ゲーム ネタバレストーリー まとめ

ゲームのストーリーを詳細にまとめています。続編をプレイする時などに役立てて下さい。このブログにはネタバレ要素が多く含まれています。

ドラゴンクエストⅣ | 導かれし者たち | 第三章 | 武器屋トルネコ

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ここはエンドールからはるか北にある小さな町、レイクナバ。
この町にトルネコという一人の男が住んでいた。
今は人に使われる身だが、お金を貯めて世界一の武器屋になる、それがトルネコの夢だった。


妻のネネがトルネコを起こすところから物語が始まる。
「あなた、いつまで寝てるの?早くお店に行かないとまた親方に叱られるわよ。」
「ねえ、あなたったら。」


やっと目を覚ましたトルネコ。
ネネはお弁当を持たせてくれた。
「やっと起きたわね。はいこれ、お弁当。」
「家を出たら寝ぼけないで真っ直ぐ西に歩くのよ。じゃあ、今日も頑張ってきてね。」


トルネコにはポポロという小さな息子がいる。
ポポロはまだ寝ぼけているようだ。
「むにゃむにゃ、パパ、いってらっしゃい。」


店の前に行くと親方が待ち構えていた。
「遅かったじゃないか。さあ、店の中に入った!」


トルネコは店のカウンターの前に連れてこられた。
「そこに立っていればお客さんが来るはずだ。」
「給料はちゃんと歩合で払うからしっかり働くんだぜ。」
「じゃあ任せたぞ。オレは下にいるからな。」


一日中店番をし、給料として100Gを貰った。


辺りはすっかり暗くなり、家路についたトルネコ。
家では妻のネネが料理を作って待っていてくれた。
「おかえりなさい。ずいぶん遅くまで本当にお疲れ様でした。」


息子のポポロはもう寝てしまっている。
遅い夕食をとり、明日の仕事のためそのままベッドに入るトルネコ。


そんな毎日を繰り返し、コツコツとお金を貯めていた。


ある日トルネコは長期のお休みをもらい、エンドールから南にあるボンモール城へ旅をした。
ボンモール城の王様と話をする。
「ええい、ドン・ガアデはまだか!一体何処で道草をくっているのだ!」
「早く橋を直さねばエンドールの国に攻め込むことが出来ぬわ!」


リックというボンモールの王子と話をする。
「僕はリック。この国の王子です。」
「あなたを旅の商人と見込んで頼みたいのですが、詳しい話は夜に武器屋の裏で。」


夜にってから武器屋の裏へ行く。
「おお、来てくれましたね。僕です。この城の王子リックです。」
「実はお願いなのですが、もし橋が直ったらすぐにエンドールに行ってほしいのです。」
「そしてこの手紙をお城の姫に渡して下さい。」
「では頼みましたよ。」


城内の北端にある地下牢へ行くと、トムじいさんの息子が牢に入っていた。
「トルネコ!トルネコさんだろ?オレだよオレ!トムじいさんの息子だよ!」
「ヘマをしてここに入れられて、つくづく思ったんだ。もう悪いことはまっぴらだって。」
「あんた商人だったよな。だったらキメラの翼を買ってきておくれよ。」


トルネコは持っていたキメラの翼を渡した。
「ひゃー、ありがてえ。村に帰ったら真面目に働くことにするから。」
「じゃあ一足先に帰ってるぜ。」


トムの息子はキメラの翼を放り投げ、村に帰っていった。


レイクナバに戻り、トムじいさんと話をする。
「おお、トルネコ。わしの息子が帰ってきたのじゃ。」
「これも毎日教会に通い、あやつが帰ってくるように祈っていたおかげじゃろうか。」


トムじいさんの息子と話をする。
「トルネコさん!オレだよ。トムの息子だよ!あんたのおかげで帰ってこれたよ。」
「そうそう、お礼をしなくちゃな。でも今、持ち合わせがなくて。」
「え?何?お礼はいいから犬のトーマスを貸してくれだって?」
「ああ、お安いご用さ。キツネ狩りが得意な犬でさ。きっと役に立つと思うよ。」
「トーマス、トルネコさんの言うことをよく聞くんだぜ。」


犬のトーマスが仲間に加わった。


トーマスを連れて、ボンモールの北にあるキツネが原という村へ行った。
村へ入った途端、犬のトーマスが村長の家に入っていった。
後を追うと、トーマスが村長に向かって吠えている。
「うわー、助けてくれー。犬は苦手なんだ!」
「ああ、駄目だ。私の神通力が・・。」


村長の姿が狐に変わってしまった。
そして村は広い野原になった。
「コンコン、まいりました。どうか逃して下さい。もう2度と悪さをしませんから。」


トルネコは狐を逃してあげた。
「ああ、よかった。逃してくれるお礼にこの鋼の鎧を差し上げましょう。」


狐が逃げていった後、男性が近づいてきた。
「私はドン・ガアデといいますが、一体これはどうしたんでしょう。」
「ふと気づいたら村がなくなっていて。」
「そうだ。こんなことをしている場合ではなかったのだ。」
「早くボンモールのお城に行かなくては。では、失礼。」


トルネコはボンモールの王様に会いに行った。
「さすがドン・ガアデ。やって来た途端、橋を直していきよった。」
「これでいよいよエンドールに攻め込むことが出来るわい。わっはっは。」


ボンモールから南へ進み、ドン・ガアデに修復された橋を通ってエンドールへと向かう。


エンドールのモニカ姫に会った。
「レイクナバからいらしたの?まあ、それでは壊れていた橋が修理されたのですね。」


ボンモールのリック王子の手紙を読む。
「愛するエンドールの姫モニカよ。」
「君のことを父に話せぬまま、いく日も過ぎてしまった。」
「しかも恐ろしいことに、父は君の国エンドールに攻め込むつもりらしい。」
「そうなる前になんとかしなくてはならない。どうかこのことを君の父上にお知らせして。」


モニカ姫はびっくりして父王に知らせた。
「まあリックったら。早くお父様に知らせなくては!お父様!」


エンドールの王様がトルネコに言う。
「話はわしも聞かせてもらった。」
「しかし心配はいらぬぞ。」
「トルネコと申したな。この手紙をボンモールの王に届けて来てはくれぬか。」


トルネコはエンドール王の手紙を預かった。
「くれぐれも頼んだぞよ。」


トルネコはボンモールに戻り、王様の前で手紙を読んだ。
「親愛なるボンモールの王よ。突然だがわしの話を聞いて欲しい。」
「どうやらわしの娘モニカとそなたの息子リックとが愛し合っているらしいのじゃ。」
「すぐにとは言わぬが、二人を結婚させたいと思うのだが。」
「エンドールの王より」


ボンモールの王様が驚く。
「なんと、そういうことであったか!」
「いずれ我が息子リックがエンドール王の娘婿になるならリックが次のエンドール王じゃ。」
「何も攻め込まずともエンドールは手に入るではないか。」
「ご苦労であった。早速使いの者を出すので、そなたは下がって良いぞ。」


エンドールに行き、王様に報告する。
「おお、トルネコ。よくぞ戻った。」
「すでにボンモールより知らせを受けているぞ。」
「そなたの働きのおかげじゃ。そなたに店を出すことを許す!」


エンドールの北東にある家に、女神像を欲しがっている金持ちが住んでいた。
「私は古い物を集めるのが趣味なのです。」
「噂では何処かに銀の女神像が眠っていると聞きました。」
「いやいや、いくら出してもいいから手に入れたいものですな。」


トルネコはエンドールの城下町を出て北へ進み、毒沼に囲まれた洞窟へ向かった。
洞窟の最奥には宝箱があり、中には銀の女神像が入っていた。
トルネコは銀の女神像を手に入れた。


女神像を欲しがっている金持ちのところへ向かう。
「やや、そこに持っているのはもしや銀の女神像では!」
「20000・・・いや25000G出そう。それを売ってくれまいか?」


トルネコは頷いた。


「おお、ありがたい。確かに受け取ったぞ。」


エンドールの東にある、入り口の大きな洞窟へ入ると老人がいた。
「東にあるという港町にいくため、わしはこの洞窟を掘り始めたのじゃ。」
「船を手に入れ、世界中の宝箱を集めるのがわしの夢じゃった。」
「しかし洞窟を掘るためのお金が底を尽き、いつしかわしも年をとってしもうた。」
「あと60000Gもあれば工事を再開できるのじゃがどうじゃ?わしの夢を継がぬか?」


トルネコは頷いた。


「おお、ありがたい。ではまず自分の店を持ちなされ。すべてはそれからじゃ。」


エンドール城下町の南西の店が空き家になっていた。
その店の2階で老人と話をする。
「え?下の店は休みかじゃと?」
「ああ、わしももう年でな。この店を売ってそのお金で隠居でもしたいんじゃが。」
「どうじゃ?35000Gでこの店を買わぬか?」


トルネコはこの店を買うことにした。
「おお、買ってくれるか!では今日からこの店はあんたのものじゃ。」
「しっかり商売に励むのじゃぞ。」


こうしてトルネコはついに自分の店を手に入れてエンドール城下町に家族を呼び寄せることが出来た。


妻のネネが喜んでいる。
「まあ、あなた。素敵!これが私たちのお店なのね。まるで夢みたい。」
「今日から私も一生懸命働くわ!」
「二人で働いてこのお店を世界一のお店にしましょうね。」
「あなた、愛してるわ。ちゅ!」


トルネコが商品を入荷し、妻のネネが店で商品を売る。
60000G貯めることが出来たトルネコは大きな洞窟へと向かった。
「なんと、やってくれるか!」
「たしかに60000G受け取ったぞ。」
「このお金で人を雇って、早速工事を再開しようぞ。楽しみに待っていなされ。」


数ヶ月後・・・


「おお、トルネコさん。あんたのおかげでこのように洞窟が開通しましたぞ。」
「どうかわしの夢を継いで、世界中のお宝を集めてくだされよ!」


こうしてトルネコは、伝説の武器、宝物を探すため、東に旅立ったのだった。
すべての武器を手に入れて、世界一の武器屋になる。それがトルネコの夢なのだ。


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