言葉に意味などない。」


ロクサスは気を失ってしまった。


5日目。
ソラの記憶回復率79%。


ディズと黒いフードをかぶった人物が話をしている。
「何が起こったんだ?」


ディズが言う。
「ナミネとロクサスが接触した結果、ロクサスとカイリの心が触れ合った。」
「それがソラに影響を与えた。ということだな。」
「ナミネは特別な生まれ方をしたノーバディ。」
「ソラ、そしてソラに連なる者の記憶と心に干渉する。」


黒いフードをかぶった人物が言う。
「ナミネは誰のノーバディなんだ?」


「教えてもいいが、その前に君の本当の名を教えてくれないか。」


黒いフードをかぶった人物がフードを取った。
「アンセムだ。」
リクの見た目はアンセムになっていた。


「フフフ、ハハハ・・よろしくな、アンセム。」


アクセルがⅩⅢ機関のメンバーと話をしている。
「消すだと?」
「待ってくれ、いくらなんでも早すぎだろ!」


ⅩⅢ機関のメンバーが言う。
「命令だ。何をためらう?」
「機関に背を向けた者どもを容赦なく裁いてきたお前ではないか。」


アクセルが言う。
「あいつは背を向けたんじゃねえ。」
「まだ戻ってこれねえだけだ。」


「戻らなければ裁くのだ。」
「この命令に逆らうならば、お前が裁かれる側となる。」


アクセルが言う。
「ダスクにするってか・・」
「けっ!分かったよ!」
「やればいいんだろ、やれば。」


ロクサスが目覚めるとナミネの部屋にいた。
「君とアクセルは親友なの。」
「本当の君のこと、知りたくない?」
「ソラとドナルド、グーフィーは知ってるよね。」


ロクサスが言う。
「ああ、夢に出てくる奴らだ。」


「1年前かな。いろいろあって、私はソラの記憶の鎖をバラバラにしてしまったの。」
「今はそれを元に戻しているところ。」
「時間がかかったけど、もうすぐソラの記憶は元通りになる。」
「その影響があなたに出ているのよ。」
「君とソラは繋がっているの。」
「そしてソラが完全に元のソラに戻るためにはあなたが必要なの。」
「あなたがソラの半分を持っているから。」
「ソラにはあなたが必要なの。」


ロクサスが言う。
「ナミネ、君は何者?」


「ソラとソラに繋がる人達の記憶を操る魔女。」
「ディズが私をそう呼んだの。」
「でもどうしてこんな力を持っているのか分からない。」
「この力をどう使うのが正しいのかも分からない。」
「君は本当は存在してはいけないの。」


気がつくとロクサスは仲間達と一緒にいた。
「ねえ、ハイネの所へ行こう。」
「こうして会えるのもあと二日だね。」
「夏休みはあと二日でしょ?」


ロクサス達は駅にいるハイネの所へ向かった。
「明日は街の大捜索だ。」
「明後日は夏祭り。夏休み最後の日。」


ディズとアンセムの姿をしたリクが話をしている。
「ところで君はどうだった?」
「記憶の穴が埋まっているのを感じるんだろう?」


アンセムの姿をしたリクが言う。
「ああ、霧が晴れるようだ。」


「ソラに関わった者全てに同じことが起こっているはずだ。」
「結局ソラはこの1年留守にしていた。」
「みんなの友人ってことになる。」


アンセムの姿をしたリクが言う。
「そろそろ聞かせてもらおう。」
「あんたの目的は?」


ディズが言う。
「復讐だ。」
「さて、仕上げの時間だな。」
「まずナミネの始末。」
「立派に役目を果たしたようだからそろそろ消えてもらおう。」
「あれもまた存在を許されない者。」
「任せたぞ、アンセム。」


6日目。
ソラの記憶の回復率97%。


ロクサスが街を歩いていると、ダスクと呼ばれる白いノーバディが現れた。
そこにアクセルが現れる。
「ほらみろ。嫌な命令されちまった。」
「お前が戻らないなら消せとさ。」


ロクサスが言う。
「俺達親友だろ?」


「そうだけど、ダスクにされたくないし。」
「ってかお前、思い出したのか?」
「でもあれな。一応確認な。」
「俺達のボスの名前は?」
ロクサスは答えられない。
「そりゃないぜ。」
「俺の知ってるロクサスはもういない。」
「ああ、分かったよ。」


ロクサスは気を失った。


気がつくとロクサスはナミネの部屋にいた。
「ⅩⅢ機関って、悪い組織なんだよな?」


ナミネが答える。
「善悪は分からない。」
「不完全な人達の集まり。完全を求めてる。」
「そのためにあるものを強く求めている。」
「それは、キングダムハーツ。」


ロクサスが言う。
「俺、一番聞きたいことから逃げてると思って。」
「俺が知りたいのは、俺がこれからどうなるのかってこと。」
「他はどうでもいいんだ。」


そこにディズが現れた。
「お前が何を知っても運命が変わるわけではない。」
「ノーバディに知る権利はない。」
「そもそもノーバディは存在すら許されない者。」


ナミネが言う。
「ロクサス、私達ノーバディは人の半分。」
「あなたは消えるんじゃない。元に戻るの。」
「消えるんじゃなくて、あなたは・・」
「ロクサス、また会えるよ。」
「その時はいっぱいお話しよう。」
「私には君が分からないかも知れない。」
「君には私が分からないかも知れない。」
「でもきっと!約束だよ!」


「これ以上勝手は許さん!」
ナミネはディズに連れられてどこかに消えてしまった。


ロクサスは全てを思い出した。
自分がⅩⅢ機関のメンバーであること、「存在しなかった世界」で目隠しをしたリクとの決闘に敗れたことを。
そしてその後、目隠しをしたリクにディズのもとに連れて行かれたことも。
「上手くいくのか?」


ディズが言った。
「ナミネがソラの記憶の鎖を繋ぎ直すまでこの仮想の街を守りきれば。」


目隠しをしたリクが言った。
「ロクサスはどうなるんだ?」


ディズが言った。
「こいつはソラの力の半分を持っている。」
「最後には返してもらうさ。」
「それまでは奴らを欺くために別の人格になってもらうと言う訳だ。」
「たかがノーバディだ。」


こうしてロクサスは記憶を奪われ、別の人格としてディズが作り出した仮想の街で生活していたのだった。


意識を取り戻したロクサスの前にはアクセルがいる。
「やっぱり凄いぜ、ロクサス。」
「今度こそ本当に思い出したか?そりゃ嬉しいな。」
「でももう遅いぜ!」
ロクサスは襲いかかってくるアクセルを倒した。
「生まれ変わったら会おうぜ。」
アクセルはどこかに消えていった。


ロクサスは町外れの森の奥にある大きな屋敷の中に入り、ディズが使っていた仮想の街を作り出す機械を破壊した。
さらに奥に進むとナミネの部屋があり、そこにはディズがいた。
「キーブレードに選ばれし者よ。よく来た。」
「もちろんソラの半分に言っている。」
「お前は闇の住人。」
「私にとって必要なのは光の世界を飛び回りⅩⅢ機関を倒す人間なのだ。」
「私は世界の下僕。」
「私が下僕ならお前は道具のようなものかな。」


卵型の大きなカプセルが開いて中からソラが出てきた。
「ソラ、羨ましいよ。」
「俺の夏休み、終わっちゃった。」
ロクサスは消滅し、ソラと一つになった。


同じく卵型のカプセルで眠りについていたドナルドとグーフィーも目覚め、ソラ、ドナルド、グーフィーは再会した。
「ドナルド!グーフィー!」
「俺達眠ってたの?」


グーフィーが言う。
「いつ眠ったんだろう。」


「ええと、アンセムを倒したよな。」
「世界は平和になって、カイリと会って・・」
「そう、どこかへ行ってしまったリクを探しに旅に出たんだ。」
「まあ、とにかく外へ出てみよう。」


トワイライトタウンを探索する。
「俺、この街を知ってる気がするなあ。」
「うーん、やっぱり気のせいか。」


ロクサスの仲間達のアジトにやって来た。
「何だよ、お前ら!」
「ここは俺達の場所だ!」


ピンツがソラに近づいてきた。
「初めて会うよね。僕はピンツ。」


「ハイネだ。よろしく。」
「悪いけど俺達忙しいんで、これで。」
ハイネはどこかに行ってしまった。


「私はオレットよ。」
「ねえ、夏休みの宿題やった?自由研究って本当に大変よね。」


「僕らはソラ、ドナルド、グーフィーだよ。」
「よろしくな。」


オレットが言う。
「ソラ、ドナルド、グーフィー・・」
「さっきあなた達を探してる人に会ったの。」
「急いでるみたいだったよ。」
「黒いコートを着て顔を隠してるんだけど、なんかね、耳がとっても大きくて丸いんだ。」


ドナルドが言う。
「王様だ!」
「どこにいたの?」


「駅だよ。」


「駅だね!ありがとう!」
「王様が僕達を探してる。駅へ行ってみよう。」


駅へ向かう途中、ダスクというノーバディが現れてソラ達に襲いかかって来た。
ソラがキーブレードで戦っていると、ミッキーが助太刀に現れた。
「早く列車に乗って町を出るんだ!行き先は列車が知っている!」


王様はノーバディを倒すとどこかへ行ってしまった。
「王様?本当に王様?」
「多分、いや、絶対王様。」
「大丈夫だったんだ!」


ソラが言う。
「王様は闇の世界に残ったんだよな。」
「でも今会っただろ?」
「王様がいるってことはリクもいるってことだ。」
「俺、このままリクを探すよ。」
「一緒に島へ帰るんだ。カイリが待ってる島へさ。」
「ドナルド達はどうする?」


グーフィーが言う。
「そんなことを聞くかなあ。」


「じゃあ、行こう。」
「また3人で旅の続きだ。」


3人はミッキーに言われた通り駅に向かうと、ハイネ達がやって来た。
「おーい。あのさ、ソラ。」
「何でもないんだけど、見送りに来たんだ。」
「そうしなくちゃならない気がしてさ。」


ソラ達はハイネ達に見送られて列車に乗り込んだ。
「もうここへは来られない気がする。」
「切ない。」


ドナルドが言う。
「また来よう。」
「ハイネ達に会いに来よう。」


アクセル、ナミネ、リクの三人がその様子を見ている。
「行っちまったな。」
「でも俺達が行く場所なんてないんだろ。」
「もちろん帰る場所もない。」
「存在しないんだよ。」


ナミネが言う。
「行くべき場所はないかも知れない。」
「でもね、行きたい場所はあるの。」
「会いたい人はいるの。」


アクセルが言う。
「そういう訳で見逃してくれないかな。」
「俺達を始末しろって言われてるんだろ。」


ナミネが言う。
「ディズが私を?」


リクが言う。
「行くんだ。二人には借りがある。」
「忘却の城で俺達二人とも。」


「じゃ、お言葉に甘えて。」
アクセルとナミネはどこかに旅立って行った。


ソラ達が乗っている列車は不思議な塔の前で止まった。
不思議な塔の前にピートがいる。
「手下どもをこの塔に送り込んでやったんだ。」
「ここの主の力試しってところだな。」
「なかなか力のある魔法使いらしいから俺のボディーガードにしてやろうと思ってな。」
「なーに、どんな奴だってハートレスにしちまえばこっちのもんよ。」
「マレフィセントという魔女がな、心の闇から生まれるハートレスという魔物を率いて世界を征服しようとしてるんだ。」
「その魔女に俺は借りがあってな。」
「こうして世界を回ってハートレス軍団を集めてるって訳だ。」
「俺は忙しいんだ。」


ピートがドナルドとグーフィーに気づいた。
「って、ああ!お前ら!」
「何でお前らがここにいるんだ?」


ソラがグーフィーに聞く。
「知り合い?」


「昔、僕達の世界で悪さばかりしていたんだよ。」
「だから王様が異空間の牢獄に閉じ込めたはずなんだけど。」


ピートが言う。
「聞いて驚け。」
「そこで魔女マレフィセントに助けられた俺様はお前らの世界、いや全ての世界を支配しようって計画を立てたんだ。」
「もちろんマレフィセントと組んでな。」


グーフィーが言う。
「いないよ。マレフィセントはもう倒されちゃったよ。」


「何だって?お前らか?お前らがやったんだな?」
「ぐうう!ハートレス軍団!来い!」


ソラ達は現れたハートレス軍団を倒した。
「許さねえ!」
「このピート様の邪魔をする奴は誰だって許さねえぞ。」


ソラが言う。
「なあ、ピート。この塔には誰が住んでるんだ?」


「誰ってお前、イェン・シッドって爺さんだよ。」
「今頃はハートレスってなもんだ。」


ドナルドが驚く。
「イェン・シッド様がここに?」
「王様のお師匠様だよ。」


ソラ達はピートを無視して不思議な塔の中に入っていった。
「イェン・シッド様、お久しぶりです。」


「そなたがソラか。」
「はて、王には会ったのかな?」


グーフィーが答える。
「会いましたけど、全然お話し出来ませんでした。」


「うむ、たいそう忙しいようだからな。」
「さて、その王の代わりに私がお前達の世話をすることになった。」
「大変な旅になるだろうから、しっかり準備しておかねばな。」
「どうやら全ては繋がっているようだ。」
「そなたは島へ帰ることが出来るのか。」
「一人で帰るのか、友と帰るのか。」
「はて、その時島はどうなっているのか。」
「全てそなたという鍵で繋がっている。」
「キーブレードに選ばれし少年よ。」
「そなたが光の扉を開く鍵だ。」


ソラが聞く。
「どうして世界にはまだハートレスがいるの?」


「そなた達の働きによって大いなる闇から大量のハートレスが溢れ出す事態は避けることが出来た。」
「しかしハートレスは元々世界に存在している心の闇が具現化したもの。」
「数は減ったが心に闇がある限り完全に消し去ることは難しい。」
「ではお前達が戦うであろう敵について話しておこう。」
「もしドナルドが自らの心の闇に敗れてしまうと、心無き者ハートレスになってしまう。」
「ハートレスは相変わらず心を求めてうろついているから気を抜いてはいかん。」
「良くも悪くも強い心を持った者、強い思いを持った者がハートレスになると残された抜け殻が意志を持ち動き出すことがある。」
「それがノーバディだ。」
「心を奪われし器。魂の存在。消え行く肉体。いや、存在しない者。」
「感情的に動いているように見えるが、実際は心があるかのように振る舞っているだけだ。」
「奴らの言動に惑わされてはいかんぞ。」
「さて、ソラ達を襲った白い体のノーバディはダスクと呼ばれている。」
「ノーバディの一般的な姿だな。」
「これ以外にも大きいものや特別な能力を持ったノーバディがいるから注意が必要だぞ。」
「通常のノーバディどもは数が多いので厄介だが、所詮はただの抜け殻。」
「悪さはするだろうが、ほどなく闇に溶けてしまう。」
「しかし黒い衣装に身を包んだ者達はノーバディの中でも特別な存在だ。」
「ⅩⅢ機関と呼ばれる組織を作り、他のノーバディを統率している。」
「本能的に活動するハートレスとは違い、ノーバディは統率され何事かをなさんとしているようだ。」
「しかしその目的は見当がつかん。」
「王は世界の危機にいち早く気づいて行動を起こした。」
「闇の世界のキーブレードを見つけ出し、扉を閉じた。」
「そしてなおハートレスと戦いながらⅩⅢ機関ノーバディの目的を探ろうと世界を駆け巡っているのだ。」


ソラが言う。
「じゃあ早速王様を探しに行こう。」
「王様ならリクの行方を知ってるはずだしね。」
「アンセムを倒した後、二人は一緒に闇の世界に残ったんだから。」


「そなた達にグミシップを授けよう。」
「そなた達の活躍のおかげで世界は今元の状態に戻っている。」
「つまり世界を繋ぐ道は消えてしまった。」
「王が言うには、世界はそなた達に新たな道を用意したようだ。」
「その道はゲートを開くことによって使えるようになるはずだ。」
「ゲートを開く方法は私には分からん。」
「しかしソラのキーブレードが教えてくれるらしい。」
「剣が光を放ったらグミシップに戻るといいだろう。」
「目に見えぬ心の繋がりのごとく、離れ離れになっても全ては繋がっておるという訳だ。」
「しかし気をつけろ。」
「闇に巣食う者達、ノーバディ、ハートレスは闇の回廊と呼ばれる道を使って世界を渡り歩く。」
「その回廊とゲートを繋いでしまおうとする動きもあるようだ。」
「さて、私の役目はこれでおしまいだ。」
「行きなさい、ソラ、ドナルド、グーフィー。」
「皆が待っているぞ。」


ソラ達はグミシップに乗ってホロウバスティオンに行き、レオン達と会った。
「やはりな。」
「つい最近、ここのみんなが同時にソラ達の事を思い出したんだ。」
「この街は大きな問題を抱えている。」


「ああ、ノーバディとハートレスだろ?」


「それなら話が早い。」
「ソラ、ドナルド、グーフィー。俺達に力を貸して欲しい。」
「見せたいものがある。城壁広場へ来てくれ。」


城壁広場に広がるのは荒れたホロウバスティオンの姿だった。
「あれを見てくれ。」
「俺達はこのホロウバスティオンを元通りに、いや、それ以上の世界にするつもりだ。」
「いくつかの問題を抱えているが、それは恐らく俺達で解決出来る。」
「でもあの城とそこに巣食うノーバディが・・」
「ところでソラ、一体何が起こっているんだ?」


「ピートって奴がハートレスを使って何か企んでるみたいなんだ。」
「でも何だか間の抜けたやつでさ。こいつは何とかなるとしても、問題はノーバディを率いるⅩⅢ機関なんだ。」


そこにⅩⅢ機関の6人のメンバーが現れた。
「お呼びかな?」
「元気そうだな。」
「キーブレード。まったく素晴らしい。」
「問題はその使い手だな。」
「いい子にしてろよ。」


ⅩⅢ機関のメンバー達は姿を消した。


すると突然キーブレードが光だし、上空に鍵穴が現れた。
ソラはキーブレードでゲートを開いた。
「そうか、これなんだ。」
「イェン・シッド様が言ってたゲートが開いたんだ。」
「レオン、ごめん。世界が俺達を呼んでる。」


レオンが言う。
「ⅩⅢ機関、強敵のようだな。気をつけろよ。」


ⅩⅢ機関のメンバーが集って話をしている。
「真の目的を見失う者は全て身を滅ぼす。」
「諸君、キーブレードの勇者は再び歩き始めた。」
「その行く手に種をまくのだ。」
「行け。」


ソラ達はグミシップに乗ってザ・ランド・オブ・ドラゴンに向かった。
ムーランが竹やぶから焼け落ちた村を見ている。
「ムーラン、あいつがフン族のシャン・ユーだ。」
「今なら油断しているから倒せるかも知れないぞ。」
「何という大手柄。何という名誉。」
「こりゃあファ家の名は永遠に残るぞ。」


ムーランが言う。
「分かってるわ。」
「でも私の目的は男として兵士になって、父さんに代わって家の名誉を守ること。」
「まず入隊を認めてもらわないとね。」


「シャン・ユーが怖いならそう言えよ。」


ソラ達がムーランの所にやって来た。
ムーランの側にはムーシューという赤い龍がいる。
「俺はムーシュー!」
「なりはちっこいが最強の龍だ。」
「痛い目にあう前にとっとと消えるんだな。」


「私はムーラン。いや、ええと・・ピン。」
「ピン。ただのピン。ファ・ズーの息子さ。」
「ムーシューは我が一族の守り神なんだ。」


ムーシューが言う。
「ピンはこれから皇帝陛下のフン族討伐隊に入るんだ。」
「野営地にいるシャン隊長のところまで行かなくちゃならない。」


ムーランが言う。
「一緒に行ってくれる?」
「男同士で行けば信じてもらいやすいから。」


グーフィーが言う。
「何を信じてもらうの?」
「男のふりをするの?」


ソラが驚く。
「君、女の子?」


「気づかなかった?上手くいきそうね。」


ソラ達はムーランと一緒に野営地へ向かった。
シャン隊長の任務をクリアして無事フン族討伐隊に入隊することが出来た。
「我々の任務はシャン・ユーの軍勢を迎え撃つことだ。」
「奴らは山道をやって来るはずだ。」
「お前達は隊に先立ち、山の様子を探ってきてもらおう。」


ソラ達が山の様子を探りに行くと、洞窟にハートレスが現れた。
襲いかかってくるハートレスを倒したソラ達は一度野営地に戻る。
すると野営地はシャン・ユーの軍勢の攻撃で甚大な被害を受けていた。
シャン隊長に話を聞く。
「シャン隊長、敵はどこへ?」


「山頂の方へ・・」


ソラが言う。
「俺達が何とかするからシャン隊長はここをお願いします。」


ソラ達が山頂に向かうとシャン・ユーとハートレスの軍勢が待ち構えていた。
ソラ達は襲いかかってくるシャン・ユーとハートレスの軍勢を倒した。


ムーシューが言う。
「なあムーラン、もう家へ帰ろうぜ。」
「やっぱり女の子は家の中で・・」


そこにシャン隊長がやって来る。
「ムーラン?女だと?」
「君たちは知っていたのか?」
「ピンが本当はムーランという名の女だと言うことを。」
「私を騙していたとはな。」
「皇帝陛下の軍を侮辱した罪は重い。」
「処刑は免れない。」
「君達を除隊処分にする。」
「即刻この場を立ち去れ。」
「これで借りはなしだ。」
シャン隊長は山を降りていった。


ムーランが言う。
「いろいろどうもありがとう。」
「すっかり巻き込んじゃったわね。」
「これから家に帰るわ。」


するとシャン・ユーが息を吹き返し、都へ向かっていった。
「シャン・ユー!あいつ、都へ向かっているわ!」
「急いで知らせなくちゃ!」


急いで宮殿前広場に向かったソラ達は、皇帝陛下の命を奪おうとしているシャン・ユーを倒した。


皇帝陛下が言う。
「お前がファ家のムーランか?」
「お前は女の身でありながら兵士となり我が軍の名誉を傷つけた。」
「お前は女の身でありながら兵士となり、さらには除名され家名に泥を塗った。」
「お前は女の身でありながら兵士となり、この国を救った。」
ムーランに剣が授けられた。
「それはお前が成し遂げた功績の証だ。」
「受け取るがよい。」


ムーランが手に持つ剣が光り輝き、上空に鍵穴が出現した。
ソラはキーブレードでゲートを開いた。


「やった!でもお別れだね。」


シャン隊長が言う。
「また会える日を楽しみにしているよ。」


「ムーランと仲良くね。」


ソラ達はグミシップに乗ってビーストキャッスルに向かった。
「ここ、どこだ?広いなあ。」
「誰が住んでるんだろう。」


城の奥に進んでいくとベルがいた。
「ビーストは西の塔だと思うけど、最近話してないのよ。」
「ビーストの様子が変なの。」
「その原因を知っていそうな人達が地下牢に閉じ込められているのよ。」
「だから助けてあげたいんだけど・・」
「西のホールに地下倉庫の入り口があるらしいの。牢屋はその先ね。」
「お願い。」


地下牢に向かうとポットや時計、ロウソクに姿を変えられた使用人たちが囚えられていた。
「そうそう、みんな魔女の呪いだ。」
「あれは何年前だったか。」
「とても寒い晩だったわ。」
「このお城にお婆さんがやって来て一晩泊めて下さいと言ったの。」
「しかし我らのご主人様である王子は頼みを断った。」
「何しろ婆さんがあまりにもみすぼらしかったから。」
「お婆さんは人を見かけで判断してはいけないと忠告したのよ。」
「けれども王子はやっぱり断ってしまったの。」
「するとお婆さんは美しい魔女に姿を変えた。」
「それが本当の姿だったと言う訳だ。」
「魔女は冷たい心に相応しいからと王子を恐ろしいビーストに変えてしまい、王子を甘やかして育てた我々もこの通り。」
「元に戻る方法は分かっているのですが、何しろご主人様があんな状態では・・」
「もう誰も信じないという感じなんですよ。」
「ハートレスとやらにされてしまったのかも。」


ビーストはⅩⅢ機関のメンバーに操られていた。
「さて、次はベルだな。」
「あの女はお前から全てを奪うつもりだぞ。」
「お前の城、宝物、最後は命。」
「誰も信用するな。そして怒れ。」
「怒りだけがお前を強くするのだ。」


ビーストが言う。
「強さはもういらない。」
「私が欲しいのは真実の愛だ。」


「誰がお前のような野獣を愛するというのだ。」


そこにソラ達がやって来た。
ⅩⅢ機関のメンバーはすぐに姿を消したようだ。
いきなり襲いかかってきたビーストをソラ達が倒すと、ビーストは正気を取り戻した。
「一体何があったんだ・・」
「そうだ、ザルディン。」
「闇から現れたアイツは私の怒りに火をつけた。」
「私の絶望や悲しみ、苦しみが全て怒りとなって燃え出したんだ。」
「そして私は長らく正気を失いかけていた。」
「私はベルに酷いことをしたのではないだろうか。」
「人には言えないようなことを私は・・」


ビーストと一緒にベルに会いに行くと、ⅩⅢ機関のメンバーがいてすぐに消えてしまった。
「あいつは何者だ。」


「ⅩⅢ機関の奴だと思う。」
「ノーバディっていうのがいるんだ。」
「強い心の持ち主がハートレスになる時に生まれる者なんだって。」
「そのノーバディを支配しているのがⅩⅢ機関。」
「ビーストをハートレスにして、その時に生まれるノーバディを仲間にするつもりだったんだね。」


ベルがやって来た。
「ベル、私は正気をなくしていたようだ。」
「お前を傷つけていなければいいが。」
「すまない。」


ベルが言う。
「いつものあなたじゃないのは分かっていたわ。だからいいの。」
「私が許せないのはいつものあなたの方ね。」
「全然私を信じてくれないんだもの。」
「もう時間はあまりないというのに。」


使用人たちがやって来た。
「ご主人様の部屋にあるバラが枯れるまでにご主人様が誰かを愛し、愛されるようになれば皆元の姿に戻れるのです。」


ソラが言う。
「ふーん、で、どうなの?」


「きっと大丈夫。」


すると上空に鍵穴が現れた。
ソラはキーブレードでゲートを開いた。


ソラ達はグミシップに乗ってオリンポスコロシアムに向かった。
降りた場所は地下洞窟の中だった。
「あれ?オリンポスに来たんだよね?」
「ちょっとズレただけか。」


そこは冥界の入口だった。
メガラという女性がハートレスに襲われていたので助けてあげる。
「ありがとう。でも大丈夫よ。」
「あんた達、誰?」


「俺はソラ、それからドナルドとグーフィー。」


メガラが言う。
「私は英雄ヘラクレスの友達のメガラよ。メグって呼んで。」
「ワンダーボーイは毎日コロシアムで戦っているわ。」
「英雄の務めを果たさなくちゃってね。」
「とても疲れているのにホント、真面目なんだから。」
「でもいくらなんでもそろそろ限界。」
「ハデスが送り込む手強い相手と毎日戦ってるんだもの。」
「私、これから冥界の王ハデスに会いに行くところなの。」
「チャンプに休みをあげてって頼みにね。」
「ヘラクレスにもしものことがあったら、私・・」


ソラが言う。
「俺達がハデスと話をつけてくるよ。」
「メグじゃ、ハデスに会う前にやられちゃいそうだからな。」


メガラが言う。
「いいの?じゃあ誰か知らないけど、甘えちゃおうかしら。」


ハデスとピートが話をしている。
「最近は変な奴が増えたな、まったく。」
「奴らと付き合うとロクなことはないぞ。」


ピートが言う。
「それよりヘラクレスはどうするつもりなんだ?」
「あんたが選んだ刺客は誰もあいつを倒せやしない。」
「おかげで冥界の淵は亡者どもで一杯だ。」
「ったく、冥界に戦士を増やしたってどうしようもないだろうに。」


ハデスが言う。
「なるほど。冥界の戦士。使えるな。」
「そこにある穴は冥界の牢獄に繋がっていてな、ここから凶悪凶暴な罪人を呼び出すって訳だ。」


ハデスはアーロンという男性を召喚した。
「さて罪人、早速契約といこうか。」
「報酬は牢獄からの解放、つまりお前は自由の身だ。」
「仕事はとーっても簡単。コロシアムの試合で英雄ヘラクレスを倒すんだ。」


アーロンが言う。
「これは俺の物語だ。お前の出番などない。」


ハデスが言う。
「俺をコケにするのか。俺は死者の国の王だぞ。」


アーロンが剣を構える。
「なるほど。死者が嘆く理由が分かる。」


「お前はクビだ!」
アーロンとハデスが戦っている所にソラ達がやって来た。
「力が出ない・・何だか変だな。」


ハデスが言う。
「気づいた?その通り!」
「冥界の呪いはヒーローもゼロにするパワーがある。」


ソラ達とアーロンは何とかハデスから逃げ出した。
「おじさん、強いよな。もしかして英雄?」


アーロンが言う。
「何が英雄なものか。俺はただのアーロンだ。」
「これも何かの縁だろう。ここを出るまでガードになってやる。」


追手のケルベロスを倒したソラ達はアーロンの助けを借りて冥界を脱出した。


メガラとヘラクレスが話をしている。
「ねえ、明日の試合は棄権・・なんて無理よねえ。」


ヘラクレスが言う。
「みんな英雄の戦いぶりを楽しみにしているんだ。」
「そんな事は出来ないよ。」
「ありがとう、メグ。でも僕は大丈夫。」
「英雄ヘラクレスは疲れ知らずさ。」


ピートとハデスが話をしている。
「小僧が持っているキーブレードはどんな鍵でも開けられるんだな?」
「ふふふ、実はこの冥界にも立派なコロシアムがあるんだ。」
「その恐ろしさに比べれば地上のコロシアムなんか子供騙し。」
「しかしゼウスが封印しちまった。」
「しかし、小僧から鍵を奪って冥界コロシアムの封印を解いてしまえばいい。」
「ふん、あのメガラっていう女を使ってやろうか。」


ソラ達はヘラクレスと会った。
「君達は旅をしているのかい?」


ソラは旅の経緯をヘラクレスに話した。
「英雄の卵は忙しいな。」


ソラが言う。
「俺達、冥界である人と知り合ったんだ。」
「その人を助けたくてさ。」
「冥界へ行ってハデスをこらしめてやりたいんだ。」
「でも冥界の呪いのせいで力が出なくて。」
「何かいい方法ない?」


ヘラクレスが言う。
「冥界の呪いから身を守る石があるんだ。」
「オリンポスの神々が冥界に行く時に使うお守りさ。」
「そうだ、僕が貰ってきてあげるよ。」
「でもオリンポス・ストーンがあってもハデスは手強いぞ。」


ヘラクレスはオリンポス・ストーンを貰いに行ったがすぐに戻ってきた。
「実はオリンポス・ストーンが盗まれたんだ。」
「犯人はまだ捕まっていないけど情報はある。」
「黒いフード付きの服を着た奴で、白くてすばしこい手下を沢山連れていたらしいよ。」
「知ってるのかい?」


ソラが言う。
「うん、多分。」
「あのさ、俺達がオリンポス・ストーンを取り戻したら使ってもいい?」


「もちろん。」
「ところでメガラを見なかった?」


そこにハデスが現れた。
「我らが英雄さん、調子は?」
「英雄たるもの常に最高の状態で戦ってくれなくちゃね。」
「実はニュースがあるんだ。お前の大事なメグが冥界に迷い込んだみたいだな。」
「お前はここに残らないと大変なことになるぞ。」
「今日の対戦相手はとてつもなく危険なヒュドラ。」
「さっさと倒さないと街で暴れ出すかも知れない。」
ハデスは消えてしまった。


ソラが言う。
「メガラもオリンポス・ストーンも俺達に任せてよ。」


「頼んだぞ、みんな。」


メガラを追って冥界に行くと、ⅩⅢ機関のメンバーがいた。
「あ!お前!ロクサス?」
「やっぱり駄目か。」
「駄目なことを確認した場合は戦って本性を引っ張り出せ・・か。」
「こういう任務は俺向きじゃないと思うんだよな。」
ソラ達は襲いかかってくるⅩⅢ機関のメンバーを倒した。
「ロクサス、帰ってこいよ。」
ⅩⅢ機関のメンバーはどこかに消えてしまった。
ⅩⅢ機関のメンバーが消えたあとにはオリンポス・ストーンが残されていた。
ソラはオリンポス・ストーンを手に入れた。
「行こう!メガラが待ってるぞ!」


冥界の奥にあるコロシアムの鍵をキーブレードで開けて中に入ると、囚われたメガラとハデスがいた。
「わはは。その鍵は本当に凄いな。」
「いやー、ご苦労さん。後はお好きに。」
ハデスは消えてしまった。


そこにピートが現れる。
「がははは。ここじゃ力が出ないんだろ?」
「チャンス!チャンス!」
ソラ達はオリンポス・ストーンで冥界の呪いを解いて、襲いかかってくるピートを倒した。
「チッ、どうもこの場所は気に食わん。」
「また今度相手をしてやる。」
ピートは逃げていった。


そこにヘラクレスもやって来る。
「遅くなってすまない。」


ヘラクレスと一緒に奥に行くとハデスがいた。
「今日は本当に素晴らしい日だ。ハハハ。」
「これでヘラクレスを始末できるぞ。」
「いやー、ご苦労さん。」
「でもお前はもう英雄失格だな。」
「英雄が試合放棄したせいでオリンポスがどうなっているか・・」
「オリンポスへ帰った方がいいと思うぞ、チャンプ。」
「俺は新しいお楽しみで忙しいんだよね。」
ハデスはその場から姿を消した。


急いでオリンポスに戻ると、ヒュドラが息を吹き返して暴れていた。
「僕がここを離れさえしなければ・・」
「ハデスが言った通り僕は英雄失格だ。」
ソラ達は暴れているヒュドラを倒した。
「僕が情けないから。みんな、ごめん。」
「コロシアムも壊れちゃったし。」


メガラが言う。
「ヘラクレスは大丈夫。あたしがちゃんと世話するから。」
「ソラ、ドナルド、グーフィー。」
「本当にどうもありがとう。」


その時、上空に鍵穴が現れた。
ソラはキーブレードでゲートを開いた。


ソラ達はグミシップに乗ってディズニーキャッスルに向かった。
ミニー王妃が出迎えてくれる。
「お帰りなさい。」
「あなたがソラね。」
「王様からの手紙に書いてありましたよ。」
「とても勇敢な少年だと。」
「あなた達に見て欲しいものがあります。」
「私を謁見室へ連れて行って下さい。」


ソラ達はミニー王妃を連れて謁見室へ向かった。
「この奥は礎の間と呼ばれている部屋です。」
「お城がこれまで邪悪な世界から守られていたのは、この奥にある光の礎のおかげなのです。」


光の礎のある場所まで行くと、そこは闇のイバラで囲まれていた。
「これが大切な光の礎です。でも見て下さい。」
「このイバラは邪悪な者達の仕業でしょう。」
「一体どうなってしまうのか。」


突然マレフィセントの幻影が現れた。
「おやおや、そこにいるのは憎たらしいキーブレード使いと手下どもだね。」
「お前達にはたっぷり仕返しをしてやるから待っていな。」
「私はね、どうしてもこの城が欲しくなったのさ。」
「でもね、ここは私には眩しすぎるんだよ。」
「だから美しい闇で染めてやろうと思ってね。」
マレフィセントの幻影は消えてしまった。


ミニー王妃が言う。
「これはかつてない事件です。」
「書斎の歴史書を調べたのですが、前例がありませんでした。」


グーフィーが言う。
「ああ、本に書いてないことでも何でも知ってる人がいるよ。」


「そうね、マーリン様なら何か知っているかも知れません。」
「知恵を借りましょう。」


ソラ達はホロウバスティオンにいるマーリンを礎の間に連れて来た。
「これはややこしい。いや、由々しき問題じゃ。」
マーリンは魔法で不思議な扉を出した。
「この扉はとある特別な世界に通じている。」
「その世界では、この事件の犯人がまさに動き回っていることじゃろう。」
「犯人を捕まえるのはもちろんだが、もっと大切なことがある。」
「その世界のどこかにはこれと同じ扉があるはず。」
「犯人たちはその扉を使っているはずじゃ。」
「扉がある限り城は元に戻らん。」
「ソラ、扉を見つけたらキーブレードでしっかり閉じてしまうのじゃ。」
「よいか、この先は本当に特別な世界だ。」
「もし世界の秘密に気づいて心の中に邪心が芽生えても誘惑に負けてはいかん。」
「行けば分かる。お前達を信じているぞ。」


ソラ達は扉を開いて礎の丘に向かった。


マレフィセントがピートと話をしている。
「報告は終わりかい?」
「全部失敗じゃないか。」
「お前、私が復活するまではリーダー気取りだったらしいね。」
「私達の時代が来ても居場所はないと思いな。」
「役立たずめ。」
その時、マレフィセントの前に不思議な扉が出現した。
「これはすごい。」
「過去と繋がっているじゃないか。」
「よーし、お前に名誉挽回のチャンスをやろう。」
「この扉の向こうでは光の礎がむき出しのまま置かれていて、まだ力を発揮していない。」
「私達はその光の礎のせいであの城に入れないんだよ。」
「さあピート、行きなさい。」
「今度こそ上手くやるんだよ。」


ソラ達は過去の世界で邪魔をしてくるピートを倒して全ての扉をキーブレードで閉じた。
「これでお城も安心だね。」
「俺達も帰ろうか。」


ソラ達が元の世界に戻ると、礎の間を覆っていたイバラが消えた。
「イバラが消えたわ!」
「おかえりなさい。これでお城に平和が戻りました。本当にどうもありがとう。」


マーリンが言う。
「過去の世界で誘惑に負けて余計なことをしなかったろうな?」


「もちろんです!」


ソラは礎の間に現れた鍵穴にキーブレードをさしてゲートを開いた。
「また帰ってきますね、王妃様。」
「王様に俺達が探してるって伝えて。」


「もちろん、いってらっしゃい。」


ソラ達はグミシップに乗ってポートロイヤルに向かった。


ピートが海賊たちと話をしている。
「呪いの金貨だって?」


海賊が言う。
「そうだ。金貨に呪われた俺達は不死の体になってしまった。」
「月の光を浴びるとゾンビの姿になる。」


ピートが言う。
「キーブレードを使う小僧達と出会ったら気をつけろよ。」
「あいつらの魔法はこの世界にはない力だ。」
「不死のあんた達でもどうなるか分からん。」
「特に月の光で正体がバレてる時はな。」


海賊が言う。
「このバルボッサが負けるとでも?」


そこにソラ達がやって来た。


「やっぱり来やがったな。」
「こいつらが今話した小僧どもだ。」


ソラ達は襲いかかってくる海賊達を追い払った。
ピートも海賊達と一緒に逃げていく。


街を歩いていると、ハートレスに襲われている男性がいたので助けてあげた。
「僕も腕には自信ががあるけど、君達すごいな。」
「あんな敵は初めてだからひっくりしちゃってね。」
「海賊達にさらわれたエリザベスを助けたいんだが、君達力を貸してくれないか。」
「僕はウィリアム・ターナー。ウィルって呼んでくれ。」
「港に奴らの船が来ているはずなんだ。」


港に向かうが、海賊船は出港した後だった。
「遅かった。」
「エリザベスをさらったのは海賊バルボッサの手下達だ。」
「そのバルボッサの船ブラックパール号が出港してしまった。」


そこにジャック・スパロウがやって来る。
「あの船は世界で一番速い。まあ諦めるんだな。」
「俺なら諦めて他の女を追いかけるね。」


ウィルが言う。
「おい、お前が乗っているのは海軍のインターセプター号だぞ。」
「あんた、何してるんだ?」


「仕事だ。」
「昔っから海賊の仕事はこんなもんだろ?」
「俺はキャプテン・ジャック・スパロウ。」


ウィルが言う。
「キャプテン・ジャック・スパロウ。俺もその船に乗せてくれ。」
「エリザベスを助けたいんだ。俺が君を牢屋から助け出したように。」


キャプテン・ジャック・スパロウが言う。
「さっさと乗れ。」
「ちょっと船を片付けておけ。俺は情報を仕入れてくる。」


エリザベスと海賊バルボッサが話をしている。
「メダルはもう渡したわ。」
「私を港に返して。目的はメダルなんでしょ。」


海賊バルボッサが言う。
「これはね、アステカの黄金で作られた呪いの金貨なんだ。」
「882枚作られて、これはそのうちの1枚。」
「俺も呪いなんて話、信じちゃいなかった。」
「死の島でこの金貨がギッシリ詰まった宝箱を見つけるまではな。」
「俺達は大喜びしてその金貨を豪勢に使ったもんだ。」
「ところがな、どれだけ金貨を使っても満足出来ない。」
「そう、それこそが呪いだったんだよ。」
「俺達は全員呪われてしまったんだ。」
「自らの欲に呪われ、どんなことをしても何も感じない。」
「けして満たされない体になってしまった。」
「だが一つだけ呪いを解く方法がある。」
「882枚の金貨を集めて元の宝箱に戻すのだ。」
「そしてそこに償いの血を注げば呪いは解かれる。」
「10年だ。金貨を求めて船という船を、港という港を襲い、片っ端から略奪してまわった。」
「そうやって881枚の金貨を集めた。」
「だが最後の1枚だけがどうしても見つからない。」
「君がおとぎ話の海賊の本を呼んでいる間に呪われた俺達は死よりも辛い絶望を味わってきたんだ。」
「だが君のおかげでやっと最後の1枚を手に入れることが出来た。」
「これを元の宝箱に戻し、償いの血を注げば呪いは解ける。」
「俺は救われるんだ。」
「君を帰せない理由がそこにある。ミス・ターナー。」
「俺はもう命あるまともな体じゃない。」
「だから死ぬことが出来ない。」
「この苦しみが分かるか。」
「幽霊の話は信じた方がいいようだな。」
「君が乗っているのは幽霊船だからね。」


インターセプター号が出港し、キャプテン・ジャック・スパロウが船を操舵する。
「このコンパスは死の島へ導いてくれるんだ。」
「バルボッサもそこへ向かってるだろうからな。」
「奴は昔、俺と同じ宝を狙っていた。」
「死の島のお宝をな。」
「俺から船と宝の場所の地図を奪っていった。」
「そして奴はお宝を手に入れ、呪われちまった。」
「俺はそんな危ない宝なんていらない。」
「俺はバルボッサから船を取り戻したいんだ。」
「あのブラックパール号をな。」


死の島に着くと、キャプテン・ジャック・スパロウとウィルの2人だけで洞窟の中に入っていった。
洞窟の中にはバルボッサと仲間の海賊達、そしてエリザベスがいた。
「さて、これで金貨は882枚。全て揃った。」
「あとは償いの血を注げば晴れて俺達の呪いは解ける。」


その様子を岩場の影からキャプテン・ジャック・スパロウが見ている。
「待て、まだだ。」
「チャンスが来るまで辛抱強く待つんだ。」
「まあ気持ちは分かるが、ここは少し大人になって大人しく待ってろ。」
ウィルはキャプテン・ジャック・スパロウの後頭部を殴り、気絶させた。


バルボッサはエリザベスの指をナイフで切り、金貨が入った宝箱に血を注いだ。
しかし何も起きない。
「おい!お前の父親はビル・ターナーなんだろうな?」


エリザベスが言う。
「違うわ。」


バルボッサが怒っている。
「この娘を連れてきたのは誰だ?」


その隙きにエリザベスを救出し、奪われた金貨も持って一緒に逃げるウィル。
「貴様ら!金貨を返せ!」
「追いかけろ!逃がすな!」


洞窟の入口にいたソラ達と合流したウィルは事情を説明した。
「ジャックは海賊だ。信用できない。」
「僕が船を操縦するからポートロイヤルへ帰ろう。」


船の中でウィルとエリザベスが話をしている。
「海賊達にターナーって名乗ったのは本当かい?」
「どうしてそんなことを。」


エリザベスが言う。
「分からないわ。」
「このメダルは、遭難したあなたが首にかけていたものなの。」


「そうか。やっぱり僕のだったのか。」
「父から貰った物だから大切にしていたんだ。」
「なぜこのメダルを隠していた?」


エリザベスが言う。
「もしかしたらあなた、海賊なのかと思って。」
「そんなの嫌だったの。」


「そうだったのか。分かったぞ。」
「バルボッサが欲しかったのは僕の父親の血だったんだ。」
「僕の父親の血。僕の血。海賊の血だ。」


キャプテン・ジャック・スパロウが捕まって、ブラックパール号のマストに縛り付けられている。
「ジャック、生きていたとはな。」


キャプテン・ジャック・スパロウが言う。
「お前の裏切りで無人島に置き去りにされた時は何もかも終わりにしようと思ったぜ。」
「お前が慈悲深くも残してくれたあの銃でな。」
「でも俺は諦めなかった。」


海賊バルボッサが言う。
「往生際の悪い奴だ。」


「褒めてもらって光栄だ、バルボッサ。」
「礼と言っちゃなんだが、俺があの金貨を取り戻してやろう。」
「さあ、縄を解くんだ。」


海賊バルボッサが言う。
「偉そうに。お前はもう俺の船長でも何でもない。」
「命令できる立場だと思うのか?」
「おい、こいつを閉じ込めておけ。」


インターセプター号にブラックパール号が追いついてきた。
ソラ達は襲いかかってくる海賊達を撃退するが、エリザベスが捕まってしまった。
海賊バルボッサがウィルに言う。
「お前が持っていったメダルを返してもらおう。」
「人質がどうなってもいいのかな?」


「僕と取引だ。」
「船から出て行け。」
「あんた達は死なない。でも僕は死ねる。」
ウィルは銃口を自分に向けた。
「僕はウィル・ターナー。」
「父はビル・ターナーだ。正真正銘の一人息子だ。」
「言う通りにしろ。」
「さもないと僕は死ぬからな。」


海賊バルボッサが言う。
「ターナー君。条件をうけたまわろう。」
「では海賊は去るとしよう。」
「ハートレスは残るけどな。」


突然ピートが現れ、不意をつかれたソラ達は船倉の中に囚えられてしまった。
「すごいぞ、バルボッサ!こんなに上手くいくなんて。」
「火薬ダルの準備が出来たそうだ。」
「では御機嫌よう。」


キャプテン・ジャック・スパロウが言う。
「もうジタバタするな。」
「海賊は諦めが肝心なのさ。」
「並の海賊はな。」
キャプテン・ジャック・スパロウは隠し持っていたナイフで縄を切った。
「まず火薬を何とかするんだ。」
「船を無くす訳にはいかない。」
ソラ達はハートレスを倒して難を逃れた。
「もう大丈夫だ。」
「バルボッサ、今のうちに笑っとけ。」


死の島に着いたソラ達は洞窟の中に向かった。
「さて、これで金貨は882枚、全て揃った。」
「あとは償いの血を注げば晴れて俺達の呪いは解ける。」


そこにソラ達が助けに入る。
「ありがとう、助かったよ。」


バルボッサと決闘しているキャプテン・ジャック・スパロウが月明かりに照らされると、ソンビの姿になった。
キャプテン・ジャック・スパロウも金貨に呪われていたようだ。
「さーて、続きだ。バルボッサ。」
「あの時の銃と弾、返してやる。」
ジャックはそう言うと、ウィルの血がついた金貨を宝箱に投げ入れ、それと同時にバルボッサを撃ち抜いた。
「おお・・呪いが・・」
海賊バルボッサは息絶えた。


ウィルがキャプテン・ジャック・スパロウに聞く。
「これからどうするんだ?」


「俺が何のためにお前らに付き合ったと思ってるんだ?」
「ブラックパール号を取り返すためだよ。」


ウィルが言う。
「そうだったな。ありがとう、ジャック。」


ジャックが持つコンパスが上空に浮かび上がり、鍵穴が出現した。
ソラはキーブレードでゲートを開いた。


ソラ達はグミシップに乗ってアグラバーに向かった。
「アグラバーに到着。アラジン達元気だといいね。」


ジャファーの相棒の鳥イアーゴが近づいて来た。
「違うんだ、違うんだってば。」
「前の俺とは違うんだって。」
「とっても反省して悪いことはやめたんだ。」
「信じてくれよ。」
「ジャファーがいなくなっちゃた後、行くところがなくてさ。」
「俺、アラジン達に謝りたいんだ。」
「あんた達から俺のことを話してくれないかな。」


ソラが言う。
「アラジン達が信じるかどうかはお前次第だからな。」


ソラ達がイアーゴを連れて王宮に向かうと、ジャスミンが出迎えてくれた。
「ソラ、ドナルド、グーフィー!」
「前の事件の時は本当にありがとう。」
「あなた達がいなかったら今頃はどうなっていたことか。」
「アル、最近元気がないのよ。」
「普段は明るいいつものアルなんだけど、時々寂しそうな顔をしているの。」
「最近は一人で街に出かけることが多くて、何をしていたのか聞いても教えてくれないし。」
「今もね、もう帰ってこないんじゃないかと心配で。」
ジャスミンがイアーゴの姿に気づく。
「イアーゴね!」
「お願い、ソラ。追い払って!」
「私は宮殿のみんなに報告してくるわ!」
ジャスミンは走って行ってしまった。


街を歩いているとアラジンを見つけた。
「元気がないって聞いてたけど、そんなことなさそうだな。」


アラジンが言う。
「誰がそんなこと言ったの?ジャスミン?」
「そうか。やっぱりジャスミンにはバレてたのか。」
「実はジーニーが絨毯を連れて旅行に行っちゃったんだ。」
「ジーニーの昔からの夢だったから楽しく見送ったけど、寂しくてさ。」
「だから街に出るのはただの気晴らし。」
「賑やかな雰囲気を楽しみたいだけさ。」


ピートが砂漠の遺跡に入って行くのを見かけたソラは、アラジンと一緒に後を追った。
ピートは遺跡の中で魔法のランプを見つける。
「ガハハハ。ジャファーが復活しらたさぞ強力なハートレスになるだろうよ。」


その時、ジーニーが旅行から帰ってきた。
「うはーい。」
「アルー!アラジーン!」
「アル、久しぶりだなあ、もう。」
「会いたかったなんてもんじゃないぞ、ほんとにさ。」


そのすきにイアーゴが魔法のランプを奪うと、ピートは逃げていった。


再び砂漠の遺跡に魔法のランプを封印したソラ達は、ジャスミンに会いに行った。
「イアーゴ、これからはみんなの役に立てるように頑張って。」
「今回の活躍は認めなくちゃね。」


ソラは上空に現れた鍵穴にキーブレードをさしてゲートを開いた。
「とりあえずお別れかな。」
「また会おう。」


デスティニーアイランドの海岸で海を見つめるカイリ。
「きっと待ってるだけじゃ駄目なんだ。」


そこにアクセルが現れる。
「その通り!何か夢があるならまず行動。」
「人生の基本ルールだ。記憶したか?」
「俺はアクセル。ソラのちょっとした知り合いさ。」
「ソラの所へ行こう。」
「俺達はとっても似ている。」
「二人とも大事な友達に会いたがっている。」
「な?仲間みたいなもんじゃないか。」


ダスクに囲まれてしまったカイリ。
「仲間はこんなことしないわ!」
カイリはアクセルが出した異空間ゲートに一人で飛び込んでいった。


カイリが目を覚ますと、そこはトワイライトタウンだった。
カイリのまわりにはロクサスの仲間達がいる。
「壁に穴が空いて君が飛び出して来たんだ。」
「びっくりしたよ。もう。」


ソラ達はグミシップに乗ってハロウィンタウンに向かった。
「ここ、ハロウィンタウンだよな。」


ジャックがやって来た。
「やあソラ、ドナルド、グーフィー!」
「久しぶり!そしてハッピークリスマス!」


「ハッピークリスマスクリスマス?」
「ハロウィンじゃないの?」


ジャックが言う。
「そう、僕はハロウィンタウンのスター。」
「カボチャの王、ジャック・スケリントン!」
「でも今は違うんだ。」
「僕はクリスマスの支配者。」
「サンディ・クローズになる!」
「これからサンディの所にお願いに行くんだ。」
「どうだい?この素敵な飾り付けは。」
「今年は僕達の手でクリスマスを作るのさ。」
「そうだ。みんなでサリーの所へ行こう。」
「サンディ・クローズには欠かせない大事なものを作ってるんだ。」
「見せてあげるから一緒においで。」


ジャックと一緒にサリーの所へ向かう。
「サリー。例のやつは出来たかい?」
「ソラ達に見せたいんだ。」


「それがまだなの。」
「ごめんなさい、ジャック。」


ジャックが言う。
「そうか。うん、でも大丈夫。」
「クリスマスに間に合えば問題ない。」
「さーて、僕はサンディ・クローズを迎えに行かなくっちゃ。」
「また会えて嬉しかったよ。じゃあ、失礼。」
ジャックはどこかへ行ってしまった。


サンディが言う。
「お願い、ジャックを止めて。」
「きっと良くないことが起こるわ。」


ジャックを追って墓場を抜けた森の中に向かう。
木にクリスマスツリーの絵が書いてある。
「これがクリスマスタウンの入り口さ。」
「イタズラと悲鳴のハロウィンに行き詰まった僕は悩みながら歩いていた。」
「そして見つけたこの扉。」
「扉の向こうには真っ白な世界が広がり、見たこともないものばかり。」
「あれもこれも初めて見た。」
「こんなに興奮したのは初めてさ。」


扉をくぐり、サンタクロースに会いに行く。
「おやおや、こんにちは。」
「リストの確認に来たのかな?」
「名前は?」


「俺、ソラっていいます。」


サンタクロースが言う。
「ソラ・・と。あった。」
「しかし記録によるとソラは7年前にサンタなんていない宣言をしているな。」
「さーて、どうしたものか。」


マレフィセントと小鬼達と話をしている。
「ソラ達が来てるだろ?」
「あいつらに復讐してやらないと。」
「極悪非道のブギー。どこにいるんだい?」


小鬼達が答える。
「ジャックとソラ達に倒されちゃった。」


「ああ、そうだったね。」
「よし、ブギーを呼び戻してやろう。」


マレフィセントの魔法でブギーが復活した。
「久しぶりじゃねえか。マレフィセント。」
「復活させてくれて感謝するぜ。」
「俺の人生いろいろあったはずだが、俺が覚えているのは一つだけ。」
「奴らにめいっぱい復讐するまで。」
「他のことは思い出せねえってことだ。」


マレフィセントが言う。
「そうそう、その調子だよ。」
「それでね、私に計画があるんだ。」
「クリスマスタウンを知っているかい?」


クリスマスタウンから戻ってきたソラ達の所にサリーが走ってやって来る。
「サンディ・クローズがブギーにさらわれてしまったの。」
「ブギーはまだクリスマスタウンにいるわ。」


ソラ達は急いでクリスマスタウンに戻り、ブギーを倒した。
サンタクロースが言う。
「すっかり世話になったな。礼を言おう。」
「だがこれ以上問題を持ち込まんでくれ。」
「私の仕事は疲れる仕事だ。」
「でもな、ジャック。子供達の寝顔や笑顔を見ればそんな疲れなんか吹き飛んでしまうんだ。」
「私はこの仕事が大好きなんだよ。」
「お前は子供達の悲鳴や驚く顔が大好きなんだろ?」
「それを奪われたらどう思う?」
「世界はな、ジャック。」
「クリスマスには私を。ハロウィンにはお前を待っているんだ。」
「私達はその期待にこたえる義務がある。」
「ハロウィンのスーパースター、ジャック・スケリントン。カボチャの王。」
「驚きと悲鳴の使者。」
「そんなお前がクリスマスにうつつを抜かしてハロウィンの質が下がったらどうする。」
「さあジャック。ハロウィンの準備に取り掛かるんだ。」
「私も遅れを取り戻さねば。」


ジャックが言う。
「そうだ。僕はハロウィンの帝王ジャック。」
「大切なことを忘れていた。」
「いつものハロウィンに行き詰まったら、もっと凄いハロウィンにすればいいんだ。」


ソラは上空に現れた鍵穴にキーブレードをさしてゲートを開いた。
「俺達は行かなくちゃ。」


サンタクロースが言う。
「そうだ、ソラ。」
「お前には親友がいるだろう?」
「記録によると、サンタなんていないとお前に言ったのはその子だな。」
「その子に私のことをちゃんと伝えるんだぞ。」


ソラ達はグミシップに乗ってプライド・ランドに向かった。
ソラ達はハートレスに襲われていたナラというメスのライオンを助けてあげた。
「危なかったね。ここにはハートレスが沢山いるの?」


ナラが言う。
「ハートレス・・今の怪物のこと?」
「私には分からないわ。」
「ここはプライド・ランドの外だからよく知らないの。」
「プライド・ランドは危険よ。」
「スカーがハイエナと手を組んで私達、酷い扱いなの。」
「それにハイエナが沢山いるから獲物が足りなくなって、みんな苛立ってるし。」
「でもあなた達ならどうにかしてプライド・ランドを救うことが出来るかも知れない。」
「スカーは先代の王ムファサの死後に跡を引き継いだの。」


ソラが言う。
「ねえ、ナラ。他には王様候補はいないの?」


「いたけど子供の頃にヌーの暴走に巻き込まれて死んでしまったの。」
「先代の王ムファサの息子よ。」
「シンバがいてくれたら。」


ヌーの谷を越えるとシンバがいた。
「ナラ?僕だよ。シンバだよ。」


「シンバ!生きていたのね!」
「お願い、シンバ。プライド・ランドへ戻って。」
「ソラ達に助けてもらおうと思ったけど、やっぱりあなたじゃないと駄目なのよ。」


シンバが言う。
「僕には出来ない。」
「ハクナ・マタタ。やり直すことが出来ない過去なんか忘れて楽しく暮らした方がいいってことさ。」
「父さんは僕のせいで死んだんだ。僕さえいなければ。」
「駄目だ。やっぱりプライド・ランドへは帰れないよ。」


そこに先代の王ムファサの幻影が現れる。
「今のお前は本当のお前ではない。」
「生きるべき世界で役目を果たせ。」
「思い出せ。自分が誰なのかを。」


シンバが決意をする。
「僕の王国へ戻る。」
「力を貸してくれ。」


ソラ達と一緒にプライド・ランドに戻ったシンバは、スカーを倒してプライド・ランドの王になった。


ソラは上空に現れた鍵穴にキーブレードをさしてゲートを開いた。


ソラ達は一度トワイライトタウンに戻ることにした。
するとソラ達の前にサイクスというⅩⅢ機関のメンバーが現れる。
「ところでアクセルという男に会わなかったか?」
「ここに来ているはずなんだが。」
「実はアクセルが単独行動に走ってな。」
「気をつけろよ。」
「あいつはお前をハートレスにするためならどんな手でも使うだろう。」
「我々はアクセルよりもお前の身を心配していたのだ。」
「確かに心は無い。」
「しかしかつて心があったという記憶が我々の強みだ。」
「心を傷つける方法ならいくらでも知っている。」
「ソラ、これからもハートレスを倒し続けろ。」
サイクスは姿を消した。


そこにピンツがやって来る。
「あ!ソラ!」
「君、カイリって子知ってる?」
「知ってるなら駅まで来て!」


駅に行くとハイネ達もいた。
「カイリって子がソラを探しててさ。」
「でもついさっき、赤い髪で黒いフード付きの服を着た男に連れてかれちゃったんだ。」
「ごめんな。」


ソラが言う。
「みんなが悪いわけじゃないよ。」
「きっとどこかでカイリとリクに続く道が開ける。」
「大丈夫さ。」


ⅩⅢ機関のメンバーが話をしている。
「ソラに伝えました。」
「今後もハートレスを倒し続けろと。」


「それでいい。」
「お前は傷つけるだけでなく、心を迷わせる方法もよく心得ている。」
「これでソラは迷い、ためらう。」
「己の迷いを感じた彼はどまどう自分自身に怒り、迷いを振り切ろうとして今まで以上に力強く前進する。」
「我々が望む未来へと。」


サイクスが言う。
「一つ気がかりが。」


「アクセルか?」
「哀れなものだ。」
「感じるはずもない友情の幻をいつまで追いかけるのやら。」
「失われたものを取り戻せるとでも思っているのか。」
「しかるべき憐れみを与えてやれ。」


ソラ達はグミシップに乗ってスペースパラノイドに向かった。
「なあ、ここはどういう世界だと思う?」


すぐ隣にトロンがいた。
「ここはコンピュータ・プログラムの中だよ。」
「ざっと説明すると、そもそもこれはエンコム社が作った巨大なコンピュータシステムだった。」
「エンコム社のためにいろいろな情報処理をしていたのさ。」
「やがて別のユーザーの手に渡った。」
「新しいユーザーはプログラムを自分用に改造してホロウバスティオン・システムと名付けた。」
「彼はこのコンピュータで街を管理したり自分の研究に使っていたんだ。」
「ああ、僕はトロン。セキュリティー・プログラムさ。」
「今は君達と同じ囚われの身だけどね。」
「見たところ君達はユーザーだね?」
「とにかく急いで脱出した方がいい。」
「MCPに酷い目にあわされるぞ。」
「ここを支配しているメイン・プログラムさ。」
「つまりここでじっとしていると、MCPに消去されてしまうってこと。」
「外の世界へはこのターミナルという端末から出ることが出来る。」
「でもしばらく前からターミナル用エネルギーが遮断されている。」
「キャニオンに設置されているエナジー・コアを再起動すれば問題ないはずだけど。」
「一番重要なのはここが牢獄だってこと。」
「扉を開かないと僕達は何も出来ない。」


ソラはキーブレードを使って扉を開いた。
「驚いたな。君は特別な力を持っているようだ。」
「キャニオンへは僕も行くよ。」
「君達はエナジー・コアの再起動なんて出来ないだろう?」


トロンと一緒にキャニオンに向かい、エナジー・コアを再起動した。


トロンがソラに頼み事をしてくる。
「実は頼みがある。」
「僕のユーザーに会ってDTDにアクセスするためのパスワードを聞いてきて欲しいんだ。」
「DTDはデータエリアの名前さ。」
「ユーザーがそう呼んでいたんだ。」
「そこにはオリジナルのプログラムや秘密のデータが保存されているんだ。」
「僕はここでMCPと戦っているうちに少しずつプログラムを吸い取られて本来の能力を無くしてしまった。」
「でもDTDに保存されているオリジナルプログラムがあれば元の僕に戻ることが出来る。」
「そしてこの世界をMCPが今みたいに改造されてしまう前のユーザーのために働く忙しいけど充実した世界に戻したいんだ。」


グーフィーが聞く。
「ねえトロン、MCPもプログラムなんだよね?」
「誰が改造したのかな?」


「それは僕も知らない。」


ソラが言う。
「よし。トロンのユーザーに聞いとくよ。」
「んでその人の名前は?」


「なんだ。知ってると思ってたよ。」
「僕のユーザーはこのシステムのユーザーと同じ。」
「賢者アンセムさ。」


システムから異常音がする。
「MCPに気づかれたな。」
「ターミナルとエネルギーは僕が確保しておくから君達は早く外へ!」


ソラ達はホロウバスティオンにいるレオンが使っているコンピュータの前に移動した。
「お前達・・どこから来たんだ?」
「ここはアンセムの研究室にあるコンピュータ室だぞ。」


「それが・・コンピュータの中に世界があってさ、その中ではプログラムが暮らしていて・・」
ソラはレオンに事情を説明した。


「つまりパスワードが分からない限りアンセムの研究データは手に入らない。そんな感じか。」
「しかしアンセムはソラ達が倒してしまった。」


ソラ達はアンセムの研究室の壁にある落書きを見つけた。
「ホロウ・メイン・セキュリティー」
「トロン DOOR TO DARKNESS」


「何かの設計図かなあ。」
「ホロウ・・メイン・・セキュリティー・・トロン・・ドア・・トゥ・・ダークネス・・」
「あ!D・T・D!」
「ほら。ここにあるのがきっとデータエリアのことなんだ!」
「DTD ドア・トゥ・ダークネスの頭文字!」


そこにⅩⅢ機関の服を身にまとったミッキーが現れる。
「ドア・トゥ・ダークネスは闇の扉という意味だね。」


「王様!」
ミッキーに抱きつくドナルドとグーフィー。


「しー。ⅩⅢ機関に気づかれちゃうよ。」
「闇の扉がどうしたの?」


ソラが言う。
「僕達はパスワードを探してるんです。」


「ぱすわーど?」
「ああ、合言葉のことだね。」
「闇の扉なら7人のプリンセスを集めれば開くよね。」
「白雪姫、ジャスミン、ベル、オーロラ、シンデレラ、アリス、カイリ。」
「何が始まるのかな?」


ソラが言う。
「パスワードが分かればアンセムの研究データを調べられるんだって。」


ミッキーが喜ぶ。
「それじゃあアンセムの行方が分かるかも知れないんだね!」


「やだなあ、王様。」
「アンセムは俺達が倒しちゃったじゃないか。」


ミッキーが言う。
「君達にはいろいろと説明しないとね。」
「でも今は合言葉の方が大事なようだ。」
「僕ならまだこの街にいるよ。」
「ハートレスが攻めてきたらレオン達と一緒に戦うつもりなんだ。」
「だから後で話そう。さあ行っておいで。」


ソラ達は再びトロンがいるスペースパラノイドに向かった。
「パスワードを伝えに来たよ。」


トロンが言う。
「さあ、パスワードを頼む。」


ドナルドが言う。
「ええと・・白雪姫、ジャスミン、ベル、オーロラ、シンデレラ、アリス、カイリ。」


トロンが喜ぶ。
「やった!」
「DTDをスリープからアクティブモードに変更出来たぞ。」
「力を取り戻せた!MCPに奪われた力だ!」


突然システムから警告音が鳴り響き、MCPの声が聞こえてくる。
「ついにDTDの解放だ。」
「これで私のシステム支配も完璧と言う訳だ。」
「しかしそんな単純な言葉がパスワードだったとはな。」
「ほほう。街を破壊するプログラムがあったぞ。」
「早速使ってみるか。」


トロンがすぐにシステムを操作する。
「貴様!パスワードを変えたな!」


トロンが言う。
「これで少しは時間稼ぎが出来る。」
「入出力タワーから危険なプログラムが送り出されたんだ。」
「ユーザー達の街を守りたい。」
「入出力タワーへ行こう!」


入出力タワーに向かうとロボット型のハートレスが待ち構えていた。
MCPの声が聞こえる。
「トロンよ。なぜお前は身勝手なユーザー達の味方をするのだ。」
ソラ達は襲いかかってくるロボット型のハートレスを倒した。
トロンがターミナルを操作する。
「おかげで助かったよ。」
「DTDに保管されているバックアッププログラムを使えばMCPに対抗できそうだ。」
「早くシステムの支配を取り戻さないとね。」
「それがきっとユーザーの望みだ。」


ソラが言う。
「アンセムの望み・・か。」
「なあトロン。俺達本当はアンセムとは会っていないんだ。」
「パスワードは偶然見つけたようなものだし。」
「それに俺達にとってアンセムは敵だった。」
「いや、今でも・・かな。」


トロンが言う。
「実は僕の敵もアンセムなんだ。」
「エンコム社のオリジナルシステムを改造してこのシステムを作ったのはアンセム。」
「僕を今のシステムに合わせて改造したのもアンセム。」
「つまり僕のユーザーはアンセムだ。」
「でもMCPを今みたいに改造したのもアンセムなんだ。」
「同じ人の仕業とは思えない。」
「隠して悪かった。」
「どういうことか僕には分かりそうにない。」
「答えを見つけるのは君達ユーザーの力に任せるしかなさそうだな。」
「全く論理的でない道順で正解に辿り着く。」
「不思議な能力にね。」
「さあ、MCPが騒ぎ出す前に外へ!」
「データは外からコンピュータを操作してDTDにアクセスすれば手に入る。」
「ターミナルとアクセスチャンネルは僕が確保しておく。」
「パスワードを変えておいたからMCPはしばらく邪魔できないはずだ。」
「アクセスチャンネルは僕達を繋いでくれる大切な絆さ。」
「ソラ、新しいパスワードは僕の友達。」
「他のユーザー達によろしく!」


ソラはアンセムのコンピュータ室に移動した。
「一件落着!」


レオンが言う。
「それでどうすればいいんだ?」
ソラはDTDにアクセスするためのパスワードを伝えた。
レオンがアンセムのコンピュータを操作する。
「王様は街の様子を見に行っている。すぐに戻るから心配するな。」
「パスワードは、ソラ、ドナルド、グーフィー・・っと。」
「実にシンプルだ。」
「よし、アクセス完了。」
「俺は街の様子を見てくる。」
「すぐに戻るからデータを呼び出してコピーしておいてくれ。」
「キーボードを操作するだけだ。簡単だろ?」
レオンは街の様子を見に行ってしまった。


ソラがコンピュータを操作する。
「このまま引き下がれるかって。」


そこにミッキーがやって来る。
「コンピュータが使えるようになったんだね?」
「良かった。これでいろいろ分かるんだね。」
画面に映し出された男性を見るミッキー。
「アンセムじゃないか!」
「これが賢者アンセムだよ。」


ソラが言う。
「俺達が苦労して倒したアンセムとは違う人だよ。」


「ああ、そうか。話の途中だったね。」
「キングダムハーツを手に入れようとした男、そして君達が倒した男とは確かに違うね。」
「正確に言うと偽アンセムのハートレス。アンセムじゃない。」
「アンセムを名乗った誰か、だね。」


ソラが言う。
「えー!あんなに苦労して倒したのが偽物?」


グーフィーが言う。
「ということは本物の賢者アンセムはどうしたんだろう。」


「僕が探しているのがその人なんだ。」
「あの人ならⅩⅢ機関の目的や世界で起こっていることの意味を知っているはずなんだ。」
「きっと僕達の力になってくれると思う。」
「一度かなり近くまで行けたんだけどね。」


グーフィーが言う。
「偽アンセムはハートレスになったんだよね。」
「もしかしたらその時にノーバディも生まれたんじゃないかな。」


「その通り!」
「そしてそのノーバディがⅩⅢ機関のリーダーなんだ。」
「僕は偽アンセムに会ったことがある。」
「ⅩⅢ機関のリーダーを見たこともある。」
「漂わせている気配が同じだったんだ。」


ソラが言う。
「偽アンセムとはどこで会ったの?」


「ふう・・それが思い出せない。」
「賢者アンセム。つまり本物のアンセムなら偽アンセムの正体も知ってるはず。」
「是非会って話をしないと。」


ソラが言う。
「そうだ、王様。リクはどこにいるの?」


「リクは・・ごめん。何も知らないんだ。」
「ごめん、ソラ。」
ミッキーは何かを隠している。
「じゃあカイリは?」
「ⅩⅢ機関に誘拐されたみたいなんだ。」


ミッキーが驚く。
「なんてことだ!」
「ソラ、ドナルド、グーフィー。」
「僕は賢者アンセムに助けてもらおうと思っていた。」
「でも大切なことを忘れていたようだね。」
「助けてもらうことじゃなくて、助けることを考えるべきだったんだ。」
「僕達は元気で、そして自由だ。」
「困っている友達を助けるのは当たり前だよね。」
「一緒にリクとカイリを探そう。」
突然大きな地響きが鳴り響く。
「もちろんここにも大切な友達がいる。」


ミッキーと一緒に外に出ると、城壁広場に大量のハートレスが押し寄せて来ていた。
それを見たミッキーが言う。
「君達はリクとカイリを探しに行くんだ。」
「ここは仲間が大勢いるから大丈夫。」
「僕達に任せてよ。」


「王様!僕達はリクとカイリを探しに行きます!」
「ここのみんなを助けてからね!」
「王様!ごめん!」


ⅩⅢ機関のリーダーがアンセムのコンピュータ室に忍び込み、コンピュータを操作する。
秘密の地下室へと続く道が開かれ、ⅩⅢ機関のリーダーは地下へ降りていった。
過去の記憶が蘇る。
「アンセム様。先日提案させて頂いた新しい実験の許可を。」


「いかん!扉と世界の心の事は忘れろ。」
「あれは触れてはならない領域だ。」


「しかしアンセム様。私の考えでは・・」


「ゼアノート。その考えは忘れてしまえ。」


地下室の最深部にある玉座に座るⅩⅢ機関のリーダー。
目の前にはバラバラになった鎧が無造作に置かれている。
「久しぶりだな。友よ。」


ⅩⅢ機関のメンバー達が話をしている。
「楽しくお話でもしようぜ。」
「例えばゼムナスの秘密についてだ。」
「ありゃ何年前だったかな。」
「鍵型の剣を手にした奴らがこの地に現れ、すげえ戦いをやらかした。」
「そいつらが姿を消した後、記憶を無くした男が倒れてた。」
「ゼムナス・・いや、ゼアノートがアンセムに拾われたのはちょうどその頃だったよなあ?」
「眠りの部屋。そう、俺達が心の闇を研究していた地下施設。」
「賢者アンセムの命令で封印された墓場。」
「おせっかいな賢者を追放したゼムナスが最初にやったのは封印を解いた施設の奥にあの部屋をこしらえることだった。」
「以来ちょくちょく部屋にこもって誰かと話していらっしゃる。」
「妙だろ?部屋にはゼムナス一人のはずだ。」
「話の中身までは聞こえねえさ。」
「おかげで余計気になってな。」
「忘却の城を使ってゼムナスは何をする気だったんだろうな。」
「誰にも聞かせていない目的があるはずだ。」
「眠りの部屋と対をなす目覚めの部屋。」
「もう一つの墓場。」
「そいつを探してるのさ。」
「ゼムナスじゃない誰かが作った部屋をな。」
「そこにはきっと、もう一人。友がいる。」


ソラ達の前にデミックスというⅩⅢ機関のメンバーが現れた。
「ずいぶん張り切ってるな。」


「お前、ヘラクレスのところで会ったよな。」


ソラ達は襲いかかってくるデミックスを倒した。
デミックスは消滅した。
「ⅩⅢ機関!まだいるなら出てこい!」


ソラ達の前にⅩⅢ機関のリーダー、ゼムナスが現れた。
「出たな、偽アンセム!」
「偽アンセムのノーバディ!」
「そしてⅩⅢ機関のリーダー。」


ミッキーが言う。
「そうか、そうだったんだ。」
「以前、賢者アンセムと面会した時・・」


「賢者アンセム、あなたの意見を聞かせて欲しい。」


賢者アンセムが言う。
「王とこうして会えたことはとても喜ばしい。」
「話も大変興味深い。」
「正直なところ、好奇心がうずいて仕方がない。」
「しかしこの先、世界の秩序はどうなってしまうのだろうか。」


「うん、僕もそれが心配なんだ。」


賢者アンセムが言う。
「出現した扉。ハートレスが求める場所。」
「私の研究が招いたことなのか。」


そこにゼアノートがやって来た。
「アンセム様。先日提案させて頂いた新しい実験の許可を・・」


賢者アンセムが言う。
「いかん!扉と世界の心の事は忘れろ。」
「あれは触れてはならない領域だ。」


ゼアノートが食い下がる。
「しかしアンセム様。私の考えでは・・」


「ゼアノート。その考えは忘れてしまえ。」


「・・思い出したぞ!」
「アンセムの弟子のゼアノートだ!」
「あいつがⅩⅢ機関のリーダー、ゼアノートのノーバディだ!」
「ゼアノート!」


ゼムナスが言う。
「その名を捨ててどれくらい経ったのだろう。」


ソラが言う。
「やいノーバディ!カイリはどこだ!リクはどこだ!」


「カイリなど知らぬ。」
「リクのことは・・そうだな、王に聞け。」


ゼムナスは異空間に消えていった。
「待て!」
ミッキーはゼムナスを追って、消えかかっている異空間ゲートに飛び込んで行った。


そこにアクセルが現れる。
「まんまと罠にかかっちまったな。」
「お前はⅩⅢ機関に利用されてるんだよ。」
「お前にハートレスを倒させようってのがゼムナスの作戦だからな。」
「さっきいただろ?ⅩⅢ機関のリーダーの名前だよ。」
「記憶したか?」
「ゼ・ム・ナ・ス。」


グーフィーが聞く。
「ⅩⅢ機関の目的はハートレス退治?」


「んな馬鹿な。」
「キーブレードでハートレスを倒すと心が飛び出す。」
「その心が欲しいんだ。ⅩⅢ機関は。」
「心を集めてどうするかは教えてやらねえ。」


ソラが言う。
「お前、カイリをさらった奴だな!」


「その通り。俺がアクセルな。記憶したか?」
「カイリのことは、悪かった。」


そこにⅩⅢ機関のメンバー、サイクスが現れる。
「あいつの処分は我々に任せてもらおう。」


「やば!」
アクセルは姿を消した。


ソラが言う。
「処分なんてどうでもいいよ。」
「頼む。俺を闇の世界に入れてくれ!」


サイクスが言う。
「カイリのことなら心配するな。我々が丁重にもてなしている。」
「そんなにカイリに会いたいのか?」
「態度で示してもらおうか。」


ソラが頭を下げる。
「お願いだ。」


「そうか。それほど会いたいと言うなら・・なおさら駄目だ。」
「怒ったか。俺が憎いか。」
「その怒り、ハートレスにぶつけてくれ。」
「哀れ。心無きハートレスは心を集める。」
「だが愚かなるハートレスはその心の力を知らず。」
「怒りのキーブレードは心を解き放つ。」
「心は闇に集い、やがてキングダムハーツとなる。」
「主を無くした友人の心が織り成すキングダムハーツ。」
「我らはキングダムハーツとともに完全な存在となる。」


そこにマレフィセントが現れる。
「キングダムハーツは私のものだよ。」
「世界のキングダムハーツ。人のキングダムハーツ。」
「キングダムハーツと名の付く物は何だって私のものさ。」
「ソラ、私が戦っている間にノーバディをやっつける方法でも考えるんだな。」
「勘違いするんじゃない。」
「お前たちへの仕返しを忘れた訳じゃない。」
「さっさとお行き。」


「あんたには指図されたくない!」
ソラがもたもたしているうちにマレフィセントはノーバディに倒されてしまった。


「さて、邪魔が入ったが・・」
サイクスが大量のハートレスを召喚する。
「ハートレスは強い者の味方なのさ。」


ソラがキーブレードでハートレスを倒すと心が飛び出す。
「その調子だ、ソラ!」
「頼んだぞ!」
サイクスは姿を消した。


「駄目だ・・心が・・」
「俺達がやって来たことは無意味だったのかも知れない・・」
「キーブレードが使えないなんて、どうしたらいいんだよ・・」




ⅩⅢ機関のメンバーが話しをしている。
「ソラには真実を知らせておいた。」
「ハートレスを倒せば倒すほど我々に利用されると気がついている。」
「これまでのように簡単に操れると思うな。」


シグバールが言う。
「どうすることも出来ないさ。」
「どんな事情があろうとソラは人々を苦しめるハートレスがいれば放っておかないってハナシ。」
「あいつの心がそう命じるのさ。」


ルクソードが言う。
「そう、ダイスはすでに投げられた。」
「彼にはもう止めようがない。」


ザルディンが言う。
「用心するのだな。ダイスの目が悪ければお前もデミックスの後を追う。」


ルクソードが言う。
「分かってないな。」
「先が読める勝負などに何かを賭ける価値などない。」
「あいつを倒しちまっても計画に問題はないんだな?」


ゼムナスが言う。
「その程度の存在ならば、用はない。」


ザルディンが言う。
「ならば良い。」
「俺は手加減できるほど器用ではない。」


ソラ達はグミシップに乗ってザ・ランド・オブ・ドラゴンに向かった。
ムーランがやって来た。
「最近都で黒い服を来た男がうろちょろしてるって噂になってるの。」
「さっき見つけて後をつけていたら、ソラ達がやって来たの。」


都では龍のようなハートレスが暴れていたので、ソラ達が倒してあげた。


ムーランと一緒に皇帝陛下のもとに向かうと、ちょっと前に黒いフード付きの服を着た男がやって来たという。
「この国には龍脈と呼ばれる力の流れがある。」
「龍脈は大地と人に力を与え、様々な恵みの源となっているのだ。」
「その我らの龍脈が悪しき者達の仕業でハートレスとか言う怪物になってしまった。」
「あの若者は軍備を整え用心せよと私に警告するつもりだったらしい。」
「そのつもりだったが事情が変わったと言っておった。」
「ドタバタ3人組が来たようだから任せておけば安心だ、とな。」


ソラが言う。
「リクだ!」
「リクが元気だってことが分かって良かった。」


皇帝陛下が言う。
「ムーラン、お前を私の側近にしよう。」
「シャンと二人で私の力になってくれ。」


ソラ達はグミシップに乗ってビーストキャッスルに向かった。
ソラがビーストに聞く。
「どこかにノーバディの世界があるはずなんだ。」
「その入口を捜してるんだけど知らないか?」


そこにⅩⅢ機関のメンバー、ザルディンが現れた。
「今日はお前の大切なものをいただきに来た。」
ザルディンはバラを持ってどこかに消えてしまった。
「私の大切なバラが・・」
「ベル、ソラ達もこの城から出ていってくれ。」
「私はそう、こういう奴なんだ。」
「お前がここへ来てからずいぶん変わったつもりでいた。」
「だが結局この醜い姿に支配されている。」
「野獣の姿のまま孤独に生きるのが私には相応しい。」
「さようなら、ベル。」


ソラが言う。
「1年前、あんたは命がけでベルを取り戻そうとしただろ?」
「あれ、俺達感動したんだぞ。勇気をもらったんだ。」
「なのにさ、あの時の気持ちはどこへ行っちゃったんだ?」
「本当に何もかも諦めるのか?」
「あのバラ、あんたの希望なんだろ。」
「あんただけじゃない。使用人達にも大事な希望なんだろ。」
「希望がないのは最悪だぞ。」
「ベルと会う前のこと、思い出せよ。」
「な?希望の糸だけは繋いでおこう。」


ビーストが言う。
「何よりも・・ここは私の城だ。」
「ザルディン の好きにさせる訳にはいかない。」


ソラ達とビーストは城の中でザルディンを見つけた。
「野獣よ。やはり来たな。」
「お前がすっかり投げやりになってしまったのかとガッカリしたぞ。」
「我らの目的はキングダムハーツ。」
「キングダムハーツを手に入れた時、我らは完全な存在となるのだ。」
「そのためには、野獣よ!」
「お前のハートレス、そしてノーバディが欲しいのだ!」


ソラ達は襲いかかってくるザルディンを倒してバラを奪い返した。
ザルディンは消滅した。


ビーストが言う。
「ベル、ここに残って欲しい。」
「一緒に。ずっと。」


ベルがビーストの手を取る。
「よろしく。」


ソラ達はグミシップに乗ってオリンポスコロシアムに向かった。
冥界コロシアムの前に行くと、アーロンがやって来た。
「あれは冥界コロシアム。」
「かつて冥界の魔物を交えた激しい戦いが繰り広げられていたという。」
「しかしその激しさゆえに神々の王ゼウスが封印してしまったそうだ。」
「どこかの愚か者が封印を解いてしまったらしいな。」


ヘラクレスがメガラと一緒にやって来たが元気がない。
「まだ力が戻らないのか?」


メガラが言う。
「心の問題だと思うの。」
「自分は英雄失格だと思ってるから。」


そこにハデスが現れた。
「元気出せよ、ワンダーボーイ。」
「せっかく復活した冥界コロシアムだってのにさあ。」
「あんたが出てくれないと盛り上がらないんだよね。」
「観客が見たがってるのは我らが英雄の勇姿なんだからさ。」
「活躍が無理なら派手に負けちゃえば受けるかもな。」
「俺ほどみんなのことを考えてる神様はいないぞ。」
「実は今日もいいアイディアを持ってきたんだよね。」
「さーて紳士淑女の皆さん、聞いてくれ。」
「冥界の王ハデス、冥界コロシアムプロデューサーハデス。」
「つまりこの俺は、ここに特別記念大会の開催を宣言する。」
「本当に強いみんなの英雄に値するのは誰だ?」
「過去の実績は抜きにして、今この時のチャンプを決めようじゃないか。」
「大会名は、そう、ハデス杯!」
「もちろん出るよな、チャンプ。言うことを聞かないと、メガラと二度と会えなくしてやるぞ。」


ソラ達とヘラクレスはハデス杯の決勝まで駒を進めた。
決勝戦の相手はアーロンのようだ。


ハデスとアーロンが話をしている。
「罪人よ。お前の罪はなんだ?」


アーロンが言う。
「存在することが罪。決して許されない俺の罪。」


「そう、その通り。」
「お前の罪は決して許されるものではない。」
「でも契約を守れば俺が特別に思いっ切り特別に許しを与えよう。」


アーロンが言う。
「分かっている。ヘラクレスを倒す。」


「ガキどももな。」
ハデスは小さな人形を使ってアーロンの心を吸い取っているようだ。
「ヘラクレスとガキどもを倒すんだ。分かったな?」


その様子を見ていたソラの所にヘラクレスがやって来た。
「どうしたんだい?ソラ。」


「大変なんだ。アーロンはハデスに操られている。」
「小さな人形を使っているよ。」


ヘラクレスが言う。
「小さな人形?聞いたことがあるな。」
「アーロンは心を抜き取られたんだ。」
「心の強い部分を人形に吸い取られてね。」
「人形を取り戻せばいい。」
「冥界のどこかに隠してあるはずさ。」


決勝戦でアーロンとヘラクレスが戦っている間に、ソラはアーロンの心が入った人形を探し出した。
アーロンに人形を投げつけると、アーロンは強い心を取り戻した。
「言ったと思うが、ハデス。これは俺の物語だ。お前の出番などない。」


ハデスが怒る。
「もー分かった。俺は世の中のルールってものを尊重してきたつもりだ。」
「ヘラクレスを倒すためにずいぶん手間ヒマかけたよな?」
「正々堂々コロシアムで決着をつけようとな。」
「笑え笑え。最後のお笑いだ。」
「ここから笑いは一切なし。」
「なぜなら?これからは俺のルールでやるからだ。」
メガラがハデスに囚えられた。
「ワンダーボーイ!最初に言ったろ?」
「二度と会えなくしてやるって。」


ヘラクレスが力を取り戻してメガラを助け出した。
「ハデスを倒すには本物の英雄の力が必要なのさ。」
「ハデス、力を取り戻せたのはあんたのおかげだ。」
「命に替えてもメガラを助けようと思ったら力が湧いてきた。」
「無くしかけていた英雄の心を取り戻したみたいだ。」
「みんな馬鹿なことをするものさ。恋をするとね。」


ハデスが怒っている。
「何和んでるんだ、お前ら!」
「許せねえ、ああ許せねえ。」


ソラ達とヘラクレスは力を合わせて襲いかかってくるハデスを倒した。
「これで終わりだと思うなよ・・」
ハデスは冥界の穴に落ちていった。


アーロンが言う。
「俺はずっと誰かを守るために生きてきた。」
「だが今は守るべき者もなし。」
「そろそろ自分のために進むべき時なのかも知れんな。」
「さて、世話になったな。」


ヘラクレスが言う。
「また助けてもらったな。」
「ありがとう、ソラ、ドナルド、グーフィー。」
「ところでこれからどうするんだ?」


「なんかさ、二人ともすっかり元気だし、ずっとぴったりくっついてるし。」
「もう出番なしだ。」


ソラ達はグミシップに乗ってポートロイヤルに向かった。
キャプテン・ジャック・スパロウが呪われた海賊達に襲われていたので助けてあげた。
「今のは呪われた海賊だろ?」
「金貨の呪いは無くなったはずなのに。」


キャプテン・ジャック・スパロウが言う。
「どこかの欲張り野郎の仕業だろうな。」


そこにエリザベスがやって来た。
「ジャック!ソラ!力を貸して欲しいの。」
「ウィルが呪いの金貨の様子を見に死の島へ行ってるの。」
「最近また呪われた海賊がうろついているでしょ?」
「その原因を調べに行ったのよ。」
「ブラックパール号で私をウィルの所へ連れて行って。」
「島へ行って金貨を確認するべきだって最初に考えたのは私なの。」
「それなのにウィルったら一人で行ってしまったのよ。」
「彼が心配なの。」
「私も行ってこの目で確認したいのよ。」
「もちろんお礼はするつもりよ。」


出港して死の島に向かう途中、インターセプター号に乗ったウィルが倒れているのを発見した。
「ウィル、起きて!」


「エリザベス・・僕は・・そう、海軍を説得して死の島へ行ったんだ。」
「そしたら金貨が宝箱ごと無くなっていた。」
「そこへ黒いフードで顔を隠した男が現れて襲いかかってきた。」
「なんとか逃げ出したけど、あいつは怪物を僕達に差し向けた。」
「恐ろしい怪物だ。」
「インターセプター号の船員たちはみんなやられてしまった。」
「エリザベス、僕は少し疲れたよ。」


そこにⅩⅢ機関のメンバー、ルクソードが現れた。
呪いの金貨が入った宝箱を持っている。
「呪いの金貨に引き寄せられた人の心の闇。」
「渦巻く欲望の化身たるハートレス。」
「さて、我らⅩⅢ機関の力となるだろうか。」
「この宝箱は謹んで返却しよう。」
「記念に数枚金貨を頂いてからな。」
ルクソードは姿を消した。


ジャックはなぜか再び呪われている。
「どうして呪われたんだ?」
「で、どうしてお前たちは呪われてないんだ?」


グーフィーが言う。
「もしかしたら僕達はこの世界の住人じゃないからかな。」


ソラ達は死の島に向かった。
死の島でルクソードが奪っていった4枚の金貨を集めた。
「あいつは多分ポートロイヤルにいるんじゃないかな。」
「ⅩⅢ機関は人の心を集めるんだ。」
「だから人が沢山いる場所に行くはず。」


ポートロイヤルに戻ると、金貨が入った宝箱の前にハートレスがいた。
ハートレスを倒し、宝箱に金貨を戻すとジャックの呪いが解けた。


そこにルクソードが現れる。
「ソラ、ご苦労。」
ルクソードはハートレスから心を回収し、消えてしまった。


ジャックが言う。
「あいつはなんなんだ?」


「心を集めてるんだ。」
「あいつらはハートレスを世界にばらまく。」
「俺達はハートレスを倒す。」
「奴らは心を集める。」
「このままじゃ同じことの繰り返しさ。」
「あいつらの本拠地を見つけてまとめて倒すしかない。」


ジャックが言う。
「ⅩⅢ機関だのハートレスだのはここにはいらないってことだ。」
「やつらがいると海賊の立場がない。」


ソラ達はグミシップに乗ってホロウバスティオンに向かった。
アンセムのコンピュータの中でMCPが悪さをしているというのでレオンに話を聞く。
「アンセムの研究室を調べに行ったら地下室があって、そこではMCPがコンピュータの中のデータを元にしてハートレスを作り出していたんだ。」
「おまけにMCPは街の制御システムにも悪さをしている。」
「トロンに会ったら入出力タワーに来てくれと伝えてくれないか。」
「俺達はそこからMCP消去プログラムを送るつもりなんだ。」


ソラ達はスペース・パラノイドにいるトロンに会いに行った。
「MCPはいよいよユーザーと全面戦争を始めるつもりらしい。」
「外への影響はどうなんだ?」


「ハートレス製造装置ってのが勝手に動いてるし、街の制御も邪魔されてる。」
「でもレオン達がMCP消去プログラってのを作っているんだ。」
「それを入出力タワーから受け取って、MCPを消しちゃおうって作戦なんだけど。」


トロンが言う。
「素晴らしい。」
「でもレオンって誰だい?」


「俺達の仲間。」
「レオン、マーリン、シド。」
「みんな外でトロンの心配をしているんだ。」


トロンが言う。
「僕にはユーザーの仲間が沢山いるんだね。」
「入出力タワーに行こう。」


入出力タワーに向かったソラ達は、そこでMCP消去プログラムを受け取った。
「不思議なプログラムだ。」
「おや?僕のパワーアッププログラム付きだ。」
「おまけにソーラー船も使えるようになったぞ。」
「君達の言い方で言うなら、とにかくやってみようってことかな。」
「MCPのところへ行こう。」
「まずソーラー船ドックへ。」


ソラ達はソーラー船に乗ってMCPのところへ向かった。
「トロン、まだ分からないのか?」
「プログラムが全てだ。」
「我々はユーザーなど頼りにしなくともよい。」
「私の一部となり、共に世界を手に入れようではないか。」


トロンが言う。
「MCP、分かってないのはお前の方だ。」
トロンはMCP消去プログラムを使ってMCPを消去した。
「ソラ、ドナルド、グーフィー。それから外のユーザー達。本当にありがとう。」
「僕に力を貸してくれたこと。僕を強くしてくれたこと。」
「友達、そして仲間という意味を教えてくれたこと。」
「本当に感謝している。」
「君達と出会った時から、いつかMCPを倒せると思っていたんだ。」
「約束だ。また会おう。」


ホロウバスティオンの脅威は無くなり、本当の名前「レイディアントガーデン―輝ける庭―」になった。


ソラ達はグミシップに乗ってトワイライトタウンに向かった。
森の奥にある大きな屋敷の前に行くと、ハイネ達が倒れていた。
「おい、大丈夫か?どうしたんだ?」


ハイネ達が起き上がる。
「カイリを探しに来たんだ。」
「そしたらあの白い奴らに襲われて。」
「この屋敷に怪しい奴らが出入りしているって噂なんだ。」


オレットが言う。
「私達、ここがもう一つのトワイライトタウンの入り口だって考えたの。」


ピンツが言う。
「きっとこの街と同じ場所がもう一つあるんだ。」
「こっち側にないものは、あっち側に行っちゃったんだよ。」
「カイリもね。」


ミッキーがやって来た。
「アンセムの居場所が分かったんだ。」
「本物の賢者アンセムのね。」
「一人でⅩⅢ機関の本拠地に行ったんだって。」


ソラが言う。
「俺達はカイリの居場所が分かったんだ。多分正解。」
「リクは元気なんだ。」
「王様、そろそろ知ってること話してよ。」


ミッキーが言う。
「僕からは何も言えない。」
「約束を破りたくないんだ。」


「リクと約束したってこと?」
「やった!リクにも会えるぞ!」
「カイリ、リク、待ってろよ!」


ソラ達は屋敷の中に入っていった。
「どこかにコンピュータがあるはずだ。」


ピンツが聞く。
「そのコンピュータがもう一つのトワイライトタウンに繋がってるんですか?」


ミッキーが答える。
「多分ね。」
「そしてその街には闇の世界への道があるはず。」


屋敷の奥にコンピュータがあった。
「これだ!やった!」
「どうやって使うの?」


ピンツが言う。
「僕に任せて。」
ピンツがコンピュータを操作する。
「あー、パスワードがないとこれ以上は・・」


ミッキーが言う。
「賢者アンセムが好きだったシーソルトアイスは?」


ピンツがパスワードを入力する。
「やった。」
もう一つのトワイライトタウンへのゲートが開いた。


ハイネが言う。
「ここは俺達に任せてくれ。」
「カイリによろしくね。」


ソラ達とミッキーはもう一つのトワイライトタウンへ向かった。
ゲートを出たところには、ロクサスが壊したコンピュータがあった。
「ここはもう一つのトワイライトタウン。」
「ロクサスのトワイライトタウンだ。」


ミッキーが言う。
「どこかに闇の世界への入り口があるはずだ。」
「手分けして探そう。」


コンピュータ室を探すと、闇の世界への入り口があった。
「これだ。」


ソラ達とミッキーは闇の世界へと入っていった。
闇の世界へ進む途中、ノーバディが次々と襲いかかってくる。
「キリがない!」


そこにアクセルが現れた。
「立ち止まるな。闇に飲まれるぞ。」
「行けよ!」
「理由なんていいから行けって!」
「俺、カイリをさらったのに逃げられちまった。」
「そのあとカイリはサイクスに捕まったらしい。」
「サイクスってのはⅩⅢ機関のメンバーだ。記憶したか?」
「だから早く助けに行け!」
「俺、強いから見とけよ!」
アクセルは自爆してノーバディ達を倒した。
「俺の全存在をかけた攻撃だ。」
「仕方がねえってもんだ。」
「つってもノーバディは存在しないものなんだけどな。」
「まあ気にしないいで。ほら、カイリの所へ。」
「ああ、忘れてた。」
「カイリにひどいことして悪かった。」
「俺はロクサスに会いたかった。」
「俺、あいつが好きだった。」
「あいつといると俺にも心があるみたいな。そんな気になったんだ。」
「お前にも感じる。」
「カイリは城の牢獄だ。」
アクセルは消滅した。


ソラ達は闇の世界にある「存在しなかった世界」に入った。


ⅩⅢ機関のメンバーが話しをしている。
シグバールが言う。
「ずいぶんと空席が増えちまったなあ、ええ?」
「アクセルの悪あがきを楽しみにしてたのに。」
「やたら素直に消えちまうしよ。」


ルクソードが言う。
「彼は満たされたのかも知れんな。」
「己の存在を賭け、何かを手に入れたのだろう。」


シグバールが言う。
「おいおい、俺たちゃ存在しないのにどうやって存在を賭けるんだ?」
「賭けのルールに反してるってハナシだ。」


ルクソードが言う。
「そう、アクセルは存在しないものを賭け、恐らくは勝ったのだ。」
「彼らしい鮮やかなイカサマと思わんか?」


サイクスが言う。
「くだらん。奴が手に入れたのは無だけだ。」
「アクセルは心を持たない空しさに耐えられず、心に引き寄せられて破滅した。」
「奴は弱かったのだ。」


ゼムナスが言う。
「だが弱さによって目覚めるものもある。」
「見えるのだよ。」
「アクセルはソラの心を揺さぶった。」
「ソラとともにある彼が目覚めるのではないかな?」


カイリは牢獄に囚われていた。
そこに異空間ゲートを使ってナミネがやって来る。
「こっちへ来て!」
「私を信じて。さあ、急いで!」


逃げるナミネとカイリの前にサイクスが現れる。
「ナミネ、探したぞ。」
「カイリ、君はそう簡単には帰れない。」
「ソラに会わせてやる。」


カイリが言う。
「会いたいよ、とっても。」
「でもあなたがいないところでね。」


「俺に心があれば大笑いしているところだ。」


そこに黒いフードをかぶったリクがやって来る。
それを見たサイクスは姿を消してしまった。


カイリがリクに近づきフードを取ると、リクの顔は偽アンセム、ゼアノートの顔になっていた。


サイクスはソラ達の前に現れた。
「ソラ、元気そうだな。」
「カイリは今頃、闇の世界の友達と仲良くやってるんじゃないかな。」
「もうお前はいらないらしい。」
「信じるか信じないかはお前の勝手だ。」
「だがこちらは信じていい。」
「ⅩⅢ機関はもうお前を必要としていない。」
「あれを見るがいい。」
上空にハート型の月が浮かんでいる。
「我らのキングダムハーツ。」
「お前のおかげで心をたっぷり吸い込んだ。」
「喜んでいるのがわかるか?」
「さあ最後に腹一杯心を食わせてやってくれ!」


ハートレスに囲まれたソラ達のところにカイリとリクがやって来た。
「ソラ!やっと会えた!」


マレフィセントとピートもやって来る。


それを見たサイクスが言う。
「おやおや。邪魔者達が勢揃いか。」
サイクスは姿を消した。


マレフィセントが言う。
「ねえ、ピート。」
「これは素晴らしい城だねえ。」
「私達がいただくってのはどうだい?」


ピートが言う。
「そりゃいい城だけど、でもどうするんだ?」
「こんな狭間の世界じゃ闇に近すぎて、ハートレス達は俺達の言うことなんか聞きやしない。」


「私を誰だと思っている?」


ミッキーは城の奥で倒れていたディズを助け出した。
ディズが顔に巻いていた包帯を取る。
ディズの正体はなんと、賢者アンセムだった。
「久しぶりだな、王よ。」


ミッキーが言う。
「賢者アンセム、こうなる前にどうして相談してくれなかったの?」


「ⅩⅢ機関の指導者ゼムナスは、元はと言えば私の一番弟子のゼアノート。」
「私の責任は明白だ。」
「それと・・私は復讐に取り憑かれてしまった。」
「私から研究と誇りを奪った弟子達を許せなかった。」
「リクにもさんざん言われたよ。復讐の手伝いは出来ないと。」
「リクは今、友達のところではないかな。」
「あいつはよくやってくれた。」
「王とはぐれて闇を彷徨っていたところを私が見つけた訳だが。」


ミッキーが言う。
「はぐれた訳じゃなくて、リクが自分で姿を消したんだ。」
「ゼアノートのハートレスを心の中に抱えていたからね。」
「辛かったんだと思う。」
「でもどうして今、あんな姿なんだろう。心はリクのままなのに。」


「私のせいだ。」
「私がリクと出会った時、彼は少年の姿だった。」
「強い心を持っていたおかげだろうな。」
「そのリクに、私はⅩⅢ機関のロクサスという男を連れてくるように言った。」
「眠るソラを目覚めさせるためだと言ったら何も聞かずに出て行った。」
「そしてどうやらロクサスと戦い、一度負けたようだ。」
「その後、闇の世界で戦うには闇に身を染める必要があると考えたのだろう。」
「闇にのまれないためにしていた目隠しを外し、実行に移した結果があれだ。」
「ロクサスを連れて帰ってきた後、彼は自分をアンセムだと名乗った。」
「ソラを目覚めさせる代わりに自分は闇の住人になる決意を固めたのだろうな。」
「リクは私の復讐の犠牲者だ。」
「心が痛んだ。」
「笑ってごまかすしかなかった。」


ミッキーが言う。
「僕はその後に再会したんだ。」
「その時リクに約束させられたんだ。」
「ソラを助けてやりたい。」
「でも自分の今の状態を絶対に知られたくないってね。」
「リクは元には戻れないのかな。」


「闇の力を利用するためにリクが選んだ姿だ。」
「難しいだろうな。」
「さあ王よ。」
「そろそろ少年達を解放してやらねば。」


ソラの前にシグバールが現れる。
「いい子にしていたか?」
「いや、いい子ではなかったな。ソラ!ロクサス!」
「我々ⅩⅢ機関をここまで追い詰めるとはな。」
「さすがはキーブレードに選ばれし者と呼ばれるだけはある。」
「今までのやつらに比べれば随分とお粗末だがな。」
「まあどっちでもいいか。」
「とにかく裏切り者は消えろってハナシだ。」
ソラ達は襲いかかってくるシグバールを倒した。


「どうして俺がロクサスなんだよ!」


「へへへ・・混乱してろ。」
シグバールは消滅した。


キングダムハーツの前にゼムナスとサイクスがいる。
「おお、キングダムハーツよ。」
「我らの捧げものを喰らうがよい。」
「この無の世界を鈍く照らし、我らノーバディの力となれ。」


サイクスが言う。
「ゼムナス、キングダムハーツの様子は?」


「間もなくだ。」


サイクスが言う。
「では、終わらせても?」


「良かろう。」


サイクスが笑っている。
「その言葉、待っていた。」


ソラはカイリとリクと合流した。
「ソラとリクの帰り、あんまり遅いから来ちゃった。」
ソラに抱きつくカイリ。
「夢じゃない。」


ソラがリクに言う。
「アンセム、いや、ゼアノートのハートレス。」
「お前とまた会うことになるとは思ってもみなかったけど、お前がしたことを考えると腹が立って仕方がないんだけど、でも・・」
「カイリを助けてくれたんだよな。」
「それだけはお礼しなくちゃな。」
「ありがとう。」


無言で立ち去ろうとするリクにカイリが言う。
「行かないで、リク!」


「カイリ、今なんて?」


「リク。」


リクが言う。
「俺は誰でもない。ただの闇の住人だ。」


カイリが言う。
「ソラ、何か言ってあげて。」
「ほら、こうすれば分かる。」


カイリがソラの手を取り、リクと3人で手を取り合う。
「目を閉じて。」


ソラが目を閉じると、目の前にリクの成長した姿が見えた。
しゃがみ込み、泣き出すソラ。
「リク・・リクだ・・リクがいる。」
「探したんだぞ。」
「ずっと探してたんだぞ!」


「泣くなよ。情けないぞ、ソラ。」
「俺は会いたくなかった。」


グーフィーが言う。
「でも力は貸してくれていたよね。」
「いろいろなヒントをくれたのはリクだと思うなあ。」


リクが言う。
「ヒントに気づくかどうか不安だった。」
「何と言っても、ソラとその仲間たちだ。」


ソラが言う。
「どうして無事だって教えてくれなかったんだよ!」


「言ったろ?会いたくなかったんだ。」
「こんな姿で会いたくなかった。」
「俺の中に入り込んだ偽アンセム、いや、ゼアノートの心に何とか打ち勝ったけど、闇の力を使うにはゼアノートになりきるしかなかったんだ。」


カイリが聞く。
「元には戻れないの?」


「戦いはまだ終わってはいない。」
「俺にはまだ闇の力が必要なんだ。」


ソラが言う。
「じゃあ終わらせよう。」
「どんな姿でもリクはリクだ。」
「さーて。最後の大暴れ、するか。」
「王様が待ってるぞ。」


ミッキーと賢者アンセムが話をしている。
「ここでいいだろう。」
賢者アンセムはコンピュータのようなものを手に持っている。


ミッキーが聞く。
「この機械は何かな?」


「あのキングダムハーツをこの機械で吸い取り、データ化してしまう。」
「結果はどうなるか分からない。」
「何と言っても相手は心だからな。」
賢者アンセムは機械を作動させた。


ソラ達の前にルクソードが現れた。
「こちらも忙しいので手短にな。」


ソラ達は襲いかかってくるルクソードを倒した。
「ひどいな、ロクサス・・」
ルクソードは消滅した。


今度はサイクスが現れた。
「ここまで来るとはな。さすがロクサスだ。」
「まあ、どちらでも同じ定めよ。」


ソラ達は襲いかかってくるサイクスを倒した。
「まだか・・キングダムハーツよ・・」
「俺に心を・・」
サイクスは消滅した。


ソラがリクに聞く。
「なあ、どうしてみんな俺をロクサスって呼ぶんだ?」


「ロクサスはソラのノーバディだ。」


ソラが驚く。
「俺の・・ノーバディ!?」
「だって俺、ハートレスなんか・・あ・・なった。」


カイリが言う。
「私を助けに来てくれた時にね。」


リクが言う。
「ロクサスはやがてゼムナスに拾われた。」
「お前のノーバディだからキーブレードを使えたんだ。」
「でも結局ⅩⅢ機関を裏切った。」
「そんなロクサスと俺は戦った。」
「ソラ、お前を目覚めさせるためにな。」
「一度は負けたが二度目は勝った。」
「戦う必要は無かったのかも知れない。」
「ロクサスが組織から飛び出したのは恐らく、お前に会いたかったからだ。」
「ロクサスは今、ソラの中にいる。」
「さあ、行こう。」


賢者アンセムが装置を作動させながら言う。
「王よ。」
「私は長年心に関する研究をしてきたが、結局何も分かっていなかったようだ。」
「心のデータ化は計算通りにはいかない。」
「私が用意したトワイライトタウンの住人は、実物の心をデータ化した存在だった。」
「こちらが思い描いた通りに動いていると考えていたが、全くの間違いだった。」
「心がシステムを超えていたのだ。」
「しかし認めるわけにはいかなかった。」
「私はいつでもそうだ。」
「心は感知しているのに頭で考えようとする。そして間違える。」
「ソラを復活させようとしている最中には様々な計画があった。」
「しかしソラが動き出したら全て無駄になった。」
「私の研究も計画も、ソラという少年の心には敵わない。」
アンセムが操作する装置が壊れそうになる。
「これもまた心はデータ化不可能という証拠だ。」
「王よ、逃げろ。爆発するぞ。何が起こるか保証出来ない。」


そこにソラ達がやって来る。
「王様!」


賢者アンセムが言う。
「ソラ、あとは頼んだぞ。」
「もはや聞こえやしないだろうが、ロクサス・・すまなかった。」
「これは私の心が命じているのだ。自分の心に従わせてくれ。」


リクが言う。
「心が命じたことは誰にも止められない。」


そこにゼムナスが現れた。
「私のキングダムハーツに勝手なマネをするのは誰かと思えば。」
「一同勢ぞろいか。これは都合がいい。」
「それにしても賢者アンセム、情けない姿だ。」


「笑うがよい。」
「愚かな弟子の本性を見抜けなかった罰だ。」


ゼムナスが言う。
「弟子は師に似るもの。」
「あなたの弟子が愚か者なのは当然のこと。」
「あなたがいなければ何も始まらなかった。」
「あなたこそが全てのハートレスの根源なのです。」
「あなたの研究があったから私の野心は目覚めた。」


賢者アンセムが言う。
「認めよう。私の未熟さが世界を乱したのだ。」
「しかしお前は何を求めた?」
「私という存在をこの世から消し去り、私になりすまし、禁断の研究を続けた。」
「これが求めていた答えなのか?」


ゼムナスが言う。
「その通り。あなたの研究を引き継ぎ、私は新しい世界を創造しつつある。」
「誉めていただけると思っていたが、あなたは邪魔ばかりだ。」
「分かります。あなたには心がある。その心を抑えられないのでしょう。」
「弟子への醜い嫉妬の心をね。」


「ゼアノート、私と等しく愚かな弟子よ。」
「我々は今もって心の事など何も分かってはいない。」
「何を説明出来たとて本質には手が届いていないのだ。」
「かつてと同じく我々は無知のまま。」
「お前が何かを創造しようとするなら・・それはそう。無知から生まれし創造。」
「やがて自らの創造物もろとも身を滅ぼすことになろう。」
「もはやこれまで。」
「リク、あとは任せるぞ。」
「王よ、愚かな私を許してくれ。」
「さらばだ。」
装置の爆発とともに賢者アンセムは消滅した。


ソラ達は爆発に巻き込まれたが無事のようだ。
リクの姿がゼアノートの姿ではなく、もとの目隠しをしたリクの姿に戻っている。


ミッキーが言う。
「何が起こるか保証できない・・か。」


ソラがリクに聞く。
「リク、その目隠しは取らないの?」


「ああ・・」
目隠しを外すリク。


ミッキーが言う。
「目は嘘をつけないんだ。」


リクが言う。
「自分を騙そうとしていたんだ。」


ソラが言う。
「もう、リク!どうしてそんなに一人で頑張ったんだよ!」
「俺達がいたじゃないか。」


「俺はな、ソラ。」
「忘れたのか?」
「お前ほど単純じゃないんだよ。」
リクはⅩⅢ機関の服を脱いだ。
「行こう。」


キングダムハーツが壊れて大量のハートレスが発生し、ソラ達に襲いかかってくる。
そこにマレフィセントとピートが現れた。
「さあここは私達に任せてさっさと行くんだ。」
「ゼムナスを倒しに行くんだろ?」
「ソラ、王様。この貸しは大きいよ。」
「そうだね、この城を貰おうかね。」


ミッキーが言う。
「行こう。」
「二人の心が命じたんだ。誰にも止められないよ。」


ソラ達は大きな穴が空いたキングダムハーツの前にいるゼムナスの所へ向かった。
「私のキングダムハーツが・・」
「また最初からやり直しだ。」
「キーブレードの勇者達よ。」
「私に心を運んでくれ。」
「光の世界の者達よ、なぜ闇を嫌うのだ。」


ミッキーが言う。
「嫌っている訳じゃない。」
「闇はね、怖いんだ。」
「世界の半分は闇だ。」
「世界は光と闇で出来ている。切り離せないんだ。」
「それなのにどうして闇は怖いんだろう。」
「闇の中に潜む者達のせいさ。」


「ならば続けて問う。」
「闇を認め光に生きる者達よ。」
「光と闇から存在を否定され、虚無に消え行く定めの我らを忌み嫌うのは何故だ。」


リクが言う。
「答えは単純。」
「お前たちが世界を乱すからだ。」


「では我々にどんな方法があったと言うのだ。」


ソラが言う。
「惑わされないぞ!存在しない者、ノーバディ!」
「お前は何も悲しんでいない!」


「そう。確かに。」
「実のところ何も悲しくはない。」
「たとえ世界がどうなろうと。」
「お前達が何を思い、そして消えていこうと。」
「大いなるキングダムハーツよ。」
「またやり直しだ。」
「私は何度でもお前に心を捧げよう。」
「聞くが良い。」
「お前は私なくしては完成しない。」
「私もまたお前なくしては完成しない。」
「大いなるキングダムハーツよ。」
「我々の完成のため力を貸してくれ。」
「あの愚か者たちを消し去る力だ。」
「憎しみに震える心。怒りに燃える心。妬みに焦がれる心。」
「愚かなるアンセムは心の本質を知らぬと言った。」
「だが私は知っている。」
「心こそが力を生み出すのだ。」


ゼムナスは姿を消した。
そしてソラ達の前に巨大な扉が現れた。
「なんだろう・・キングダムハーツ・・」
「行こう。ゼムナスはこの先にいる。」
「これは世界がくれた扉だ。」
「世界は僕達に運命を委ねた。」
「ここから先はもう引き返せない。」
「勝つか、無になるか。」


ソラ達はキーブレードで扉を開き、中に入った。
「ほう、消えてなくなりたいと見える。」
「心に忠実なのも考えものだな。」
「これからの教訓にさせてもらおう。」
「光の世界の勇者達よ。」
「光と闇が永遠ならば、我ら虚無という存在もまた永遠。」
ソラ達は襲いかかってくるゼムナスを倒した。


「怒りが足りない。心が足りない。」


ソラが言う。
「ゼムナス、心は怒りや憎しみだけじゃない。」
「いろんなものが詰まってるんだ。」
「忘れちゃったのか?」


「ああ、残念ながらな。」
ゼムナスは消滅した。


ソラがリクに聞く。
「一緒に帰れるんだよな?」


「俺は身を闇に染めたんだ。」
「どんな顔をして帰ればいいんだ?」


ソラがおどけた顔をする。
「こんな顔!」


その顔を見たリクは笑い出した。
「俺は自分はいつでもソラより上だって思ってた。」
「怒ったか?」


ソラが言う。
「いや、俺もそう思ってたから。」
「リクには敵わないって。」


「本当はソラ、お前が羨ましかった。」
「お前みたいに心のままに生きられたら楽しいだろうなって。」


そこにナミネが現れて帰り道を作ってくれた。
カイリが言う。
「ありがとう、ナミネ。」


ナミネがソラに言う。
「ね、約束通り会えたでしょ。」
ソラの中からロクサスの幻影が現れた。
「次に会ってもお互いに気づかないかも知れない。」
「ナミネはそう言ったよね。」


ナミネがロクサスの幻影に言う。
「うん、覚えてる。」


「ちゃんと分かったよ。」
「分かる気がする。」
「俺には君が覚えている俺の姿が見える。」
「君は俺が覚えている君自信を見ている。」


ナミネが言う。
「ノーバディは闇に消え去る運命だと思っていたけど、私達は元の存在と会うことが出来た。」
「だから消えなかったのかな。」
「また会えるよね。」


ロクサスの幻影が言う。
「うん、ソラとカイリが会う時はいつでも。」


ナミネはカイリと握手をした。
するとナミネはカイリの中に吸い込まれて消えてしまった。


そしてロクサスの幻影もソラの中に吸い込まれて消えてしまった。


ナミネが作ってくれた闇のゲートをくぐったカイリ達は無事元の世界に戻る事が出来た。
ソラとリクは途中ではぐれてしまい闇の世界にある闇の海岸に迷い込んでしまうが、カイリとの繋がりをたどって無事に元の世界に戻る事が出来た。
そしてソラはカイリから預かっていたお守りを返すことが出来たのだった。


デスティニーアイランドに戻ったソラ、リク、カイリの3人。
「何も変わってないな。」
「小さい世界だ。でも世界は広かった。」


ソラが言う。
「でさ、結局光への扉って何だったんだろう。」


リクが言う。
「どこにでもあるって事だよ。」


カイリが走ってやって来る。
「ソラ!リク!」
カイリはミッキーからの手紙を持っていた。




ソラが旅の途中で発見した裏アンセムレポートの内容をここに記す。


「長年にわたる努力が実を結び、私の治めるこの世界はレイディアントガーデン―輝ける庭―と呼ぶにふさわしい楽園となった。」
「生命の根源たる清らかな水にはぐくまれて、香り高き花々が咲きみだれ、民は誰もが希望に満ちた笑顔で日を過ごしている。」
「だが光あるところには必ず闇がひそむ。」
「先日のレポートにも記したが、この楽園を守るためにも、私は人の心の闇の謎を解き明かさねばならない。」
「まずは人の心の奥底をさぐる実験を行おう。」
「我が6人の弟子のひとりであるゼアノートが自ら被験者に志願してくれた。」
「数年前に行き倒れていたところを救って以来、私に仕えてくれている青年である。」
「あの時彼はいっさいの記憶を失っていたが、その後めざましい探究心を示し私の教えをまたたく間に吸収して深い知識を身につけた。」
「いささか精神的に未熟な点もあるが、それは若さゆえの問題であろう。」
「心理実験によってゼアノートの心をさぐれば心の奥に閉ざされた過去が呼びさまされるかもしれない。」
「弟子の一人エヴェンもゼアノートの記憶に強い興味を抱いているようだ。」
「けれど本当に彼でよいのだろうか。」
「確かにゼアノートはたぐいまれなる才能の持ち主ではあるが。」
「優秀すぎるのだ。人を超えた程に。」


「私は大きな過ちを犯してしまった。」
「ささやかな心理実験から始まった心の闇の研究計画は急速に巨大化した。」
「最年少の弟子イエンツォの熱心な進言により私は城の地下に大規模な研究施設を整えた。」
「すると6人の弟子たちは私に隠れて多数の被験者を集め、心の闇に関する危険な実験を始めたのだ。」
「実態を知った私はただちに弟子たちを集め、研究の中止とこれまでの研究成果の破棄を命じた。」
「我が忠良な弟子であった6人の心に一体何が起きたというのか。」
「 心の闇の謎を追ううちに彼ら自身が闇へと迷い込んでしまったのであろうか。」
「しかし最も愚かなのは最初に実験を行ったこの私だ。」
「いかなる理由があれども人の心の奥底に他者が干渉してはならなかったのだ。」
「私は自らの過ちに絶望した。」
「打ちひしがれた私の心をいやしてくれたのは別世界からの来訪者だった。」
「ミッキーと名乗った小さな王は、その手に伝説の鍵をたずさえていた。」
「そう、かつて世界に混沌と繁栄をもたらしたといわれるキーブレードだ。」
「彼は数多くの興味深い知識をもたらし、我々は楽しく語らって親交を深めた。」
「そんな彼の助言により、私は地下研究施設のデータを全て調べなおすことにした。」
「そしてアンセムレポートを発見したのだ。」
「私の名を冠してはいたが、私が記した文書はナンバー0のみ。」
「続くナンバー1から8をあの男が勝手に書き進めていた。」
「我が愚かなる実験の最初の被験者が。」


「混沌はこの世界のみならず多くの世界へ波及する。」
「我が弟子ゼアノートが私の名をかたって作成したアンセムレポートには、闇に関するおぞましい実験の過程と地下の暗闇に現れた扉についての仮説が記されていた。」
「命ある者は全て心を持ち、そして誰の心にもその奥底には闇がある。」
「それは世界も変わらない。」
「世界がひとつの生命であるなら大いなる心を秘めており、奥深くには巨大な闇が。」
「ゼアノートは扉を通じて世界の闇に接触しようというのか。」
「いや、ゼアノートだけでない。」
「他の5人の弟子たちも研究のためと信じて闇を見つめた果てに闇に取り込まれたようだ。」
「エヴェン、イエンツォ、ブライグ、ディラン、それにエレウス。」
「彼らはもう人であることをやめてしまったのだ。」
「そして私は全てを奪われ、虚ろなる無の世界へと追放された。」
「私の存在を奪ったゼアノートは一体何を目指しているのか。」
「民の笑顔は失われてしまうのか。」
「希望の光が消えたというなら私はこれより闇を友として歩もう。」
「追放された無の世界で。」
「無の中の闇―Darkness in Zero―」
「ゆえに私はDiZと名乗ろう。」
「奪われた名前アンセムを捨て、復讐を。」


「あの美しい楽園で過ごした日々は、もはや幻のように遠い。」
「無の世界へと追放されて、どれほどの時が過ぎたのか。」
「あらゆる存在が失われた無の世界で私は怒りと憎しみを支えに、かろうじて自我を保っていた。」
「闇に魅入られた弟子たちへの憎しみと、彼らに裏切れた愚かな自分自身への怒りが私の心を塗りつぶしてゆく。」
「これが闇に心を蝕まれるということか。」
「いつまでも空しく時を過ごすわけにはいかない。」
「ゼアノートたちは何をめざしているのか。」
「 あの男が記していたアンセムレポートの謎を解明して彼らを阻止し、倒さなければ。」
「それが私の使命。」
「世界に償う唯一の方法だ。」
「心無き者ハートレスの存在が鍵であろう。」
「心の闇が具現化した姿。」
「心を持たぬがゆえに、命ある万物から心を奪って増殖する呪われた影。」
「彼らはどこから来てどこへ行くのか。」
「生命を構成する3要素―心、魂、肉体。」
「生命が心を失った時、残された魂と肉体は?」
「 器である肉体に宿った魂が離れる時、生命は死を迎える。」
「しかし心が離れる時はどこへ?」
「 心が肉体を離れても生命は滅びない。」
「ただ心のみが闇へと消え去るだけだ。」
「時間がない。」
「いつまでもこの世界に留まっていれば私は身をもって答えを知るだろう。」
「私の心はすでに闇に囚われつつある。」


「あらゆる存在が分解されたこの世界で私はただ考え書き続けることによって、からくも自我を保っている。」
「時間すらも意味を失った世界。」
「ここでは永遠と瞬間が同義だ。」
「急がねばならない。」
「奴らはすでに行動を開始しているに違いない。」
「謎を解く鍵はハートレスであろう。」
「6人の裏切者達はこの呪わしい影どもをつくりだす研究を行っていた。」
「生命の心からピュアブラッドのハートレスを生成するだけでなく、それらを利用して人工的にハートレスを合成していた。」
「印を与えられた人造ハートレスを彼らはエンブレムと呼んだようだ。」
「しかしピュアブラッドにせよエンブレムにせよ、心を持たないハートレスは本能的な欲求にのみ従って行動する。」
「ただひたすらに心を感知し、そして群がる。」
「人間程度の相手なら簡単に心を奪い取り、自らに取り込んで仲間を増やすだけで人間の命令など聞きはしない。」
「だがより強いハートレスの命令ならば?」
「もし仮にあの男が自らの魂と肉体を捨ててハートレスとなれば、本来統率できないはずのハートレスどもを統制できるのではないか。」
「さらに奴はハートレスの本能を利用する気ではないか。」
「 心を求めるハートレスがより大きくて強い心をめざすのであれば、その最終目的は明らかだ。」
「この世で最も大きな心―世界の心―である。」
「何もかも仮説にすぎないが奴はハートレスを使役して、世界の心に至る道を探しているのではないだろうか。」


「無の中で闇を友とした私の選択は間違ってはいなかった。」
「闇を拒むのではなく、また恐れるのでもなく静かなる心で真っ直ぐに見つめたその時、私は新たな力を得た。」
「人を超える力、闇の力。」
「ゼアノート達はこの力に魅了され、やがて虜となったのであろう。」
「無論、私は彼らのように闇に蝕まれて心を喰われるつもりはないが。」
「この新たな力により私は無の世界から外界へつながる道―闇の回廊―を見出した。」
「自由な往来はまだ難しいものの、追放の時はもはや終わったのだ。」
「私はゼアノート達の目をあざむくために新たな力で姿を変え、光の世界へと戻った。」
「やはりゼアノートはハートレスと化していた。」
「私の名をかたってハートレスどもを従え、さまざまな世界の心を奪っていたのである。」
「ゼアノートは奪い集めた世界の心の中心、すなわちキングダムハーツから大いなる闇を呼び寄せ、全てを闇に回帰させようとしている。」
「なお他の5人の弟子達は姿を消していた。」
「ゼアノート同様にハートレスとなったのか。」
「あるいはゼアノートに利用されたあげくに消されたのか。」
「真相を追ううち私は特異な存在を知った。」
「生命が心を失った時に残される魂と肉体。」
「ハートレスが生じる時光の世界から消え去るそれらは、異なる別世界において全く新たな存在として生まれ変わっていたのだ。」


「闇の存在や心を持たぬ者には便利であろうが、そうでない者が闇の回廊を多用するのは危険だ。」
「心が闇に蝕まれてしまう。」
「奴らから身を隠して調査と計画を進める場所を求めていた私は、トワイライトタウンに辿り着いた。」
「光と闇の狭間で忘れ去られた静かな街。」
「森を抜けた奥にたたずむ打ち捨てられた屋敷の地下にしばらく身を置くこととした。」
「密かに調査を進めた結果、新たな発見が相次いでいる。」
「心無き者ハートレスが生まれる時、心が離れた魂と肉体は別の存在としてこの世に生まれ落ちる。」
「ハートレスとは異なって意思を持ち思考するそれが何をめざしているかは不明だが、やはり世界に混乱をもたらす存在のようだ。」
「かつての友である王とその従者達が、キーブレードの勇者とともに闇の脅威たるハートレスと戦っている一方、世界に新たな 脅威が迫りつつあるのだ。」
「もうひとつの脅威、奴らは皮肉をこめて自称する。」
「存在しない者ノーバディと。」
「多くのノーバディはハートレス同様に人の姿を失っている。」
「だが強い心の持ち主から生まれたノーバディはわずかに外見が変化するだけで人の姿を留めている。」
「私を裏切った者達も人の姿を留めたノーバディとなり、さらに仲間を集めて新たな計画を進めているようだ。」
「裏切り者達を中心に13人のノーバディで結成されたⅩⅢ機関は二手に分かれ、何らかの研究を進めているという。」
「私は機関の目的を探るべく彼らのうち6人が集う地に向かうことにした。」
「狭間の世界の果てにそびえる忘却の城へ。」


「今まで私はゼアノート達の動向と奴らの周辺で発生する事件ばかりに気を取られすぎていたようだ。」
「友たちの戦い―ハートレスの脅威から光の世界を守る戦いが終わり、ゼアノートのハートレス、つまり闇の探求者アンセムと名乗った存在が滅ぼされた。」
「王とは別のキーブレードを持つ勇者がさまざまな世界を巡って扉の鍵穴を封じ、ハートレスを打ち倒したのだ。」
「一方、闇の世界へと飛び込んだ王はキーブレードの勇者と協力して闇の世界と光の世界の両側からキングダムハーツの扉を封じ、大いなる闇の脅威を退けた。」
「だが世界には多くのハートレスがあふれており、またⅩⅢ機関とノーバディが暗躍している。」
「世界はいまだ脅威に満ちているのだ。」
「世界の敵と戦う手段を突き止めねばならない。」
「それは私の償いであり、復讐である。」
「そのために私は忘却の城に侵入した。」
「地上13階層、地下12階層からなる城の白い部屋は訪れる者の記憶に反応して自在に変容する。」
「ⅩⅢ機関の者どもは、この城で記憶に関する実験を行っていた。」
「その実験の被験者である少女ナミネは、極めて特異な能力を備えているようだ。」
「彼女の能力から何が導き出されるというのか。」
「ⅩⅢ機関に気取られぬよう密かに調査を進めていたところ、今日この城にさらなる来訪者があった。」
「アンセムを倒したキーブレードの勇者ソラとその仲間達。」
「そして地下深くに現れた闇の匂い。」
「役者が揃いつつあるようだ。」


「さすがはキーブレードの勇者といったところか。」
「ソラ達はⅩⅢ機関の陰謀を退け、ナミネを救出した。」
「ナミネは他者の記憶を操る魔女であった。」
「その能力は彼女が特殊な過程で生まれたことで得られたものであろう。」
「ナミネはある少女の心が肉体を離れた際に生まれたノーバディである。」
「だが彼女に対となるハートレスが存在しない。」
「それは少女がプリンセスだったからだ。」
「かつて私が治めていた世界レイディアントガーデン―輝ける庭―の住人であったカイリは、光の世界を支える7人のプリンセスの一人であった。」
「心に闇を持たないカイリからはハートレスは発生せず、消え去るはずの肉体も光の世界に留まった。」
「つまりナミネというノーバディは心を失った証であるハートレスも、ノーバディに新生する媒介となる肉体も欠落した極めて不安定な存在であり、それ故にカイリとしての記憶も留めていない。」
「肉体を離れたカイリの心が闇に回帰せずに別の器、ソラの心の奥へ隠れたことも要因の一つであろう。」
「すなわちナミネとはソラの心に直接干渉したカイリの分身であり、だからこそソラやソラと繋がる心を持つ者達の記憶を操れたのではなかろうか。」
「彼女は真の意味で存在しない者であり、ノーバディにすらなれずに行き場をなくしたもっとも儚い影である。」


「忘却の城で記憶を失ったソラは本来の記憶を取り戻すため眠りについたが、彼が生まれてから過ごしてきた歳月の記憶を全て回復するのにかなりの時間を要するものと思われた。」
「だが忘却の城はⅩⅢ機関が支配していた地だ。」
「より安全な場所でソラを保護せねばならない。」
「私はナミネを説得し、眠るソラをトワイライトタウンに移して守ることにした。」
「ナミネ。以前も書いたが、彼女は極めて特異な存在だ。」
「ノーバディと同じ過程で生まれはしたものの、ノーバディとしての要素がほぼ欠落している。」
「彼女が絵を描き続けるのは、自らに欠けたものを他者の―主にソラの記憶から補うためかも知れぬ。」
「私は一つの仮説に至った。」
「ナミネが特異なノーバディとして生まれたのは、かつてソラが自らの身にキーブレードをふるいソラとカイリの心が同時に肉体を離れた時だと思われる。」
「ナミネはカイリのノーバディとして生じた。」
「だがノーバディとして在るために用いた媒介は、ソラの肉体と魂だった。」
「人が心を奪われる時、自我なきハートレスが生まれ残された肉体と魂はノーバディを生む媒介となる。」
「だが自らの意思で心を肉体から解き放った者は?」
「 ソラとゼアノートはハートレスと化しても自我を保っていた。」
「そしてカイリとナミネのケース。」
「カイリの心に闇が存在しなかったという例外と、カイリから離れた心がソラという器に移ったという例外。」
「理論上ありえない例外が重なったことが原因ではないだろうか。」
「ソラが眠っている間に私は私の成すべきことをしよう。」
「リクという新たな協力者も現れた。」


「忘却の城でかつての友と再会したが、私は素性を明かすことが出来なかった。」
「もし彼が事情を知れば、復讐にとりつかれた私を止めようとしたであろう。」
「あの頃のように彼との語らいを楽しみたくもあったが、残念ながらもはや叶わぬ夢だ。」
「友はそれまで闇の世界で戦っていた。」
「おそらくトラヴァースタウンから闇の世界に入ったものと思われる。」
「忘却の城と同じく、あの街は光と闇の狭間の世界だ。」
「ハートレスに心を奪われて失われた世界の欠片が集まって生じた世界。」
「世界の消滅からかろうじて脱出できた人々が辿り着く場所。」
「狭間の世界は実に不安定であり、しばしば闇の回廊が口を開ける。」
「どこかの世界が消えるたび、失われた世界から闇の回廊を通じて流れつく者がいたはずだ。」
「ソラが初めてトラヴァースタウンに流れついた時も闇の回廊を通ったに違いない。」
「闇の世界で戦っていた友は、ⅩⅢ機関が接続した闇の回廊を辿って忘却の城へ現れたようだ。」
「新たな協力者リクもまた闇の回廊から帰還を果たした者だ。」
「彼は無二の親友であるソラのためなら協力を惜しまないと約束してくれた。」
「実はソラの記憶の再生が遅れている。」
「そこでリクにもう一人のソラ―ソラのノーバディ―を連れてくるように頼んだ。」
「私が目的を達成するにはソラの存在が不可欠なのだ。」
「光の世界を飛びまわり、ⅩⅢ機関を倒すキーブレードの勇者が。」


「ナミネという例外を除き、ノーバディたちは人であった頃の記憶を留めている。」
「しかしソラのノーバディであるロクサスはかつてソラであった記憶を失っていた。」
「恐らくソラがハートレスと化していた期間が短く、その上ノーバディであるロクサスを残したまま心を取り戻して人の状態に再生してしまったのが原因であろう。」
「どうやらロクサスはナミネに似た存在のようだ。」
「カイリのノーバディでありながらソラの肉体と魂を媒介として生まれたナミネ。」
「そしてロクサスはソラのノーバディであったが、ハートレス化したソラが彼自身の心でなくカイリの心を媒介として人へと再生したため取り残されてしまったのではなかろうか。」
「現在ソラの記憶の再生が遅れているのは、彼の半身であるロクサスが欠け落ちたままであるからだと考えられる。」
「彼をデータ化し、ソラへと還元せねば。」
「ⅩⅢ機関のメンバーとなったロクサスの連行は困難をきわめた。」
「一度ロクサスに敗れたリクは再度の対決で身を捨てて闇の力をふるい、かろうじてロクサスを連れてきた。」
「しかしⅩⅢ機関の追跡が迫っている。」
「このトワイライトタウンはロクサスがノーバディとして生まれ落ちた地だ。」
「ここでロクサスはⅩⅢ機関に出会いその一員となった。」
「いずれ奴らはここを探し出す。」
「ひとまずトワイライトタウンの全てをデータ化し、ソラの記憶に世界のコピーを形成する。」
「そこへロクサスを移し、日々を過ごさせてソラの記憶の再生を図ろう。」
「残された時間は少ない。」
「ⅩⅢ機関の計画も着実に前進しているはずだ。」


「明日ソラが目覚める。」
「長きにわたった我が復讐の終わりが始まる。」
「私の全てを奪ったゼアノート。」
「ハートレスとしては滅びたものの、ⅩⅢ機関を率いる奴の野心は再び大いなる心たるキングダムハーツを目指している。」
「奴のハートレスは世界の心を集めて形成したキングダムハーツから大いなる闇を呼び寄せようとしていたが、奴のノーバディは現在人の心を集めて形成したキングダムハーツと同化を果たそうとしている。」
「愚かな弟子だ。」
「一つだけ謎が残っている。」
「我が城の地下に出現した扉をゼアノートはどうやって開いたのか。」
「いや、全てが終わりを迎える今となってはあらゆる理論はもはや無意味だ。」
「ロクサス、アンセム、ナミネ。理論上存在が許されぬはずなのに、それでも確かにそこに在った特異な例外。」
「私やⅩⅢ機関がくみ上げた理論は、強い心の持ち主達にことごとく超えられてきた。」
「ソラ、カイリ、リク。」
「ああ、リク。彼の心には闇につけこまれる弱さがあったが、苦しみの果てに見出した希望を支えとして踏みとどまり、敵である心の闇さえも自らの力として身につけた。」
「全てが終わったら、ソラとあの島に帰れることを心から願っている。」
「出来ることなら私もレイディアントガーデン―輝ける庭―へ帰り、美しい水と花、希望にあふれた民の笑顔を再び目にしたかった。」
「王よ、我が友よ。」
「私が記した真実の記憶が、いずれ君の目にふれると信じている。」
「君とまた楽しく語らいたかった。」
「復讐に取り憑かれた愚かな私を許して欲しい。」